2024年4月19日

粉瘤(アテローム)

最初に見つけたのは、もう20年以上前でしょうか。毎年行われる会社の健康診断で、医師の問診を受けていたとき、心音の検査のために上着を脱いで上半身裸になり、正面や背面を見ていたお医者さんが「あれ」みたいな事を発してちょっとビックリしました。で、背中の肩甲骨の間の首の付け根の下辺りを押しながら、「ここ痛いですか」と聞きます。押されている感覚はありますが、痛みはないので「痛くないです」と言うと、「ここ触ってみて」と言います。手を背中に回して触ってみると、何かぶよぶよした感触が。大きさは自分の親指の爪くらいでしょうか、触れた感覚はそれ位のサイズのプチプチ(緩衝剤)を触っている感じです。それまで全くそんなものが出来ているとは知らなかったので、大丈夫ですかと聞くと、特に痛みが無ければ良性のイボみたいな物だからこのままでも問題無いとの回答。で、以後それを信じてそのままにしていました。

場所が場所だけに、服を着れば隠れて見えなくなるし、鏡を使ってもなかなか様子はよく見えない場所。そんなわけで、自分でも忘れることも多かったのですが、数年前くらいから中の膿が染み出てきてるんでしょうか、時々匂いがするようになり、それから入浴したときは勿論、毎朝消毒というかウエットシート等で拭いて清潔に保つようにしていました。ただ、触ってみると以前よりも大きくなっているように感じて、それがちょっと気になるところでした。それが先日ハワイへ行った時、旅の疲れや時差ぼけも影響したのか、急にその部分に痛みを感じるようになりました。 何て言うか、背中の部分に袋状に膨らんでいるんですが、中身が増えすぎてパンパンに張っているので、袋の端の部分が突っ張ってヒリヒリするような感じ。更に鏡で確認して見ると、その部分が赤くなっていてサイズも以前観たときよりも二回り以上大きくなっている感じです。結局ハワイに居る間はそんな感じで、それは帰国してからも変わりませんでした。流石にこのままでは不味いだろうと、帰国して直ぐに皮膚科の予約を取り診察してもらいました。

患部を見たお医者さんは「これは酷いなぁ」と開口一番。直ぐに患部に麻酔を打ってから、皮膚を少し切開すると、そこから中の膿というか老廃物というか、要するにニキビの中身みたいなものを押し出して取りだしてもらいました。10分位何度も周りから押して出していたかなぁ。「これだけ出たよ」と見せてくれましたが、大きな梅干し位たっぷり中身が出てきたようです。ただ、全部が絞り出せたわけではないので、数日後にまた様子を見ることに。それまでは自分で絞り出してくださいと言われました。翌日自分で背中に手を回してやってみると、まだ患部から出血していますが、さらにニキビを潰したときにニョロっと出てくる白いものみたいなものがまだ出てきます。で、お医者さんがやると、さらに大量に出てきてビックリ。そんな状況が一週間位続いて、出血は止まり中の老廃物みたいなものも、固形物は出無くなりましたが膿というか体液というか、それはまだ少し滲むくらいになりました。一昨日病院へ行ったときには「大分良くなったので、もう一週間軟膏を塗って様子を見て、それで膿とか出無くなれば終わりです」と言われて一区切りつきました。

実は、少し前まで頭の右後頭部から首筋に掛けて、時々痺れるような感じになることが頻繁にありました。あと、首の付け根辺りが妙に堅くなると言うか、どうも血行が悪くなっているような状態が暫く前から感じるようになっていました。それが、この粉瘤を治療してコブが無くなったら、以前はそれなりの頻度で感じていたそれらの症状が、今の所全く出てきません。場所が丁度背骨の上辺りで首の付け根と言う事で、若しかしたらこの粉瘤の膨らみが神経とか血管とか圧迫して影響していたのかと個人的には感じています。ただ、これで完治したわけではなくて、その老廃物等が溜まる部分は袋状に残っているので、そこに再び蓄積されて同じようにコブ状に再発する事があるようです。ですから完全に治療するためには、形成外科で外科手術をして、その袋状の部分を切除しないといけないらしい。そうならないことを祈りますが、もし再発するようになったら、今度は少しでも膨らんできたら直ぐに切除して貰うつもりです。20年前に、もう少し疑り深ければ今こんな苦労をする事も無かったのになぁと、ちょっと悔やんでいます(笑)。

The Royal Park Hotel Tokyo Haneda

メジャーブランド(BONVOY, Hilton, InterContinental, Hyatt)以外のホテルとしては、 2016年に利用したHaneda Excel Tokyu以来8年振りで、Royal Park Hotel Hanedaとしては9年振り。前回の宿泊理由に、翌日も利用するT2のエクセル東京よりも少し安かったからと書いていますが、今回も理由は同じ(笑)。本当ならば、久し振りに横浜のシェラトンを利用したかったけれど、このご時世一泊で4万円とか5万円代のレートは厳しいです。実はヒルトン横浜は、このロイヤルパークと同じ位のレートで予約できたのですが、翌週も同じパターンで羽田空港を利用して、かつ夜遅い戻りの翌日早朝出発のパターンなので、空港ホテルの様子を事前に予習しておきたかったこともあり、今回こちらを選択しました。

羽田空港に戻ってきたら、東京は冷たい雨が降っている状態。朝出るときにウインドブレーカーを着ていたんですが、沖縄では不要なのでバックパックの底に仕舞い込んだまま。まぁ、バス移動なのでこのままホテルまで、まずはT2からT3へ移動します。T2 2Fの到着フロアーから外に出て9番バス停に行くと、丁度T1/T3行きのシャトルバスが停車していました。それに乗車して、T1、T3と移動。T3で下車すると、ホテル入口は4Fの出発フロアーにあるので上に移動します。久し振りのホテルフロントは、チェックインがセルフになっていてちょっとビックリ。無事にチェックイン出来、3Fの部屋へ移動しました。

