高校時代、僕はスーパースター的な位置づけでもありませんでしたし、人を笑わすキャラクターでもありませんでした。特に目立っていた訳でもないですし、音楽に詳しいとか、歌う事が好きとかそんな事は全くなかったのです。
忘れもしない初ライブは、ヒューイルイスの「パワーオブラブ」で始まったのですが、僕は1オクターブ低く歌っていて、ボソボソと歌う悲惨な内容でした。僕は声が出ないから1オクターブ低く歌っていたのではなくて、本当に1オクターブ低い歌だと思っていて、どうも変だなーと首をかしげながら歌っていました。
また今でもそのクセは治ってないのですが、まるで悪い事をしたかのように「みなさんどーもすみません」的なテンションの下がるMCで赤面状態で歌ったのですが、1曲目が終わった時拍手をもらったのです。
これは、たぶん僕への拍手ではないことはわかっていました。まあ、社交辞令の拍手といいますか、部内ナンバーワンの3年生が演奏して1曲終われば普通後輩は演奏の良し悪しに限らず拍手をくれますよね。でもこの拍手に僕は敏感に反応し「この拍手は少なくとも僕の歌に対しての拍手ではない。うん。僕を観ていないのであれば、僕が今緊張して歌っているほど馬鹿馬鹿しいものはない。うん。どうせ観られてないのだから、思い切ってやろう。うん。」そういう気持ちが沸いてきたのです。
だからといって、気持ちがすぐに入れ変えるほどの器用さもないのですが、僕等だけバンド名を変えて最後のトリも勤めることになっていたので、そこでは自分をアピールするみたいに完全にはじけて歌っていました。するとみんなの拍手が社交辞令から何か変わったような気がして、これが僕のボーカルスタイルなのかな?とちょっと思ってみました。
そんな延長で高校の文化祭を迎えたのですが、文化祭では音楽室ではなく体育館のステージですからステージも広いしお客さんも沢山いて、観覧席までいっぱいになるます。もちろん僕の実力とは無関係なのですが、当事佐渡高校は学外でのバンド活動が禁止されていたため、場崎君のドラムは有名でも実際に場崎君のドラムを聞いた人は少なかったのです。
また、当時はバンドブームの走りでもあったので他校でもバンド活動は盛んでしたので、他校からもバンド経験者達が沢山観に来ていました。そして、他校の生徒がサクラとなって盛上げてくれるので、こっちも力が湧いて歌いやすくなりいい意味での相乗効果を産みます。そういう意味では客席のサクラは非常に大事です。
実はこの文化祭に翌年佐渡高校音楽部を夢見る中学生が偵察にきていて、「佐高の音楽部のレベルはこんなに低いのか」と思っていたそうです。ただ、後で聞いた話ですが僕のステージだけは何故盛り上がるのかが理解できなかったそうです。桜だったのにね。この生意気な中学生は後に僕と結婚する事になるのですが・・・。
忘れもしない初ライブは、ヒューイルイスの「パワーオブラブ」で始まったのですが、僕は1オクターブ低く歌っていて、ボソボソと歌う悲惨な内容でした。僕は声が出ないから1オクターブ低く歌っていたのではなくて、本当に1オクターブ低い歌だと思っていて、どうも変だなーと首をかしげながら歌っていました。
また今でもそのクセは治ってないのですが、まるで悪い事をしたかのように「みなさんどーもすみません」的なテンションの下がるMCで赤面状態で歌ったのですが、1曲目が終わった時拍手をもらったのです。
これは、たぶん僕への拍手ではないことはわかっていました。まあ、社交辞令の拍手といいますか、部内ナンバーワンの3年生が演奏して1曲終われば普通後輩は演奏の良し悪しに限らず拍手をくれますよね。でもこの拍手に僕は敏感に反応し「この拍手は少なくとも僕の歌に対しての拍手ではない。うん。僕を観ていないのであれば、僕が今緊張して歌っているほど馬鹿馬鹿しいものはない。うん。どうせ観られてないのだから、思い切ってやろう。うん。」そういう気持ちが沸いてきたのです。
だからといって、気持ちがすぐに入れ変えるほどの器用さもないのですが、僕等だけバンド名を変えて最後のトリも勤めることになっていたので、そこでは自分をアピールするみたいに完全にはじけて歌っていました。するとみんなの拍手が社交辞令から何か変わったような気がして、これが僕のボーカルスタイルなのかな?とちょっと思ってみました。
そんな延長で高校の文化祭を迎えたのですが、文化祭では音楽室ではなく体育館のステージですからステージも広いしお客さんも沢山いて、観覧席までいっぱいになるます。もちろん僕の実力とは無関係なのですが、当事佐渡高校は学外でのバンド活動が禁止されていたため、場崎君のドラムは有名でも実際に場崎君のドラムを聞いた人は少なかったのです。
また、当時はバンドブームの走りでもあったので他校でもバンド活動は盛んでしたので、他校からもバンド経験者達が沢山観に来ていました。そして、他校の生徒がサクラとなって盛上げてくれるので、こっちも力が湧いて歌いやすくなりいい意味での相乗効果を産みます。そういう意味では客席のサクラは非常に大事です。
実はこの文化祭に翌年佐渡高校音楽部を夢見る中学生が偵察にきていて、「佐高の音楽部のレベルはこんなに低いのか」と思っていたそうです。ただ、後で聞いた話ですが僕のステージだけは何故盛り上がるのかが理解できなかったそうです。桜だったのにね。この生意気な中学生は後に僕と結婚する事になるのですが・・・。