表題についてのエッセイです。 ローマ兵はご存じの通り、剣(グラディウス)をメイン武器として戦っています。 しかし古今東西の軍隊で、"剣を主武器とした密集歩兵"と言うのはかなり珍しい存在でもあります。 多くの場合、近接歩兵は槍を装備しています。槍は"武器の女王"と言われるくらいにポピュラーな武器です。 有名どころではギリシャのファランクスやスイス傭兵、戦国時代の足軽槍兵なんかでしょうか。 槍がよく用いられるのは何と言ってもリーチが大きい。 まず敵と距離を保てるというのは兵士にとって身体的にも精神的にも有益です。殆どの兵士は敵と殺しあいを続けられるような胆力は持ち合わせません。 またより長い攻撃範囲というのは近接戦闘においては極めて重要です。剣道三倍段とか言われる事がありますが、それと同じ理屈です。 コストと言う面でも槍は強力です。棒の先に尖ったモノがあれば用をなすのですから。全体を金属で作り