機種変更、ツーカーからツーカーへ

携帯電話を手にしてから、電話番号を変えることなく、そろそろツーカー10年目のおいら。

今月からツーカーはauへの機種変更を電話番号を変えることなく受付可能となったんだけど。まぁ、言ってみればKDDIに吸収される第1段階なんだけど、おいらはあえてこのタイミングで、ツーカーの別の機種へと機種変更しました。料金プラン気にいってるし、一度気に入ったからには最後までとことん愛したいからね。

でね、これまで使ってた奴はブラウザが貧弱だったんで、見られない携帯サイトが多かった…っていうか、ほとんどのサイトが見られなかったんだけど、今度のは結構強力。ブログの更新も、mixiも、FC東京の公式サイトも……見れる、見れる! いい感じっす。パケット代に気をつけなきゃなぁ。

とはいえ、前の機種のデータ転送端子が故障していたらしく、電話帳をお店で転送してもらうことが出来なかったもんで、いま、せこせこと手作業でデータの移し変えを行っております。面倒クセ。

なにはともあれ、ツーカー魂は不滅なのだ! あと2~3年はツーカーのままいくぞ!


ちなみに……ツーカーステーションにて、auへの変更をしようとしているおっさんが、「なんで毎月の料金が高くなるんだ」「変更手数料がかかるのが納得いかん」などと大騒ぎしていた。なんかね、変更の仕掛けやなんかには、ちょっと無理があるんだろうね。正しい説明をすればするほど、おっさんの怒りは大きくなっていく。対応していたおねえさんがかわいそうだったなぁ。納得いかないんだったら、ツーカー使い続けりゃいいのに。
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東京ダービー追記

東京ダービー、アウェイの味スタっていうのは初めての体験だったんだけど、とにかく違和感満載。

まず、スタジアムエントランスに並ぶ緑色のテントや、飾り付けが気持ち悪い。「おいらの家を、変な飾り付けが!」みたいなショックをうけました。なんかね、本拠地を「HOME」と呼ぶ意味をいみじくも体感しました。 さらに、ゲートをくぐった後はいつもとは反対方向・アウェイゴール側へと足を向けねばならず、またまた違和感。自分の家なのに「裏口から入れ!」といわれているみたい。さらに、普段は「56番の柱付近にいるよー」とスタジアム内で連絡をとりあったりするんだけど、「いまね、13番の柱にいるよ」と連絡を取り合ったわけで、仲間がみんな「13番って、なんだよ!?」と違和感を隠せなかったようです。いや、変な気分。

この日のイケイケの応援は、普段のダービーと比べて控え目。前回のダービーで事件があったからね、当然なんだけど。やっぱりちょっと寂しかったな。でも、ナビスコ決勝で復活した「T・O・K・Y・O」をやったり、キックオフ直後に「眠らない街」を歌ったり、『大脱走のテーマ』の替え歌で、ダービー用の新曲が登場したり……

 ♪ 俺、青と赤 一生青と赤 俺、青と赤 緑は大嫌い(東京!)

他の新曲は、ササ用とかもあったんだけど、現場で歌詞が判別できず歌えなくって残念。あとあと知ったんだけど、CASA TOKYOで歌詞を配ってたみたい。いけばよかった……ぬかった!

そんでもって、試合が決まったあとにいつものダービーの曲「ヴェルディだけには負けられない」の大合唱。自粛モードとはいえ、ヤンチャ心は忘れないイケイケのみなさん。いろいろと大変だと思うけど、最近頑張ってると思う。ステキです。

さて、今回の勝利で、東京は勝ち点35、暫定9位。降格圏内を脱したと見て良いと思うんだけど、中位は団子状態だしまだちょっと微妙。あと3点くらい積み上げないと不安だなぁ。まだ、全然気が抜けない。

そんでもって、緑は、きのうの敗戦で結構やばい状況だよね。敵ながら良いサッカーしてると思うし、選手も悪くないと思うから、実は頑張って欲しいんだけどね。それに来年ダービーできなくなったら寂しいじゃん。