作りは以前と同じで、部屋の入口を入ると目の前にベッドがあり、その奥にガラス張りのトイレとバスタブがある独特の配置。一旦荷物を置いてから、再びT3に戻り、ここのレストラン街で軽く夕食を取ってから部屋へ戻りました。翌日は09:30発のフライトなので、朝はゆっくり出来るんですが、少し早めにチェックアウトしてT3にあるおむすびやさんで軽く朝食をとってからT2に移動。ラウンジに入って、出発まで時間を過ごしました。

T3利用の時には、ターミナル直結なので便利なんですが、それ以外のターミナル利用の時には、T3→T1→T2→T1→T3と、T2利用の青組には移動がちょっと不利ですね。来週は、宿泊翌日に06:30発のフライト利用予定なので、となると05:30位にチェックアウトしないといけないかなぁ。ターミナル直結ホテルとはいえ、ターミナル間移動があるとやっぱりちょっと大変です。

Day1: (UA Leg#7) HND-OKA/(NH Leg#6) OKA-HND

約一月振りとなる、沖縄行きのフライト。AMC Diamond用にNHにマイルを付けたいところだけれど、発券の都合でそれではコスト負けするフライトもあるので、一部はUA MPに付けてリカバリーすることに。この日のフライトは、いつもの新幹線通勤と同じ位の時刻で移動できるので、比較的ゆっくりと自宅を出発します。新幹線はそんなに混雑していませんでしたが、到着した品川駅は朝のラッシュ時間帯は過ぎていたけれど、それでもやはり乗換の乗客でかなりの混雑具合。でも、到着した京急の空港線車内はガラガラ言ってよい位の乗車率で、座って空港まで移動する事が出来ました。 

国内線第二ターミナル側に改札から出ると、何故か高校生くらいの数名のグループが、やたらと京急の改札に向かって移動してきます。最初は修学旅行か何かかと思いましたが、荷物は持っておらず学校に登校するような雰囲気なんですが、何故空港から乗車してくるのかそこが良く分からない。しかも、一つ二つのグループでは無く、かなりの人数が移動しているんですよね。それもあって、地下のホームから地上階へ移動するエスカレーターは、上りも下りも結構混雑していましたが、そこから2Fの出発フロアーに上がるエスカレーターはガラガラで、どうも人の動線が良く分からない。

いつも利用している保安検査場Bは、通過に10分位という表示が出ていましたが、AMCのメンバー用優先入口は待ち行列無しで通過出来、X線検査もパススルー状態で通過出来ました。出発ゲートは63番ゲートでラウンジに近いものの、寄ってみても座って直ぐに出るくらいしか余裕はないので、そのままゲート前で出発まで待つことにしました。

1) UA Leg#7 HND 10:25 - OKA 13:15 (NH469)

63番ゲート前は、結構搭乗待ちの人の集団で混雑していて、どうも高齢者(と言っても自分と同じ位から一寸上くらいか)のグループが多い感じです。暫くゲート横で待っていると、10:02から事前改札がスタート。何組か幼児連れの家族連れが搭乗していき、その後10:07頃からグループ1の優先登場がスタートしました。

仕様機材はB787-8(B78P)で、満席に近いのか結構乗り込みに時間を要しました。私の席はプレミアムクラスの中央最前列だったのですが、その前を横切って来る乗客が多くてちょっと不満。特に子供が何人か目の前を横切って行ったんだけれど、人の足を踏んでも子供も親も一言も無しというの、ちょっとカチンときましたね。この機材の最前列の席は、目の前の壁と席の間が他の機材よりも少し広めで、人が座っていてもその前が広く空いているので、横切ろうという気になるんでしょうか。というか、本来のギャレー前の通路が詰まっているから、こちらにカットインしてくるわけで、そのくらいの順番待ち位しろよと小一時間。

搭乗に時間を要して、ドアクローズは10:26と少し遅れて閉まり、その後プッシュバックされて反転すると、D滑走路のRW05に向けて移動が始まります。離陸待ちの先行機が居なかったことも有り、スタートポジションに入り滑走路に正対すると直ぐに離陸開始となりました。離陸したのは10:45でしたが、ブロッキングタイムが02:22と表示されていて、ちょっと時間が掛かりそうです。

その後の機長アナウンスの説明では、日本の南海上に雷雨など荒れた空域があり、そこを回避するためにいつもよりも長く列島沿いに西に移動して、それから沖縄目指して南下するという説明でした。通常だと、紀伊半島の東側まで海岸沿いに西進して、紀伊半島の東側に沿って南下を開始して、そのまま真っ直ぐに沖縄本島を目指すのが、多分最短ルート。今回は、そのまま紀伊半島を横断して、四国の南側高知の付近を西進。その後先日地震のあった豊後水道付近から南に進路を変更して沖縄を目指すちょっと遠回りの空路になりました。

遠回りのルートと、沖縄本島に近づくとRW36Lを目指してぐるっと時計回りに回り込むのですが、時間調整のためかその回り込むルートもいつもよりは少し大き目に時間を掛けて回り込んだ気がします。そんなこんなで、RW36Lに着陸したのは定刻の13:15。そこから誘導路に抜けて接続道路を移動し、ターミナルの35番ゲートに入ったのが13:22でした。ちょっと遅れたけれど、15分以内ので「定刻」ですね。

久し振りの沖縄の空は、雲が多めの天候ですが、空気の匂いというか暖かさというか、やはり沖縄独特の印象を受けます。浜松も、最近はかなり暑くなってきていますが、流石に朝のうちはまだ少し肌寒い陽気で、長袖のシャツを羽織って出かけました。でもそれでは沖縄では暑すぎるので、こちらに来たらその長袖を脱いで半袖のシャツに変身。汗をかくほどではありませんが、風も少しあるし雲も多いので、心地よい暑さというかそんな雰囲気の中、まずは所用のために一旦外に出ました。

2) NH Leg#6 OKA 15:15 - HND 17:40 (NH470)

