蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に

2014-06-14 23:15:30 | ガンダムUC
公開から少し経って「機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に」を観て、これはやっぱり自分のその時の感想を文字に起こしておかないと、と思って本当に久しぶりにブログを更新するに至りました。

いやー、もう書き方忘れたかも(笑)。

ユニコーン、本当はBlu-ray BOXが出たら一気に観ようと思って、ずっと我慢してたんですよね。

でも、先日地上波で6話までやったじゃないですか。
これを見逃すわけにはいかない、ということで観たらもう大変。

7話は契約してるVODで観ても良かったんだけど、映画館でみるべきでしょ、と直感に従って観に行ってきましたよ。

ちょっと、まあ、感無量でね。

何か色々胸に去来するものがあってね。

総じて言うと、ほんと良かった。
素晴らしかった。

上映後すぐにiTunesで「Star Ring Child」をポチり、いまだに「RX-0」や「UNICORN」をサントラで聞くと泣きそうになる始末。

よくここまで作ってくれたって感じでした。

ニュータイプ論にある一定の答えを出したというか、これまでいろんなガンダムで触れられてきたニュータイプに対するアンサーが、僕の中では探り当てることができた、そんな感覚でした。

7話はやっぱり作りとしては難解だったような気もしていて、あと何回かみたい気持ちでいっぱいなんだけど、ライブ感のあるうちにラプラスの箱、ユニコーン、を自分なりに解釈、というか整理しておきたくなってしまって…。

ネタバレを含むところもあるので、未見の方は読まないことをお勧めします。


ラプラスの箱とはいったい何だったのか?


この答はずっとミステリー仕立てで進んできた物語として、僕個人としては非常に望ましかったというか、ああこうだよな、という結果に満足でした。

作中で引っかかった、レリーフが完全に再現されて云々というアナウンサーの表現が、やっぱり最後に答として持ってこられた。

1文の欠如。

たった1文の欠如。

それが全てを狂わせた。

ここまで引っ張って、答はたった1文。

これに痺れる。

ただの1文ではなく、ニュータイプ出現を示唆した、連邦政府が後の世界に希望を託した1文。

これがジオン・ダイクンの提唱するニュータイプ論(これも希望だったはず)の台頭とシンクロしてくることで、連邦政府を揺るがす可能性を秘めた呪いとなってしまった。

連邦政府は1年戦争を通じても、ニュータイプ否定派の立場を色濃くしていったし(Z以降で語られる当時のホワイトベースクルーの冷遇が象徴的)、ジオン・ダイクンが提唱する理論を一部でも受け入れることが事実上できなくなっていってしまったんですよね。

作中、何度も語られた「呪い」。

リディ少尉は「希望」だったはずなのに、と言った。

それがあの1文だった。


なるほど。


痺れる瞬間でした。


ここが今回の舞台の裏側たるビスト家とマーセナス家そこから連なるアナハイムと連邦政府の物語になって、最後はビスト家とマーセナス家の子孫が白いユニコーンと黒いバンシーに乗り、乙女=オードリー=希望をつなぐ、という小さな物語が大きな物語につながっているという、この大きな構図・構成の痺れるところでした。

福井さん、やるなー、ほんとに。


で、ラプラスとは、ユニコーンとは、いったい何だったのか?

これを僕なりに解釈というか、直感的に理解したのは、


ラプラスの箱、のもととなっているのはラプラスの悪魔、全知全能の者がいれば未来も確定するだろう、という運命論。

それに振り回される体制の人々。
大人たち。

暗喩として、ニュータイプならすべて理解できるであろう、時間さえも超越する(フルフロンタルの言葉)、というしがらみに満ちた大人の固定概念。

古典。

※ラプラスとは古典物理学の象徴。


ここで少し脱線しますが、福井晴敏さんは中年のおっさんをかっこよく描かせたら本当に天才的な作家さんだと僕は思っていて、今回登場するおっさんたち、ジンネマンさんしかり、ダグザ中佐しかり、カーディアス・ビスト、コンロイ少佐、魅力的な脇役がわんさか、はてはアルベルト・ビストまで、しっかりと渋い良さを描いてくれてます。

そんな彼らが想いを託していったのは、一人の若者。

主人公であるバナージ。

彼の瞳に、彼の意志に、これまでのしがらみを打ち破る可能性を見出して、時にその命を投げ出して託していく。

しがらみにがんじがらめにされて動けなくなった自分の思いを託して。


可能性の未来に懸けて。


可能性の未来。


古典物理学にとって代わったのは、量子力学。

ラプラスに対するシュレーディンガー。

確率。

可能性。

未来。

バナージに託す、これが古典に縛られた人が、可能性の未来に託した大きなパラダイムシフト。

ここに機動戦士ガンダムUCの大きな意味があったんじゃないかと思います。


可能性の未来に敵対する最大の壁。

それがフルフロンタル。

自主性を喪失し、器となった彼。

フルフロンタルがサイコフレームの塊を通じてバナージに見せたもの、それこそラプラスの悪魔そのもので、時空までを超越して見せた「確定した未来」。

決まっている未来に対して、何を足掻くことがあろうか、何に抗うのか?

自分のビジョンを持たず、器だけになってしまった人。

そのフルフロンタルが問いかける。


ここがまさに山場。

クライマックス。


フルフロンタル、そうじゃない。

確定された未来が欲しいんじゃない。

自分が託されたのはそんなことじゃない。

自分の背中を押してくれた人たちが言った言葉。

自分の直感に従え。

その直感が違うと告げている。

可能性を信じることが出来るはずだと。

皆に託されたのだから。

希望を。

可能性を。


ここが最高にカッコいいところなんですよね。

フルフロンタルの否定。

古典物理学から量子力学へのパラダイムシフト。


これをサイコフレームで出来たユニコーンが、この気持ちに応えるシーンは圧巻。

ユニコーンが緑色に光る現象はやっぱりアムロが逆襲のシャアで見せた奇跡を再現していて、そこに人類の可能性を見出していることの体現なんですよね。

ニュータイプ殺しと言われたNT-D。

しかし、その本当の姿は長い旅を経て、真のニュータイプを育て、導く「鍵」だったわけなんですよ。

ユニコーンそのものが可能性の未来を拓くための「鍵」だった。


こんな風に理解したとき、得も言われぬ震えというか、これまでのニュータイプ理論だとか、ラプラスの箱だとか、いろんなものの疑問に自分なりの納得感を得て、痺れた、痺れてしまったんですね。


いやー、マジで面白かったです。

機会があればもう一回観に行っても良いと思っています。


僕は、ガンプラ世代で育って、Z、ZZ、逆シャアもずっと観てきたし、08小隊や0083も好きだし、そんな中、カトキデザインで、魅力的なMSがわんさか出てくる、ただもうそれだけで満足なところがあったんですが、それにも増して福井晴敏さんが描いたUCの世界に痺れてしまいました。

