Akatsuki庵

日々と向き合って

炭道具

2024年03月27日 06時42分40秒 | 美術館・博物館etc.

『炭道具』 茶道資料館 ※3月31日(日)まで

久しぶりに茶道資料館を訪れた。
だって、炭道具の展覧会だったから。

私にとって炭手前は憧れ。
自宅を稽古場に茶道を習い始めた私。
電熱器(電熱炭)を使っていたので、炭を用いることからして「本格的」。

その後、上京して改めて習う時になって稽古場を決めるポイントは「炭」。
その願いが叶えられた時は嬉しかったなぁ。(大炉はなかったけれど)

今日庵で長年使われてきたもの、保存してきたと思われる炭道具の数々はとても見応えがあった。

羽箒は鳥類の資料としても貴重なのだろうなぁ。
珍しく美しい羽箒の中には鑑賞としての用途のものもあったみたい。
(そりゃ、使えないよねぇ)

そして、一番興味を引いたのは炉中の炭が燃える映像。

お茶事の初炭→懐石→中入→後入→濃茶に至る過程で炭に火がどうついていくかを
炉の真上から撮影したものを5倍速で流している5分間の映像。

面白かった~。
懐石の時は煮えがつかなくて、ハラハラしたけれど、濃茶の時は枝炭が燃え尽きるくらいに轟轟。

なるほど~

という感想をその夜宿泊したゲストハウスの御主人(お茶人さん)に話したところ、
「実際には上に茶釜がのっているわけで、そうするともっと空気の対流があるから、炭が燃える速度も速くなるのでは」

あ、なるほど~

炭って、本当に面白い。

私はお点前よりお手前の方が好きかもなぁ、と自覚した。

茶道資料館のバックナンバーリストはこちら

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織田有楽斎展

2024年03月26日 06時40分40秒 | 美術館・博物館etc.

『大名茶人 織田有楽斎』 サントリー美術館 ※3/24会期終了

京都で観た展覧会だけど、サントリー美術館の会員になっているから、
結局2回(前後期)観た。

ラインナップは同じだと思うけど、印象として有楽斎像と茶友との消息が印象に残ったかな。

最初が「逃げた男」。
京都でも観たけど、改めて本能寺の変で(当時の)二条城から脱出した経緯に思いが至った。

客層が若い男性が多かったような。
『へうげもの』ファンかなぁ。

前期で明月椀がなかったので物足りなさを感じていたのだけど、後期で回収できてよかった。
マスプロ美術館所蔵の青磁の鎹茶碗が前後期ともに鑑賞できたのは嬉しかった。

※サントリー美術館のバックナンバーリストはこちら

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朝鮮陶磁と奥高麗茶碗

2024年03月24日 17時15分32秒 | 美術館・博物館etc.

『魅惑の朝鮮陶磁/謎解き奥高麗茶碗』 根津美術館 ※3月26日(火)まで

先週、久しぶりに根津美術館を訪れた。

最近は茶道具展にこまめに足を運ぶ情熱もなくって。
でも、朝鮮陶磁はともかく井戸茶碗や伊羅保といった高麗ものは観たいなと思った。

正直なところ、大陸の「朝鮮」ものはあまり興味がない。
だけど、和館窯はなんとなく好き。

御本立鶴、茂三、玄悦は趣きがあってよいなぁ。
紅葉半使や呉器もね。

根津美術館といったら、青井戸茶碗「柴田」。久しぶりに再見できて嬉しかった。
(私の中の「井戸の茶碗」(落語)に出てくるのは柴田井戸のイメージなんだよねぇ)

珍しいところで、遺跡から出土した陶片展示があったのがよかった。

奥高麗高麗茶碗は唐津だ~と思って、ざざっと見たので、これ!という印象は残らず。

あと、第六展示室の茶の湯。
「春の茶の湯」と題して釣り釜とその取り合わせ。

1階の企画展示とリンクして、こちらでも三島、高取、玄悦写といったお道具が出ていた。

「送別偈」の掛物がいかにも3月の時期にぴったりだなぁと思った。

渋い日本文化ということか、外国人観光客が少なくてホッとした。

★根津美術館のバックナンバーリストはこちら

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ホーチミン年越し旅~その10 大晦日の夜景

2024年03月18日 06時29分45秒 | 泊りがけの旅行

前回からの続き~

タオディエン地区からタクシーでまたサイゴン川にかかる橋を渡り、ランドマーク81タワーへ。

ホーチミン市において、サイゴン・スカイデッキと並ぶ2大高層ビル。
そして、ランドマーク81タワーは高さ461.2メートルで東南アジア1(2023年9月現在)なんだとか。

79階~81階がランドマーク81スカイビューという展望ラウンジになっているのだけど、そっちはパスする作戦。

日没までタワーしたのマーケットを散策。
ベトナムの食料品売り場、おもしろーい。(ライム塩を購入)

サンセットタイムにホテルのカフェバーに上がる。79階の1つ下の階?