もしもね、緑が入れ替え戦とかにまわるんだったら、味スタのときは緑の応援に行こうかと思っている。ただし、青赤マフラーはしていくけどね。遠方のJ2チームがJ1昇格するよりも、ダービー相手と地元で戦える方が楽だし、テンションもあがるだろうし。おいらは当然アンチ緑だけど、負けたくないだけで、J2に落ちて欲しいなんて思ってない。だから、残り数試合、うちらの勝ち点を越えない程度に頑張ってね。

赤サポの中には「緑がJ2に落ちて、自分たちがリーグ2位になってACL出場権をゲット」というシナリオを描いている輩もいるのだとか。そんな奴らの期待をくじくためにも、緑はJ1に残って欲しいなぁ。とはいえ、それを考えると、緑にとってはJ1に残るも、J2に落ちるのも、どっちもしんどい状況なんだなぁ。

「天皇杯優勝チームが、1シーズンを挟んだ後にACLへ」っていう仕組みは今後どうにかならんのか。1シーズン制を導入した段階で、「1位と2位が」っていうことにしておけば、リーグ戦の盛り上がり方も違っただろうに。個人的には「2位~5位が出場権をかけてプレーオフ」なんていうのが盛り上がると思うんだけどね。天皇杯の開催時期も、Jリーグがここまで定着したいまとなっては複雑な時期だし。

緑チームの最近の情勢を考えるにつけ、Jリーグの構造上のゆがみが見え隠れする。
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東京ダービー、勝ったぜー!

きのうは、ミドリイロのチームとの東京ダービーでした。勝ったのは俺たちFC東京! スコアは2-1(今回はうちらがアウェイだから、正しくは1-2の勝利、かな)。

歴史も浅いし、クラブ同士の深い因縁があるわけでもないけど、それでもダービーはダービー。いやいや、やっぱりダービーって言うのはピリピリしたムードというか、負けられない空気がスタジアムに充満する日なわけで、この勝利は何者にも変えがたいものがある。

早々に先制されるも、前半終了間際に梶山が撃ったミドルシュートがきまり同点に。後半は、攻めに攻めて、ロスタイムでのササの豪快シュート! あの角度から撃つとは思わなかったし、それがGKぼ脇をかすめてサイドネットに突き刺さるという、ストライカーらしいゴールだった。ゴール裏には、同点を覚悟するムードも漂い始めていたので、この1点に大興奮! おいらぁ、泣いちまったよ。これまでササがゴールを決めた試合って勝ってないんだよね。ところが、この日はオオイチバンを決定付けるシュートだったわけで、この1点はとにかく偉大。ササは、これで完全に東京の仲間になったんじゃないかなぁ。やってくれました、ササ・サルセードくん!!

そして、梶山のミドルシュートもGOOD!彼はいいミドルをもっているんだからガンガン撃っていけばいいんだ…って、以前から思ってたんだけど、きのうはシュート3本。そのうち1本をキッチリ決めてくれた。やれば出来る子なんだよね、梶山はさ。梶山はやっぱり攻めてなんぼの選手だと思う。とはいえ、中盤での守備もきのうは冴えてました。フィジカルの強さはさすが! 未来の大器。

そして、この試合のMVPは茂庭だと思う。完全にワシントンを封じた。守備の安定感をJリーグ全体に証明出来たと思う。気持ちも入っていたし。茂庭はマジですげー。

あと、凄かったのは憂太、阿部、藤山。

憂太は、いまの東京に絶対不可欠な存在。彼が中盤でボールをためてゲームを組み立てている東京はかなりファンタジック。「そこ!」と思うところにパスがでてくる。きのうはミドルも狙っていた。得点への意識も高い。きのはチーム最多の5本のシュートを撃ったのだとか。しかもはずした後の悔しがり方が尋常じゃない。東京の選手にはめずらしく、強気や負けず嫌いな性格をオモテに出して表現していた憂太。彼のそういう素振りは、ここ最近の東京に足りなかったものなんじゃないだろうか。かわいい顔して、勝気……そんな憂太が大好きだ! たぶん、直接会っても、目を見て話せないかもしれない。恋か!?