ガンプラ作りたい衝動に駆られてるし、サントラ聞いたら泣けてくるし、UCの世界はニュータイプ殺しというか、(ガンダムで育った)おっさん殺しですわ(笑)。

ここまで作ってくれた制作スタッフに感謝です。

ありがとう。


本年もよろしくお願いします

2013-01-01 20:26:20 | Weblog
みなさん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。


このブログも「まだやってるのかよ」という感じになってきましたが、まだ細々と続けていこうかなとか考えております。
お付き合いいただける方がいれば幸いです。


さて、新年早々ですが2012年のことを少し振り返りたいと思います。

というか、年末のオフレポを簡単にお届けです。


■毎年恒例の年末オフ会

年末の風物詩のひとつにコミケがありますが(コミケってもう風物詩って言っていいよね?)、それに合わせてランゲージダイアリーのあいばさんが上京されるため、みんなでお迎えしましょう、という会をここ数年続けさせてもらっております。

最近はほぼメンバーも固定化されつつあり、初めましての人も殆どいなくなってきましたが、今回のメンバー以下の通り。

あいばさん、与力さんノウライトさんxaviさんりょくさんクウラさん、戦闘勇者さん

当日はいつも遅刻参加がデフォのクウラさんが最初から居たので、どしゃ降りの雨でした。

そんな雨にもめげず、このメンバーが揃うと賑やかでしたね。

2012年は何が面白かっただの、これは頂けないだの、みんなスイッチ入ると熱く語ってくれるのがこのメンバーの安心クオリティー。

何を語ったか、すでに年をまたいだら忘れてしまっているのですが(笑)、

・仮面ライダーは面白い(特に劇場版はよく出来てる)
・(個人的に)フォーゼは面白かった
・ソードアートオンラインは良く出来てた!
 特にフェアリーダンスまでやるあたりうまい
 制作スタッフの人たちはちゃんと先まで原作理解して再構成していて素晴らしい
・ノウライトさんが持ってきた先行者を久々に見て懐かしかった
・ロボティクスノーツはこれから面白くなる(はず)
・聖☆お兄さんは立川のどの辺なのか気になる
・おおかみこどもの雨と雪でひっかかる点はここだ(各人違う)

という感じだったと思います。

ネタとして一番盛り上がったと思うのはやはり「エヴァQ」だったと思います。

みんな思うところがあったんだね。
そりゃそうだ。

なんとなくその場の結論っぽかったのは、そもそもエヴァってそういう話だよね、ここで一旦戻ってきたと考えるべきか、という感じでしょうか。

まあでもエヴァ話が一番盛り上げりましたね。


あいばさんとxaviさんは翌日コミケにサークル参加されるので、配布される本を見せて頂いたのですが、二人ともレベル高くて感動しました。

xaviさんは初のサークル参加ということだったのですが、某大手企業のキャラをデザインしていたりと、十分クオリティー高いんですよね。

あいばさんもオフセット印刷にされてて、毎年格段にレベルが上がっているのが実感できて凄いです。
※これから読ませて頂きます。楽しみです。

モノを作り出せるって凄い熱量いるし、尊敬に値する行為だと思います。


1次会が終わるころには雨もあがり、一部メンバーで二次会に。
※あいばさんたちは明日の準備もあるのでここでお別れ。


■蒼蒼オフ、再び

今回の1次会に、ひょっとしたら来れるかも、という人がいたのですが、お仕事が忙しく、残念ながら1次会には間に合わなかったんですね。

そしたら電話がかかってきて、

「今終わりました~。新橋?すぐ行きます。20分で。」

というお言葉が。


その人は誰か、というと、蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウのシータさんでした。


一時はネットからリア充を理由に?引退したシータさんが、復帰されていたんですね。
※ちなみにその復帰時期に僕は仕事が最高潮に忙しく、本当に当日まで復活していることに気づいていませんでした…(汗)。

あいばさんを囲む会、というのが毎年のオフ会の趣旨なんですが、あいばさんが気を使って毎回「蒼蒼っぽいオフ」という名前を残してくれていたんです。
※本来蒼蒼というのは僕のブログとシータさんのブログの頭の文字を取って行われる合同オフ会のこと

2年?の時を経て本当に蒼蒼オフ、ついに実現されました。

いやー、なんか超・嬉しかったです。

よく1次会で「今年もあいばさんを口説くことができなかったぜ」という反省会をシータさんとクウラさんでしていたのですが、(今回も口説けなかったので)再びできて嬉しかったですよ。

この後、Twitter上でYukimiさんが、

「どうせ蒼蒼オフって言っても(二つの蒼は揃わないんだから)過去にすがりたいだけじゃねーの、気持ちは分かるけどさ(ププッ)」

という核心をつく発言をされていたので、シータさんがすかさず直電。


Yukimiさん、子育てで大変なところ、オンラインで巻き込んでしまってスミマセンでした。


すっごく楽しかったです。


動揺しまくるYukimiさんの反応に妙な安心感を覚えました。


いやー、お互い何年か前の熱量をもってブログ更新というのはなくなりましたが、久々に会話すると、本質的なところは変わってなくて、楽しかったですね。

年末に皆さんにお会いできて、本当に良かったです。



■2012年を振り返って

さて、オフレポはこの辺にして、簡単に2012年を振り返りたいと思います。

振り返るって言っても、お前殆どブログ更新してねーじゃねーか、と言われそうで怖いですが、その通りです、すみません。

7月以降、新しいプロジェクトを立ち上げることになって、そこに専念していたのですが、今年の10月、11月はかなり無茶苦茶な仕事っぷりになってしまい、ネットにも繋がれないという状況でした。
※Twitterも覗けない状況だったので、シータさん復活のこともしらなかった(笑)。

なんとか新プロジェクトはリリースできたものの、その運用が大変でいまだバタバタと仕事しています。

ほんと、エウレカセブンAOの完結編が11月末で助かった(笑)。
それより前だったらたぶん見ることすらできなかったと思います。

僕は感想を書く基準がオリジナルものであることなので、原作付は感想書くこと殆どないのですが、面白いのもたくさんあって、

境界線上のホライゾン、ヨルムンガンド、ソードアートオンラインあたりはすごく面白かったですね。

境界線上のホライゾンは第2期だったわけですが、僕は原作も2巻が一番好きでアルマダ海戦をクライマックスとする展開はアニメでもうまく再現されていました。

尺の関係でだいぶ端折ってるなとは感じましたが、あれを全部再現するのは難しいところを、ものすごくよく動くアクションでカバーしてたと感じます。

あの分厚い原作を何度も読み込んで、理解して、再構成したんだなと。


ヨルムンガンドは原作がすごく好き。
11巻で完結するのですが、完結がわかってからアニメ化とかバクマンかよって思う熱さ。

こちらも原作をちゃんと理解して再構成してるなってわかります。
岩崎琢さんの音楽もマッチしてて、世界観をしっかり作ってるなと思います。


そしてソードアートオンライン。

これは面白かった。

途中から原作に手を出したのですが、原作も面白い。

そして何より、アニメスタッフが原作を十分に理解して、先まで読み込んで、そして大胆に再構成をしているあたりに凄さを感じます。

きっと原作読んでない人も違和感なく観れてると思いますが、原作の8巻の話を早めに持って来たり、シリーズとしては別?のソードアートオンライン・プログレッシブの話を序盤に組み込んだりと、かなり上手い作りになっています。

こういうの凄いなって思います。

ちょうど去年、このオフ会でPSPを紛失したのですが(涙)、その時一緒にモンハン3rdのデータもなくなり、モンハンから足を洗ったのですが、ソードアートオンラインを読んで・観て、どうしようもなくオンラインゲームがやりたくなり、新プロジェクトのリリースが終わったタイミングでタガが外れて3DSを購入し、同時にモンハン3Gを購入、こうしてモンハン生活に戻ってきました。

今頃3Gって言わないで(笑)。

うちのチームメンバーが「ボスがやるなら僕もやります」と言って今更3G購入に踏み切り、今ひそかに職場で3Gを進めています。
※モンハン4が7月に伸びたのでそれまで遊べるぜ!

