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森山大道の検索結果1 - 40 件 / 50件

  • 英国で初の回顧展、写真家の森山大道に英紙が聞く | 「写真家を超えて、作品は社会に戻っていく」

    日本を代表する写真家・森山大道の回顧展が、英国で初めて開かれている。このタイミングは「ちょっと遅いですね」と冗談を言う森山に、英紙「ガーディアン」が取材した。 森山大道を知ろうとするのは容易なことではない。85歳になるこの日本の写真家は、東京にある自宅から私の質問に通訳を介して答えるが、個人的な質問は即座にいなす。「写真家は写真を撮ることしかできません」と肩をすくめる。 だが森山がこれまでしてきたのは、写真を撮ることだけではない。路上写真家として最もよく知られてはいるが、森山はその形式を極限まで高め、写真とは何か、どう体験されるのか、その倫理や影響とは何かを問うてきたのだ。 この50年で最も象徴的で影響力のある写真を何枚も撮った人物でもある。網タイツのクローズアップから野良犬のポートレイトまで、そうした写真は日本の戦後期の詩的で、シンボリックな表現とされている。 英ロンドンの「フォトグラフ

      英国で初の回顧展、写真家の森山大道に英紙が聞く | 「写真家を超えて、作品は社会に戻っていく」
    • 『SIGMA fp』を購入した理由は「カメラの終わりと始まりの狭間にある歴史的カメラだから」 - tabing 旅とカメラ

      題名通りなのだが、『SIGMA fp』を購入した。 LeicaM3から始まって、LeicaR8、そして中判フィルムカメラ「プラウベルマキナ67」と来て「SIGMA fp」。 この一年内で僕の防湿庫はすごいことになってきたが、真面目に写真とはなにか?を考えた上での散財=思考実験だったわけだ。 カメラを真面目に考え直すと、現在のカメラの置かれている状況と、撮影行為自体の転換点にいるという状況、そしてSIGMA fpを買わざるを得ない状況が峻別できた。 では、なぜfpを買うのか。 今回はカメラとは?写真とは?という壮大なテーマを紐解くことで、実はfpを買っちゃった永い言い訳だったりする独り言を書いてみようと思う。 追記 濱崎鉄人 × SIGMA fp fpにLeicaレンズをつける理由 この記事がきっかけで、SIGMAさんの公式チャンネルで動画を作っていただきました。 よろしければご覧ください。

        『SIGMA fp』を購入した理由は「カメラの終わりと始まりの狭間にある歴史的カメラだから」 - tabing 旅とカメラ
      • 鬼海弘雄「東京夢譚」を読む

        ▽写真集を以前はよく購入していたのだけど、最近はもっぱら図書館で借りている。あまり最近の写真集界隈というか活躍している写真家のことを知らない。悲しいことに私が好きな写真家の多くは鬼籍に入ってしまっている。現役で気になる写真家なら写真展で直接作品を見ればいい。誰かいるかと思って考えてみるもすぐには出てこない。そういえばメモしておいたなとチェックしてみると、日本人だと柴田敏雄、松江泰治、海外作家だとトーマス・シュトルート、アンドレアス・グルスキー、ロバート・アダムスとあった。ほとんどが写真集よりは写真展で見ないと意味がないような気がする。 そのメモに書かれた一人で今回借りていた写真集の作者が鬼海弘雄だ。残念ながら昨年の10月に亡くなられている。本当に残念だけど、素晴らしい作品を残してくれた。有名なのは浅草で撮られた人物写真だろう。浅草を訪れる独特の雰囲気のある人物を浅草寺の壁の前で撮影したモノ

          鬼海弘雄「東京夢譚」を読む
        • ファッション写真でも現代美術でもない。2019年の「写真」のリアリティ。鈴木親インタビュー

          ファッション写真でも現代美術でもない。2019年の「写真」のリアリティ。鈴木親インタビュー 日本に「ファッション写真」という分野が成立しているとすれば、鈴木親は間違いなくその第一線で活躍する写真家のひとりだ。1990年代半ばから、フランスの雑誌『Purple』で活躍しその後もファッション、ストリート、アートの分野を領域横断し、国際的な活動を続けている。現在、KOSAKU KANECHIKAで開催中の個展「わたしの、東京」に際し、ファッション写真にとどまらない、2019年の写真の方法論について話を聞いた。 文=牧信太郎 鈴木親が「ファッション写真」という分野と切り離せない写真家であることは間違いない。しかし、鈴木の写真を語るのに「ファッション写真」という言葉は、彼の写真のある側面を照射しているに過ぎない。実際、彼がつくりあげる写真からは、多様な写真史のコンテクスト、都市論、ポートレイト論など

            ファッション写真でも現代美術でもない。2019年の「写真」のリアリティ。鈴木親インタビュー
          • 「ここをアジア文化のハブに」、中国独立系書店「単向街書店」が東京・銀座に海外1号店 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

            中国の有名独立系書店「単向街書店」が8月26日、東京・銀座1丁目に海外初の店舗「One Way Street Tokyo」を正式に開業した。専門チームが丁寧にセレクトした中国語の書籍のほかに、日本語や英語の作品も取りそろえている。 単向街書店は、北京大学出身の知識人で作家やドキュメンタリー番組の司会者としても知られる許知遠氏が、志を同じくする十数人の友人とポケットマネーを出し合って設立し、2006年に北京市内に1号店をオープンした。当時の中国では、教育関連の本が並ぶ昔ながらの書店が依然として主流だった。そんな中、単向街書店は独自のセンスでセレクトした文化・美術・建築・都市関連の書籍を取りそろえて異彩を放っていた。当然、先進的なアイディアを追い求める若者たちから大きな支持を集めた。 2023年現在の単向街書店は、出版、オリジナルグッズの販売、ギャラリー、文化サロンなど複数の機能を備え、単なる