20:00からは年越しイベントで貸し切りになるので、それまでの利用ということもあってか、待ち行列もなくすんなり入店できた。

雨上がりで空気が澄んで、絶好の夜景ビュー。

 ホーチミン川の夜景。きれい。

スイーツと供に。

 移動して別の角度も。

ベトナムスイーツも美味しかった。

結構なお値段だったと思う(←支払いを担当してないから正確に把握してない)けど、展望フロアの入場料(30万ドン=1,800円くらい)と大差ないんだとか。

 店内落ち着いているしね、こっちでよかった。

30分弱、夜景を堪能して地上に降りた。

 ここに上がったのねぇ。

そのまま近くの商店街みたいなところへ移動し始めたのは夜7時すぎ。

友人が美味しい店へ案内しようとしたところ、とても混雑していたので
その向かい側のお店へ。(そこも美味しいよ、ということで)

 大晦日とは思えない普通っぽさ。

ベトナムの日めくりカレンダーだけが年越し前。

 フォーじゃないけど美味しい米麺。

丸1日経って、前日の油まけもすっかり抜けて、食欲は戻っていた。
香草もモリモリ。完食。

それにしてもホーチミンにはオープン食堂の数が半端なく多い。
たまたまこの週末、ストリートグルメの番組がホーチミンを紹介していた。
NHKのBS番組「突撃!ストリートシェフ ホーチミン編

ホーチミンでは朝昼晩3食とも外食で済ませる人が多いんだって。
そして、朝からストリート食堂でフォーを食べるのも一般的なのだとか。

ふぉ~。

こういった食事は1食400円前後が相場みたい。
(値段とか、もう気にしなくなっていたらか、改めて感心した)

お部屋に戻ってシャワーを浴びて、あとはゆっくり。
その横で友人はこの日の支出計算に必死。(ごめんねぇ)
この旅行で何がストレスレスだったかといえば、お金の計算しなかったこと。
金遣いを考えないということが、こんなに心理的に楽チンだったとは!

夜11時を回って、窓の外を見たら。えらいことに。

 橋いっぱいに埋め尽くす若者たち!

お目当ては年越しに上がる花火。

 カウントダウンの花火。

年越し花火! 

ベトナムは2月の旧正月(テト)を盛大にお祝いする半面、太陽暦の年越しは極めてフツーに過ごす。
だけど、世界万民における年越しだけは時報替わりに花火を上げるのねぇ。
(ちなみにテトでも、終戦記念日の4月30日にも花火が上がったとのこと)

そういうわけで2023年から終わり、2024年が明けたのだった。

年越しを海外で過ごすのは人生初めて!

今年は勝負前の準備の年になる。
がんばるぞ~。

翌日に続く~

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ホーチミン年越し旅~その9 タオディエン地区にて

2024年03月17日 20時18分50秒 | 泊りがけの旅行

前回からの続き~

クチトンネル見学を終えて、ホーチミン市に戻って来たのは現地時間の午後2時前だった。
(スマホで撮影した画像、時差の設定を自動されていて現地時間で記録されている)

ツアー客の半分くらいが戦証博物館前で下りて行った。
私たちは前日“予習”しに訪れていたから、もちろん下りず。

どの辺りで下りたかは不明。
でも、昔の雰囲気が漂うところだった。

私のイメージのベトナム!って感じ。 

 大晦日の昼下がり?のんびりした街。

かと思えば立派なホテルも。

遅めのランチ? でも、あんまりお腹空いてないよねぇ。

てなことでタオディエン地区に移動することに。

私のリクエストで路線バスに乗った。

 

日本とあんまり変わらない。

 車窓。

サイゴン川を渡った。

モンダイはバスを降りた後。

 10車線くらいの道を徒歩で横断できないって!

 雰囲気のあるカフェやなぁ~と思いつつ。

なんで? 高速道路でもない一般道なのに、横断歩道や歩道橋がないの?
と、ワケがわからない私の横で友人がgrabってた。←スマホでタクシーを呼ぶということ。

で、10車線の道路を横断するためだけにタクシーに乗って、目的の地区に到着。

 

おしゃれなカフェでやっと一休み。

 カシューナッツから作られたチーズのドリンク。不思議な味。

タオディエン地区は新興の街で東京に例えるなら自由が丘みたいなところ?

おしゃれなカフェやレストラン、雑貨屋さんがあった。

 

この中でアマイという食器やバックを取り扱うお店でショッピング。

 お世話になった方への贈り物に。(右の籠バックを50%offで購入)

他にも小皿を2枚購入。(帰国後、食卓を楽しませてもらってる)

アンティークな陶器もいっぱい。 

ぶらぶらと歩いていたら、空からポツッ。ん? 雨? 乾期なのに。

ほどなくポツポツと雨粒が。
近くにあったコンビニで雨宿り。
友人が再びgrabった。

しかし、タクシーを待つまでの間、えらいことに。

 

短時間にこれだけの雨量。改めて南国のスコールって、すごっ!

 日本のゲリラ豪雨なんてもんじゃないくらいに降っていた。

やっと来たタクシーに乗るまでの数歩の間に、びしょ濡れ~。

乾期のスコールでこんなにすごいってことは雨期にはどんだけ降るねん!

次回に続く~

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