そして阿部ちゃん。2試合連続の先発フル出場。きのはゴールはなかったけど、ものすごい運動量で攻守に奮闘。ボールをキープしている間の安定感、相手のタックルを交わす動きなど、キレキレ。あのボディバランスはヤバイ。実は一瞬「ヒデみたいだなぁ」と思ってしまった。阿部ちゃんが東京に戻ってきてからの東京って、結構安定しているなぁ、と思って、いま調べてみたら……7月のHOT6以降、リーグ戦16試合を戦って、黒星はたったの2つ。実は最近負けてないんだよね、いまそれを知ってちょっとびっくりしたよ。「11番」がチームに戻ってきたことで、バイオリズムがあがった!? 11番を背負う資格があるのは、やっぱ阿部ちゃんだと思うし、その存在感が確実にチームを支えてくれてるんだと思う。

そんでもって、フジ! もう、もう、とにかくサンキュー! あの守備の安定感は一体ナニゴトなんだろう。ポジション的に相馬とのマッチアップだったわけだけど、失点シーンは仕方なかったとはいえ、ほぼ完全に相馬を封じていた。あの仕事がこなせたのはフジだったからなんじゃないだろうか。ドリブルで縦に切り込んだり、攻撃参加もしていたし。東京に藤山あり、だね。ベンチを暖めることが多いとはいえ、フジがいるという事実は本当に意義深い。出ればきっちり仕事するし。尊敬します。

勝ち試合はやっぱり長く書いちゃうね。いいよね、ダービー白星だしさ。

きのうの試合を見て思ったこと……近ごろ、ミドルシュートとドリブルの場面が増えてきていると思う。リーグ戦序盤は、受けたらサイドにはたいて、前に運んだらセンターに戻して、シュートは慎重に、という展開ばかりだったが、近ごろは違った攻撃パターンが増えてきて、良い! 

たくさん撃てば、何本かははいるんだろうし、ミドルを撃てばDFラインをつり出すきっかけを作れる。ドリブルで持ち込めれば、相手DFを置き去りに出来るし、味方のフォローを待つ時間も作れる。選手ひとりひとりの能力は高いわけで、やればできる。それをちゃんと「やっている」ことが、最近の好調につながっているんじゃないだろうか。

次節はホームでガンバ戦。やや不謹慎な物言いで恐縮だが、二川と宮本が負傷離脱なわけで、東京にとっては追い風だ。前回アウェイのときには、こっちだって加地・茂庭・藤山・フミさんらを故障で欠いた隙をつかれての大量失点だったわけで、きっちりお返しをさせていただきたい。
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駅前の事件

メンドクサイ事件でした。さっきまで警察にいました。

深夜1:30過ぎの出来事。ウチってさ、駅前にあるんだけどね、そのせいかなんなのか、アパートの階段のふもとで、雨の中で酔っ払いがゲーゲー吐きまくってたんだよね。それがしんどそうだったし、うるさかったし、このままだとゲロ掃除するのおいらだし、急性アルコール中毒かなんかで倒れて、雨で体温下がって死なれても困ると思って、傘を持って「大丈夫?」って声をかけに行ったんよ。死体の第一発見者にはなるのは面倒だしさ。死なれでもしたら、あとから「気付いてたのになんで声をかけなかった?!」とか言われたら困るし。

酔っ払いは、30歳くらいのガタイのいいアンちゃんだった。

彼は相当に酩酊していて「タクシー呼んで」とか言いやがる。見ず知らずの相手だし、通路を汚されてるしムカついたから「それは無理! この傘あげるから、吐くなら他に行ってくれ」と切替した。そしたら「なんでお前にそんなことを……」とか「言い方が気にいらねー」とかはじまって、かなりケンカ腰に因縁をふっかけてきた。おいらの対応は間違っていたのだろうか?