              「ここをアジア文化のハブに」、中国独立系書店「単向街書店」が東京・銀座に海外1号店 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア
            • アフター6ジャンクションが写真集の話をしていたので便乗する

              ▽いつものようにラジオを聞いていると、日本の写真集文化の特異性みたいなことをテーマに話していた。その番組はTBSラジオのカルチャーに的を絞ったアフター6ジャンクション。前までこの時間はTOKYOFMを聞いていたのだけど、面倒くさいので平日は昼から晩までずっとTBSラジオにチューニングを合わせている。 個人的に細江英公で好きなのは三島由紀夫を撮った「薔薇刑」 私も写真を撮る人間なので写真集というのは避けては通れない一つの媒体だと思う。番組では日本での写真の成り立ちや、貴重な写真集をピックアップして紹介していて、その一つがこの細江英公の鎌鼬。商売的に難しいのだろうけど、過去の素晴らしい写真集は復刊してほしい。番組では他に奈良原一高、川田喜久治の写真集もレア写真集として紹介されていた。この写真家たちでピンとくる人は結構なマニアだろう。写真家集団「VIVO」である。彼らの中で私が好きなのは東松照明

                アフター6ジャンクションが写真集の話をしていたので便乗する
              • グーグルフォトに残っていた写真で昔を懐かしむ

                ▽スマートフォンの写真をUSB経由でパソコンに取り込んでいたのだけど、なぜかスマートフォンの写真ファイルにアクセスできないようになってしまった。充電は出来ているし、スマートフォン側で転送するを選ぶとパソコンはピコンと反応はしている。原因がよくわからないので、グーグルフォトで共有することにした。久しぶりにアクセスしてみると、どういった心持ちだったのかまったく覚えていないのだけど、いくつか写真をアップロードしてあったので、ピックアップしてみたい。一枚目の写真は九十九里。毎月のように関東を中心にフラフラと写真を撮りに行っていた時期がある。 こちらは湘南。東京からほど近い場所であっても心潤う海はある。何ヶ月か定期的に通っていた。 フラフラと撮影旅行をしていた時の1枚。どこだったかは覚えてはない。山梨の甲府だったような気がする。 これは宇都宮だっただろうか。地方都市をくまなく歩いてみると寂れている場

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                • ブログ・Vlog・フォトログ・ツイログ・食べログ【 3 月 1 週目の日記 】 - カラーひよこのブログ

                  今月も始まりました。スマホからはアプリを削除したけど、なんだかんだパソコンと iPad から Twitter に入り浸ってますね。。 炭水化物 × 炭水化物できわめてエネルギー効率が高い・・ レース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです。。 pic.twitter.com/afErflzVuN — カラーひよこ @ サウナとか💙 写真とか💛 (@colorhiyokoma) February 28, 2022 西口のアンケート調査で謝礼に図書カード。電子書籍しか読まないのでクオカードだと嬉 P のだが。 内容が新発売のビールの試飲で飲んじゃったよ 🐷‼️ pic.twitter.com/kupEMXrROf — カラーひよこ @ サウナとか💙 写真とか💛 (@colorhiyokoma) February 28, 2022 ただいま。写真ブログの記事タイトルは「新宿スナッ

                    ブログ・Vlog・フォトログ・ツイログ・食べログ【 3 月 1 週目の日記 】 - カラーひよこのブログ
                  • 中平卓馬 火―氾濫 (展覧会)- 東京国立近代美術館

                    日本の戦後写真における転換期となった1960 年代末から70 年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家である中平卓馬(1938-2015)。その存在は森山大道や篠山紀信ら同時代の写真家を大いに刺激し、またホンマタカシら後続の世代にも多大な影響を与えてきました。1960 年代末『PROVOKE』誌などに発表した「アレ・ブレ・ボケ」の強烈なイメージや、1973 年の評論集『なぜ、植物図鑑か』での自己批判と方向転換の宣言、そして1977 年の昏倒・記憶喪失とそこからの再起など、中平のキャリアは劇的なエピソードによって彩られています。しかしそれらは中平の存在感を際立たせる一方で、中平像を固定し、その仕事の詳細を見えにくくするものでもありました。 本展では、あらためて中平の仕事をていねいにたどり、その展開を再検証するとともに、特に、1975 年頃から試みられ、1977 年に

                      中平卓馬 火―氾濫 (展覧会)- 東京国立近代美術館
                    • 安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る

                      ▽本棚を整理していると安井仲治の作品を掲載した小さな写真集が出てきた。ブックオフなどの古本屋で写真集を買い集めていた時期がある。本来はもっと高値がつけられてもおかしくないような本が安価に買えるのがブックオフの特徴の1つ。マニュアル、データ化してスピーディーな作業をするために必要なことなのだろう。貴重本コーナーも設けている店舗もあったので、今では本の持つ本来の価値に気付いているのかもしれない。安井仲治のこの写真集はそこまでプレミア価格がついているわけではないのだけど、数百円だったと思う。アマゾンで検索してみると千円と少しくらいで販売されている。 アマゾンと楽天で安井仲治の本を検索しても新品の本は売られていない。楽天ブックスの場合はかろうじてこの安井仲治写真集が登録だけはされていた。再販されることはあるのだろうか。新しい写真集が作られることはあるのか。写真業界の中ではトップ級の存在ではないので

