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ゼロ年代の想像力の検索結果1 - 37 件 / 37件

  • ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソング 50→1 - 音楽だいすきクラブ

    平成最後の10日間に362人が選んだベスト平成ソング、最後の50曲です。この記事を読んでいるあなたが「平成ソング」という言葉から想像するような曲はあまり入っていないと思います。まあわからないですけど。でもやっぱり入ってないと気が。なぜならこれは音楽オタク362人が選んだものだからです。呼びかけておいてなんですが、こんな結果になるとは思いませんでした。 この50曲をぜひ通しで聴いてみてください。いや最後の20曲、10曲でも良いので。コンセプトアルバムを通しで聴いた時のようななかなかの疲労感が得られると思います。濃いです。でもこれが平成という時代だったのでは?とも思います。一番下には不完全だけどプレイリストも用意してあります。それをコピーして手持ちの音源を追加して聴いてみてください。僕は毎日聴いてたけど楽しかったです。 来月は平成ベストアルバムもやるのでそちらでもよろしくお願いします。では最後

      ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソング 50→1 - 音楽だいすきクラブ
    • 「今ここ」に無理に適応しなくていいということを知るために人文知やサブカルはある - あままこのブログ

      note.com plagmaticjam.hatenablog.com 人がどういう風に学問や思想を学んできたかということを読むのは好きなので、1000円払って白饅頭氏の記事を読み、その後plagmaticjam氏の記事を読みました。 白饅頭氏の記事の要約 まず、白饅頭氏の記事を要約すると次のような内容になります。 最近、経営者やそれなりの役職に就いている人と話すことが多いのだが、彼らは異口同音に「昔は自分もリベラル派に親しみがあったが、今はそうではない」と言う 有名な哲学者である東浩紀氏も同じように言う 社会的責任を持つと、リベラル派の言説というのは、現実から遊離した物に感じるのだ 「自分で金を稼ぎ、社員を食わせ、顧客に価値を感じてもらう」という、俗世シャバの泥臭い営みのしんどさと尊さを知った東浩紀さんが、公金をジャブジャブつぎ込まれ、なおかつ子ども(の親)からの高い学費を受け取りなが

        「今ここ」に無理に適応しなくていいということを知るために人文知やサブカルはある - あままこのブログ
      • TVアニメ『弱キャラ友崎くん』が映し出す現代資本主義の袋小路:宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と終わらない「自己啓発」を超えて|髙橋優

        TVアニメ『弱キャラ友崎くん』が映し出す現代資本主義の袋小路:宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と終わらない「自己啓発」を超えて はじめに資本主義の終わりを想像するより世界の終わりを想像する方が簡単だ。 ――フレドリック・ジェイムソン「アメリカのユートピア」 (フレドリック・ジェイムソンほか著、スラヴォイ・ジジェク編(田尻芳樹/小澤央訳)『アメリカのユートピア:二重権力と国民皆兵制』書肆心水、2018年、13頁) 資本主義を飼いならすことはできないし、資本主義の外に出ることも決して容易ではない。2021年3月に放送が終了したTVアニメ『弱キャラ友崎くん』(以下『友崎くん』)は、そんなことを教えてくれる傑作である。 本作の主人公・友崎文也は、友達も彼女もいない「陰キャ」で「ぼっち」の高校生だ。しかし、その裏の顔は家庭用格闘ゲーム「アタックファミリーズ」(通称「アタファミ」)のレート一位、日本最高峰

          TVアニメ『弱キャラ友崎くん』が映し出す現代資本主義の袋小路:宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と終わらない「自己啓発」を超えて|髙橋優
        • 平成ライトノベル史――#ライトノベルオールタイムベスト のための走り書き|羽海野渉

          ※この原稿は、2018年末~2019年初頭に羽海野渉が書き、その後『#ライトノベルオールタイムベスト』の選考における指針となった論考である。なお、『PRANK! Vol.4』に掲載された原稿は本稿の草案であり、似ている部分があることをここに記しておきたい。また、2021年現在、少し異なる部分があることを注記しておく。 ですので、過去に書かれた原稿であることを考慮したうえで、『#ライトノベルオールタイムベスト』と合わせて読んでください(今ならもっと違う感じに書きます)。そっちがメインです。 ◆はじめに ライトノベルという単語をご存じだろうか。もしあなたがご存じないとしても、書店などの片隅でアニメや漫画に近いイラストが表紙に装丁された書籍を見たことがあるかもしれない。ライトノベルとは戦前の少年小説や戦後まもなくのジュブナイル小説などを祖として、アニメや漫画などのコンテンツと密接な関係を保ちつつ

            平成ライトノベル史――#ライトノベルオールタイムベスト のための走り書き|羽海野渉
          • 戦後日本のサブカルチャーにおける加害としての暴力 - Write off the grid.