あー、声かけなきゃよかったなぁ……と思ったんだけど、時すでに遅し。酔っ払いは、駅前の通りでファミコン版「アーバンチャンピオン」よろしくの、ファイティングモードに突入しちゃいました(「ストⅡ」風じゃないところがミソ)。

かといって、受けてたってもまったく得をしないので「落ち着きなよ」と声をかけつつ、相手のキック10数発をいなしてやり過ごしてたんだけど……向うは興奮するばかり。ついに「殺してやる」とか言い始めて、目が結構マジだったので、やばいなぁと思って、夜中だってのに大声で「すみませーん、誰か110番頼みます!」と叫んでみた。でも、街は静かなまま変わらず。駅前だって-のに、人通りがまったくない、サビレまくりのわが町なのだよ。

で、近所の居酒屋に逃げ込んで、110番してもらい……。すでにのれんは下げていて、店内にはママが1人。酔っ払いも店の中に押し込んできて、気丈なママと一触即発。そこへ警官が到着。同時に「ママを救え」と常連客A・Bがお店に登場し、酔っ払いが逆上! 殴り合いに発展し、酔っ払いは現行犯逮捕。殴られた常連客Aさんは救急車で病院へ。

そんでもって、おいらは参考人としてさっきまで警察で事情聴取を受けておりました。担当の刑事さんは、物腰柔らかく、仕事もテキパキ。で、いくらか蹴られたけど、受身とってたからか痛みは残ってないし、怪我もして無いからって「被害者」にはなれないのだとか。そうですか、そうですか。

でもね、俺が酔っ払いに声をかけなければ、救急車で運ばれる人もいなかっただろうし、ママをビックリさせて明け方まで取り調べに付き合わせることもなかっただろうし、酔っ払いも犯罪者にならずに済んだかと思うと、複雑な心境です。でも、声かけなきゃ、酔っ払いはのたれ死んでたのかもしれないし。親切って難しいのだなぁ。

きっと、酔っ払いの彼は、この出来事の間の記憶とかないんだろうな……と思うと、気の毒にも思える。お酒をいっぱい飲んで、記憶をなくしがちな人は注意してくらさいな。
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サテライト 東京×大宮 @八王子・柚木

家から原チャリで10分、八王子・柚木にある競技場でFC東京サテライトの試合があるということでひとっ走り。対戦相手は大宮で、結果は0-2の敗北。内容は…多くを語ることがない感じ、か。近ごろリーグ戦で、SBに今野が起用されたり、リザーブにDF選手が登録されなかったりしていたことを「なぜ?」「博実、何を考えてるの?」とかぼやいていたんだけど、この試合をみてちょっと納得がいってしまった。サテチームは、やばいくらいにチグハグだった。状況的に考えて、モチベーションも低いんだろうけど。

足の引っ張り合いをしてるわけではないんだけど、お互いの能力がかみ合っていない感じで、あれじゃチームは機能しないだろう。大宮の方がいいゲームをしていた。得点が示すとおりの内容である。

そんななか、良さげに見えたのは途中出場でトップ下に入っていたケンジかな。入団当初は坊主頭だった彼も、気がつけば髪の毛が伸びて茶髪に。「誰だ、あのチャライ兄ちゃんは?」って思ったらケンジだった。なんとなく悠々とプレーしているようで、上手い組み立てをしているシーンが目立った。高卒1年目であれくらいできれば、上々なんじゃないだろうか。ちょっと期待。

逆に心配だったのは増嶋。いいシーンも多いんだけど、それと同じくらい「おいおい、頼むぜ」という場面も。決定的な場面では、常に相手のミスに助けられてた。未来の日本のDFリーダーを目指すんなら、このままじゃヤバイと思う。頑張ってくれ、期待してるんだから。あと気になったのは、大志のコーチングの少なさ。スタイルなのかもしれないけど、土肥ちゃんや塩田と比べると、やっぱり足りてないと思う。塩田が故障しているいま、第2GKは大志なわけで、もしも土肥ちゃんになにかあったらと思うとものすごく不安になる。がんばれよ、大志。