                        安井仲治の小さな写真集が出てきたので語る
                      • 2020 年の「やりたいことリスト」 - カラーひよこのブログ

                        今年のやりたいことをリスト化してみる。パッと書き出してみると 14 項目にまとまった。1〜7 が「習慣化編」、8〜10 が「買い物編」、11〜14 が「行動編」といったところ。ところで「習慣化したい」という項目は裏を返せば「苦手・今まで全然できていない」という事なので「本当はやりたくないこと」なのかもしれない(笑。 1 ブログの毎日更新を習慣化する 2 自宅・職場での自重筋トレとストレッチを習慣化する 3 読書を習慣化する 4 酒・たばこの量を減らす 5 ジム・プール通いを生活に取り入れる 6 ギターに再挑戦する 7 「1日1箇所掃除」を習慣化する 8 車を買う 9 RICOH GR(デジカメ)を買う 10 iPad を買って絵を描く 11 動画アカウントを作って発信する 12 アフィリエイトを始める 13 多摩地区・東京 23 区の銭湯・サウナ巡り 14 全国 47 都道府県を全て踏破す

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                        • 1月に読んだ本【 読書メモ 】 - カラーひよこのブログ

                          先月の読書メモです。今年に入ってから図書館通いを再開し、もう何年も読んでなかった活字本も読むようになりました。月1回のペースで読書日記をつけておきたいと思います。 円(劉 慈欣 著) とにかく死なないための「しょぼい投資」の話(えらいてんちょう 著) 宇和島(森山大道 著) 熊を彫る人 木彫りの熊が誘うアイヌの森 命を紡ぐ彫刻家・藤戸竹善の仕事 知的生き方教室(中原昌也 著) 焚き火の作法(寒川一 著) 九条の大罪(真鍋昌平 著) 望郷太郎(山田芳裕 著) 円(劉 慈欣 著) 大ベストセラー SF 小説『三体』の作者の短編集。表題作の『円』が note で無料公開されてるのを読んでみて、これは凄いと「三体」も読み始めたのでした。「三体」以前・以後の 10 編ほどの作品が収められていて、全部面白かった。エネルギー問題、記憶遺伝、気候変動、タイムトラベル、不老不死、多次元宇宙、異星人とのコンタ

                            1月に読んだ本【 読書メモ 】 - カラーひよこのブログ
                          • スナップ撮影どこまでやったら「犯罪」? アサヒカメラの人気企画が一冊に! 「SNS時代の最新スナップ撮影術」発売

                            『アサヒカメラ』の人気企画「スナップ大特集」を撮影の「技術」と「心構え」を中心に再構成。巨匠・森山大道氏が語るスナップ撮影の極意や、横木安良夫氏が徹底解説した撮影術など実用的な内容が満載。さらに、弁護士や専門家のよる座談会「SNS時代の肖像権とスナップを考える」や「スナップ撮影と盗撮の境界線」など、SNS時代に街中で撮影する注意ポイントも詳述。今までの「スナップ本」とは一線を画した実用本になっています。 今までの「スナップ本」とはここが違う! POINT① 写真家が具体的な「ノウハウ」を伝授 スナップを撮るのに必要なカメラは? レンズは? 構図はどう決める? F値は? など具体的なノウハウを有名写真家が伝授。実際にスナップを撮る「技術」が身に付きます。 POINT② スナップの「知識」が体系的に学べる 有名写真家の「業界地図」や名作写真集からひも解くスナップ写真の「進化」などを識者が詳しく

                              スナップ撮影どこまでやったら「犯罪」? アサヒカメラの人気企画が一冊に! 「SNS時代の最新スナップ撮影術」発売
                            • 本は読む人の中に流れている|ちくま文庫|柴崎 友香|webちくま(1/2)

                              読書をめぐる思索の書であり、膨大な本のガイドでもあるユニークな一冊、管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』(ちくま文庫)。本書を以前から愛読されていた柴崎友香さんによる解説を公開いたします。 この本を、何のきっかけで知り、なぜ買ったのか、覚えていない。2015年夏のトークイベントでおすすめの本として話したのははっきりと記憶にあるし、読んだのはその直前ではなくもう少し前だった。 きっかけは覚えていないが、そこに至るまでの絡みあった道みたいなものがあってこの本に出会い、手に取ったのだと、その実感だけはなぜか強くあり、本を開いて読み始めてみると、なぜそうなのかよくわかる。本と本はつながっているからだ。 最初のほうですでに、こんなことが書かれている。 「ところが、ああ、われわれの記憶力ほどあてにならないものもない。読書という、記憶がすべてである領域さえ、その土台は鯰の背に乗ったようにぐらぐら

                                本は読む人の中に流れている|ちくま文庫|柴崎 友香|webちくま(1/2)
                              • 「俺の後ろに立つな」他【 読書メモ 】 - カラーひよこのブログ

                                3行読書感想です。もう1月くらい経っちゃったので、ますます印象だけになりますが。。 俺の後ろに立つな(さいとうたかを) ベイビーレボリューション(浅井健一・奈良美智) おだやかに過ごす はじめてのソロキャンプ(モリノネ) 犬と網タイツ(森山大道) 「ない仕事」の作り方(みうらじゅん) マティス(アート・ライブラリー) ほんまにオレはアホやろか(水木しげる) 子供も楽しい!釣り入門 西村ツチカ画集 俺の後ろに立つな(さいとうたかを) この前亡くなった『ゴルゴ13』のさいとう・たかを先生の自伝。滅法面白かった。この数年で昭和の神クラス・レジェンド級の漫画家はほとんどこの世を去ってしまいましたね。。 俺の後ろに立つな―さいとう・たかを劇画一代 作者:さいとう たかを 新潮社 Amazon ベイビーレボリューション(浅井健一・奈良美智) ex ブランキー・ジェット・シティーの浅井健一が絵本を・・お