            以下は、2020年の『群像』新人賞で最終選考まで残り、落選となった文章である。 これはもともと同賞への応募原稿として書いたわけではなく、アメリカ留学中に何十本と書いたノートの1つである。留学1年目の第2セメスター終盤、わたしは履修していた授業のレポートとして2つのアイディアを抱えていた。結局はもう片方の案、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』論をレポートとして提出したのだが(これは論文化された)、その後、夏休みに入ってヒマになったので、提出のアテもないまま、もう片方のアイディアを日本語で文章化することにしたのだった。同賞に応募したのは、その約2年後である。 なるほど、いま読むと院生のノート以上のなにものでもないが、もはや改稿して論文化する意味もないので、誰でも読めるようブログ記事として放流することにした次第である。これを読んで若い人たちに「阿部も留学初期はこんなもんか(じゃあ自分もイケるな)」

              戦後日本のサブカルチャーにおける加害としての暴力 - Write off the grid.
            • 『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」

              『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」 2020年2月号が創刊60周年記念号となった「SFマガジン」を発行する早川書房は今年、ハヤカワ文庫創刊50周年を迎え、「ミステリマガジン」9月号、「SFマガジン」10月号でそれぞれ記念特集を組んだ。 長年、SFにかかわり、現在では国内と翻訳の編集部全体を統括する立場の塩澤快浩氏(早川書房事業本部副本部長兼編集統括部長兼SFマガジン編集長)にジャンルの専門誌である「SFマガジン」の歩み、SFの過去と現在について訊いた。(9月15日取材/円堂都司昭) 「SFマガジン」の仕事を始めてからSFを読み始める ――早川書房へ入社する前は、SFに興味がなかったそうですね。 塩澤:高校の頃から翻訳もののハードボイルド、冒険小説を読み始めました。大学時代もそういうものばかり読んで就職活動はほとんど

                『SFマガジン』編集長・塩澤快浩が語る、SFが多様性を獲得するまで 「生き延びることしか考えてきませんでした」
              • 宇野常寛「ワイドショーやツイッターが「歪んだ正義やモラル」で社会を息苦しくし、この国を停滞させている」|賢人論。|みんなの介護

                宇野常寛氏はサブカルチャーから政治問題まで幅広く論じる気鋭の評論家として、ニュース番組のコメンテーターや、批評誌PLANETSの編集長を務めるなど幅広く活躍してきた。そして、著作『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『母性のディストピア』(集英社)では、サブカルチャー批評を通して行き詰まる日本社会へ警鐘を鳴らしている。今回の「賢人論。」(前編)では、テレビやネットで繰り返される炎上問題や「日本社会の停滞」についてお話を伺った。 文責/みんなの介護 僕はテレビ的なワイドショーを内側から壊したかった みんなの介護 宇野さんは少し前までテレビのワイドショーにコメンテーターとして出演されていました。ほかにも、雑誌、ラジオ、ネットなど、さまざまなメディアで活躍され、さらに京都精華大学や立教大学でも教壇に立っておられるわけですが──いったい、どういう立場の方だと理解す

                  宇野常寛「ワイドショーやツイッターが「歪んだ正義やモラル」で社会を息苦しくし、この国を停滞させている」|賢人論。|みんなの介護
                • 宇野常寛が都会で「カブトムシ」を探す理由。人間社会の「外側」に触れたい | となりのカインズさん

                  宇野常寛 1978年生まれ。批評誌『PLANETS』『モノノメ』編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『母性のディストピア』(集英社)、『遅いインターネット』(幻冬舎)、『水曜日は働かない』(ホーム社)、『ひとりあそびの教科書』(河出書房新社)など多数。

                    宇野常寛が都会で「カブトムシ」を探す理由。人間社会の「外側」に触れたい | となりのカインズさん
                  • 敗北を抱きしめて:ゼロ年代批評と「青春ヘラ」「負けヒロイン」についての覚え書き - てらまっとのアニメ批評ブログ

                    ここ最近、ゼロ年代批評に造詣の深い紅茶泡海苔さん(@fishersonic)の企画で、かつて敗れていったツンデレ系サブヒロインさん(@wak)、大阪大学感傷マゾ研究会さん(@kansyomazo)、早稲田大学負けヒロイン研究会さん(@LoseHeroine_WSD)らとオンラインでお話しする機会があり、「感傷マゾ」や「青春ヘラ」「負けヒロイン」といった概念についていろいろ教えてもらった。当日の録音アーカイブはYouTubeで公開しているので、興味のある方は聴いてみてほしい。 www.youtube.com www.youtube.com 動画のタイトルにもあるように、これらの長い長い会話は「2020年代の批評ライン」の一環として企画されている。それが具体的にどのようなラインなのかは、動画のなかで断片的に語られている(ような気がする)ものの、全貌は私にもよくわからない。たぶん提唱者の紅茶泡海

                      敗北を抱きしめて:ゼロ年代批評と「青春ヘラ」「負けヒロイン」についての覚え書き - てらまっとのアニメ批評ブログ
                    • セカイ系が廃れた理由のセカイ系的解説 - い(い)きる。

                      今は亡きセカイ系を想う セカイ系の構造 サヨク・ウヨクがセカイ系を許せない理由 右も左も自由(好き勝手)に叩く、このセカイで 今は亡きセカイ系を想う ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの(あるいは「エヴァンゲリオン」全体の)完結編、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されてから、ひと月ほどが経った。 シンエヴァンゲリオン劇場版 グッズ 初号機腕型ドリンクホルダー 劇場 EVANGELION 庵野秀明 エヴァ レイ アスカ シンジ メディア: シン・エヴァ自体の感想はさておき、ここしばらくの間ぼくは、エヴァからの連想で「セカイ系」のことをなんとなく考えていた。あの、かわいそうなセカイ系…… セカイ系とは何か。 セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (SB新書) 作者:前島 賢発売日: 2012/06/11メディア: Kindle版 一般的には、エヴァ(95年のTVシリーズに始まるいわゆ