祐介はね、ポジションもいいし、体も強いんだけど、トラップがいまひとつだったなぁ。ポストプレーヤーとしてはルーカスあたりよりもうまそうなのに、ワンタッチ後にボールを奪われる場面が多かった印象。もったいない。

他にも、全体的にはセットプレーからのリスタートが不必要に早かったり、ファーを狙うクロスは毎回オーバーしちゃうし、シュートは押さえて撃てないし。練習してるのかね、いや、してるんだろうけどさ。素人のおいらがチョコッとみただけど、課題がゴロゴロしてるわけで、心配になるよ。

語ることはあんまりないかと思いきや、書き始めたら結構な量になっちゃったなぁ。なにはともあれ、みんながんばれ、ってことだな。そういうこと!
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岩内克己ナイト イン 浅草

味スタでの試合観戦後は、浅草に移動。浅草東宝で行われるオールナイト企画で、岩内克己監督の作品を4本鑑賞。前にこのblogでも紹介したんだけど、岩内監督はおいらの学生時代の恩師、個人的には「監督」というよりも「先生」と呼ばせていただいております。会場には岩内先生を慕う、学生時代の面々も集り、良いムード。上映前には、浅草東宝の支配人の仕切りで先生のトークショーも開催され、作品の裏話などが紹介されていました。

この日見た4作品について、感想をば…。


『恐怖の時間』1964年
若かりし山崎努の鬼気迫る演技に、開始5分で作品にグンっと引き込まれた。恋人を刑事に殺された主人公が、ピストルとニトログリセリンを携えて警察に篭城。仇である刑事の戻りを待つ間の署内の緊迫を描いたサスペンス。原作はマクベイン。監督曰く「シーンが20ほどしかない作品で、カメラを3台使用する手法で撮影した」とのこと。構成は舞台演劇的で、長回しを意図的に行うことで役者の緊張感を高めていたのだとか。

当時の役者たちは、無言の間でも目でしっかり演技をしている。場面がほとんど変わらないにもかかわらず、スピード感があり、とにかくテンションが高い。なにげに、今年見た映画の中でナンバーワンかも。いまリメイクされても全然おかしくない内容だった。いやはや、震えましたよ。


『ゴー!ゴー!若大将』1967年
岩内監督の代表作といえば「若大将」なわけですが、この日上映された『ゴー!ゴー!~』は61年にスタートしたシリーズの10作目。岩内監督が手がけた3作目の若大将である。文芸指向だった監督が「娯楽作品を追求したらこうなった」という、バラエティに富んだ内容で、音楽の使い方が印象的。CGや、映像技術の乏しいかった当時にかなりの予算を割いてプロモーションビデオ風のタイトルバックを制作するなど、野心的な実験をたくさんしている。いまでこそ、アーティストのPVなどは当たり前だが、当時スクリーンで上映されたこの映像は相当に新鮮味を帯びていたはずだ。それがストーリーの中に織り込まれ、自然に観客に届けられる。岩内・若大将はそんな楽しさに満ちている。

加山雄三も目立つが、ハマリ役なのはやっぱり田中邦衛だろう。いまでこそ「北の国から」の五郎さんが目立ちがちだが、やっぱり彼は若大将シリーズの青大将役が一番好きだ。田中邦衛はスゲー。

また、作中で、若大将が運転するラリーカーが踏み切り待ちでトラック車に押される場面が登場するが、あれはスピルバークの『激突』よりも5年早い演出である。さすがに映像のスケールでは負けてるけど。


『砂の香り』1968年
岩内監督が「この作品を撮らせてくれなきゃ東宝をやめる」とごねたとか、ごねなかったとか……。それほどまでに入れ込んだ、渾身の一作。浜辺で不思議な出会いを果たした男女が惹かれあう中で苦悩する、ひと夏のラブロマンス。なーんて、書いてしまうとかなり陳腐だが、画作り、編集、台詞など細部にいたるまで緻密に作り上げられており、人間が生きていくうえでの「真理」が作中に散りばめられている深みのある作品。