                                  「俺の後ろに立つな」他【 読書メモ 】 - カラーひよこのブログ
                                • 閉館したTENOHA DAIKANYAMAでアートフェアイベント「GRADATION 代官山」開催

                                  2019年10月末日に閉館した代官山の複合施設「TENOHA DAIKANYAMA(テノハ代官山)」で、アートフェアイベント「GRADATION 代官山」が開催されます。 GRADATION 代官山は、アートと音楽を中心に、食・デザイン・ファッションなど、東京ならではのクロスジャンルのカルチャーを新しくエディションしたアートフェアイベント。 アンディ・ウォーホル、ダミアン・ハースト、森山大道、MEGURU YAMAGUCHI、YOSHIROTTENなどのアーティスト作品が展示されます。 また、14:00~23:00に営業されるアートミュージックラウンジをでは、HIFIオーディオで聴くDJのラウンジミュージックをアートに囲まれた空間で楽しむことができます。 東京を牽引する様々なカルチャーを創出しているオーガナイザー・プレイヤーによるライヴ、DJイベント、ナイトイベントも開催予定で

                                    閉館したTENOHA DAIKANYAMAでアートフェアイベント「GRADATION 代官山」開催
                                  • RICOH GR|Special Story:Life with GR / no.04_森山大道 - デジカメ Watch

                                      RICOH GR|Special Story:Life with GR / no.04_森山大道 - デジカメ Watch
                                    • 映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』公式サイト

                                      全国順次公開中 ! 緊急事態宣言のため上映予定が変更となっております。 詳しくは 「劇場/Theater」 ページをご覧ください。 1968年、森山大道さんは1冊の写真集で鮮烈なデビューを飾りました。 この年は、プラハの春、ベトナム戦争、キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』公開、キング牧師暗殺、パリ5月革命、アポロ7号打ち上げ、ザ・ビートルズ『ホワイトアルバム』リリース、学生運動の激化など、さまざまな事件が起きました。騒乱と混沌に彩られた激動の1年だったのです。 森山さんもまた、先鋭的なスナップショットで写真界に大きな衝撃を与えました。画面が荒れ、被写体がぶれ、ピントがボケた衝撃的な作品群は、それまでの常識を根底から覆すものでした。 「こんなものは写真じゃない」と写真家たちが激怒する一方、「いや、これこそぼくたちが求めていた本当の写真だ!」と若者たちからは圧倒的に支持されました。彼は

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                                      • スケートボードの固定概念をぶち壊し続ける表現者・FESN森田貴宏

                                        「オーリーさえなくなれば、スケートボードはもっと無限に広がる」と語り、スケートボードの新しい可能性を模索し続ける鬼才・森田貴宏。フィルマー、スケーター、スケートショップの運営者と様々な顔を併せ持ち、それぞれの活動で固定概念を覆し続ける彼のおもしろさに迫る。 目次 森田貴宏が壊すスケボーの当たり前 FESNで表現する独自の世界観 「オーリーはいらない」という哲学 類は友を呼ぶ、彼の周りの個性派 illustration by エノシマナオミ 森田貴宏が壊すスケボーの当たり前 森田貴宏はビデオプロダクション”FESN“(Far East Skateboard Network)を運営するスケートボードフィルマーだ。FESNは難易度の高いトリックの連続で構成される従来のスケートビデオを嘲笑うかのように、「スケートボードに乗って、滑る」ことに焦点を当てた作品を作り続けている。 Takahiro Mo

                                          スケートボードの固定概念をぶち壊し続ける表現者・FESN森田貴宏
                                        • サバイバル系他【 読書メモ 】 - カラーひよこのブログ

                                          お久しブリーフ・・なんと 50 日ぶりの更新でした。。 5つやってるブログは全て個人的な日常記録とメモみたいなもんなんだけど、このブログは唯一の雑記系だけに逆に何を書いたらいいのか今更ながら分かんなくなってしまい、ああそうだ、読んだ本や観た映画の感想はここに置いとくのが相応しいな、と。 でも、ある程度まとめて出すのも面倒でまた更新が1ヶ月後とかになってしまいそうなので5冊くらいずつ小出しにしていくのがいいのかもです。 僕は眠れない(椎名誠) 漫画家入門(浅野いにお) 釣り愉し、弁当旨し(つげ忠男) おやすみ神たち(谷川俊太郎・川島小鳥) "無人地帯" の遊び方 人力移動と野営術 Tokyo(森山大道) フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり PRIMITIVE TECHNOLOGY 僕は眠れない(椎名誠) 作家になって以来、実は 30 年以上も不眠症だという椎名誠さんの体験録。今

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                                          • Candid Photographyについて (野口) | GR official | リコー公式コミュニティサイト

                                            10年くらい前、リコーでは折につけ「Candid Photo文化を支援する」というメッセージを発信していました。 小さなメーカーが、たいそうな取り組みを表明したものだと、今思うと気恥ずかしい感じもしますが、当時は真剣にそう思っていたし、実は今でも変わっていません。 「スナップ写真の魅力をもっと広めていきたい!」という思いを、Candid Photoという言葉に置き換えて表現したのでした。 これを読んでいただいてる方には説明も不要だと思いますけど、Candidは「率直で遠慮がない」という意味で、そこから、ありのままを素直に撮影した写真のことを指す言葉です。 1920~30年代頃、エーリッヒ・ザロモンというドイツ人ジャーナリストが、エルマノックスという小型カメラを使っていました。 彼が撮った、法廷裁判や国際会議の参加者たちの自然なスナップショットが評判になって、そのスタイルをキャンディッドフォ