                        セカイ系が廃れた理由のセカイ系的解説 - い(い)きる。
                      • 「天気の子」見て、自分のSF観が相当古くて初級者レベルなことを知る(それもまた悪くなし) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                        新海誠の「天気の子」見てきました。 作品ディティールとがモチーフとか演出方法とかそういうことを論じる能力は多分ないと思うし、他にもたくさん詳しいレビューがあるので、映画館で見て「えーっと驚いた」、その感覚をストレートに書いておきたいと思います。 <以下重要ネタバレ有り。読むのは自己責任で> もともと自分の SF レベルというのは藤子 F 不二雄先生の定義する「すこし・ふしぎ」から一歩も離れてない。少し不思議生まれのすこしふしぎ育ち。科学考証甘い奴らは大抵友達。 だもんだから、前半部分のストーリー「ほんの一部の地域・時間だけど、祈れば雨を晴れにする超能力を持つ女の子がいる。その人と知り合った主人公は、一緒に『お天気屋さん』という商売を始め、色々な所から声がかかる」というパートは「あ!ドラえもんにこういう話ありそう!!」という感じで楽しく見てました。実際藤子先生のモチーフでは、「子供たちがドラ

                          「天気の子」見て、自分のSF観が相当古くて初級者レベルなことを知る(それもまた悪くなし) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                        • ヒープリ終盤の「女性ヒーローと正義」論争についてまとめてみた - あままこのブログ

                          物語は終盤となり、来週最終回を迎える「ヒーリングっどプリキュア」ですが、ネット上では終盤の展開を巡って大激論が交わされているみたいです。 残念ながら僕は日曜日朝に起きれない体質なので、アニメ自体は見てないのですが、そのネット上で交わされる議論は大変興味深いものに感じたので、ちょっと論争の経緯についてまとめてみました。 アニメをきちんと見ている方は「全然そのまとめ方間違っている!」という感想を持つかもしれません。そういう方はぜひブログなどでツッコミ記事を書いていただければと思います。 42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」の放映―「敵を救わなかったプリキュア」への賛否 2021年1月31日、ヒーリングっどプリキュア42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」が放映され、その物語での主人公のどかの選択が大きな物議を醸します。 どういう選択だったか、id:rna氏のブログに詳しく書かれ

                            ヒープリ終盤の「女性ヒーローと正義」論争についてまとめてみた - あままこのブログ
                          • 名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第4回:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』|髙橋優

                            はじめに【凡例】 『ファースト』=『機動戦士ガンダム』 『Z』=『機動戦士Zガンダム』 『ZZ』=『機動戦士ガンダムZZ』 『逆シャア』=『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)は、『機動戦士ガンダム』(1979~1980年)・『機動戦士Zゼータガンダム』(1985~1986年)・『機動戦士ガンダムZZダブルゼータ』(1986~1987年)の3作に続いて劇場公開され、アムロとシャアの物語としてのガンダム・サーガに一区切りをつけた伝説的なアニメ映画だ。しかし、私が虚心坦懐に見たかぎり、『逆シャア』は作中のクェスよろしく、「私、みんな知っていたな」という調子で既視感に溢れた作品だった。何となれば、『逆シャア』は『Z』(及びその続編である『ZZ』)と同じ主題を反復しており、新味に欠けたからだ(詳しくは後述する)。もちろん、モビルスーツ及び戦闘シーンの割

                              名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第4回:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』|髙橋優
                            • 宇野常寛が「SNSで人を叩く人はバカになる」と語る理由と、抜け出すための2つの“武器”|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

                              「自分もインターネットも、ゆっくり変えていきましょう」 宇野常寛が「SNSで人を叩く人はバカになる」と語る理由と、抜け出すための2つの“武器” みなさんはインターネットで発信をしていますか? 誰もが自由に発信できるようになった現代。一方的にニュースを観ていたころと比べて、僕らの日常には「考える時間」がかなり増えたような気がします。 しかしその一方で…「この四半世紀、インターネットやSNSで発信する人の何割かは、確実に愚かになっている」と発言するお方が。 それが… 【宇野常寛(うの・つねひろ)】1978年生まれ。株式会社PLANETS代表取締役、批評誌<PLANETS>の編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『母性のディストピア』(集英社)、『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』(朝日新聞出版)など多數 今月

                                宇野常寛が「SNSで人を叩く人はバカになる」と語る理由と、抜け出すための2つの“武器”|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。
                              • ヴィレッジヴァンガードと、アイロニーの問題 - コメカブログ