再び空港に戻り、ちょっとANAのラウンジよって、渇いた喉をブルーシーズのアイスクリームで潤してから、搭乗ゲートの32番ゲートへ向かいます。定刻が15:15でゲート前に到着したのが14:45位でしたが、外を見ると32番ブリッジに接続しているANA機から、まだ貨物のコンテナを運び出しているところ。慌ててフライト状況を確認すると、14:25到着予定が、14:28到着とそんなに遅れたわけではないようです。でもちょっと嫌な予感が... 優先搭乗が14:54から始まるというアナウンスがあり、グループ1の入口に並びますが、その時刻になっても15:00を過ぎても一向に優先搭乗どころか、ゲートに入る磨りガラスのドアも開きません。グループ1だけで無く、グループ2/3にも列が出来ていますが、暫くするとANAのスタッフが、「機材の確認で時間が掛かりますので、シートに戻ってお待ちください」と並んでいる乗客に伝えています。その後、15:15位からやっと事前改札が始まり、続いてグループ1からの優先搭乗も始まり続々と機内に入り始めます。15:30位には、乗り込んでくる人も無くなり「そろそろドアクローズかな」と思ったら、暫くして機長アナウンスが入り、機体後部のランプに不具合があり、今交換修理をしている。その為後10分位したら出発する」という内容。ただ、こういう時の10分がアテにならないことは、これまでの経験上分かっているので更に遅れるだろうなぁと思っていたら、案の定20分以上遅れて、ドアクローズしたのは16:10頃でした。

暫くしてプッシュバックが始まり、その後ターミナル反対側のRW36Rへと移動。やっと羽田に向けて離陸したのは、定刻よりも1時間近く遅れた16:30過ぎでした。往路では、日本の南の海上に雷雨の区域があるという事で遠回りしましたが、その空域も東に移動したのか、離陸後は遅れを取り戻すように真っ直ぐに羽田を目指すような空路を取ります。食事を頂き、その後ウトウトしているうちに、目が覚めるともう伊豆半島を通り越して房総半島の南側まで到達していました。遅れて居る分、優先権を貰ったのか、そこから真っ直ぐに羽田空港の滑走路A/Cを目指して進んでいきます。どうも滑走路Cに着陸できるようで、エアショーを見ていると東側に進路がずれていて、実際RW34Rに着陸したのが18:30過ぎ。そこから、59番ゲートに入ったのが、18:37頃でした。私はこのまま空港止まりなので、この位の遅延は問題無いのですが、国内線(新千歳行きかな)や北京行きの国際線乗り継ぎの乗客がいるらしく、機体から外に出ると名前のボードや行き先ボードを掲げたGSさんが何人も並んで待っていました。

この日は翌日に備えてT3のロイヤルパークホテル宿泊予定なので、空港内のターミナル移動のシャトルに乗車してT3へ移動。都内は、朝も曇り気味でしたが、この頃は結構強めの雨が降っていて、半袖で移動してきた自分はちょっと肌寒いかなと感じる位。それでも、ほぼ室内の移動なので外の雨も気にならずにT3に到着しホテルへチェックインをしてこの日が終わりました。

2024年4月18日

嵐一過

昨日の朝は、激しい雷雨と落雷の音で早朝から目が覚めたのですが、その後のローカルニュース等を見ていると、浜松試合では結構被害が発生していた様子です。全国版のニュースでも流れていましたが、市内の南側遠州灘に近い場所では、強風で軽自動車2台が吹き飛ばされたり、家屋に被害が発生していたようで、幾ら軽自動車とは言えそんな強風が吹いたとはちょっと信じられませんでした。自宅は、しないでも北寄りの山間部では無いけれど西側にある三方原台地が陰になるからか、そこまでは強い風は無かったように思います。それに、明けが珠恵は落雷や強風で凄い天候だったけれど、朝食を食べる頃には日がさしだして、暑いくらいの天候になりましたからね。 

浜松というか遠州地方は、冬場は「遠州の空っ風」が有名で、かなり強い北風が吹き荒れて、それ故に結構砂埃というか土埃の被害が発生したりします。春を迎える頃も、その冬場の北風ほどでは無いけれど、そこそこ強めの西風になるのかな、風が強い日が多くて、晴の日も多いけれど風も翼幅土地というのが、個の場所で生まれ育った一人としての肌感覚です。浜松市の東側半分位は、元々は天竜川の流域だった場所で、何度も蛇行した「暴れ天竜」が作った平地。西側の三方原台地の麓から、今の天竜川の流域までは、だから結構障害物の無い場所なので、西側とか北側から風が吹き込むと、鞴で風を吹き込んだような状態になるのかな。少し前も竜巻が発生したりしていましたが、まぁそれでも冬場でも暖かいし住むには良い場所だと思いますが。

機能は朝一からちょっと通院の予約があり、その後はちょっと買い物などをして車であちこち少し移動しましたが、この時点ではもう気温は20度以上に上がっていて、知らないうち社内のエアコンからは冷たい空気が流れてきます。本当ならば、窓を開けて外の空気や風を入れながら走るのが気持ちが良いのだろうけど、自分の場合運転しているときは車内オーディオでガンガンiPhoneに入れている音楽を鳴らしているので、窓を開けると騒音で迷惑になるのでなかなか開けられないんですよね(苦笑)。それでも昨日は、一時音楽再生を止めて窓を開けて暫く走りましたが、やはりこの時期がドライブするには一番気持ちの良い季節かもしれない。実は先々週くらいに、東名高速をちょっと走りに行ったんですが、目的は浜名湖に入る手前(東京から名古屋方面に向かう場合)に桜が並んでいる場所が有って、そこが毎年綺麗なんですよね。ただ、今年はもう散ってしまっているようで、せっかく走りに行ったのに桜を見ることが出来ず残念でした。でも、浜名湖周辺はやはりドライブするには気持ちが良い場所の一つだと思います。

気になる天候は、今日は少し崩れ気味だけれど、金曜日・土曜日はまた暑くなって、でも日曜日からまたぐずつき加減の天気に戻り、来週も雨予報の人が何日かあるような状態。まだ5月にも入っていないのに、もう梅雨空と言う事も無いだろうけど、年々季節が前倒しになってきている気がするだけに、例年6月の梅雨空が5月からスタートしても不思議はないかも。天気の良い日は、忘れずにこまめに洗濯しないと。

