毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日のバッハは「クラヴィーア練習曲集 第4部」、つまり、「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。演奏はフランスのチェンバロ奏者ブランディーヌ・ランヌーで、2010年の録音です。このランヌーの演奏をはじめてきいたとき、驚いたのはそのテンポ。おどろくほどゆっくりで、解説書の演奏時間をあわててみてみると、なんと6分54秒とあります(くり返しは励行)。変奏曲ははやめのテンポが多く、アリアのテンポのおそさがいっそうきわだちます。テンポもそうですが、さらにおどろかされるのは装飾。アリアも変奏曲もくり返しでは装飾が多数挿入。あざやかな装飾はきいていて楽しく、きき手を飽きさせることがありません。奏者のランヌーは、1966年、クレルモン・フェランの生まれ。ボブ・ファン・アスペレンやグスタフ・レオンハルトに学んだということです。録音での使用楽器は、アンソニー・サイデイとフレデリック・バルの1988年製チェンバロ(ルッカース=エムシュにもとづく)。録音もこのチェンバロの響きを美しくとらえています。

CD : ZZT111001(Zig-Zag Territoires)

ZZT111001

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今週火曜日からきいてきた、ラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには5曲(クラヴィーア曲4曲とオルガン曲1曲)が収録されており、収録順に楽しんできました。これからきくのはパルティータの第6番(BWV830)。使用楽器はこれまでと同じく、ルッカースの2段鍵盤チェンバロにもとづく、ティトゥス・クライネンの2004年製で、録音は2023年です。

ところで、パルティータ第6番で4曲をきいたことになるので、収録曲はのこるは1曲。その1曲というのは、トッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)のアダージョで、ヴォロビヨーヴァみずからの編曲です。このアダージョは、バッハの緩徐楽章でもとびきり美しく、これぞイタリアのアダージョという音楽です。部分ということで独立した記事にはしませんが、これだけでもきく価値があります。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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陽射したっぷりの朝にきくのは、半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)です。演奏はラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ。2023年に録音された「Johann Sebastian Bach ...con passione」に収録されたもので、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いての演奏です。ファンタジー(幻想曲)だけでなく、フーガも動的で表情豊か。フーガでは意表をつくようなダイナミクスもみられます。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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昨日からききはじめた、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには「情熱をもって」弾かれた5曲のバッハが収録されており、収録順にききはじめています。今日きくのはパルティータ第3番(BWV827)。これをヴォロビヨーヴァはティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いて録音(2023年)しています。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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今日からきいていくのは、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」です。ヴォロビヨーヴァはラトビアのチェンバロ奏者。アルバムは2023年の録音で、5曲のバッハが収録されており、これから楽しむのはアルバムの収録順どおり、ヘ短調の組曲(BWV823)です。

この組曲はプレリュードにロンドー風サラバンドとジーグという3曲からなっていて、バッハのほかの組曲くらべるとずいぶん小ぶりです。ヴォロビヨーヴァが弾くのは、公式サイトにも掲載されている、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースによるフレミッシュ・タイプの2段鍵盤)です。

ところで、この組曲のジーグをきくとき、思いい出すのがカンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」(BWV107)の第7曲(コラール)。それほど何度もきいているわけではないのですが、ちょっと似ているところもあるなあ、と。コラールを彩るオーケストラの一部旋律との類似が、そういう連想をさせるのかもしれません。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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