依頼主の女が暴漢に襲われそうになったが、武蔵が居合わせた事で穏便に済ます事が出来た。 ゲノムマネージャーは犯罪者を目の当たりにしても見過ごさなければならない。 そうする事で犯罪者の犯行を自重させる事に一定の効果があり、そうする事がゲノムマネージャーの命を守る事にもなる。 ゲノムマネージャーとて死んでしまったら、ゲノムを書き換える事は出来なくなってしまう。 そうまでしてまで守らなければならないゲノムマネージャーの命。 ある意味、ゲノムマネージャーも無法者である、と。 そして元々、本来の無法者である犯罪者について武蔵は言った。 「犯罪者を社会から排斥してはならない」 と。 「え!?どうして?」 「乱暴をされそうになった君からすれば、理解は出来ない事なのかもしれない。犯罪者の肩を持ってる様にも見えるかもね」 「理解が出来ないというよりは率直な疑問があるわ」 「勿論、社会は犯罪を減らす努力が必要で