浜松マリオットホテル

マリオットやBONVOY関係のニュースは、よく利用するホテルチェーンの一つなのでよく見るようにはしていますが、最初このニュースを見た時には「遅れてきたエイプリルフール?!」と思ってしまったほど。マリオットインターナショナルが、HMIホテルグループと戦略的パートナーシップを締結したというニュース。これだけならば、良くある提携話だし、マリオット自体が世界最大規模のホテルチェーンだから珍しく無い話。でも「HMIホテルグループ」という名称にちょっと聞き覚えが。記事を読み進めていくと、HMIホテルグループが運営している国内5都市7件のホテルを「マリオットホテル」と「コートヤード倍マリオット」にリブランディングして、その一つが浜松市に生まれると書かれていてビックリ。どこのホテルだと思ったら、現在の「グランドホテル浜松」が「浜松マリオットホテル」に2025年秋から順次回収されるらしい。 

「グランドホテル浜松」は、昔から「浜松の迎賓館」と呼ばれていたホテルで、30年位前までは市内で唯一のホテル(ビジネスホテルの類はあったけれど)。それが駅前にオークラ系のアクトシティホテル浜松が出来て、ちょっとお株を奪われた感じ。ただ、自分くらいの年代前後だと、結婚式の披露宴をグランドホテルであげるのがステータス、みたいな時代がありました。確かに大きなホテルで、入って直ぐにある吹き抜けが象徴的だけれど、昔からのホテルなので改修はしていても設備の老朽化はよく言われるし、位置的に浜松駅から少し離れているのでアクセスに難点が有る場所。でも、高台の上に立っているホテルナノで、南側には遠州灘が眺望できて、やはりそれなりに格式のあるホテル。ただ、コロナ禍等もあり経営は厳しくなり、同じく市内の駅前にあるホテル、クラウンパレス浜松を運営していたHMIグループが買収したのは数年前だったかな。結構ビックリしました。この会社、元は楽器メーカーのヤマハ所有だった「つま恋」も買収していて、県内でも存在感があるんですよね。

ところで「マリオット」ブランドは、BONVOYの数あるブランドの中でも上の下くらいの位置にある、そこそこ高級なカテゴリーのホテル何だけれど、うーんグランドホテルはそれに値する品質だろうか。歴史や格式はそれなりにあると思うけれど、施設の広さや品質はちょっと問題じゃないかなあ。国内だと、品川の東京マリオットが一つ規準になると思うけれど、あそこと比べたらちょっと落ちる気がする。そう言えば、東京マリオットも「品川」とは言いつつも、品川駅からちょっと距離があり、しかも確か少し高台の場所に立地しているけれど、マリオット浜松も似たような立地になるのは偶然だろうな。

名前だけとはいえ、世界的ブランドのそれも基幹ブランドの一つのホテルが出来るというのは、うれしい事ではあるけれどビジネスや観光地としてのニーズや素材はあると言えるのだろうか。まあ、浜名湖周辺何かはそれなりに良いリゾート地だと思うけれど、それ故に周辺には小規模のホテルも結構存在しているし、わざわざ少し距離のある個の場所に宿泊する理由はない気がする。ビジネス的にも、色々有名企業は存在しているけれど、そういう人達はビジネスホテルを利用するだろうし。まだ出来ていないけれど、浜松に建設予定の県営ドーム球場(予定)が完成したら、そこでコンサートとか開催されればそれなりに需要も生まれるかも。今は、駅前のアクトシティに大小コンサートホールが併設されているので、そういうイベントがあっても駅周辺で滞留して、周りには還元されないんですよね。個人的にドーム球場に賛成しているのは、そういう流れを外に引き出す要素の一つになるかもしれないという事も有るんですが、さてどうだろうか。しかし「浜松マリオット」かぁ... 申し訳ないけれど、ちょっと笑ってしまう(笑)。さらに、他の場所では「クラウンパレス」ブランドのホテルが「コートヤード」に変更されているので、浜松もそのうち「クラウンパレス浜松」が「コードヤードバイマリオット浜松」に変わるかも。更にさらに、「つま恋」も、「つま恋リゾート&スパ」になったりして。ヒルトンも来ないかなぁ... (マテ)

個室新幹線

JR東海が、2026年度からN700S車両の一部に完全個室タイプの座席を導入するというニュース。1編成に2室ということで、場所的にはグリーン車車両に設置するのかな。記事中気になるのは「個室専用のWi-Fi」というもの。単にSSIDが個室施用なだけなのか、外部接続含めて専用の回線を設置するのか、その当たり気になる。

と言うか、新幹線の車内Wi-Fi、もっと接続性を改善して欲しいよなぁ。調子が良いときは結構繋がっているんだけれど、駄目な的には本当に繋がらなくて、諦めてWANでテザリングする事もまだまだありますからね。正直、ANAの国内線機内Wi-Fiの方が、接続性も使用感も優れていると思う。多分、それなりの料金の個室は別にしても、一般車両だとか「S-Work」と銘打っている7号車の車内Wi-Fiは早急に改善して欲しい。

ところで、リニア新幹線のWi-Fiってどうするんだろうか。東海道新幹線以上にトンネルが多いし、スピードもかなり早いから、ハンドオーバーだって大変だろうし。少し前に、何かの実験で接続出来るようにしたみたいな記事を読んだ記憶があるんですが、その前に東海道新幹線を実用レベルに改善して欲しいなぁ。

最近では、こだま/ひかりでもN700Sが回ってくることも増えてきていて、そうなれば設備的にはちゃんとした機材を搭載しているのだろうから、そこはのぞみではなくてそれ相応のサービスを提供して欲しいですよね。最悪、こだまは別にしてもひかりはのぞみ相当のサービスをして欲しい。利益を上げるために、こう言う差別化していくことは必要だと思うし理解は出来るけれど、基本的な部分のサービスに関してはそれに応じてしっかり底上げしてくれないと。 