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                                            • 「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」のエキシビションへ

                                              東横線・副都心線渋谷駅のヒカリエ改札内で開催された「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」 -UNDERGROUND- を見てきました。 森山大道さんや、山田智和さん、ソニーが実施した公募で選ばれた次世代クリエイター2名(伊藤安鐘・山口大輝)の新作を展示するアートエキシビションです。 渋谷のスクランブル交差点やセンター街などの雑踏や変わりゆく渋谷の街を撮りおろしたインスタレーション作品や、渋谷駅東口地下や桜丘地区など再開発が進む渋谷の今を山田智和さんがソニーのカメラで撮影した作品、伊藤安鐘さんと山口大輝さんが渋谷の街をそれぞれの視点で撮影した写真作品が展示されていました。 展示作品

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                                              • 島根県立美術館 島根県松江市袖師町 - 墳丘からの眺め

                                                ”ハワイ”の橋津古墳群から出雲空港へ向かう道のりは順調で、少し時間があったので松江市の島根県立美術館へ寄りました。 大きくカーブを描くエントランスの庇。 このときは森山大道(だいどう)の写真展を開催していました。 エントランスホールに入ると、目の前に宍道湖が。 宍道湖側の広場から建物を。 夕日に”映える”建物です。 設計は菊竹清訓。東光園(1964)もそうでしたが、こちらは1998年の作品。 芝生の庭には、兎の彫刻群。 広々とした館内。中も外も気持ちがよかったです。 閉館時間は日没の30分後。毎日変化。 屋根の合間から外が眺められるスペースがあります。松江城はわからず。 宍道湖の眺めは最高でした。 上から見るとこんな形。 公式サイトはこちら。 SHIMANE ART MUSEUM | 島根県立美術館 ランキング参加中旅行 ランキング参加中写真・カメラ

                                                  島根県立美術館 島根県松江市袖師町 - 墳丘からの眺め
                                                • 齊藤工×yamaが語る「インスピレーションの源泉」 なぜ人との対話でひらめきが生まれるのか? | J-WAVE NEWS

                                                  第13回小説現代長編新人賞を受賞した作家・神津凛子による『スイート・マイホーム』(9月1日全国公開)を実写映画化した齊藤工監督。主題歌『返光(Movie Edition)』を歌い上げたyama。理想的“まほうの家”が巻き起こす禍々しきホラーサスペンスで初タッグを組んだ2人の緊急対談が実現した。主題曲『返光(Movie Edition)』誕生の背景を探ると、宿命的な2人の接点やクリエイターとしての共感点が見えてきた。 海外でも期待が寄せられる、日本発のホラー ──本作を通して感じた恐怖系映画の魅力とはなんでしょうか? 齊藤工監督:僕自身はホラー映画を好んで観るようなタイプではないのですが、『スイート・マイホーム』を通して思ったのは、ホラーとは映画館をアトラクションにする装置であるということです。第25回上海国際映画祭などの海外の映画祭で『スイート・マイホーム』の公式上映に立ち会った際、観客の

                                                    齊藤工×yamaが語る「インスピレーションの源泉」 なぜ人との対話でひらめきが生まれるのか? | J-WAVE NEWS
                                                  • FUJIFILM GFXシリーズが欲しくなる記事・ブログまとめ。 - No.26

                                                    GFX50S購入にあたり、いくつかのブログや記事を参考にしました。 他のカメラと違い、レビュー記事が少ないですし、ユーザー層も限られますが、GFXの魅力がヒシヒシと伝わる記事やブログをいくつか見つけました。これらの記事を見ながら、僕のGFX欲は高まる一方でした。 今回はそれらの記事やブログを紹介していきます。 photoyodobashi まずはド定番ですが、ヨドバシカメラが運営するphotoyodobashiです。 GFX50Sの記事。GFX50Sレビューの決定版記事な気がします。 photo.yodobashi.com 50Sに比べるとライトな記事、50R。 photo.yodobashi.com http://photo.yodobashi.com/fujifilm/camera/gfx50r/よりスクリーンショット こういうお茶面で知性があふれる文章、Kさんっぽいです(笑) 他にも

                                                      FUJIFILM GFXシリーズが欲しくなる記事・ブログまとめ。 - No.26
                                                    • Canon 28mm f2.8 LTM(L39)Review作例 当時世界最速28mmキヤノンの広角神オールドレンズ

                                                      Canon 28mm f2.8 LTM(L39)Review作例 当時世界最速28mmキヤノンの広角神オールドレンズ。 Canon Lens 28mm f2.8 LTM(L39)のスペック発売年月:1957年(昭和32年)6月発売時価格:33,000円レンズ構成:4群6枚トポゴン型の思想を取り入れた変形ダブルガウス型絞り羽根枚数:6枚最小絞り:f22最短撮影距離:1.0mフィルター径:40mm最大径:48mm x 20mm質量:160g(実測値120g)Canon Lens 28mm f2.8 LTM(L39)のレンズ構成キャノンカメラミュージアムによるとレンズ構成は4群6枚ダブルガウスだが、レンズ構成を見ると厳密には4群4枚のトポゴンの前群と後群を分割したように見える。もしくはオルソメター型。しかし、空気間隔を用いている訳ではないのでオルソメターとも違う。トポゴンガウスとでも呼ぼうか?