                                谷頭和希さんが書かれたヴィレッジヴァンガード(以下VV)についての記事を、面白く読んだ。 ヴィレヴァンが知らぬ間にマズいことになってた 「遊べる本屋」はなぜ魅力を失ってしまったのか | 街・住まい | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net) しかしVVが提案していた「サブカル」って、世代によって受け止められ方がだいぶ違うのだろう。ぼくは1984年生まれで、ゼロ年代半ばぐらいに一番VVに行っていた。で、当時VV的「サブカル」プレゼンテーションって既に、半笑いな感じで受け止められていたと思う。本当にハードコアな人は行かない店というか。自分は当時「アンチ選民主義!汎用化されたチープ・サブカルがむしろ大切!」みたいなことを考えていたので、VV的な安っぽさがむしろ好きだったんだけど。 谷頭さんの記事の、「「サブカル」という言葉の輪郭が曖昧になるにつれて、その空間の演出も曖昧になってしま

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                                • さあ、「ズブゲーム」の時間だ。 - 本格はてなブログ

                                  男と女のラブゲーム COLUMBIAAmazon インタビュー2つ=「ズブ」 「ズブゲーム」の例 「ズブゲーム」なんて怖くない? インタビュー2つ=「ズブ」 先日、こんな記事が話題になりました。 現在はタイトルが変更されていますが、元タイトルは「統一教会系メディアとVtuberがズブな件」という衝撃的なものです。しかし、実際に読んでみるとその根拠はほぼ、たった2つのVtuberインタビューしかありませんでした。 そこで「ねこます」「のらきゃっと」「Vtuber」「バーチャルYoutuber」などの単語で検索していただければ分かりますが、このviewpointの"個人Vtubeを推すようになり"という行為は2018年ののらきゃっと氏へのインタビュー以降めっきり姿を見せません。そもそも個人Vtuberへのインタビュー行為自体がのらきゃっと氏とねこます氏にそれぞれ一回ずつしかありません。 (統一

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                                  • 理論への抵抗 - おしゃべり!おしゃべり!

                                    モロイ 作者:サミュエル・ベケット 発売日: 2019/05/24 メディア: 単行本 […]要するに私はたいてい闇のなかにいて、世紀のあいだに貯えてきた私の観察も、礼儀作法の土台にいたるまで私を疑わせたので、限られた空間にあってさえ、その闇はなおさら深かったのだ。しかしこんなことやその他もろもろを考えるようになったのは、もう生きるのをやめてからなのだ。崩壊の静けさのなかで、あの長きにわたる混乱した感情を思い出しているが、わが人生とはこの混乱した感情そのもので、それを私は無礼にも、神がわれわれを審判すると言われるように審判するのだ。崩壊とは人生そのものでもある、その通り、その通り、うんざりするよ、しかしなかなか全壊というところまでいくものじゃない。 (p.37) 最近は津堅信之『京アニ事件』に目を通し、開口一番「意外と世間に京アニが知られてなくて驚いた」みたいな文言、どういう寝言かとページ

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                                    • 今こそ芥川賞に学べ!? 菊池良さんに、ネットの淘汰圧に負けないコンテンツの作り方を聞いてきました。 | 株式会社LIG(リグ)|DX支援・システム開発・Web制作

                                      こんにちは。LIGで編集者として働いているケイ(@yutorination/写真右)です。 今回はインタビュー企画です。お招きしたのは、かつてLIGブログで数々の傑作記事を書き、現在はフリーランスのライター・編集者として活躍されている菊池良さん。 新刊『芥川賞ぜんぶ読む』が5月25日に宝島社から発売されたばかりとのことで、これを機に過去の記事制作の背景から新刊に込めた思いまで、菊池さんに聞いてみたかったことをぜんぶ聞いてみました! 菊池良『芥川賞ぜんぶ読む』宝島社 書籍情報(Amazonより) 文学好き、カルチャー好きに贈る絶対保存版。話題となった『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』の著者・菊池良による新企画です。 もとはWebメディアで2018年に始まった連載ですが、著者はこの連載のために勤めていた会社を辞めるほど熱を入れて執筆。漫画をまじえながらマニアックに、作家、作品、

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                                      • 『天気の子』の見取り図 - てらまっとのアニメ批評ブログ

                                        新海誠監督の最新作『天気の子』を見てきた。鑑賞者それぞれの感想に資するために、過去の「批評」や「評論」から使えそうな部分をピックアップし、かんたんにまとめておく。 すでに多くのひとが感想を述べているように、『天気の子』は、2000年代前半に一部のオタク界隈で流行した、いわゆる「セカイ系」の図式をなぞるような作品だった。 ここでいう「セカイ系」とは、批評家の東浩紀によれば、「主人公と恋愛相手の小さく感情的な人間関係(「きみとぼく」)を、社会や国家のような中間項の描写を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」といった大きな存在論的な問題に直結させる想像力(『ゲーム的リアリズムの誕生』96頁)のことだ。 この定義は、必ずしもセカイ系と称されるすべての作品には当てはまらないという批判もあるが、理念的なモデルとしては優れている。実際『天気の子』は、ヒロインと主人公、つまりは「きみとぼく」という

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                                        • 都市の未来を(コロナ禍を通して)考える | 遅いインターネット