2024年4月17日

目覚まし雷

昨日はちょっと気温は下がったものの、日中は半袖シャツでも問題無いくらいの気候。ところが今日の予報は「雨のち晴」で、前日は「あぁ、明日は雨かぁ」と思いつつベッドに入ったんですが、明け方雷の音で目が覚めました。朝の4時位かなぁ、「ゴロゴロ」という音で目が覚め、暫くするとどこかに落ちたのか「ドーン」という音も。暫くすると、結構強めの雨が古尾とも加わって、朝から嵐の様相になりました。雷自体は、1時間位で東に移動したのか静かになりましたが、雨はその後も続いていていましたが、朝通院のために家を出る頃には青空が戻り、この後お昼くらいには雨が降ったから湿度も上がり蒸し暑くなるらしいけれど、何とも落ち着かない天気です。

まだ4月も前半というのに、昼間は初夏を思わせるくらいの天候が続き、場所によっては夏日は勿論、30度越えの場所も有るみたいで、このままでは今年の夏はどうなるのか今から心配になるほど。今年は、桜の開花も珍しく4月に入って入学式の頃に間に合ったところも多かったようですが、やはり毎年少しずつ暑くなっている気がしますね。少し前も、日中はそれなりに暑くなっても、朝夕は結構冷え込む気温差の激しい日が続きましたが、ここ最近はその気温差も縮まっていて、朝でも17度とか18度とかになっていて、もう暖房器具(ガスファンヒーター)は掃除をして仕舞い込んでも良いかもしれない。代わりに、扇風機の用意を考えないといけないけれど、1台昨年調子の悪い物があったから、様子を見て買替えも考えないといけないかも。

ここの所は晴の天気が続いていたので、ほぼ毎週末している車の洗車も2週間くらいは毛叩きで埃を払うくらいで何とか維持していましたが、今日の雨で微妙に積もっていた埃がスケールになりそう。この週末は必ず洗車しないといけないけれど、日曜日はまた雨の予報なんですよね。まぁ、その日曜日の雨でスケールが増えないように前日洗車するのは問題無いけれど、やはり洗車した翌日に雨というのは気持ち的にちょっと萎えます。

今年のG.W.の天気はどうなんだろうか。5月3日から5日は浜松祭りで浜松市内は機能停止になるんですが、例年そんなに天気は崩れること無く結構良い天気が続いていて凧も揚がっている気がするんですよね。勿論、雨の日の年もあってそれでも凧を揚げる猛者もいるけれど、やはり子供の誕生を祝って上げるものだけに青空に向かって凧は揚げたいところ。G.W.直前の来週末までの予報を見ると、どうもこの日曜日から一週間は雨模様のはっきりしない天気が続く様子。その翌週にはいろいろ用事もあるので、雨は来週の内に降っておいて、その翌週は何とか天気が戻って欲しいなぁ。いずれにしても、今日は雷で早くに目が覚めてしまったので、昼寝が必要かも(笑)。

リニアと東海道新幹線

大村、鈴木、2候補による県知事選挙戦が事実上きまった今回、両陣営とも支援団体・組織確保に躍起で、今日明日にはある意味鍵を握るであろう連合静岡の支持候補がどちらかに決まるらしい。この決定に、立憲民主系、国民民主系等も同調するという事で、これら勢力が良くも悪くも川勝県政を支えていたことを考えると、やはりその勢力は侮れない。一方、それら勢力とは対決勢力となる自民党系の組織は、静岡市議団は大村氏支持、鈴木氏浜松の浜松市議団はまだどちらか決め切れていない状態。ただ県連としては鈴木氏支持との事で、これからどの様に摺り合わせてどちらかを支援するのか大変そう。

政治に興味が無い事も会って、正直今回の候補の大村氏が何で急に手を上げて県知事候補として登場したのか、その背景が良く分からない。例えば直近まで副知事をしていて、川勝県政を継続するために出馬するとか言うならまだ分かる。でも、彼が副知事だったのは2010年1月から2011年12月までだったかな、もう10年以上前の話だし、その後は総務省に戻っているわけで、正直なところ静岡県の政治に詳しいとは思えないし。総務省での部署では地方自治体との繋がりもあったらしく、そう言う意味では全く空白期間という事でも無かったらしいけれど、でも何か不自然さを感じるんですよね、個人的には。

今回の選挙では、リニア新幹線の静岡工区工事に関しての立場が一つの選択しになりそうだけれど、大村氏は慎重な立場で鈴木氏は前向きという感じ。早期工事開始を願っている静岡市以外の沿線自治体は鈴木氏支援なのかな。一方で川勝知事を支援していた川勝ファン層は大村氏なのだろか。ただリニア新幹線に関連して一つ言えるのは、どちらが知事に当選しても、多分「静岡空港直下の東海道新幹線新駅」の話は事実上無くなったと言って良いのでは。掛川駅を潰して代わりに「空港新駅」を作るならまだしも、そんなことをしたら掛川市民が反乱を起こすだろうし(笑)。それに、仮に新駅を設置したとしても、こだま号しか泊まれない駅になりそうだし、それって「空港直下に新幹線駅がある」と言うだけで実際にはそんなにメリットは無いと思う。それよりも、空港から静岡方面とか浜松方面へ直線的に移動出来る直結道路開設の方が有効なんじゃ無いだろうか。

川勝知事辞任理由が、それまでの舌禍の積み重ねと言うよりは、自分では「リニア問題に解決の糸口を付けた=延期させた」という事なので、正直県民からの不満や支持率的かを理由に辞任したというわけではない。ただ、だからとって、両候補ともに川勝県政継承という事を言わないのは、やはりそのままでは問題がある批判を受けると言う事をどちらも認識しているからなんでしょうね。私としては、もともとリニア新幹線は東京都名古屋を直線距離で結びたい路線想定なのだから、静岡県を通過するにしても北側山間部の過疎地域を通過するしか無い。仮にそこに駅を設置しても、そこに行くまでに1時間2時間かかってしまうわけで、それならば現在の東海道新幹線を充実させた方がよほど県に対しての利益は大きいはず。どちらの候補が当選するにしても、そう言うより現実的かつ前向きな県政を進めて欲しいですよね。