                                                        Canon 28mm f2.8 LTM(L39)Review作例 当時世界最速28mmキヤノンの広角神オールドレンズ
                                                      • ガーリック - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                                                        スナップ写真における通行人の配置なんて、偶然でしか「絶妙」な感じにならないから、もうたくさん撮っておくしかない。そしてどこが配置として偶然的に面白いと感じる理由になっているのか?真ん中あたりに上下黒の服で後ろで手を組んでいてゆっくり歩いていそうな方、この方がここにいるのがポイントだと感じるが、では不足しているのは?これはもう工事現場の上の柵のあたりに歩道を見下ろしているような作業員の方などがいれば面白いかもしれないですね。なんて・・・偶然のことを話しているけど、以前写真家のAさんは、天才写真家の前にはいい瞬間が降りて来るんだよ!と言ってたな。 葉山の神奈川県立近代美術館では森山大道と中平卓磨が始まったようですね。早くみに行きたいものだ。 話変わって、先日、静岡県某所で行われた野外フェスに行った同僚から浜名湖名物夜のお菓子「うなぎパイ」をいただいた。あらためて個装されたプラパッケージに印刷さ

                                                          ガーリック - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく
                                                        • 八戸ブックセンター(青森) 市営書店だから目指す「売り上げよりも大事なもの」|好書好日

                                                          2016年12月にオープンした八戸ブックセンターは、八戸市が運営している。前市長が八戸市を「本のまち」にすべく公約を掲げ、その推進拠点として生まれた経緯を持つ、異色の本屋だ。中心街の複合ビル1階に店を構える八戸ブックセンターには、果たしてどんな本が並んでいるのか。 >【前編】「本のまち八戸」を全国に広めたポプ担さん 創業96年「木村書店」が迎えた最後の日 左から八戸ブックセンターの熊澤直子さん、音喜多信嗣さん、森佳正さん。 在庫がない本は他店をオススメ センター所長で八戸市職員の音喜多信嗣さんと、企画運営専門員の熊澤直子さんと一緒に、書棚をチェックしてみる。お話を伺っていた読書会ルームをぐるりと囲む棚は「世界」「人文」「自然」「芸術」の大枠に分けられ、そこに「いのり」「こころ」「よのなか」「かんがえる」などのサブテーマに沿う本が並んでいた。 ざっくりした分類の中に、「そういうことが読み取れ

                                                            八戸ブックセンター(青森) 市営書店だから目指す「売り上げよりも大事なもの」|好書好日
                                                          • 写真関連書籍のおススメ / 写真好き兼カメラ好き

                                                            写真とは何ぞや?良い写真って何かね?という、答えの無い問いは謎を生む堂々巡りの回廊で、結局は自分自身で掴むしかないのは当然にしても、何か手掛かり足掛かりを欲して、写真家について調べたり写真関係の本を読む人もある。 そこで今回は、「写真についての本」を雑多に何冊か取り上げみます。書評なんてものではなく選ぶ手掛かりの紹介文に加えていつもの寝言です。予備知識が無くても読めて楽しめるものを中心に写真論といったものも少々。 20~50年以上前の書籍もありますが古書での入手が可能ですし、ハードについての話ではないので内容が古くなるということも比較的少ない。私が購入して読んだものという限られた範囲でのピックアップですが、各々を再読したりして選んでみました。 「○○の撮り方」や「××写真の教科書」といったいわゆるMook・Howto本は掲載していませんが、写真集や暗室、展示などに関連するものは後段に幾つか

                                                              写真関連書籍のおススメ / 写真好き兼カメラ好き
                                                            • 第2回 「アレ・ブレ・ボケ」とは。 | 「撮れちゃった写真」の凄み。  飯沢耕太郎さんに聞く、 森山大道さんの「写真」について | 飯沢耕太郎 | ほぼ日刊イトイ新聞

                                                              写真評論家の飯沢耕太郎さんに、 森山大道さんの「写真」がどいうものか、 いろいろうかがいました。 一貫して路上を撮ってきた森山さんの 特異性、魅力、その功績。 さらには、あの有名な「三沢の犬」が、 「どうして有名なのか」という、 なんとも素朴な(?)ギモンについても 丁寧にお答えくださいました。 最後には「撮れちゃった写真」の大切さ。 これには、なるほど~とうなりました。 「撮った写真」じゃなく 「撮れちゃった写真」が、なぜ凄いのか。 「撮れちゃった写真」を撮れるのが、 素晴らしい写真家なんです‥‥と。 全6回の連載、担当はほぼ日の奥野です。 >飯沢耕太郎さんのプロフィール 写真評論家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996、サントリー学芸賞受賞)、『写真的思考

                                                                第2回 「アレ・ブレ・ボケ」とは。 | 「撮れちゃった写真」の凄み。  飯沢耕太郎さんに聞く、 森山大道さんの「写真」について | 飯沢耕太郎 | ほぼ日刊イトイ新聞
                                                              • 「東京、コロナ禍。」初沢亜利さんインタビュー イラク・北朝鮮・沖縄を撮った写真家が、育った街に向き合う理由|じんぶん堂

