戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

別店舗

2008-06-16 | Weblog
長らく閉店放置しておりますが、
まだアクセスしてくださる方があるようで…

一応別店舗にて細々と営業しております。
お知らせまで、ぽん(吸着音




閉店口上

2008-04-03 | Weblog
自宅には吐き気がするほど郵便物が溜まっていた。
整理と処理に追われる。
いただいた本や論文のお礼状、
結婚式への招待状の返事…

9:00になったので床屋へ行き、
そのまま近所の歯医者に回った。
このあたりの者でござる、
今日ッタ、海外で外れた被せ物を、
付け直してもらはうと存ずる、いかに?
と尋ねたら、受付の年増に冷たく、
明日出直して来いと言われた。
予約診療日だとは思っていたけどね。
すごすごと家に戻った。

正午過ぎに家人を車で送り、
戻ってきて大学へ行く。
校務出張報告書を提出するためである。
これを出さないと立て替え払いした宿泊費をもらえない。
航空チケットの半券なども添付するのだ。
チェックはなかなか厳しいのである。

まず事務所へ行って、
再試験の採点簿を提出。
既に処理された案件だが、
正式文書には捺印が必要なのである。
それから校務出張報告書を
学内便で担当箇所へ送った。

さて大学の私のメールボックスにも、
送付物が吐き気がするほど溜まっていた。
研究室を開けると、
ここにも吐き気がするほどの書類の山。
留守中、メールボックスに届く物を、
折を見て研究室に入れておいてくれるよう
K助手に頼んでおいたのである。

仕分けをして処理をするが、
埒があかない。
いったん外に出て、
別キャンパスの教育学部事務所へ行き、
新年度着任のT教授のメールボックスに、
紅白のワインを届けておいた。
Tさんのイメージぴったりの味のワインを
苦労して捜しましたからね。
白は常温で飲んでね。

それから図書館の特別資料室に回る。
桜の葛菓子を持参する。
新任の嘱託Mさんは、
特別書庫の中でF調査役のレクチャーを受けていた。
ご挨拶し、F調査役には敬意を表して
莓白書大学の栓抜き型キーホルダーを進呈した。
権力者?には阿っておきませう。

研究室に戻って書類の始末を続ける。
気がつくと18:30。
荊妻は勤務先白目台大学の入学式で
夕食が出るはず。
しかも「西-恨葛葉」キャンパスに行ったから、
帰りは新宿経由で遅くなるはず。
慌てて帰宅し、姑、娘と3人で夕食を摂る。
月後れの雛祭りの、お供えのお寿司だった。

このブログはフィクションである。
書いてあることはほとんどが嘘っぱちである。
しかし、諸方面から非難囂々で、
もういやになってしまいました。

「戸山大学」は決して「早稲田大学」ではありません。
「都の西北バカダ大学」かも知れないけれど…
レレレのレ?
「ムーミン大学」は東洋大学です。

行きたくもないニューヨークに行かされて、
遊んできたわけではない。
オイスター食って、「ヘアスプレー」は観たけど)
新学期の準備は全然出来ていない。
一緒に科目担当する先生に急な事情が生じて、
授業コマ数をたくさん持たなければならない事態となった。
新たに委員を引き受けたいくつかの委員会も動き始める。
もしかしたら組合の執行委員の候補に選出されかも。
(T先生、その話はどうなりました?)
不義理の原稿、迷惑をおかけしている校正、
個人商店は今やパニック状態である。

ブログ書いている暇ないだろうと言われれば、
その通りでありますな。
もうやめることにいたします。
というわけで、閉店します。

定年まであと9年ほど。
老人にはつらい世の中です。 ぽん(吸着音)

【宣伝】
小林保治監修『中世文学の回廊』
(2008・3 勉誠出版 本体価格3,500円)
はよい本です。
一般向けなのか研究者向けなのか、
よくわからん中途半端な本なのですが、
拙も義理で寄稿しておりますので、
ご関心の向きはぜひ…


帰国

2008-04-02 | Weblog
いつしかと変更線(デイト・ライン)を越えたれば
  昨日となる今日 今日となる明日

4月2日16:45に成田着。
機中で校務出張報告書を書き上げたので、
明日提出します。

成田からそのまま戸山大学へ向かう。
今日は大学院の入学式で、
18:00からS国際会館にて、
コースの新入生歓迎会が開かれている。
間に合えばと思い駆けつける。

19:15くらいにたどり着くと、
ちょうど非常勤をお願いした
Nさんがスピーチをなさっていた。
「…緊張しています」とかおっしゃっているので、
「緊張すんな!」と外から声を掛けた。
会場が沸く。

今度北京の日本学研究センターから
私のところにやって来た派遣生に会いたかったのだが、
ちゃんとご挨拶ができてよかった。

終了後、NYに来たSさん、Eさん、
それにカリフォルニア大のHさんと4人で、
旧典座のお店でちょっと飲む。
う~ん、わが研究室は本当に国際的だ。
うまい具合に時差ぼけはない。

JFK国際空港にて

2008-04-02 | Weblog
4月1日12:30、これを書く。

JFK国際空港へ
車を頼んでおいたところ、
何を間違ったのかリムジンが来た!
こんなものに乗るのは初めてである。
まあいいか、一生に一度くらいは。
要するにマイクロバスみたいなものだな。

マイレージが溜まっていたので、
アップグレードをした。
したがって「さくらラウンジ」で
ワインを飲みながらおにぎりを食っている。

トランクを預けたので、
小さなバッグパック1つ切りである。
これから搭乗して帰国します。

さらば、アメリカよ。
もう来ないと思うけど。

角田柳作の偉大さ

2008-04-01 | Weblog
莓白書大学東亜図書館の
日本関係貴重書の基盤を作ったのは
東京専門学校の卒業生角田柳作であった。

この人物については、
昨年早稲田大学で
大々的な展示が行われた。
今年はNYでも開催されると聞いている。

私は東亜図書館のN司書から
600部弱の和本が
宮内省から寄贈された事実を聞き、
宮内庁書陵部の知人に照会して
これに関する昭和3年の公文書が
存在すること知った。

帰国後、調査したいが、
角田の記述をN司書に教示いただいたので、
ここに紹介しておく。

『The Gift from The Inperial Household of Japan,
 in the Japanese Collection,C… University』(1933)
という本の中の条文である。

 The Japanese Collection of the C… University Library comprises contribution of books and manuscripts from diverse sources.Among them,the gift from the Imperial Household of Japan calls for our grateful attention not only on account of its intrinsic value but also because of the collection it priority and of the impetus it has given to the other gifts offices of Baron Koyata Iwasaki ,chief benefactor of the collection and of Hon.Teizaburo Sekiya,then Vice-Minister of the Imperial Household.The gift consist of 594 volumes of books and manuscripts carefully selected by Dr.M.Sugi,Director of the Imperial Household Library at that time,but now President of the Imperial Household Museum,and fairly represents the publications made under Imperial direction since the early decades of the eighth century A.D.

角田柳作という人が、
米国の日本研究の基盤を確立するために、
どんなに一生懸命奔走したか、よく分かった。
それに応えた日本側の厚意の大きさも、
東亜図書館の蔵書は示していることになるだろう。