2024年4月16日

厄介者

仙台市のゴルフ場跡地に設置されたメガソーラー発電所で火災が発生し、太陽光発電という性質上水を掛けて背負うかが出来ないために、延焼するがままの状態が続いている事件。漏電したり感電したりするから水での消火は出来ないだろうけど、例えば泡消火器みたいなものとか投入できないのだろうか。ソーラーパネル火災は、例えば住宅の屋根に設置しているような場合でも、ひとたびその住宅が火事になると放水が出来ずに消火作業に苦労する様子は何度かメディアでも報道されているけれど、こういうメガソーラー発電所のように専門設備の場合は、万一の場合の消火設備とか安全装置みたいなものも義務化しないといけないのでは。

このメガソーラー発電所は、廃業したゴルフ場跡地を利用して太陽光発電パネルを敷き詰めたものらしい。ここ最近TLには、釧路湿原に大規模なソーラーパネルが設置されていて自然破壊環境破壊みたいな話題が流れていたけれど、ああいう無理に設置するよりは「ゴルフ場跡地」という既に開拓されている大規模な敷地を利用して太陽光発電をすることは悪い事では無いと思う。浜松市内でも、北の方の山間の地域に行くと「何でそんな場所に」と感じるような山肌に突然太陽光発電パネルが並んでいる様子を見ることが良くありますが、幾ら空き地利用とはいえあんな場所にパネルを敷き詰めて、後々どうするんだろうかと他人事ながら心配になります。台風と地震があれば、その場所が崩れたりしても多分復旧工事は出来なくてそのまま放置されるだけなんじゃ無いだろうか。

太陽光発電は、東日本大震災の直後に「脱原子力」という事で急に注目を集めて、しかも想定外のFIT制度もあって一気に全国に拡散したけれど、今でもあれって某社の陰謀があったんじゃ無いかと言う気になるくらい不自然な政策に感じます。一番問題なのは、「太陽光発電=正義」みたいな意識が何となく植え付けられていて、太陽光発電のためなら何でも許されるみたいな風潮が生まれて続いていること。今回の様な事故が発生したら、実は手が付けられないくらい面倒な装置だし、さらに廃棄するにしても問題が多いわけで、とても「自然に優しい発電」なんて言ってられないものだと思う。いつのまにか日本は世界でも有数の太陽光発電大国になっているらしいけれど、それにしては肝心な自然対策だとか安全対策が余りにお粗末。制度設計から、やり直す必要が有るんじゃ無いだろうか。

少し前にアメリカで皆既日食があって、その時には全米中の太陽光発電がゼロになったとニュースで言っていたけれど、あれだって大きなリスクですよね。いゃ皆既日食なんて数年に一回世界のどこかで起こる程度で、日本で頻繁に発生するものじゃ無いと言われるだろうけど、例えば梅雨時の日がささない時期だとか曇りがちの日が多かったりすれば同様のリスクは発生するわけで、さらに日本の場合は台風の影響も大きいから、日照問題だけでなく台風に対しての対策だって実は地震対策同様しっかりしないといけないはず。それ以上に今回の様な火災被害の場合は、どこの太陽光パネルにも存在するリスクで、効果的な消火方法が無いから、パネル自体が燃え尽きるまで放置するしか無い。その間に有害物質のガスは発生するだろうし、大体何時間何日も傘が続くことは大きな問題のはず。自分自身自宅に太陽光パネルを設置する気持ちはさらさら無いけれど、今回の仙台の火事のニュースを見ていると、ますますこの人は厄介者だなぁという認識が強くなりました。真面目な話、太陽光発電や太陽光パネルに関しての法整備を、今一度ちゃんとやる必要が有るんじゃ無いだろうか。裏金問題なんかよりも、よほど大きな生活に直結する問題だと思う。

二候補

川勝平太県知事の辞任による静岡県知事選挙は、5月9日告示・26日投開票が決まり、事前に出馬表明をしていた元副知事の大村慎一氏が正式に出馬を表明。また、出馬の意向を示していた前浜松市長の鈴木康友氏も正式に出馬を表明して、二候補の出馬が決まることに。ある意味、川勝知事から出馬以来受けたような形の、渡辺周衆議院議員は、一時は知事選出馬への意向を示した物の、所属政党の立憲民主党からは思いとどまるように説得されて出馬は断念。事実上、大村・鈴木の二人の候補による一騎打ちで選挙が行われることに。

大村氏は、ここ最近よく地元のローカルニュースにも頻繁に登場しているので、何となく「こんな副知事さんいたかなあ」という印象を受ける程度に、記憶的には薄い存在。2010年1月に県総務部長から副知事に就任して、確か2年も経たずに総務省に戻ったんじゃ無かったかな。今の静岡市長の難波さんなんかは、副知事時代もリニア問題で事実上川勝知事の代理として県側の先頭に立っていたから、今でも結構知名度も高いと思うけれど、この大村氏は記憶に無い。今回いち早く立候補表明したのが意外なくらい。県中部経済界(=鈴与)の強力なプッシュがあったとのことだけれど、県民から見たら印象は薄いんじゃ無いだろうか。

一方の鈴木氏は、浜松市長時代は西部では誰でも知っている市長の一人と言って良く、ただその分中部・東部での知名度が今ひとつと言うのも事実だと思う。市長時代の一番注力したのが、しないの区画再編成(7区→3区)と言う事も有り、やはり浜松市以外の地域への知名度浸透はそんなに高くない。それでも、現在の中野市長に交代するまでは「鈴木浜松市長」という見出しがそれなりにメディアにも登場しているし、県内二つの政令指定都市の首長として、当時の田辺静岡市長と並んでメディアに登場する事も多かったから、それなりに県内の知名度は高いと思う。これで渡辺周氏が出馬していたら、かれは東部が地盤だから、東・中・西と県内を三分割した選挙戦が展開されて、かなり僅差の戦いになりそうだけれど、こういう構図になるとそれぞれ地元の西部と中部は押さえるとして、東部の票田をどう切り崩していくのかが勝敗の分かれ目になりそう。