                                          この数ヶ月、世界の主要都市が次々と封鎖され、グローバルなメガシティ化の影で見過ごされてきた問題が明らかになりました。それは同時に、人々が当たり前だと思っていた働き方や住まい方を、足元から見つめ直す機会でもあったと思います。これから先の「都市」は、どんなふうに変わっていくべきなのか。ちょっと大きな問いですが、建築家の門脇さん、ライゾマの齋藤さんと一緒に、考え始めていくことにしました。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」ではコロナ禍が浮き彫りにした社会や生活の課題をめぐって、様々な観点から特集しています。 コロナ禍で露呈した現代都市の問題点 宇野 今日はCOVID-19のパンデミックを契機に、あらためて都市というもののあり方を問い直してみたい、と考えて、この鼎談を企画しました。この数ヶ月で、僕たちは世界の主要都市が軒並み封鎖されていくという前代未聞の状態を目の当たりにしました。そして僕たち

                                            都市の未来を(コロナ禍を通して)考える | 遅いインターネット
                                          • (5) 宇野さん、ついにキレた! 「俺以外の評論家は全員時代遅れ!」 2..

                                            (5) 宇野さん、ついにキレた! 「俺以外の評論家は全員時代遅れ!」2007年7月には宇野さんの本領が発揮されたと言っていい「老害化が進むオタク論壇の憂鬱」という記事をサイゾーにて執筆します。あらゆるオタク系評論家、批評家、ライターをブッタ斬るという挑発的な内容が業界人の間で話題に。 「藤津亮太の、毒にも薬にもならないちょうちん記事で、満足できる人っている?」 「ロック中年慰撫アニメ『エウレカセブン』。売れてないけど、大塚ギチや宮昌太郎に無理やり褒められています。」 「筆者に対して、元長柾木などのセカイ系エロゲー作家たちはブログで怒り狂っている。みっともない連中だ。」 批判された人たちはあまりに図星だったのか、mixiでこそこそと慰めあいます。 230 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2007/07/22(日) 10:36:43 ID:WbZ+FBXA mixiで宇野氏に批判され

                                              (5) 宇野さん、ついにキレた! 「俺以外の評論家は全員時代遅れ!」 2..
                                            • 系共通科目(メディア文化学)#11

                                              宇野『ゼロ年代の想像力』(ハヤカワ文庫版)から引用 以下引用(17–19頁): そして、70年代以降の国内においてもっとも大きくこの状況が進行したのが、1995年前後であるとされる。〔改行〕この「1995年前後」の変化はふたつの意味において性格づけられる。それは「政治」の問題〔…〕と、「文学」の問題〔…〕だ。〔改行〕前者は、この時期がバブル経済崩壊を発端とするいわゆる「平成不況」の長期化が決定的になり、戦後日本という空間を下支えしてきた経済成長という神話が崩壊したことを意味する。つまり、「がんばれば、豊かになれる」世の中から「がんばっても、豊かになれない」世の中への移行である。 後者は、1995年に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件に象徴される社会不安を意味する。〔…〕ここに見られるのは「がんばれば、意味が見つかる」世の中から、「がんばっても、意味が見つからない」世の中への移行であ

                                                系共通科目(メディア文化学)#11
                                              • フェミニズム以後のオタク2:「安全に痛い自己反省パフォーマンス」について - てらまっとのアニメ批評ブログ

                                                前回の記事の続きを書こうと思ったのは、いただいたコメントのなかに、自分でもなんとなく感じていた問題点、というより既視感を指摘したものがあったからだ。いわゆる「安全に痛い自己反省パフォーマンス」というものである。 teramat.hatenablog.com 安全に痛い自己反省パフォーマンスとは、評論家の宇野常寛がデビュー作『ゼロ年代の想像力』(2008年)のなかで展開した議論だ。これが既視感の原因だった。宇野は東浩紀による美少女ゲーム(いわゆる「エロゲー」)論を批判しながら、おおむね次のように論じている。 宇野によれば、多くの異性愛男性オタクは「女性差別的な所有欲」(320頁)をもっており、エロゲーをはじめとする「レイプ・ファンタジー」にふけることでその欲望を満たしている。東はかつて、そんなエロゲーのなかにも、オタクに自己反省を迫る「批評的」な作品があることを指摘し、自著でくわしく分析した

                                                  フェミニズム以後のオタク2:「安全に痛い自己反省パフォーマンス」について - てらまっとのアニメ批評ブログ
                                                • 都市のオルタナティブとしての「風の谷」とそれをつくるための「語り口」についての覚え書き | 宇野常寛 | 遅いインターネット

                                                  安宅和人さんに呼び出される 2年と少し前のことだ。年末も近づいたある日、僕は渋谷で寿司を食っているから来ないかと突然誘われた。時刻はもう21時を回っていて、僕はちょうど帰宅するために編集部を出ようとしていたところだった。FacebookのMessengerで僕を呼びだしたのは、安宅和人さんだった。普段の僕は仕事仲間からの「飲み」の誘いをなるべく断ることにしている。そういう夜の交流がなくても、ちゃんと信頼関係を構築できないと結局はいい仕事は残せない。そう確信しているからだ。しかし、そのときだけはすぐに、呼び出しに応じることを決めた。理由はひとつ、それが安宅和人さんからの呼び出しだったからだ。安宅さんと僕とはこのとき知り合って既に5年以上経っていたと思うのだけど、こんな風に僕を呼び出すのははじめてのことだった。僕は安宅さんと知り合ってすぐに彼に興味をもって、「意識の高い」ビジネスマンのバイブル

