Slow but Steady

日々の出来事、思ったこと。日記を兼ねて、細々と記録。

『安保法制』閣議決定

2015年05月14日 22時44分10秒 | 時事(政治)
わざわざ安倍総理が会見したようだが、、、よく分からない。
この前の集団的自衛権の「解釈変更」の時も同じ感想だった。よく分からない。

何が分からないって、ここまで必死になって集団的自衛権を補完したがる理由がよく分からないのだ。
会見の内容は前回もそう、脅しに近いような極端な事例を挙げて、集団的自衛権の必要性を説き、「切れ目のない備え」「責任ある対応」とかいったなんら具体的でないキレイごとを並べ、反論は「無責任なレッテル貼り」と切り捨て、それで丁寧に説明を果たした、ということになっている。僕が最も理解できないのは、彼が例に挙げるような日本近海における危機的事態は、別に集団的自衛権ではなく、今までも認められた個別的自衛権で対処できるのではないか、という疑問だ。なぜ集団的自衛権が必要なのか。
そこで当然疑いたくなるのは、中東等での対テロ戦争における後方支援を目的としたものではないか、ということである。それならそれで論理としては理解できる(まぁ反対だけど)が、それは今回明確に否定したらしい。ますますわけが分からない。誰か解説してくれまいか。

悲しいかな、支持率は往々にして外交政策より経済政策に左右されがちだ。アベノミクスの成功で支持率は依然として高いが、それを頼みにこういった重要案件をさっさと決めてしまおうというスタンスには、傲慢さや、怖さを感じる。本当に大丈夫だろうか。そのうち歯止めがなし崩しになって、物事が拡大解釈され、日本の存立危機でもないのに、アメリカの戦争に巻き込まれていくのではないかと思う。アフガン戦争や、イラク戦争でさえも、集団的自衛権の範囲内と解釈できるのだから。憲法ですら解釈変更できるのだ、もはや何でもありだ。
何より、何が不気味って、オープンな議論が尽くされているとはとても思えないことだ。前述した疑問点もそうだが、なぜ焦っているのかが分からない。彼が述べた理由が全てなのか、その先に別の意図があるのか、それとも単にアホで、自分の功名心なのか、誰かの理念を妄信しているのか…。

個人的には、何もやみくもに反対しているわけではない。集団的自衛権も限定的に認めるべきと思っているし、憲法9条も、あからさまな矛盾や非現実的な部分は変えていくべきだと思っている。ただ、彼のやり方は姑息だし、乱暴だと思っている。やるなら正々堂々と議論し、正攻法で変えていくべきだ。まして、今まで脈々と築いてきた憲法の解釈論議を、国の最高法規を、一内閣が「解釈変更」で方針転換させるなんて、それは暴論だし、それを認めたらその時々の内閣でなんでもありになる。鳩山が「解釈変更」なんか言いだしたら、どんなに恐ろしいことになるか。

もう少し、真っ当な議論が尽くされることを期待する。今のやり方で物事を進めるのは、自分は無力ではあるが、明確に反対だ。総理は議論は苦手と見受けるが、別に総理じゃなくても構わないから、とにかく正々堂々とやってほしい。「責任」を連呼するなら、現役世代と将来世代のためにも、せめてそれぐらい真摯な態度であるべきだと思う。

東大@世界

2015年04月09日 23時22分35秒 | 時事(政治)
一昨日の記事だけど。

なぜ東大が世界レベルでは『滑り止め』か。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150407-00000004-wordleaf-pol
要は世界での大学ランキングで低い(23位)からで、その大きな要因は「国際化が進んでいない」から、ということらしい。

この世界大学ランキングはよく引用されて、「東大は日本ではトップでも世界ではまだまだだよ」と、世間的に不当な評価を受けることもある。負け惜しみかもしれないが、そもそも論文の引用数やなんかが指標の一つである時点で非英語圏には圧倒的に不利なのに、そこにきて「国際化」の基準として教授の外国人比率や留学生比率なんかが導入されているのだから、こんなの勝てるわけがないと思う。だって日本の社会自体が国際化からほど遠いのだから。どんなに東大が京大がすぐれた研究施設であっても、よほどの日本好きでないとこんな東洋の島国なんかこないだろう。敷地を一歩出たら、英語も通じない異世界だ。自分が英語圏の人間だったら、日本文化を勉強したいならまだしも、そうでない限りわざわざ日本にきて勉強したいなんて思わないだろう。