                                                                文:吉野太一郎 写真:初沢亜利 書籍情報はこちら 「東京2020」を撮るはずが… ――元々はコロナではなく、東京の街を撮るつもりだったそうですね。 新型コロナが大問題になる前から、2020年は東京の景色がいろんな形で動く1年になると思っていました。当然、オリンピックイヤーになるはずだったし、そこからもう何年か撮って、1冊にまとめようかな、と考えていました。自分の中で東京というものが見えてくるには時間のかかる問題だと思ったんで、しっかり腰を落ち着けて、数年がかりの作業になると予想していました。 ――イラクや北朝鮮、沖縄の写真集を出している初沢さんが、東京をテーマに選んだのはなぜですか? 上智大学の写真サークル時代と、卒業して1年ぐらいは、東京の街をずっと撮って、作品も発表したし、東京新聞の都内版にも連載を持っていました。当時はただ、撮るのがうれしくて、とにかく身の回りを撮っていたので、東京を

                                                                  「東京、コロナ禍。」初沢亜利さんインタビュー イラク・北朝鮮・沖縄を撮った写真家が、育った街に向き合う理由|じんぶん堂
                                                                • アート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化

                                                                  Photo:Naomiアート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化何かが毎日変わっていく芸術祭、12月10日まで開催 埼玉県さいたま市を舞台に、3年に一度行われている「さいたま国際芸術祭」。2016年にスタートして以来、市民や地域と国内外のアーティストが、また市民同士が文化芸術を介して交流を深め、「ともにつくる、参加する」市民参加型の芸術祭として続けられている。3回目となる今回、現代アートチームの目 [mé] がディレクターに起用され、早くから大きな話題を集めていた。 Photo:Naomiメイン会場の「旧市民会館おおみや」 目 [mé]は、アーティストの荒神明香(こうじん・はるか)、ディレクターの南川憲二(みなみがわ・けんじ)、インストーラーの増井宏文(ますい・ひろふみ)を中心に活動。2019年に「千葉市美術館」で開催された個展「非常にはっきりとわからない」が

                                                                    アート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化
                                                                  • ホームレスとその「庵」を10年間撮り続けた写真家・野口健吾インタビュー! 西成、池袋、茨城…出会った野宿者は600人、厳しさ増す現状! - TOCANA

                                                                    ホームレスとその「庵」を10年間撮り続けた写真家・野口健吾インタビュー! 西成、池袋、茨城…出会った野宿者は600人、厳しさ増す現状! ※【開催中・写真展】野口健吾写真展「Along the Way」は東京・丸の内のエプサイトにて 昨年11月、銀座ニコンサロンで「庵の人々 The Ten Foot Square Hut 2010-2019」というタイトルの写真展が開かれた。 作家は野口健吾さん。展示された写真は野宿者と彼らが生活する小屋とを撮影したものだ。およそ10年にわたる期間に撮られた膨大なカットの中から選び出された写真は会場を狭く感じさせた。写真に写る、それぞれに工夫を凝らし作り上げられた生活空間とその住人たちの表情は多種多様で、彼らの日常、来し方や行く末に思いをはせずにはいられない。 「庵の人々」を取り始めた経緯。撮影を通して考え、見えてきたこと。この1月6日から始まった新作の写真

                                                                      ホームレスとその「庵」を10年間撮り続けた写真家・野口健吾インタビュー! 西成、池袋、茨城…出会った野宿者は600人、厳しさ増す現状! - TOCANA
                                                                    • 平岡正明の「犯罪=革命」論をめぐって

                                                                      鼠研究会(1) 1 谷川雁の「原点」は「点」ではない。これは「マイナスの極限値」とも「互いの補足しあい、拮抗しあって渦を形成する楕円の二つの焦点」ともわれるように、双極的な下降の運動性そのものである。「始まりも終わりもなく、われわれをどこにも導かず、終止符などは絶対になく、段階すらもない。回転式象徴〔…〕それには真ん中しかなく、それはどんどん深くなる場だ。象徴は大渦潮であり、われわれを旋回させる」(ドゥルーズ)。この渦巻く運動=線が「原点」であり、それは「どんどん深くなる」。谷川的にいえば「深淵もまた成長しなければならぬ」。同名の文章はこの成長する「深淵」を「絶対の深淵」と対置させていた。「絶対の深淵」。すなわちエックハルト=シェリングの「無底」や西田の「絶対無」ではない「無限への下降」。下降が生みだす「楕円の二つ」の双極性を谷川は反復しつづけた。ときにこれは世界統一権力という極大と差別と

                                                                      • 『PROVOKE』(プロヴォーク) - 写真生活

                                                                        www.youtube.com 『PROVOKE』(プロヴォーク) 今日は、『PROVOKE』を取り上げます。この3冊は、日本の写真界の分節点。非常に大きな切れ目になったものです。 『PROVOKE』は1968年、美術評論家の多木浩二、写真家の中平卓馬と高梨豊、詩人の岡田隆彦の4人が集まって創刊された同人誌です。 第2号目からは、森山大道もメンバーとして参加し、第3号まで続きますが、それで一旦は終了。その後、1970年に総括集『まずたしからしさの世界をすてろ』の刊行を最後に、グループは解散しています。 僕自身、以前から『PROVOKE』の存在は知っていました。しかし、すでに稀覯本となっていて古書店のガラスケースの中でしか見かけることがなく、持っている友人もおらず、「日本の写真を変えたムーブメントだった」と写真史の中で語られていても、中身を知ることは叶いませんでした。 2001年にドイツの出

