HAPPY??? Get it Done!!!

Krannert@Purdue Univ.でのMBA留学。 学んだこと、考えたこと、書き綴っていきます。

Take a step from your comfortable world

2005-04-11 | MBA- 日記・雑感
 "Take a step from your comfortable world" ビジネススクールに入学した頃、新入生に送る心構えとして、盛んに言われた言葉である。「自分の居心地によいところに居座らず、一歩でも外に踏み出してみよう」とでも訳すべきか。仲のよい友人のグループ、母国語を同じくする友人たち、慣れた環境、得意な分野、などなどから、一歩だけでも踏み出してみないと、新しい世界は広がってこない、自分にも成長はない、、そんな意味の警句であった。

 アントレクラブとシンポジウムの運営を通じて、自分に言い聞かせていたのもこの言葉であった。むしろ、この"Take a step"をすることが、1年前にクラブの役員を引き受けた動機のひとつでもあった。当時、ビジネスクールの勉強だけであれば、クラスやチームでの議論で、なかなかの存在感を示すことができることもよく分かった頃であった。同級生には日本人も大勢いて、無理せずともなかなか快適な暮らしをおくることも可能だ。こりゃいかん、何か自分への負荷を増やさないと、自分を鍛えることは難しい、、、。そう考えていたところに、たまたま久しぶりに参加したアントレクラブのゲストスピーカーイベントで翌期の役員の選挙があり、ひょんなことからその場で役員を引き受けてしまったのである。

 クラブでの仕事を振り返ると、一歩を踏み出しておいてホントによかったと思う。自分の本質は、「面倒くさがりや」かつ「えぇカッコしぃ」である。こんな自分にとっては、例えばクラブのイベントのためにピザひとつ注文することも、初めは実に煩わしいものであった。どの店に行って、どうやって注文して、費用の清算の手続きはどうすればいいのか。そんな些細なことを、最初は英語の問題も含めて「えぇカッコして」やろうとして、ひどく手間取った。(ちなみに、学校のクラスで話す英語よりも、町のバーガーショップで話す英語のほうが、えてして難しいものである。) スピーカーにお迎えしたゲストをホストとして迎えるときも、初めの頃はゲストの経歴を調べ、何をどうやって話そうか、必死に準備したものである。当然、こんな仕事のやり方をしていたら、ますます睡眠時間がなくなってしまう。次第に「座って迷っている暇があれば、とりあえず動いて、人に会って、伝えて、尋ねてみる、のが、結局一番早い」というモードに、実体験を通じて少しは変わってきた。

 もちろん、自分はまだまだ「動く前に迷う」ことの方が多いタイプではある。そんなとき、「結局、動いてみて損することはない」というこの1年間の体験は、自分を「とりあえず動かす」のに、役に立つだろう。Take a step from your comfortable world 常に肝に銘じておきたい言葉である。

「質」へのこだわりとリーダーシップ

2005-04-05 | MBA- 日記・雑感
 シンポジウムの準備と運営と通じて考えさせられたことのひとつは、人にはそれぞれ、許容できる「質」のレベルに差があるということ。そして、様々な「質」の側面に関する重視の程度(こだわり)が人によって異なる、ということである。

 まずは「質」の様々な側面に関するこだわりの違い。たとえば、シンポジウムの受付デスクに、いつまで人を配置しておくべきか、という点で、「来場者へのもてなし、来場者の印象」と「スムーズな運営」いう質を重視する僕は、3時間半のシンポジウムのうち、開始後少なくとも2時間程度は少なくとも一人をデスクにおいておくべきと考えて、スタッフィングの計画を立てたが、運営メンバーのうちのひとりは、「遅れてくる人が悪いので必要ない」という。
 
 また、シンポジウム2日前に持ち上がった「シンポジウムの模様を録画しよう」というアイデアに関して、プレジデントのAnoopは「録画して残せば、クラブのWebsiteに載せて、後進の役に立つ」という質へのこだわりが強く、ぜひやろうというスタンス。一方、人繰りの厳しさに悩み、「スムーズな運営」という質を重視する僕は、「もちろん録画するに越したことはないが、そのために運営に必要な人を削ってカメラマンに回すのは避けたい」というのが第一印象(結局、日本人同級生Nrさん、Tkさん、Hsさんのご協力で録画・録音、ありがとうございました)。

 なんらかのプロジェクトを進める場合、リーダーが筋の通った「質」へのこだわりを持っていることが重要である。リーダーは頑なになりすぎてもいけない。まずは「あるべき姿」としての「質」を示し、それを実現するにはどれだけのリソースが必要なのかを考える。必要なリソースを獲得するためのコストを勘案し、妥協するべきところは妥協する。リーダーが望む「質」を実現するように人に働いてもらうためには、なぜこの「質」が重要なのか、説得的に示さねばならない。納得できない「質」のために、人に前向きに働いてもらうことは難しい。

 一方、「許容できる質のレベル」に関して。いい仕事をできる人、できない人を分けるのは、自分のアウトプットの質に関して、いかに高いハードルを自分の中に設定できるかによるということを改めて実感した。これは、今回のシンポジウムのような大き目のプロジェクトに限らず、普段のクラスでのレポートなどでも感じていたことだ。たとえば、Anoopを組んだチーム(彼とは色々なクラスでも一緒にチームを組んでいる)では、彼も僕もどうせ書くなら質の高いレポートを目指すという点でのこだわりが近く、二人で深夜・早朝までレポートをブラッシュアップすることがよくある。一方、他のメンバーは、というと、驚くほど稚拙なもので済ませようとする人もいる。チームでいい仕事をするには、こうした「質のレベルへの拘り」の違いを、いかに高い領域で揃えていくか、が重要だ。だが、この違いが、何に起因するものなのか、まだ掴みきれないでいる。功利的な動機(たとえば、レポートの成績)を超えて、何か深く人生観に根ざすものが働いている気がするのだが。。。