そして客観的な評価は難しいが、東大の研究内容自体は、そこらのランキング上位の大学に比べて低いとも正直思えない。自分が無知なだけかもしれないが、東大や京大のOBは、語学力というハンデを除けば、海外大学のOBにも十分伍していけるだけの資質はあると思う。まぁ、いかんせん、語学力が無いのは決定的に惜しいし、悔しいとは思うけど。
そう考えたら、このランキング、東大は非英語圏内では一貫してそれなりのプレゼンスがあるので、それなりに誇らしい結果と思ってもよいのではないかと思う。ちなみにこのランキング、非英語圏で続くのは29位のミュンヘン大学、50位のソウル大学が続く程度みたい。むしろ逆にすごいのでは…と思えなくもない。

ベビーカー問題

2015年02月25日 07時46分10秒 | 時事(政治)
通勤時間の電車のベビーカー問題が再燃してるという。
僕も好きじゃない。ただ少し僕とは違う批判の論調がクローズアップされて、それがまた逆批判されるという何ともむず痒い状況なので、あえて取り上げたい。
個人的には、ラッシュ時に乗せないといけない事情が何なのか気になる。まぁ以前は京葉線を使っていたので、そんな乗客のほとんどがTDLで降りていくのを見ていたから何だけど。
まぁそれはともかく、人にはいろんな事情があるとしても。
一番嫌なのは、危ないからだ。たまに荷物を床に置く輩がいる時も思うが、あれ、ほんと危ない。ラッシュで押し合いへし合いの状態でそれやられると、周りにいる人はつまづきそうになる。そうならないように踏ん張るのだが、なぜこんなに耐えないといけないのか分からない。ベビーカーも同じで、覆いかぶさりそうになるけど、それはそれで赤ちゃんが危ないだろう。
また、ベビーカーで突っ込んで乗車してくるのも、どうにかならないものか。単純に痛いし。

困った時はお互い様なので、謙虚な人には何とも思わないけど。さも被害者面されて権利主張されてもねぇ。一部の心ないベビーカーユーザーのせいで、敵を増やしているのではと思う今日この頃。

あぁ、スッキリした。

非常に激しい怒り

2015年02月06日 01時12分15秒 | 時事(政治)
アメリカのメディアで、ヨルダン人パイロットが殺害された動画をノーカットで放映した、とのこと。普段こういうのは見ないのだけど、まぁ一般に放映するぐらいだし、現実を見ることにもそれなりに意味があるのだろうと思い、見てみた。

見た感想。
今まで、報道写真等で少々残酷な写真にも触れてきたことはあるつもりだったが、正直予想以上だった。動悸がして寝付けないので、少し気持ちを整理するために、ブログを開いた次第。あまり耐性がない人は見ない方がいいと思う。皮膚がただれるところとかもアップで映されてる。僕は正視できず、スマホで、しかも画面を小さくしてみたよ。
動画自体は確かに残酷なのだが、どちらかと言うと、この動悸は怒りに近い。こんな未来ある若者に、どうしてこんなことができるのか。死を前に、この若者はあの悲しげな瞳で何を思っていたのか。本当に、非常に激しい怒りを覚える。こんなのが正当化されていいはずがない。どんな理由であれ、人として許せない。
ISILがこの動画を後悔する意図もあるのだろうが、どちらかと言うと失策ではないか。これで得られる支持より、失う支持の方が多い気がする。全世界を敵に回しかねないとも思う。
何としても、ISILは潰してほしい。徹底的に潰してほしい。そして、主犯格は必ず拘束し、死刑に処してほしい。かえって憎しみを増長させる動画だった。

いわゆる「イスラム国」

2015年01月27日 22時32分40秒 | 時事(政治)
今日のニュースステーションの「イスラム国」特集は、非常によくできてたと思う。

オスマン帝国崩壊から続く、西欧列強が築いた秩序に対する挑戦。国境線を自分たちで引き直すというイデオロギーと闘うことは、さながら100年前の亡霊と戦うようなものだ。ただしそのやり方は従来のテロ組織にはない、国家の設立に向けた、非常に狡猾で現実的なやり方のようにも思える。アルカイダと比べても、政治的な意味で手強いのかもしれない。

拘束された湯川さんや後藤さんは気がかりだが、やっぱり、政府はテロ組織を利するべきではないと思う。まして、ヨルダンに無理を言うべきではないと思う。拘束された二人は相応のリスクを覚悟で、みんなが行くなという中、極めて危険な状況に自分の意志で飛び込んだのだから、可愛そうだけどやっぱり自己責任だと思う。吹雪の中 冬山に登るような輩に、多額の金とリスクを冒してまで助けにいく必要はないと思う。吹雪が止んでから助ければいい、そんな感覚かな。冷たいかもだけど。