                                                                          『PROVOKE』(プロヴォーク) - 写真生活
                                                                        • 少年は淋しそう - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                                                                          10月10日月曜日、国民の休日。東京駅周辺数か所で写真の展示を行っているT3フォトフェスのひとつに、新しくできたミッドタウン八重洲の地下1階の壁に森山大道が東京の夜をスナップした写真をスライドショー投影しているというので見に行った。春に東銀座のAKIO NAGASAWAギャラリーで森山大道のスライドショーを観たが、枚数も投影面数もAKIO NAGASAWAの方がずっと量があって圧倒的だったから、それに比べると小さな展示だった。それでもやはり感動する。同じようなただ一枚の写真なら誰だって撮れるかもしれないけれど、連作で見ると、写真家が夜の街を流しながらどこを見ているかが判るから、それと同時に喧騒が聴こえたり、ふと、遠くの観覧車や高速の前方のカーヴを観ながら自分の目下の課題に溜息をつくようなデジャヴを感じたりするのだ。 https://note.com/t3photo_tokyo/n/nd90

                                                                            少年は淋しそう - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく
                                                                          • 〈カタリココ文庫〉がはじまったわけ

                                                                            文庫サイズの本をシリーズで刊行している。 名称は〈カタリココ文庫〉といい、ちょうどいま写真家・畠山直哉さんとわたしの対談と彼の随想が入った第8巻『見えているパチリ!』が出たところだ。ポケットに入れて、電車の中とかランチの後などにさっと取り出して読み終えられる80ページくらいのものである。このような手軽な形にしたのは、ケータイ文化に抵抗するには本にまとわりついた重たいイメージを払拭する必要があると思ったからだが、薄いのは厚みだけで、中身の濃さは保証付きである。 『見えているパチリ!』の企画は、文芸誌『新潮』の大震災特集号に畠山直哉さんが寄せた「心の陸前高田」を一読してすぐに思いついた。畠山さんは、東日本大震災の津波で母と実家を失って以来、それまで国内外に向けてきた視野を転換して故郷の陸前高田に絞り、ほとんどすべての時間を町の様子を観察し、撮影して、発表することに充ててきた。書かれた文章は、そ

                                                                              〈カタリココ文庫〉がはじまったわけ
                                                                            • タカザワケンジ:第1回 写真編集者 大田通貴【蒼穹舎】(前編):Photo & Culture, Tokyo

                                                                              手がけた写真集は約300冊。 一貫して「作家の写真集」を手がけてきた大田通貴さん(蒼穹舎)に聞く 写真家のことを知りたければ写真集を見ればいい。 写真展も盛んに開かれているが、期間が限られ、地域が離れれば見に行けない。しかし写真集なら時間も空間も超えて見ることができる。加えて、写真が複製技術として発展してきた歴史を考えれば、印刷されて人の手に渡っていく写真集はいかにも写真らしい発表方法だと言える。 私自身、写真集の編集に構成や解説で関わってきた。そして、自分で経験してもなお、解けない謎があると感じている。その謎についてはこの連載でおいおい書いていきたいが(まだ十分に言葉にできていないので)、ここで少しだけ書くなら、写真というとらえどころのないものが編集されることによって、理解しやすくなったり、その逆に、さらに謎が深まったりするということである。 抽象的な書き方で恐縮だが、写真集を見ている人

                                                                                タカザワケンジ:第1回 写真編集者 大田通貴【蒼穹舎】(前編):Photo & Culture, Tokyo
                                                                              • ありのままのイメージ - 東京大学出版会

                                                                                木村伊兵衛、土門拳、森山大道、荒木経惟から藤岡亜弥まで、日本写真史を駆動してきた力学のひとつはスナップという美学だった。そのスナップ美学の変遷と実態を多様な言説と具体的な写真作品を精査することで浮かび上がらせる、気鋭の研究者による写真研究の成果。 序 論 第1章 スナップショットの誕生:瞬間のイメージ 1 写真用語「snapshot」の登場 2 外来語としてのスナップショット 3 『写真芸術』とスナップショット 第2章 新興写真と小型カメラ:新たな視覚世界 1 スケッチ写真 2 ライカの登場と「新しい視覚」 3 異化と自然さ 第3章 被写意識と反演劇性:木村伊兵衛の肖像写真 1 木村伊兵衛の《文芸家肖像》 2 被写意識 3 スナップ美学と反演劇性 第4章 「道楽から実用へ」:戦時下のスナップ 1 街頭スナップというジャンル 2 窃視するアマチュア 3 スナップとプロパガンダ 第5章 スナッ

                                                                                  ありのままのイメージ - 東京大学出版会
                                                                                • 杉本博司さんと巡る「中平卓馬 火-氾濫」 - MON ONCLE|アートと旅と本と。

                                                                                  中平卓馬ポートレイト 1968年頃 撮影:森山大道 東京国立近代美術館 ©Daido Moriyama Photo Foundation 東京国立近代美術館では写真家・中平卓馬の足跡を辿る展覧会「中平卓馬 火-氾濫」を開催中(会期は2024年4月7日まで)。この展示を現代美術作家・杉本博司さんと一緒に鑑賞し、その印象をお聞きすることになりました。ちょっとこの組み合わせは意外ですよね。中平卓馬の思索と作品が描く軌跡を、杉本さんはどのように捉えたのでしょうか。そこから浮かび上がってきた、2人の写真家の接点とは?[井上] 聞き手・文=ガンダーラ井上 ——1960年代に、いわゆるアレ・ブレ・ボケ表現で写真界に大きな痕跡を残した中平さんの作風は、杉本さんの作品世界とは全く異なる位相に配置されているようにも感じられます。中平さんの存在を意識し始めたのはいつ頃のことでしょう? アメリカから一時的に帰国し

                                                                                    杉本博司さんと巡る「中平卓馬 火-氾濫」 - MON ONCLE|アートと旅と本と。