                                                    都市のオルタナティブとしての「風の谷」とそれをつくるための「語り口」についての覚え書き | 宇野常寛 | 遅いインターネット
                                                  • 21/4/2 お題箱回:エヴァンゲリオン延長戦 - LWのサイゼリヤ

                                                    お題箱79 前回の記事でシンエヴァとエヴァンゲリオンにケリがついたので、無限に溜まっていたエヴァ関連の投稿を処理します。 saize-lw.hatenablog.com 253.シン・エヴァンゲリオンの記事お願いします! 書きました! 254.エヴァ新劇って今からでも見る必要ありますか? 見る必要あります。 シンエヴァを見るまでは「僕は旧劇信者なのでどっちでもいいです」みたいな感じでしたが、今やもう見ないという選択肢はありません。 255.エヴァ劇場版観に行きますか? 見に行きました。 周りには「そんな気になるものでもないけど一応見に行くか」みたいなこと言ってましたが、よく思い返してみればエヴァ見に行く前日に十五年ぶりくらいに髪をバッサリ切って気合入れてました。 256.LWさん的に貞本版ってどんな扱い⁉︎ 他の映像版よりも登場人物がまともだし世界も優しい、比較的まともなロボットものとして

                                                      21/4/2 お題箱回:エヴァンゲリオン延長戦 - LWのサイゼリヤ
                                                    • テン年代アイドル論、あるいは・・・・・・・・・とはなんだったのか?|scarlet222

                                                      東京は、あらゆる計画をいつも裏切ったまちだ。(磯崎新『空間へ』) ヨーロッパに幽霊が出る――共産主義という幽霊である。(マルクス・エンゲルス『共産党宣言』) はじめに なぜいま「アイドル論」なのか? テン年代の前半くらいに、アイドル論やアイドル批評といったものが盛り上がりを見せたことがあった。いくつか具体例を列挙してみる。2011年、太田省一『アイドル進化論』。2012年、濱野智史『前田敦子はキリストを超えた』、小林よしのり・中森明夫・宇野常寛・濱野智史『AKB48白熱論争』。2013年、さやわか『AKB商法とは何だったのか』、安西信一『ももクロの美学』。2015年、香月孝史『「アイドル」の読み方』など。 こうしたアイドル論の盛り上がりが生じたそもそものきっかけは、やはりゼロ年代の後半に、AKB48が目覚ましい活躍を見せていたことだっただろう。「RIVER」でオリコンウィークリーチャートの

                                                        テン年代アイドル論、あるいは・・・・・・・・・とはなんだったのか?|scarlet222
                                                      • 静止した闇の中で──『闇の自己啓発』書評|倉津拓也 | 週末批評

                                                        “闇” と不自由 2021年初頭に刊行された『闇の自己啓発』(江永泉+木澤佐登志+ひでシス+役所暁著、早川書房)は、Amazonの「現代思想」カテゴリーでベストセラー1位を獲得するなど、商業的に大きな成功を収めた。その要因の一つとしては、本書が現代の日本における“売れる哲学”の潮流と共鳴していたことが挙げられる。 哲学者の山口尚は『日本哲学の最前線』(講談社現代新書、2021年)のなかで、日本の哲学界には世界に伍する普遍的な哲学として「J哲学」という営みが存在し、現在のJ哲学の特徴は「不自由」論である、とする。 J哲学の二〇一〇年代は「不自由論」の季節であった。ただしその議論は、人間の不自由を強調してばかりの悲観的露悪ではなく、真に自由であるために不自由を無視しないという〈自由のための不自由論〉である。1 ここで山口は國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳を代表的な「

                                                          静止した闇の中で──『闇の自己啓発』書評|倉津拓也 | 週末批評
                                                        • 自己啓発としての短歌 - リリカルはなくそオーガスタ

                                                          あなたはわたしを読んでいるが、果たして、わたしの言語を理解しているという確信があるだろうか? J.L.ボルヘス「バベルの図書館」より はじめに 本論は、短歌における「私性」について考える文章である。しかし、残念ながら(?)本論はいわゆる「短歌評論」ではない。 「私性の文学」などと呼ばれる短歌は(よくも悪くも)事実として、作品を通じた自己表現を主眼としている。営みとしての短歌の主だった目的は、たとえば、巧みな表現を行うための技術の向上という点――そのような自己表現を担いうる〈私〉の実現を目指す、ある種の「自己づくり」にあると言ってよい。 「自己づくり」において重要なことは、その都度ごとに自己を演じることではなく、そうして演じられることが〈私〉の言葉としていわば「板につく」までの過程にほかならない。一般向けの書籍における紹介としては、小野田(2021)が引用している、平野啓一郎の「分人」という