どちらの候補も、選挙公約に関してはそれ程違いは感じられず、一番の問題であるリニアに関しては、どちらも「進める」方向だし、それ以外の経済等の話もそんなに違いは無い。鈴木氏の場合は、浜松市長時代にあった県営浜松球場問題で、こちらもドーム型で建設を進めるような話をして、さらに周辺開発を浜松市と一緒に進めるみたいなアイデアも披露していたけれど、大村氏の場合は東静岡駅周辺の開発とか、その当たりで対抗するんだろうか。となると、東部地域、御殿場とか伊豆半島とか、その当たりの話が、やっぱり二人にとっては肝になりそう。そう言う意味では、隣接地域の中部地方地盤の大村氏が少しゆうりなのかも。一月少し後には次の県知事が決まるわけですが、どちらが知事になっても前向きに前進するような施策をどんどん進めて欲しい。まぁ、個人的には地元だし高校の先輩でもある鈴木氏に県知事になって欲しいけれど(笑)。 

2024年4月15日

ギャンブルの怖さ

水原一平氏による大谷翔平選手の銀行口座からの窃盗容疑に関してのニュースが、この週末も色々な形で報道されています。まぁ、素人ながら色々感じる事思うことも多いのだけれど、その中でも金額の大きさが文字通り「桁違い」だなぁというのは一番実感するところ。最初の頃に報道されていた4億5千万円というのも大きな金額だけれど、それが25億円とか膨らみ、45置くか円になり、現在は約60億円位の負債が発生したと言われています。

その約60億円の負債に関しては、ギャンブルで220億円近くの勝ちがあった一方、負け額は約280億円という収支らしい。いゃいゃ、どうやったら280億円も失うことが出来るのか分からないけれど、一方で思うのは、とは言っても220億円近くも掛けに勝って賞金を受け取っていたと言う事。若しかしたら収支がプラスになる瞬間も有ったのかもしれないけれど、これが280億円まるまるマイナスなら直ぐに諦めも付くだろうけど、時には何千万あるいは何億という「勝ち」を経験したら、やはり多少負けが込んでいても「次は取り返せる」という根拠の無い自信は生まれてくるでしょうね。所謂「成功体験」のダークな一面だと思う。

「成功体験」というのは、生きていく上であるいはビジネスでも重要な要素で、何か仕事で大きな結果を出すとか、凄い商品を開発・発明するような事で無くても、例えば日々の貢献が上司から認められるとか、自分が関わった部分に関してお客様からお目の言葉を頂くみたいな、本当に些細なことでも嬉しいわけで、それが次の行動や仕事への大きな動機付けにもなります。仕事の場合だと、実は失敗を有る程度経験しないと本当に必要な製品・機能・デザインって、なかなか生まれないもの。中には、一発で凄い製品開発をする人もあるけれど、じゃぁそれがずっと続くかという塗装でも無い。結構その「一発」の遺産で、その後食いつなぐ人も少なくないと思います。ノーベル賞の発明・発見のきっかけを聞いても、殆どの場合は失敗した実験から生まれたり、意図しない手順から生まれてくる場合が多いわけで、そう言う事も大切。そして、そんな中で成果が生まれてくる「成功体験」が次への挑戦への意欲を生み出すんですよね。

ただ、今回の様に「成功体験」がさらに次へのそして負債を取り返すための大きな賭(Bet)になってしまうと、殆どの場合それはマイナスの結果した生まないもの。せっかくプラスに転じていても、どんどんそれが減っていきマイナスになり、それを取り返すためにますます賭け金額を上げてさらには待っていく悪循環しか生まない。「成功体験」が、次の挑戦へのきっかけになるのでは無く、更に奈落の底ー転落する「罠」になるという皮肉なんですよねぇ。今回の事件では、銀行側のミスも指摘されていて、それに対して損害賠償が請求されると、負債額の3倍位の懲罰的罰金が課せられるかもと言う話も。1万数千回も「Otani」名義で怪しいアカウントへの送金が発生しているのに、何も手立てを講じなかったというのが銀行側のミスという事らしい。ただ、捜査機関の目的は、今回の賭博組織の胴元の摘発で、その為に捜査協力をすれば水原氏の刑罰も減刑されるカモという話も有るらしいけれど、それでも何年かの禁固刑やそれなりの額の罰金刑は免れないだろうから、彼の人生はこれから大変でしょうね。一番の被害者は、勿論大谷選手だけれど、それと同じ位家族が可哀想な気がする。いずれにしても、これで本格的に大谷選手が野球に専念できることが一番ですよね。

2024年4月14日

North Carolina

アメリカ合衆国を訪問中の岸田総理が、North Carolina州のトヨタのバッテリー工場と、ホンダエアクラフトの組み立て工場を訪問して、さらに現地の日本人学校等も訪問したらしい。"North Carolina"と言えば、仕事で何度も出張した先で、社会人になって4年目に初めて生かされた海外出張先が、North CarolineのUS研究所でした。2週間程度の短い出張だったけれど、いゃぁ大変でした。その後は、Floridaの研究所へ半年くらい行った後に、拠点がFloridaからこのNorth Carolinaへ移転したこともあり、以降はこちらに行くことが多くなりました。酷いときには、足かけ3年にわたって、3ヶ月毎に日米を行ったり来たりして、もう一年中時差ぼけみたいな状態になった時もありました。 