ただ、おたがい3rdは200時間以上プレイしたのに、3Gになったらキノコ狩りから始めなくてはいけなくて切なくなったけど。
※Triも200時間くらいやってるから余計そう思う。


モンハンはちまちま進めるとして、1月からはロボティクスノーツの後半をひそかに楽しみにしております。

展開によっては感想を書くかも、と思っています。

やはりオリジナルのSF作品あたりが個人的にはグッとくるところなのです。



2012年は文字通り死んじゃうかと思うくらい仕事しましたが、2013年は生み出したサービスを発展させる飛躍の年にぜひしたいと思っています。

バリバリ仕事するぞーって思う反面、仕事だけじゃなく、もう一つの自分を支える糧であるマンガやアニメはどんどん観るぞー、とも思っています。

あと去年はキャンプ始めたんです。
6回くらい行けました。
今年は10回くらい行きたい。

たぶんキャンプがなかったら、家庭崩壊していたと思います。いや、マジで。

仕事、趣味、家庭、健康、いろんなバランスを取るのが本当に大事で、本当に難しいわけですが、何かちょっとでも突き抜けられるようなポイントを作っていきたい、これが今年の目指す方向性ですかね。


というわけで、ぼちぼち更新していきますので、お付き合いいただける方いらっしゃいましたら、一緒に楽しんで頂ければ幸いです。

本年もよろしくお願いいたします。

エウレカセブンAO 完結編 感想

2012-11-26 01:13:30 | エウレカセブンAO
物凄い情報量で圧倒的な作画と音楽で一気に終結まで持って行った完結編。
堂々の完結編、だったのではないでしょうか。

ラストシーンも、今後のアオに受け手の想像の余地を残すような終わり方で個人的には良かったと思います。

色んな終わらせ方があったと思うけど、アオが言っていたように、

・間違ってたからって無かったことにしていいのか?
・誰かを、何かを犠牲にしなくちゃいけない、そんな呪いから自由になってよ

この台詞あたりから辿り着いた今回の完結編、やっぱり収まるべきところに収まったのではないでしょうか。

いろんな情報がありすぎて全て処理しきれないような状況なんだけれども、個人的に感じ入ったところをまとめていくと、

・レントンとエウレカは、アオに生まれてきて欲しかったし、無事に育って欲しかった
 だからレントンは今の時空とは違う時空へとエウレカを送り出し、
 エウレカは異なる時空でたった一人でアオを産んで育てた
 という親から子供への無償の愛

・レントンとエウレカは、前作交響詩篇エウレカセブンのラストでクダンの限界を回避させたことで、結果的にスカブがクォーツを使って違う時空へ転移することを覚えてしまって、更にはそれに危機を抱いた宇宙の意思としてのシークレットが発生し、1万年後の地球は度重なるスカブバーストで死滅してしまう、という結末を迎えてしまった。
 その責任を取るために、レントンはクォーツガンを欲し、最初に飛んだスカブを無かったことにしようとした。
→アオはその「責任」を「呪い」と言ったわけです。
 アオはその「呪い」から二人を解放するために生まれた来たと言います。
 ・・・何気にカッコイイんです、アオ。
 つか凄い成長です。
 間違ってたからって無かったことにして良いんじゃなく、それでも生きてきた人生がある。
 だから無くさなくて良いんだって言って、レントンとエウレカを解放してあげる。
 このシーンは、レントンとエウレカを未来に返すのと同時に二人を解放してあげるっていう非常に重要なシーンだったわけです。

・間違ってたからって無かったことにしていいのか?と問い続けたアオが出した答えは、
 時空の狭間をさまよい続けるエウレカを救い、レントンと共に未来へ返すこと。
 それはつまりアオと両親であるレントンとエウレカとの永遠の別れを意味することになるんだけれども、

 自分は望まれて生まれてきた
 そのために両親が様々なことを犠牲にしたきた
 →それが親からの無償の愛であることも理解できた

 だからその両親への恩返し、「呪い」からの解放を選択した

 クォーツガンを使って、アオが望んだこと、それが10年前の沖縄でのスカブバーストで実体を無くすエウレカを救うこと、だったわけです。

24話を使って描かれたのは、地球を救うだ、スカブをどうしろ、シークレットがどうした、ということではなく、こうしたアオの心の成長と、レントンとエウレカ、そしてアオという親子の物語だったわけです。

いろんな終わらせ方があったとは思いますが、僕は個人的にこの終わらせ方、好きです。

ラストシーンでトゥルースが、この世界では深井アオはいなかったことになってるかもしれない、と言います。

そうかもしれない。

けれども、マギーがクレドに乗ったときに改ざんされた記憶が一瞬でもよぎったように、ナルやフレアはアオのことを思い出すのかもしれない。

そんな受け手の選択肢を残した終わり方も良いんじゃないかな、と。


というわけで、24話かけて描かれた親子の物語もこれにて完結。

最後は物凄い情報量で、頭を整理するのに時間が必要でしたが(笑)、SFでロボットものでそしてオリジナルで、という作品をここまでしっかり作ってくれた制作スタッフの皆さんに感謝を。
※放送枠削られて、更に完結編の枠取るのとか大変だったんじゃないかなぁと推測。

後は箇条書き程度に。

・最初の頃から本作品は仮面ライダーディケイド的な別次元を行き来する話じゃないかと思っていたので、今回それが明かされてちょっと嬉しい。

・ニルヴァーシュ・ネオにはアーキタイプが無い、というのは、逆に言うとそれを搭載したニルヴァーシュが登場すると思っていたので、ナルのニルヴァーシュかカノンが融合するのでは?と予想していましたが、まさかトゥルースがアーキタイプ化するとは!ここはやられました。
 トゥルースとアオは合わせ鏡みたいな関係で、この世界(シークレットやスカブ)からはじき出された(双方と関係を持ってしまっている)存在であるが、トゥルースはこの世界から消え去りたいと願い、アオはそれでもそれだけが答えじゃないとあがき続けた、似て非なる存在となったわけです。
 その二人がラストではパイロットとアーキタイプという、互いを助け合う存在となる、というのが非常に面白いところでした。