                                                            自己啓発としての短歌 - リリカルはなくそオーガスタ
                                                          • 感傷マゾとは到達不可能な愛に満ち溢れた青春の幻想に耽溺してナルシシズムに浸るルサンチマン - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                                            最近また、新しいルサンチマンを見つけたぞ。 id:amaikahlua さんがブコメで教えてくれた。 「理解のある彼くん」がムカつく理由はメシウマ的快感を味わっていたのに終盤で裏切られるから - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸 逆寅次郎さんの語り口は増田との親和性が高いから、並のブロガーよりもバズるポテンシャルに恵まれてると思う。そういう点で、逆寅次郎さんの生は祝福されてるとも思いますねw。あと、「感傷マゾ」でググろうズ 2022/10/21 20:16 b.hatena.ne.jp感傷マゾ?なんだそれ?と思って、ググって調べてみたんだ。 note.com 「存在しなかった青春の祈り」「感傷と自己嫌悪をゾンビのように求め続ける性癖」らしい。 ふーん、と思ったけど、なんか嘘臭い。 ルサンチマンの臭気がプンプンしてきて、思わずつぶやいた。 「インテリがアイドルを研究し、アイドルが文学者になる時代

                                                              感傷マゾとは到達不可能な愛に満ち溢れた青春の幻想に耽溺してナルシシズムに浸るルサンチマン - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                                            • うまみをめぐる冒険──飲むこと、食べること、学ぶこと | 石川善樹×猪子寿之×丸若裕俊×宇野常寛 | 遅いインターネット

                                                              甘味・酸味・塩味・苦味につづく基本五味のひとつとして、日本人によって発見された「うまみ」。その奇妙な奥の深さをめぐって、ひょんなことから4人の男たちが語り明かしました。うまみの快楽に秘められた謎を手がかりに、現代人の飲食をさらに豊かな体験にしていくための道をさぐる、珠玉のひととき。ゆっくりお茶を入れながら、味わってみてください。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」では変わりゆく「食」の楽しみ方について、意外な切り口から特集しています。 「うまみ」に取り憑かれた男たち 宇野 この前、猪子さんから深夜に突然電話がかかってきたんですよ。何事かと思ったら、石川さんが食べることとウェルビーイングの関係について話されていることを共通の知り合いから聞いたらしいんですよね。「これめちゃくちゃ面白いよ!」「すごく感動した!」って。特に「うまみ」についての考察が面白かったと言っていて……。 猪子 そうそう

                                                                うまみをめぐる冒険──飲むこと、食べること、学ぶこと | 石川善樹×猪子寿之×丸若裕俊×宇野常寛 | 遅いインターネット
                                                              • 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』書評 - かるあ学習帳

                                                                『ゼロ年代の想像力』 宇野常寛 ハヤカワ文庫 2011年初版発行 ・単なる「趣味語り」に留まらない現代社会論 今回は『ゼロ年代の想像力』とかいう本の書評をします。『ゼロ年代の想像力』は、批評家・宇野常寛のデビュー作です。『ゼロ年代の想像力』という物々しい題名や「批評」という言葉の厳めしさのせいで、何だかクソ真面目そうな本だなと思われるかもしれません。でも、ご安心(?)ください。この本の中身は非常にポップなサブカルチャー批評です。 この本では、ゼロ年代を象徴する文学や漫画、特撮やテレビドラマなどが幅広く批評されています。具体的に言うと、村上龍やケータイ小説、『DEATH NOTE』、平成仮面ライダーシリーズ、『池袋ウエストゲートパーク』などが批評されています。どうです、ライトなラインナップでしょう?批評している対象がライトなので、題名や表紙をもっと可愛いげのあるものにしたらもっと売れたんじゃ

                                                                  宇野常寛『ゼロ年代の想像力』書評 - かるあ学習帳
                                                                • 【ヲタクの殴り書き】僕の考えた「テン年代批評」。 - かるあ学習帳

                                                                  最近、Twitterで興味深いツイートを見付けたので引用する。 『ゼロ年代の想像力』で新たなパラダイムを提示した宇野氏がその後10年代のアニメの話よりも宮崎・富野・押井のを扱う作家論(『母性のディストピア』)に向かったことが象徴的だが、僕らは2010年代のサブカルについて、かつての「セカイ系」や「決断主義」のようなワードをついに共有できなかったよな。 念のため、解説しよう。自意識過剰なサブカル作品群が「セカイ系」と呼ばれることがあり、『新世紀エヴァンゲリオン』は「セカイ系」の代表作だと考えられている。「セカイ系」という言葉の定義は曖昧だが、90年代後半以降の「エヴァっぽい」作品群がとりあえず「セカイ系」だというイメージが私にはある。続いて「決断主義」とは根拠が無くても何らかの立場を選択しなければならないという考え方のことで、『DEATH NOTE』は「決断主義」の代表作だと考えられている。

                                                                    【ヲタクの殴り書き】僕の考えた「テン年代批評」。 - かるあ学習帳
                                                                  • 進撃の巨人、中盤の変貌に「二つの真実」 宇野常寛さん:朝日新聞デジタル

                                                                    11年半の長期連載を終え、9日に最終34巻が発売された人気漫画「進撃の巨人」(諫山創さん作)。人間を襲う謎の巨人と人類の戦いなどを描いた作品だが、評論家の宇野常寛さん(42)は「中盤で実質的には別の漫画に変貌(へんぼう)した」と指摘する。完結を機に作品を読み解いてもらった。(物語の展開に触れる部分があります。ネタバレ注意です) うの・つねひろ 1978年生まれ。評論家。批評誌PLANETS編集長。著書に「ゼロ年代の想像力」(早川書房)、「若い読者のためのサブカルチャー論講義録」(朝日新聞出版)、「遅いインターネット」(幻冬舎)など。 初期の「進撃の巨人」は、壁の中の世界に閉じ込められている人類が、巨人という未知の強大な存在に自分たちの生を否定されるという圧倒的な敗北感、無力感とそこへの反発が特徴的です。作者の諫山さんがどこまで意識していたかはわかりませんが、現代の私たちにも共通する、目に見