うーん、文章にしてしまうと、どうしても物足りない。とにかく深い、重い。でも、監督の味付けでところどころにカジュアルな要素も盛り込まれているのが作品のバランスを整えている。こんなイメージの作品って、後にも先にも登場しないんじゃないだろうか。撮影された時代背景もあり、ヌーベルヴァーグ的な様相も漂う。

浜美枝の妖艶な存在感が印象的。また、加山雄三夫人でもある松本めぐみのキュートな存在感も作品に清涼感をあたえている。岩内監督からいろいろな裏話を聞かせていただいている作品だが、その限りではきっと今後当分DVD化などされない作品なんだろうなぁ。語り継ぐのは、おいらたちの役目なのかもなぁ。


「ハーイ!ロンドン」1969年
沢田研二や岸辺一徳らが所属していたザ・タイガースの主演作。当時の彼らの人気ぶりがうかがえることもちろん、音楽やファッションのカタログ的な役割も果たす。超多忙を極めるザ・タイガースの面々が「時間がほしい~」と願うと突然悪魔が出現「魂と引き換えに時間をあげる」と契約を持ちかける。手に入れた時間でメンバーたちはロンドンに出かけ……という、トンデモ系の作品なのだが、当時のザ・タイガースファンにとっては、きっとその辺はどうでも良かったのだろう。

GSファンにとっては「動くザ・タイガース」を見ることが出来る貴重な作品でもある。若かりし沢田研二、岸辺一徳らは結構かっこいい。岸辺シローも、だ。いまどきのビジュアル系やらヘヴィメタ族なんかよりもよっぽどスレンダーだし。単純にすげーなって思った。俺はこれから岸辺一徳のことを、ザ・タイガース時代のニックネームで「サリー」と呼ぼうと思う。

この作品も、若大将と同様、PVカルチャーが日本になかった時代に、映像でアーティストを伝えた作品として世の中に登場した。岩内監督としては「東宝に言われて作った」作品のようだが、そんな作品でもエンターテインメントとして完結させてしまうあたりはさすがだ。快作と言って良いだろう。


と、一気に四本。鑑賞後は、明け方の浅草デニーズでエレキジュースのメンバーを中心に、岩内先生を囲んでおしゃべり会。映画の裏話や、いまどきのドラマや映画、はたまた若者カルチャーについて感じていることなどの話を聞かせてもらった。なんだかんだで、年1くらいで、先生に話を聞かせてもらう機会はあるんだけど、会うたびに進化し続ける論説には毎回驚かされ、頷かされる。しかも、作品を観た後だけに、説得力がものすごい。当時使用していたト書き満載のシナリオや、イメージを覚書してある大学ノートなどなどを見ることが出来たのも感動。

その中で岩内先生は「『恐怖の時間』で最大のミスを犯していることに、きょう気付いた!」と言って笑っていた。制作後、40年以上を経てなお「作り手の視点」を失っていないのがすごいと同時に「いまかよッ!」と、おいらが心の中でツッコんだことは秘密だ。言われなければ気にならない場面なんだけど、確かにそのミスがあったかなかったかでは作品は違ったものになっていただろう。先生は「実は、ちゃんと見たのは初めてだった」とも言ってたし。当時は制作~公開終了までのスピードが早く、今以上に映画は消耗品だったようだ。そんな話も、聞いてはじめて知ることばかり。本当に貴重な話が多い。

いや、本当に濃密な時間だったなぁ。大充実! おいらは、昼間からの消耗と日曜日の予定があったんで、朝の6時過ぎに退席させてもらったんだけど、先生たちは「9時過ぎまでねばって、水上バスでお台場に行く!」と言ってた……御歳80歳を越えて、元気すぎてビビる。
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東京 × 広島@味スタ