私の出張先は、North Carolina州の州都でいるRaleighと隣りのDurhamの間に作られた巨大な工業団地RTP (Raleigh Triangle Park)に有ったんで、この周辺は生活の拠点の場。ただ、その頃はもう30年以上前の話なのでトヨタのバッテリー工場もまだ無いし、ホンダジェット何て影も形も無い時代。色々な場所に一日で移動しているので、どの辺だろうと思ったら、ホンダジェットはDurhamのさらに西のGreensboroで、トヨタのバッテリー工場もGreensboro近郊にるんですね。日本人留学生などとの懇親会は、NCSU (North Carolina State University/ノースカロライナ州立大学)の中の設備で行われたようですが、NCSUは州とRaleighにあるから、車で1時間位の移動かな。

North Carolineは、元々は農業州でしたが、工業化を狙ってRDU (Raleigh-Durham International Airport)近くにRTPという巨大な工業団地を作って企業誘致をして成功した場所。Durhamは、確か煙草の葉の集散地として有名で、今のJT (Japan Tabaco)の人は、当時も良く街中で出会ったりしましたねえ。あと、味の素の施設もあったような気がする。確かRaleighは、当時の「全米で住みたい町ランキング」で10位以内に入っていたんじゃ無いかな。実は日本人入植地でもあって、入植者の記録館記念館みたいな施設があったと思うし、"Yamato Road"という道もありましたねぇ。全米の中では、正直田舎の方の場所だけれど、結構日本企業も進出していて比較的日本人が多く見られた場所でも有ったと思います。ただ、観光地とは言えずに、東の大西洋に出れば、ライト兄弟が初めて飛行に成功したキティーホークの海岸があるくらい。

NFLのCarolina Panthersのホームでもあるけれど、Panthersの拠点は南野South Carolinaとの州境に近いCharlotteにあって、こちらは経済の中心地がかなり大きな街なんですよね。実は、Panthersが誕生して直ぐくらいに一度スタジアムに試合観戦に行ったことがあるし、空港だけならば乗り継ぎで利用したこともあるなぁ。ここにはNBAのCharlotte Hornetsもありますね。NHLでも、Carolina HurricanesがRaleighにあり、MLB以外のメジャースポーツチームが揃っている地域でもあるんですよね。自分が一番長く生活したアメリカ国内の場所でも有るので、日本ではそんなに馴染み有る場所では無いと思いますが、個人的には結構懐かしく思う場所でも有ります。でも、もし老後を送るのであれば、暖かいFloridaの方が良いなぁ(裏切り者-笑)。

2024年4月13日

身の潔白は証明されたけれど...

XのTLに、水原一平氏に関しての訴状へのリンクを紹介していた記事があったので、そこから訴状を落として内容を見てみました。と言うか、一部ずつですが翻訳した文賞も書かれているけれど、私の拙い英語能力でも「こりゃぁ、酷いなぁ」と感じるほど、この事件は最初の印象(素朴な願い?)から程遠いものだと認識させられました。 

大雑把にまとめると、

  1. 2018年にエンジェルス入団時に作成した、給与振り込み用銀行口座開設に水原氏も(通訳として)立会、それによって口座アクセスに必要な情報も入手していた
  2. 口座の設定を変更して、大谷選手には分からないように口座の資金を流用して、ギャンブルにのめり込んでいた
  3. 会計士などへは、大谷選手が望んでいないと拒絶をし、大谷選手は知られないように工作していた
  4. 銀行からの問い合わせなどの対応は、自身が大谷選手に成りすましした事もあったらしい
  5. 野球賭博にだけは手を出さなかったけれど、それ以外の賭博や、さらにはトレーディングカード等の転売などにも利用していた
  6. 結果、210億円位勝ったけれど、280億円位負けて、差引70億円位のマイナス状態らしい
実は、最初にこの事件を聞いたときには、偶々ギャンブルの沼に最近はまってしまった水原氏が、つい出来心で大谷選手の口座資金を流用してしまい、それが止められなくなった、位の話かなぁと思っていました。しかも、ここ1年位の間の話だろうと。でも、実際の捜査内容を見ると、長期間にわたりしかもかなりしっかりと胴元とも繋がりがあり、非常に悪質であることは確実。しかも、大谷選手の信頼を悪用して大胆な行為で口座からお金を窃盗しているわけで、なんでこう言う事を裏でやりながら、表ではあれだけ大谷選手の信頼を勝ち取り、それ故に本人自身への人気も大きかったのか、その二面性が良く分からない。「ジキルとハイド」じゃ無いけれど、大谷選手と一緒にいるときが「良い水原さん」で、それ以外の時は「悪い水原さん」という使い分けというのか自然とそういうモードになってしまうんだろうなあ。水原氏の行為が、それだけ完璧だったと言う事なんだろうけど、でも大谷選手の会計担当者とかも幾ら成りすましで騙されていたとはいえ、何で直接確認したりする事が無かったのだろうか。大谷選手と話をするときには、どうしても間に通訳の水原氏が入ることになるから、そこで上手くかわされてしまったんだろうか。

今回の報告書で、大谷選手の潔白は完全に確認されて、ちらほら散見された大谷選手共犯説とかは一蹴されたわけだけれど、大谷選手本人にとってはやりきれないでしょうね。TLでも言われているけれど、本当に支えてくれる奥様の存在が唯一の救いかもしれない。その水原氏、全てを認めて更なる捜査に対して協力することで、それなりの減刑が期待出来るそうだけれど、仮に刑期を完了して社会に戻っても、社会生活に復帰できるのだろうか。これが一般的な詐欺罪とかなら、まぁ世間も忘れてくれるだろうけど、大谷選手を相手の詐欺行為の本人となると、10年20年過ぎても世の中は記憶している気がするなぁ。お父様が米国で寿司職人をしていて、水原氏も以前は経験があるらしいけれど、そういう方向で社会復帰するしか無いかも。もうどんな形でもよりを戻すことは出来ない事は確実なわけで、それならそれで多分捜査機関の本命である違法ギャンブル組織撲滅の強力とか、最後には何か貢献して終わって欲しいですよね。後は、これでスッキリして、大谷選手が昨シーズン以上の活躍をすることを祈るばかりです。まだまだシーズンは始まったばかり。彼の活躍を、夏くらいには観に行きたいなぁ。