                                                                      進撃の巨人、中盤の変貌に「二つの真実」 宇野常寛さん:朝日新聞デジタル
                                                                    • 第13話 誰かと一緒に生きられない 宇野常寛「水曜日は働かない」|HB ホーム社文芸図書WEBサイト

                                                                      今月の「水曜日は働かない」は…… 1.久しぶりにテレビドラマの批評を書こうと思った宇野常寛 2.書き始めたら楽しくなって、脚本集を大人買いして読み込んでしまった宇野常寛 3.結局締め切りがギリギリになって泣きながら書いている宇野常寛 そんな今月の連載を、今から詳しくお伝えします。 「宇野常寛の〈水曜日は働かない〉」 ※ ※ ※ 少し前のことだ。『大豆田とわ子と三人の元夫』というテレビドラマを、僕は毎週楽しみに見ていた。脚本は坂元裕二、『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『カルテット』などの作品で知られている。最近では映画『花束みたいな恋をした』で注目を集めた。『大豆田とわ子と三人の元夫』の内容について、かんたんに紹介しよう。ヒロインはタイトルにもある大豆田とわ子という40代の女性で、中堅の設計事務所の雇われ社長をしている。そして「三人の元夫」というタイトルにあるように三回結婚に失敗してい

                                                                        第13話 誰かと一緒に生きられない 宇野常寛「水曜日は働かない」|HB ホーム社文芸図書WEBサイト
                                                                      • 『「VTuberの倫理学」を検討する』の検討 ~「VTuber批評」の必要性~|バーゲンバーゲン

                                                                        はじめにこの文章では『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」に掲載されている論考『「VTuberの倫理学」を検討する──バーチャル・アイデンティティと「場」の形成』について、非アカデミックな立場から批評的な視点で検討を行う。 ペシミ:「VTuberの倫理学」を検討する──バーチャル・アイデンティティと「場」の形成 「VTuberの存在論」を考えた上で「VTuberの倫理学」が必要である、との思いから書かれた論考。VTuberに特有のアイデンティティをめぐった問題は、その複雑さからしばしば炎上や分断につながってしまいます。それらはなぜ起こるのかをVTuber特有の「身体性」の面から考え、解決方法をリレーショナル・アートとの比較から提示します。 青春ヘラver.7「VTuber新時代」内容紹介実はわたしも同じような問題意識を持っていた。 VTuberたちは定期的に炎上するし、そうでなくても

                                                                        • 19/4/16 動ポモを読め - LWのサイゼリヤ

                                                                          ・空白の3月 かつてないほど更新の間が空いて気付けば3月をスキップしてしまった。わたてんも終わってしまった。 理由としては「日本興行収入映画トップ100を見よう」というのをやり始めて、時間が空けばとりあえず映画鑑賞という暮らしをしていたので少しブログから足が遠のいたのがある。 しかも興行収入上位に来るような映画は見ても語りたくなることが少なく、感想を書こうという気持ちにもあまりならなかった。まあ、それでも面白かった映画は無くは無いのでその辺は近いうちに書くかもしれない。 ・お題箱47 80.よりもいのスカジャパ的構図がティーンエイジャーの青春志向に由来するのであれば、大抵いい大人がやっているスカジャパ自体とは性質が異なるのではありませんか? 「由来が異なる」という意味では「性質が異なる」というのは仰る通りです。しかし、それを踏まえて、むしろ違う由来を持つのにも関わらず結果的には似た構図を共

                                                                            19/4/16 動ポモを読め - LWのサイゼリヤ
                                                                          • (3) 第二次惑星開発委員会発足 そして今度は2005年5月に「第二次惑星開..

                                                                            (3) 第二次惑星開発委員会発足そして今度は2005年5月に「第二次惑星開発委員会」と銘打って再び「善良な市民」の名でサイト運営を開始します。宇野さんはどうやら東京に移住したようです。旧・惑星開発委員会にもあったクロスレビューに加え、テーマについて語り合う惑星座談会、機動戦士Zガンダムを全話振り返る機動戦士Ζガンダム回顧録などがメインコンテンツです。メンバーは宇野さんがネットで面白い文章を書く人に声をかけて集めたそうです。 旧・惑星委員会との変化はメンバーだけでなく善良な市民のキャラクター設定も微妙に変わってます。旧での苛烈な作品批判は軟化し、良いところはきちんと誉めるようになり、下の世代の目を意識しているのか啓蒙的な要素が増えています。また旧ではパロディの範囲内だった評論を真面目にやろうとしている印象を受けます。 そして、「宇野常寛」の名前でライター活動を開始します。この頃の宇野さんは「

                                                                              (3) 第二次惑星開発委員会発足 そして今度は2005年5月に「第二次惑星開..
                                                                            1