・物語は必ず第14話に戻ってくる、と言っていたのですが、今回はもろ直球で第14話に戻ってきて嬉しいやらびっくりやら。
 あのボロボロのニルヴァーシュが気になる、と思っていましたが、まさかそういうことだったとは。
 過去と未来の出入りが非常に激しかった最終話ですが、改めて第14話の重要性がわかりました。
 これはblu-rayで見直すべきでしょう。

・スカブ派の人類が連合軍を巻き込んで反旗を翻す、というのがあっても良いと書いてたら、作中でそんな描写がちょろっとあった(笑)。

・アオのお姉ちゃんの話は非常に悲しい。そりゃ辛いよね。同じ親として二人の気持ちは痛いほどによく分かります。

・願わくば、成長したアオが戻ってきた世界、2027年(本編より2年後)は丁度アオも2年くらい年取った感じなんで、ナルやフレアが覚えている、もしくは思い出してあげて欲しい。そしてナルとフレアがアオを巡って争奪戦を繰り広げるというラブコメ展開を期待(笑)。

・アオとレントンのサッカーのシーンは良かった。親子のキャッチボールじゃなくってサッカーなのがエウレカっぽくてよかった。
 何か短いコンタクトだったけど、レントンとエウレカがどれだけアオのこと大事に思っているかが伝わった気がします。

・「虹」がかかったのが素敵過ぎる。前作交響詩篇エウレカセブンのファンにはたまらなかったはず。
 LAMA版だったけど、イントロがかかった瞬間「あっこれ虹だ」ってすぐ分かった。
 ラストに「虹」をかけてくる演出、素晴らしいと思いました。


という感じで、この感想もこれにて終了。
改めて制作スタッフの皆様に拍手を。

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エウレカセブンAO 第22話「ギャラクシー・トゥ・ギャラクシー」感想

2012-09-30 23:35:10 | エウレカセブンAO
最後の3分に全部持っていかれた第22話。


ついにレントン登場!

いやー、熱くなったね、このレントン登場は。
しかも成長したレントンの声は藤原啓治さんで、交響詩篇エウレカセブンではレントンの兄貴分にあたるホランドの声じゃないですか。
このキャスティングは熱いね。
※三瓶さんの声で再び「エウレカー!」って言って欲しいけど、あまりにもレントンがかっこよく成長してるからなぁ。


そして登場するニルヴァーシュ・スペックV。
おおー、これめっちゃカッコイイじゃないですか。
痺れる。

あのニルヴァーシュはレントンが進化させてからあのままということなんだろうか?
とするとエウレカが乗ってきたニルヴァーシュはどうなの?とか、考えちゃうが今はやめておこう。

ニルヴァーシュ・スペックVは前作よりもかっこよくなってると感じるのは気のせい?

つか、1万年後の地球、死滅してるし!
スカブの防衛本能?

そしてセブンスウェル。

うおー、何この展開。

痺れた。

そしていいー所で終わるよね~。

完結編が待ち遠しいよ。

未来でいったい何が起こっているのか?
スカブとの関係性を決定付けたのは、アオが現在いる時間が鍵になっていると思うので、2025年で動いているストーリーも気になって仕方ない。

いやー、レントン登場、やっぱり痺れるねぇ。


さて、本編ですが、

今回の大きなポイントは、ナル。

これまでずっと巫女ポジションに入っていましたが、今回それを脱ぎ捨てます。

たぶん、あの耳飾はそういう演出効果もあったんじゃないかと思うんだけれども、あの耳飾を外したナルは何も変わっていないナルだった。

今までスカブと共生を唱えるような市民団体の巫女的ポジションになっていたけれども、ナルの本心は実はそういうところにあったわけではなく、アオと同等になりたかった、病弱な自分から生まれ変わりたかった、というのが本心だったんだね。

それはアオがゲネラシオンブルに行くとき、アオは自分の翼を手に入れたんだね、と言ったところに集約されるんだよね。

そして、ニルヴァーシュを手に入れたナルがアオに言った言葉は、守って欲しいわけじゃない、並んでいたかったんだ、と。

アオは繊細なくせに、大事なところは鈍感wだから、はっきり言わないと分からない。

フレアもナルのこと意識しているし、ナルはアオのこと思ってるし、なんだ、アオ、モテモテだな。
さすが主人公。

さて、巫女ポジションから降りたナルは、アオとともにニルヴァーシュでトゥルースのもとへ。

LFOニルヴァーシュ・スペック2(ナル)とIFOニルヴァーシュ(RA272)の揃い踏み。

これは是非観たいところでしょう。

そして、アオのIFOニルヴァーシュにはアーキタイプが無い=心が無い、ということなので、逆に言うとIFOニルヴァーシュがアーキタイプを得てLFOニルヴァーシュへ進化する、ということもあるんじゃないかと思うわけです。

ナルのニルヴァーシュ・スペック2と融合するか、カノンと融合するか、とか色々考えられますが、どうなるのか?

やっぱり、完結編冒頭あたりでクォーツガンを撃つことになるんじゃないかと考えたりもしますが、それとレントンの時代で発生したセブンスウェルがどう関係するのか?そしてエウレカはどう関係してくるのか?

こりゃ、完結編まで待つの辛いな。

とは言え、ファンとしては待つしかないし、オリンピックで削られた枠をかなり無理して晩秋にゲットしたんじゃないかと思われ、とにかく待つしかない、ですね。

ああ、どうなるんだろう。

特に父親たるレントンとアオの邂逅。
レントン、エウレカ、アオの三人の物語がどうなるのか。

楽しみですね。

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エウレカセブンAO 第21話「ワールド・トゥ・ワールド」感想

2012-09-24 00:07:55 | エウレカセブンAO
新たなパラダイムシフトの中、微妙なバランスの上に成り立ってる2025年な感じ、の第21話。


チームパイドパイパーが日本からの支援を受けるという、新しいパラダイムで始まった第21話ですが、ナル側でも新しい動きになってきたみたい。

・スカブを殲滅しようとする潮流
 →チームパイドパイパーと日本を中心としたシークレットとの共同体

・スカブを解放しようとする潮流
 →ナルたちが参加する市民運動
  市民運動というよりコーラル・キャリアも増える中、宗教に近い存在へ

連合軍がどういう位置づけに居るのか、いまいち分からないけれども、2025年の今、マクロ視点でいくと、世界の潮流はこの2つに向けて動き出している、という感じでしょうか。

ナルは巫女というより、教祖に近い感じになってきたなぁ・・・。

コーラル・キャリアの増加と、市民運動の拡大、この辺に感じる違和感みたいなのがあって、上手く言葉で説明できないんだけど、こういう違和感は後で大きな流れになってくるんじゃないかと直感的に予想。

チームパイドパイパーにはアオのニルヴァーシュが、市民運動(一般市民のコーラル・キャリア)側にはナルのニルヴァーシュがいて、殲滅と解放という相反する思想を持っているわけだから、二つのニルヴァーシュが激突しちゃうのは避けられないところなんだろうね。