きのうは、味スタで東京×広島でした。結果は2-2ドロー。この時期にドローというと、なんとなく苦々しいイメージも付きまとうけど、そんな印象を感じない内容充実の清々しい試合だった。こういう試合を見せてくれれば常勝なんかしなくても全然OK、味スタを笑顔で後にしたのは久々だった。

なんといっても憂太がすごい。ピッチ上のあらゆる場面に顔を出す運動量といい、クレバーな試合の組み立てといい、いま東京が充実した試合をするためには憂太が欠かせない。 続いて阿部ちゃんが良い。やっとつかんだ先発で、しっかり結果を出した。ゴール前でしっかりトラップしてビシッとシュートをキめたビューティフルゴールにはマジでしびれた。 そんでもってササもキレてる。ゴール前の1対1での勝負強さはたぶん東京随一。彼がピッチに入ると得点のにおいが漂う。

以前からおいらが推している3人なわけだけど、きのうは明らかにこの3人がゲームを組み立てていたと思う。マジでドキドキした~。憂太とササは何気に相性がいいし、阿部ちゃんがそれをうまくフォローしている。それにこの3人はプレーに気持ちがみなぎっていて見ていて気持ちよい。 この3人を先発で使ってくれれば、もっとなんとかなるんじゃないだろうか。

あとは、何気に凄かったのは藤山。何度も鋭いあがりをみせて、長い距離をドリブルで持ち込む場面も。シュートも積極的だった。東京にかけていたものをフジが見せてくれた気がする。それから、フジはトラップが劇的にうまい、独特のリズムなんだけどね。そんで読みがいいもんだからDFが安心してみていられた。フジが最終ラインをどこでもこなせるっていうのは、本当にチームにとって貴重なんだなぁ、と再認識させられた。

フジのトラップの上手さをみていて感じたんだけど、やっぱトラップって凄く大事。阿部ちゃんや憂太も何気に上手いし、ササなんて、本当に上手いことトラップでボールをコントロールしている。いままでも気付いていない訳ではなかったんだけど、新しい見どころを再発見した感じで、個人的に嬉しい出来事だった。

今ちゃんの右SBはもっとダメかと思ってたんだけど、案外「アリ」な感じがした。加地だったら右でプレーしている選手を外側から追い抜いていく場面を、今ちゃんは内側に切り込みながらパスを受け、そのまま斜めにゴール前へみたいな、これまで見たことがなかったようなプレーが新鮮だったなぁ。

気持ちいい試合だったから、書くことがいっぱいあるぞ……そんでもって、金沢が短時間ながら後半ピッチに復活。やっぱり浄は上手い。怪我をかばいながらのプレーだったけど、左サイドが俄然引き締まる。ポジショニングがいいのかなぁ。浄がはいったことで、選手達も落ち着けたように見えた。選手からの信頼度が高いということなのかもしれない。

2失点後、キックオフしてから、10数秒で奪い返した東京の2点目はとにかくワンダフル! あの攻撃がいつもできたらいいんだけどなぁ。気持ちも入ってた! ああいうのをときどき見ちゃうから、応援することをやめられなくなるんだろうね。で、ゴール裏も大沸騰。最近のイケイケの応援はなかなかアツい。スモークオンザウォーターが何気に効いている気がする。

いやー、楽しかったですよ、きのうは。あれで勝ったら、たぶん泣いてただろうな。広島は悔しかっただろう、きっと。この日のような戦いが出来れば、次節のダービーは大丈夫! ……だと思うんだけど、油断は禁物。一週間、気持ちを引き締めて過ごそうぜー。
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入院してました。

土曜日から水曜まで、実は入院しておりました。病名は尿管結石。人生で3度目です。どうやらそういう体質らしく、この病とはきっと一生付き合うことになるんだろうなぁと、感じながらの入院生活でした。

