「元禄忠臣蔵」には、ふたりの14才の侍の子が出てきます。
方や、家老の息子、大石松之丞。
方や、浪人の息子、井関紋左衛門。
この二人は、ともに14才という役所ですが、演じるのは
中村種太郎クンと
中村隼人クン。
種太郎君は17才で、さもあろう、という印象でしたが、隼人君演じる紋左衛門が、なかなかけなげでいい演技をしていましたが、プログラムにあった彼の言葉を読むと、小学校の卒業文集みたいな書き方で、一体何歳だろうと思ったら、12才でした。
とても12才とは思えない大人びた雰囲気もあって、タッパもあって、将来が楽しみかも。
お父上が中村信二郎さんで、そう言えば雰囲気が似ているような気もします。
ただ、この紋左衛門という役は、割といい役みたいで、要するに哀れをさそう人物なので、新人デビューにはおいしい役かもしれません。
種太郎君の方は、おじさまが歌六さん、お父さんが歌昇さんという中堅どころでした。
私が好きな役者さんは、亀治郎さん(今度大河ドラマにも出るような)とか、門之助さんとか、ちょっと渋めどころが好きです。
大御所では仁左右衛門さんあたり。
橋之助さんの父上の芝翫さんも好きですが、こちらは大物過ぎて(笑)。
宝塚には、卒業という節目があって、とてもめまぐるしくて、そのスピードに振り落とされてしまうこともあると思いますが(体験者談・笑)、歌舞伎は、極端な話亡くなるまで役者でいますから、時を置いてみても、また楽しめるというのがいいのかもしれません。
昨日のお芝居で、白塗りでない女中さんで、遠目にとてもきれいな方がいたので、どなたかと調べたら、「中村まつ葉」さんという女形さん。
世襲ではなく研修生から歌舞伎の世界に入った方のようです。
猿之助の一門なら、世襲でなくても出世している役者さんも多いので、そうでなくても、日々精進して頑張ってほしいと思います。