連合軍側のコーラル・キャリアについても違和感があって、コーラル・キャリアの増加は、トラパー(スカブ)を介在してコーラル・キャリア同士のネットワークなんか作っちゃうと面白いというか、怖いというか、スカブに呼応していっせいに動き始めて、連合軍側のコーラル・キャリアなんかも離反するような展開があるとちょっと面白いかなと思っちゃいます。

より混沌とするよね。


エウレカが気にしていた、アオはスカブと戦っているのか?という点については、このままスカブが人類と共存していく流れになると、スカブ・コーラルと人類のヒューマンインタフェースとして生み出されたエウレカ自身が存在する必要がなくなるから、アオがこの世に生まれてくることもなくなる、それが以前ハンナママが言っていた、一人の母親のエゴが世界を変えるとしても・・・、というくだりにつながっていったりしないのだろうか・・・。

エウレカ的には、アオにこの世に生まれて欲しいから、この時代のスカブと戦って欲しい、というエゴもあったりするのかな・・・。
この辺はエウレカがそのうち語ってくれるでしょう、きっと(笑)。


マクロ視点では上記の2点、スカブ殲滅とスカブ解放があるわけですが、ミクロ視点というかアオ周辺でいくと、クォーツガンを中心に周囲が動いています。

・シークレットは日本の領海侵犯も許さない
 →日本としてもこの協定のメリットがここにある(独立性の担保)
・シークレットはこの協定が守られるならば、同士討ちも辞さない
・シークレットは連合軍にはクォーツガンを渡したくない
 →ここはまだ謎。連合軍は何かまだ隠し持っている?
  コーラル・キャリアについてもビッグ・ブルー・ワールドとの共同人体実験?
  それか単純に連合軍に渡すとクォーツガンを撃ってしまうから?

みたいな感じです。

ポイントとしては、先週の感想でも書きましたが、この協定はアオがクォーツガンを撃たないことが前提になっています。

逆に言うと、協定が破綻して物語が動くとすると、クォーツガンが撃たれるとき、ということになります。

そのファクターとしては、3つあって、

1.混沌を望むトゥルース
2.元の世界に帰りたいと思っていたエレナ
3.(かなり直感だけど)スカブコーラル、特にコーラル・キャリア絡みで

かなと思っています。

そのうち2.のエレナについては、今週決着を見ましたね。

自分はエウレカがいた1万年後の世界から来たと思ってたけれども、実は未来から来たのではなく、過去(1981年)から未来(2020年)に来た人だった、というわけです。

うーん、十分スペシャルな感じ、ありますけどね(笑)。

今回の連合軍へ合流するところから含めて、やはりエレナはアオにクォーツガンを撃たせることを目的としていたと思いますが、エレナ的には自分の絶対的な居場所が欲しかった、とも取れるんですよね。

不思議ちゃんを演じているのも、自分が何者か、どこから来たのか、本来居るべき場所は?みたいなのがあやふやだったから、居場所を本来無いところに求めた。

ここで、アオがエレナを説得。

フレアとエレナがアオを奪還したときと全く逆の構図で、エレナの本心に届く言葉、エレナと一緒に居たい、が呼び水となってエレナ復帰(多分)につながったんじゃないかと。

というわけで、3つのファクターのうち、1つはこれで消化されたわけで、多分あと2つかなと個人的には思うところです。

特にトゥルース。

混沌をもたらすというか、既に彼自身が混沌としちゃってるので、その上でカノンに乗ってどんなことが起きるのか、アオはクォーツガンを撃つのか?というのがポイントになると思います。

なんかニルヴァーシュも新武装がつきそうな気配だし。


あと、マギーがクレドに乗って記憶が再生されるって展開は予想通りで嬉しかったな。

逆に言うと、あれで終わったからゴルディロックスの再結成は無いかもしれないね・・・。
それはそれで残念なんだけど。

さて、今回がワールド・トゥ・ワールド、次回がギャラクシー・トゥ・ギャラクシー。

舞台が広がってく感じがして良いですね。


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エウレカセブンAO 第20話「ベター・デイズ・アヘッド」感想

2012-09-17 00:32:01 | エウレカセブンAO
新たなパラダイムシフト、な第20話。


まさか日本がチームパイドパイパーのスポンサーになるとは。
シークレットが敵ではない、という既存の概念を覆す新たなパラダイムシフトが起きた結果、巡り巡って日本がアオたちのスポンサーに。
変われば、変わるものです。

クリストフ社長がフレアに残した契約、それはゲネラシオンブルの崩壊を予見しての新たなバックアップ的存在の確保であり、自分の娘たちに未来の選択肢を残すことだった、というわけです。

社長、やりますな・・・・・・涙。

この契約について少し整理すると、

・契約自体はシークレットと結んでおり、その仲介役として日本政府が立っている。

・契約の条件は、
 -残存するIFOチームとニルヴァーシュは、スカブコーラルのクォーツを全力で排除する
 -シークレットはそれが完了するまで出現を停止する
 -つまり、スカブバーストを起こさない
 -この条件が飲まれなければ、ゲネラシオンブルはクォーツガンを使用する
 -契約時、クリストフ社長が死亡していても、娘フレア・ブランに契約を引き継ぐものとする

・日本政府としては、
 -二度とスカブバーストを起こさないために、シークレットと協定を結ぶ
 -そのために(スカブコーラルの排除業務を行う)ゲネラシオンブル残存チームをスポンサードする

という感じになり、スカブバーストを起こさない(起こさせない)という双方(いや、厳密に言うと三方か(日本・ゲネブル・シークレット))の利害関係が一致した結果、この契約が成立する、と。

なるほど。

社長、やりますな・・・・・・涙。

この契約があったから、少し前のシークレットとトゥルースの会話の中でシークレットは現在意図的に出現しないようにしている、と言っていたのか、なるほど。

シークレットは秩序を保つことを最優先しているから、世界を書き換えてしまうクォーツガンを危険視しているけれども、この契約が守られるならばシークレット的にも自分たちが登場しなくてもスカブコーラルのクォーツが排除されるわけで、結果的にクォーツガンも使用されないであろう、ということなんだろうね。


であるならば、この契約が終わるのはクォーツガンが使用されるときなんだろうね。

今でも十分に物語は転がり続けているけれども、更に加速するとしたら次にクォーツガンが使われるタイミングなのかもしれないですね。

この均衡が崩れるポイントがきっと来ると予想。


その鍵はやっぱりトゥルースなんだろうか?

トゥルースは同じシークレットとは言え、別の思考を持って(というか記憶が無い)単独で動く存在なんだと思うんです。

シークレットは複数出現するけれども、個という概念は無い様に思えるわけで意識統一されていると思うんですが、トゥルースはそこから切り離されて、独自の道を進む存在のような気がします。

そこに謎の「LFO」カノンとの融合。
※カノンは「IFO」ではなく「LFO」=交響詩篇エウレカセブンの時代のもの
 そして自分を「アーキタイプ」だと言っている。果たして何のアーキタイプだったのか・・・?