どんな症状かというと、老廃物やらなんやらが結晶になって尿管に「石」が出来てしまい、それが内蔵を刺激して激痛が走るっていうものでして、もうとにかく痛いのなんのって! あの痛みは経験した人にしかわからんだろうよ。激痛が背中からわき腹にかけてとめどなく襲い掛かるわけですよ。で、病院に担ぎ込まれて、痛み止めの点滴をうけつつ「これは入院ですね」と宣告をうけましたです。とはいえ、最初の点滴で痛みが治まってからは、あとの4日間は痛みはゼロ。石が出れば「即退院OK」っていう状況だったんだけど、なんというか、発作的な症状なんだよなぁ。カワイイ看護婦さんから「石、出ました?」とニッコリ聞かれるのは、なにか新手のプレイかと思いましたぜ。

病院では「夜9時消灯」。早っ! よく寝たぜ、って思って目をさますと、まだ深夜1時前だったりして……日中なーんにもしてないから、全然疲れてなくってぐっすり眠れないんだよね。で、それから朝までテレビをボンヤリ眺め、空腹と戦い、朝食を食べてから睡眠。なんだか、余計に生活のリズムが狂ったような感じです。

病気の原因は、食生活やストレス、あとは体質が大きく影響するらしいと、帰宅後にネットでお勉強。いろいろ気をつけなければいけないけど……ストレスってのとはどうやって戦うべきなんだろうねぇ。

そんでもって、本日、問題の石が出ました! これで一安心だな。うむ。 健康って素晴らしい。 でも、まだ若干本調子じゃないかも、入院生活から普段の生活に戻るためにはリハビリが必要!?
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ウクライナ × 日本 テレビ観戦

シェフチェンコがいなかったおかげもあり、ウクライナ相手にかなりいい戦いが出来ていたかな。でもジャッジがすべてを台無しにした印象。ひさしぶりに国際試合でクソジャッジをみた。W杯本戦で、あの主審にあたらないことを祈るのみ。本日はラトビアの審判団でした。マジ最悪。

箕輪も浩二もとんだ災難。

この欧州遠征では松井が使える算段がついたのが最大の収穫か? 駒野も加地とポジション争いできる存在になった感じだし、いい感じでチームの底上げが出来てきている感じ。それにしてもやっぱヒデの攻守にわたる奮闘振りはすごいと思ったよ。俊輔はセルティックに行ってから、プレーに余裕が生まれてるように見える。ヒデと俊輔がかみ合う場面も以前より増えてて良いね! 

試合後のインタビューは、ヒデが自身のHPでブチぎれていたこともあってか(おいらも以前から、なんだかなぁと思っていたポイントだった)、きょうはかなりまともだったのが笑えたです。


追記:TBいただいたエントリーで、主審の名前が判明!主審の名はラユックス。忘れないようにしようっと。
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10/15 浅草東宝で岩内克己ナイト!

http://www.rakutenchi.co.jp/cinema/asakusanight.htm

おいらやタカハタケさんの恩師、岩内克己監督の作品が一挙4作品上映されるオールナイトイベントが10/15(土)に浅草東宝で開催されます。岩内監督といえば、「エレキの若大将」をはじめとする“若大将シリーズ”を手がけた監督のひとり。娯楽映画、プログラムピクチャーなどにかけては当時の映画界を代表する監督でした。そんな監督が…なぜか、おいらが通っていた専門学校で教鞭を振るっていたのですな。先生からは「モノの見方」「作り手の心意気」などなどをタップリ、みっちり叩き込まれました。いまの自分があるのは、まさに岩内先生のおかげです。

さて、この日の上映作品は「恐怖の時間」「ゴーゴー!若大将」「砂の香り」「ハーイ!ロンドン」の4作品。なかでも「砂の香り」は、岩内監督が「どうしても撮りたい」とわがままを押し通して制作した作家性の高い作品。……ちょっと難解だけど、イワウチイズムがあふれているんだよなぁ。『恐怖の時間』の山崎努、『ハーイ!ロンドン』の沢田研二、岸辺一徳らタイガースの面々などの若い姿も。トークショーもあるんだってさ。楽しみ~。

当然、見に行きますよ、おいらぁ。
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