これはこの先の展開がどうなるのか、全く分かりませんね。


ちなみに、このカノン登場の直前にちらっと見える「LFO」ですが、あれは間違いなくニルヴァーシュ・タイプ・ジ・エンド、しかも第48話「バレエ・メカニック」で黒から銀色に進化したときのものだと思うんですよね。
※更にちなみに、埋まってた青色の「IFO」もモンスーノType20だと思う。
 ゲネラシオンブルがスカブから発掘してたんだね。

ジ・エンドが見えたときは一瞬目を疑いましたね!
つか、びっくり&懐かしいって思ったよ!


ハンナママたちの言っている反応がこれのことなのか、それとも別物なのかは分かりませんが、ジ・エンドも活躍して欲しいなぁ。
※アネモネ専用機だから動くかどうか分かんないけど。

ハンナママたちが気にしてたのは一体何だろうね?
※ジ・エンドだといいな。


さて、全体はそんな感じで更に展開していってるところですが、人物像にも目を向けると、

・アオ
これまでアオは自分のことは辛いことがあっても我慢して自分を殺して生きるタイプだったんですが、今回クリストフ社長が自分の命をかけて守ったものを守るために、珍しく自ら主張しています。

これってアオの成長だよなって思いながら見てました。
全体的にはレベッカの言うように間違ってるのかもしれない。
でも、アオが自分がやりたいと思うこと、何が正しいのかを捜し求めることをやりたい、と主張したのはアオが変わったなって思うポイントでした。

・フレア
ここはやっぱり泣いて良いポイントだと思います・・・。・゜・(ノД`)・゜・。

フレアとクリストフ社長は難しい関係だったけど、それでも自分の娘に「未来」を残してあげたかった。

そんな思いが社長の死後、まさしく今回のサブサブタイトルであるラストメッセージとして愛娘に送られる。

気丈に振舞っていたフレアだけど、ここは泣いて良いポイントだと思います・・・。・゜・(ノД`)・゜・。

フレアにもひとつターニングポイント。

・レベッカ
先週からの彼女の行動を考えるに、ビッグブルーワールドから派遣されているエージェントという立場もあったのだと思うけれども、彼女としてはイビチャとの「場」が欲しかったんだろうな、と。

ゲネラシオンブルが無くなれば、イビチャと共にいられる場を失うわけで、それを阻止したいというのも内心あったんじゃないかな・・・。

ゆえに今回、イビチャとの場を言い訳的なゲネブルという存在ではなく、自分の意思で場を作りにいった、親会社から離反しても、初めて自分の思いを優先して、イビチャの元へ行ったんだろうね、多分。

エウレカセブンAOの希少な恋愛ファクターです(笑)。
※個人的にはアオとフレアという線を推したいが、ナルもいるしなぁ・・・。

・エレナ
連合軍側に投降したエレナ。その真意は?

・・・分からない。

けれども彼女自身の願いとしては、元の世界=交響詩篇の時代へ戻ることだから、アオにクォーツガンを撃たせるために投降した、と考えるべきでしょうか。

やり方はわからないけど、ニルヴァーシュに乗ろうとするアオの前に立ちふさがったエレナはアオにクォーツガンを撃たせる=自分を元の世界へ戻す(戻れるとは限らないのだけど)、ということが出来ない、と判断して、撃たせるために何か違うアプローチを考えたのかな・・・。

ちなみに、エレナが乗ったIFOはクレド。
マギーが本来乗っていた機体。

マギーがクレドに再搭乗して記憶が・・・、とかそういう展開があると面白いのにな。


日本軍がアオたちのスポンサーになる、という新たなパラダイムが訪れた今回ですが、この契約も非常に微妙なバランスの上に成り立っています。

バランスを崩すファクターとしては、もちろんトゥルースやエレナもいるわけですが、今回、子供でもないのにIFOの操縦が、というかトラパーが見えるようになったパイロットも居たわけなんで、スカブコーラルとしても着々と動きを出しているわけで、この色んなポイントが合わさってまた更に物語がぐるっと展開していくんじゃないかと思います。

次回、また半透明状態のエウレカも登場するっぽいですし、ちょっと目が離せないですね。

※今回は脚本が會川昇さんで、絵コンテには京田監督も入ってて、気合乗ってましたね。

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エウレカセブンAO 第19話「メイビー・トゥモロー」感想

2012-09-10 00:48:04 | エウレカセブンAO
青の時代の終焉、な第19話。


先週のガゼルが言った「今日から世界が俺らの敵になる」の通り、物語としても後半戦、かなり大きく動き始めました。
ゲネラシオンブルというバックボーンの消失、子供たちに託された世界、どうなっていくのか全く検討もつきません。
それにしても、動かしてきたなぁって感じです。


今回のポイントは、

・ゲネラシオンブルの崩壊(チームハーレクイン含む)
・トゥルースの正体が判明
・エレナの正体?が判明

というところかと思いますが、

・社長はエレナに何を残したのか?引き継がれる契約とは?
・シークレットは何故意図的に攻撃を控えているのか?

あたりは謎ポイントとして新たに加わってきて、ゲネラシオンブルの崩壊と平行してどうなっちゃうんだろう、というポイントですね。


まず、ゲネラシオンブルの崩壊についてですが、ちょっと整理すると、

一番のポイントはクォーツガンの存在。
超・重要アイテムのくせにその存在自体が謎のままのクォーツガン。
使えばシークレットもスカブもその存在を無かったことに出来る?くらい世界に影響を与える<武器>。

※この<武器>という表現もポイント。
 前にも感想で書いたけど、<武器>という言い方が強調されているから、きっとそれ以外の何かが本来の使われ方なんだろうと思われる。
 今回アオは明確に<武器>ではないと宣言。
 でも世界は、特にアメリカを中心とした連合軍はそうは捉えず<武器>として認識。

そのクォーツガンがあれば、シークレットが再登場しても問題解決!
 
シークレットは地球の白血球の存在かもしれないけど、スカブが生むトラパー経済が成り立っている以上、スカブは守らなきゃいけない。
このクォーツガンがあれば、シークレットが来ても撃退できるもんね(スカブも一緒に消えちゃうけど、歴史改変の影響で誰もそれはわからない)。
ゲネラシオンブルがいなくても大丈夫だもんね、僕たち、みたいな。

ゲネラシオンブルに世界の命運を左右するような<兵器>を任せておくわけにはいかない。
もともとビッグブルーワールドだってアメリカの会社だもんね!
って感じで、力ずくでクォーツガンを差し押さえる意味での今回の侵攻なんだろう、と解釈。
※あわよくば、貴重なIFOパイロットたちも貰っちゃうよ、みたいな。

またもうひとつのポイントとしては多少マクロ視点になるけれども、

前述の通り、今の世界はトラパーというクリーンエネルギーによって成り立っていて、プラントコーラルを中心とした経済圏が出来上がってる。

今までシークレットが敵で、スカブを狙って大災害を起こすもの、と思っていた。

この2点の常識を覆すのは容易なことではなくて、世界の流れに逆行しちゃう。

ブラン社長がアオとフレアに託した思いっていうのはその辺にもあって、大人が大人だから出来なかったことを(例えばアオの奪還とか)子供の純粋な思いに命運を任せたのかもしれないですね。


ということで、ゲネラシオンブル潰しはトゥルースの凶行(衛星破壊、ゲネブル本社への突入)によって更に加速していっちゃうことに。

さてここで、ブラン社長が残していった契約とは何なのか?
ここがまた一つのポイントですね。

フレアに引き継がれるものとは何か?

ブラン社長が語りかけていたのは、シークレットが混入したバージョンのゲオルグだから、社長はシークレットと何らかの対話をしたと見てよいと思います。
が、それが何かというのはちょっと分からないので、この先のお楽しみにしたいと思います。

まあ、でもこれまで自分たちのバックボーンだったゲネラシオンブルが無くなってしまうのだから、この先アオたちがどうなるのか?もう次の展開が待ちきれないです・・・。


あと今回のポイントとしてはトゥルース。

第17話感想のコメント欄でも書きましたが、やっぱりトゥルースはシークレットでした。
※そりゃあの能力をみればそうだよな。

しかも人を理解するためにヒューマンインターフェースとして生み出され、シークレットとしての記憶を失っている。

この辺はスカブから生み出されたエウレカに共通する部分ですね。

トゥルースがシークレットであった、ということが判明することで、これまでの彼の言動も理解しやすくなりました。

これまでトゥルースは自分でも良く分かっていないけれども、この世界は間違っている、と言っていました。
これは多分シークレットの本能的な部分なんでしょうね。
スカブの無い世界、それが本当の世界の姿。

だからアオにクォーツガンを撃たせようとしている。
クォーツガンを撃つことによって、世界はスカブが無かった状態へ変化していくから。

今回のゲネラシオンブル突入についても、そういう意図だと理解。
※かなり自暴自棄に近い感じがありましたけど。

何か、来週の予告を見るに、しっかりと生き残ってそうですが・・・。
※ブラン社長・・・(涙)。


で、最後にエレナ。

まさかのこっちの世界の人じゃなかった宣言。

自分の立脚する確かなものが無いから、今までの言動になっていたわけですが、それもそのはずで彼女も実はエウレカと同じ世界に居た住人だった、と。
何でエウレカはエレナを連れてきたんでしょうね?
また謎だ・・・。


そういえば、ハーレクインとはフランス語でアルルカン、青の時代にピカソが描いた絵画ですね。
きっと彼女たちは脱出したと思いたい。
※だってOPに出た3機のIFOさえまだ登場してないじゃん!


物語はかなり激しく動いていきそうです。

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エウレカセブンAO 第18話「ドント・ルック・ダウン」感想

2012-09-02 00:17:33 | エウレカセブンAO
Wellcome back アオ な第18話。

サードエンジンはコンパクドライブみたいに人の感情に影響されて動いたりするものなのかもしれないですね。
※常に動かしてるアオはじゃあ何なんだ、みたいなのはありますが。
※まあアオはやっぱり特別なんだろうな。

アオが不在になることによって、エレナとフレアの関係も微妙に。

普段ぼーとして何を考えているか分からないエレナだけれども、実は結構感情を爆発させる一面を持っていたり。
※ミラーの件は結構衝撃のカミングアウト。

逆にしっかりしてそうなフレアの方が一歩踏み込む勇気を持てなかったり意外とナイーブな一面を持っていたり。

結果、アオがいることで二人は本心をぶつけ合うことができて、それがサードエンジンを動かす原動力になった、という感じでしょうか。

何気に熱い青春回だったりするわけです。


アオはアオで、

・これまで誰からも受け入れられなかった自分を初めて受け入れてくれたチーム(ゲネラシオンブル)に迷惑をかけたくない。
 クォーツガンを使えば世界が変わる。自分が世界を変えてしまうという責任。
・でもクォーツガンはエウレカへとつながる手がかりだから手放すことができない。

で、板ばさみ状態になって抱えきれなくなった。

抱えきれないから、手を差し伸べられたところに流れてしまった・・・。

という感じでしょうか。

結局は、色んなしがらみを取っ払って、フレアとエレナが本心をぶつけ合って出した答えがアオを迎えに行って、それこそ理屈じゃなく本心はどうなんだ?と問われたアオが自分は戻りたいと吐露する。

これ、ちょっとした世界の命運をかけた選択なんだけれども(笑)、この辺がクリストフ・ブランが笛を吹いて導いているのは子供たち、と言った所以なんだろうね。

大人ががんじがらめになって動けないところを、子供が自分の本心に従って物事を動かしちゃった、みたいな。


さて、これでもう本編でも語られたとおり、ゲネラシオンブルは世界を敵に回しちゃった。

シークレットもスカブも敵だ味方だと簡単に割り切れる状態ではなくなっているし、そのうえ連合軍まで敵に回してしまう。
※その予兆はそもそもあって、ピッポが見ていたWeb上でも世論は世界を救ったという事実よりも、クォーツを秘匿していたことに対する疑惑の方が強く向けられている状況で、この辺は連合軍とかの意向も入っていて、彼らを救世主として扱うよりも、その強大な力を独占させたくない、危険である、という思想が入っていて情報操作している感じもあるよね

「始まるぞ、今日から世界が俺らの敵だ」

というガゼルの言葉が示すとおりなんだけど、この先の展開は正直まったく読めません・・・。

エースを取り戻したけど、更に窮地に追い込まれちゃったわけで、ここからどう展開させていくのか?というのが楽しみの一つでもあるわけです。

もう一回くらい世界をひっくり返すような出来事があってもおかしくないでしょう、たぶん。

期待しております。


あと、マギーが米軍パイロットとして再登場。
嬉しいような、不安なような・・・。

というのも、パイロットっちゅーことは、今の状況から行くとアオたちと戦う可能性が高いわけでしょ?
彼女たちゴルディロックスはゴルディロックスとして再登場する日はあるんでしょうか?
※ちょっと寂しいよね。

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エウレカセブンAO 第17話「ラ・ヴィアン・ローズ」感想

2012-08-25 23:58:48 | エウレカセブンAO
淡々と進んだように見えるけれども、ヨハンソンブックとは何なのか、今ある世界の秘密は何なのか、かなり重要なポイントが散りばめられていた第17話。

まずはOPから。

ゴルディロックスが抜けてハーレクインのメンバーが登場。
※あの宇宙で登場している3機のIFOはハーレクインのものなんだろうね。

ゴルディロックスはここでフェードアウトなのかぁ。
ちょっと淋しいなぁ。

さらにOPでいくと謎の黒いIFOが!
こりゃいったい誰が乗るんだ?

エウレカセブンAOのOPはこうやってちょこちょこ手が入ってるので、結構見逃せないんですよね・・・。


さて、ヨハンソンブック(文書)。

これまでその名前はナカムラさんとかから何度も出ていましたが、ようやくその位置づけが分かりました。

ヨハンソンに見えていたもうひとつの世界。
スカブが変えてしまう前の、もうひ一つの世界線(恐らく視聴者である我々の世界)の存在を示したものでした。

なるほど。

「クォーツガン」の効果というか、何が起こったかというと、ゴルディロックスのクロエやメイヴたちの件のように、スカブがもし発生しなかったとしたら?という「元の世界」に戻した?というのが良いのか、そんな効果があったわけです。

トゥルースが何度も言う「この世界は間違っている」というのは、そういうことだったのか・・・。

スカブが時間と空間を越えて発生するために、本来あるべきだった世界、が書き換えられていく、というのが良いのか、スカブによって別の世界が創られていってる、といったらよいのか・・・。

アオとトゥルースが戦う運命にある、とトゥルースが言うのはそういうことか・・・。

スカブは世界を書き換えていってしまう、ヨハンソンは本来あるべき世界の姿を見た。

だからその子供であるアオとトゥルースは対立する、と。

なるほど・・・。

これでようやくトゥルースとアオの関係性が少し理解できたぞ。



あと、もう一つ。

今回もエウレカでしょう。

「前半のまとめ振り返り」の記事でも書いたのですが、半透明のエウレカは後半戦の重要ポイントじゃないか、なんて書いてましたが、いきなり来ましたね。

なんと彼女はクォーツとともに飛んだことによって、時間と空間が固定されない、とどまることができない、そんな状況に置かれているってわけです。
いやー、いきなりびっくりです。

そりゃ予言めいたことも言うわな。

でも、このアオとエウレカの邂逅シーンは切なかったですねぇ。

エウレカにしても10年ぶりの再会なわけじゃないですか。

アオだって、以前に月光号で会ったエウレカではなく、アオのことを息子として認識している母親とようやく会えた。

けれどもお互い触ることもできず、すぐにいなくなってしまう不確かな存在。

いやー、切ない。うん。


でも、ここがポイントですよね。

アオが自分が何をしたいのか、それを決めたその瞬間。

母親のところにいくために、クォーツガンを完成させる。
※それが本当にエウレカのところに到達できる方法なのかはまだ分からないけれども。

ここ、ある意味アオの本当のスタート地点だよね。


何気にこの会話の中で、さらっとレントンが父親っていうのがエウレカから公式発言されるんですが(いやもちろん絶対そうだとは思ってましたが、良かった良かった)、クォーツガンはレントンが探していたものらしい。

ということは、やっぱりクォーツガンの完成をさせるには何かしらのタイミングでレントンが登場して欲しい&そこで親子でクォーツガンを完成させてエウレカを迎えに行って欲しい、というのが一ファンとしての個人的な願望だなぁ・・・。


クォーツガンはそういう意味では武器ではないのかもしれないね。

「武器」という言葉が強調されているから余計に引っかかるのかもしれないけど、あれは武器なんかじゃなくて、何かの「鍵」なんじゃないか、なんて思っちゃいますね。
※あの力を使うたびに、世界が元に戻っていく、というのかもしれないけど・・・。
※世界を変えてしまうかもしれない、というプレッシャーがあるから、アオはトゥルースを撃てなかったわけだし。
※この辺が非常に繊細なところなんだよね。


今回は結構複雑で、自分の感想まとめるのも難儀してるんだけど、やっぱり今回のポイントは大きく上記の2つかな。

あと気になったところを箇条書きで。

・エレナがアオのことが分かるのは自分しかいない、と言っていたのは、エウレカによってエレナも「あるべき世界?」をみたことがあるから、もう一つの世界についてアオが述べてることに理解を示していたんだと思う。

・ゲオルグは途中で声が変わったりノイズが入ったりするけど、そのタイミングはやっぱりシークレットが意志を持ってゲオルグを媒介にして話している気がする。

・クロエやメイヴたちはマキャフリーって名前が示すとおり、アイルランド移民だったのね、なるほど(Mcで始まる)。

・絵コンテが水島監督だった・・・。豪華な。

さて、今日ちょうどエウレカセブンAOのBlu-ray第3巻が到着したので、ライナーノーツとか読みますかね。

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エウレカセブンAO 第16話「ガーディアンズ・ハンマー」感想

2012-08-18 20:34:29 | エウレカセブンAO
二週開けての放送、待ち遠しかったです。

前の第15話で新しい局面に入ったなと思っていましたが、今回のサブサブタイトルがNext Phaseであるように、本当に新しい局面に入った第16話でした。

あのOPにも登場している武器?はいったい何なのか?
いったい何が起きたのか?
新たな謎展開です。

個人的にはまだ別時空の物語展開があるんじゃないかと踏んでいるので、その線も考えつつ、今回はて一体どうなっちゃったんでしょうね。

結果だけみると、

・アオが謎の武器を用いてシークレットを撃退
・北欧は守られた
・メイヴやクロエたちゴルディロックスが居ない世界になってしまった
・つか、融合爆裂が発生するはずだった地域にそもそも住んでる人がいないという状況になった

もし、あの武器が使われなくて北欧で融合爆裂が起きていたら、

・北欧部分に相当の被害が発生していた
・人が住めない状態になっていた

という、微妙にニュアンスが難しいんだけど、どっちにしろ人がいない、という結果だけが同じ、変な風につじつまが合わされたと言ったら良いのでしょうか、そんな状態が発生しちゃったわけです。

そんな「だったかもしれない世界」の中、アオだけが両方の世界を知っている、そんな状況。

仮面ライダー電王で言えば良太郎(特異点)、シュタインズ・ゲートで言えば岡部倫太郎みたいな、自分ひとりが影響を受けない、そんな状況。

この状況、めっちゃ孤独だよね。

自分が世界を作り変えてしまった?みたいな。

さて、なぜかつじつまを妙に合わされた世界に何故なってしまったのか?
この辺は謎なままなので、次の展開を待ちたいところ。


今回もう一つのポイントはナル。

不眠症のアオの意識に入り込んできたナルは、自分の中にスカブが共生したことで、スカブ代表という立場にある、ある意味コーラリアン。

そのナルが、コーラリアンとのハーフであるアオを誘いにくる。
スカブを守る存在として。

しかし、エウレカの予言はアオはスカブを滅ぼす存在。

この辺の対立が、OPで見えるニルヴァーシュ対ニルヴァーシュの構図に表されてるんだろうなぁ。

アオとナルは一度対立になるんだろうね。
対立後に関係性がまた変化するんだろうな。

何気に今回のナルは、ニルヴァーシュを駆って自分が元気になったこと、守られる存在から守る側の存在になったことを磐戸島の人々に訴えたいところがあって、ああいう行動に移ったんだろうな、と推測。


それにしても、今回のポラリス作戦は最初から最後までスタイリッシュでかっこよかったですね。

エウレカセブンAOではF1をモチーフにしているところがありますが、今回は補給がピットインみたいな感じで描かれていて、F1のレース(どちらかと言うとルマンの耐久レースみたい?)みたいな感じで、Nakamura Kojiさんのエレクトロサウンドに乗せて描かれていて、とてもエウレカセブンらしいスタイリッシュさでした。

骨太のストーリーとスタイリッシュなデザイン、そしてエレクトロサウンド、この絶妙なバランスがエウレカセブンの独特の世界観を作ってるんでしょうね。

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