 今回のシンポジウムの準備・運営で、Anoopと僕が失敗したのは、この、「どんな側面で、どのレベルの質を目指すべきか」を他のメンバーに伝える努力を怠り、彼らにシンポジウムの準備によりエネルギーを割いてもらうことができなかったために、結局多くの仕事を二人で抱え込んでしまったことだ。二人だけでできることはやはり限界がある。より高い「質」を実現するには、どうしても多くの人をやる気にさせなければならない。これがこれからの俺たちの共通の課題だなぁと、ふたりで反省したある日の夕暮れであった。

 もうひとつ反省。自分の「質へのこだわり」の傾向を省みると、「プロセスのスムーズさ」と「関わる人々の気持ち・印象」をつい重視して、「アウトプットの質そのもの」に関して妥協してしまうことが間々ある。これではいかん。

シンポジウム無事終了。ホッ

2005-04-03 | MBA- 日記・雑感
 シンポジウムも無事終了。来場者は123名。運営もおおむねスムーズにいき、パネルディスカッションやスピーカーの質も参加者には好評だったようだ。とりあえず、成功といっていいと思う。ご協力いただいた方、ありがとうございました。
 
 こうしたイベントを運営して嬉しいのは、参加者、ゲストスピーカーが帰り際に言ってくれる「Thank you for organizing such a good event」の一言。そして、一緒に運営に苦労した仲間からの「Great Job! Akira」の一言である。後者の場合、その嬉しさの重みは人によって異なる。積極的に運営に参加してくれた仲間、すなわち運営の難しさと大変さをよく分かっている人からの言葉は、格別に嬉しいものである。もちろん、一番一緒に苦労したAnoopとふたりでかみしめる喜びは言うまでもない。

 とりあえずホッと一息。

Entrepreneurial Symposium

2005-03-31 | MBA- 日記・雑感
 幹事を務めるアントレクラブ(Krannert Entrepreneurship Club)では、4/1日に4th Purdue Entreprenerrial Symposiumという一大イベントを予定している。起業家やベンチャーキャピタリスト、学者など15人程度のパネリスト、スピーカーを招き、昨年は200人以上の客を集めたイベントで、学生クラブが主催するものとしては、僕の通うビジネススクールで最大規模である。加えて、このモジュールでは、既に卒業までの単位は足りているというのに、やや重めの3クラスを履修しているため、この2週間あまり、その準備で文字通り寝る間もない忙しさである。学校で朝日を迎えた日も幾度かあった。。。

 お招きするスピーカーやパネリスト、スポンサーとの交渉などはアントレクラブのプレジデントである盟友Anoopが担当し、僕は専らロジスティック関連を担当。会場のセッティングに関する手配(これが場所の予約担当、学校が管理する椅子などの担当、音響設備の担当、レンタル設備会社など関係者が多くて調整が大変)、前日の準備や当日の運営に関するスタッフィング(何時に誰が何をやるか)、ランチレセプションの手配、などなど、To Do Listが膨らむばかり。

 以前にどこかで、こんなことを書いた。
「ビジネススクールはリーダーを育てるところ。でも、真のリーダーシップ、チームワークスキルを伸ばすには、授業のチームだけでは不十分。クラブ活動ほかの課外活動の運営にこそ、それを鍛える機会がある!」

 たしかに、今、それを実感している。いろいろと学んだこと、考えさせられたことは多い。とりわけ、プレジデントのAnoopの揺らぎと妥協の少ないリーダーシップから学んだこと、ふたりで一緒に「どうしたら他のメンバーにもっとコミットしてもらえるだろう」と悩んだことは、一生忘れないだろう。またおいおい、書いていこうと思う。

 ともあれ、本番のシンポジウムは明後日。最後まで走り抜く! 近隣の皆さん、ぜひこちらで登録のうえ、ぜひご来場ください。

3/20(日) Lafayette帰還。ホテル紹介など

2005-03-22 | Community/Family
 とうとうLafayetteに帰還。往復で2,467マイルの旅。最後はケンタッキー州Lexington→オハイオ州Cincinnati→インディアナ州Indianapolisを経てのドライブ。山々を越えてたどり着いたのはトウモロコシ畑ばかりが広がる全く平坦な見慣れた風景。思えば常に山が身近な環境に生まれ育ち(岐阜)、学生時代に東京で暮らしていたときは山が見えないことに違和感を感じていたものだが、今やこのインディアナの平坦な風景にホッとしている。人間、どこでも住めば都である。

 さて、わが一家はHomewood Suite というホテルチェーンを旅行の定宿にしている。値段は1泊$100前後と、他のホテルチェーンに比べれば若干割高なのだが、ベッドルームとリビングルームが分かれ、キッチンが完備している設計と、ほとんどの部屋で無料高速インターネット接続が可能、行き届いたサービスという点で、他のホテルに泊まる気がしない。3歳児と6ヶ月児を抱える我が家の場合、子供が寝るのは8時頃。ひとつの部屋にベッドが並ぶ一般的なホテルの部屋だと、その後は何もできない。また、子供のアレルギー(乳製品、卵)のために外食の選択肢が限られる我が家にとっては、キッチンで自炊できるかどうかが大問題。この旅も炊飯器と米を持参して専ら自炊。

 が、このホテルチェーン、どこの町にもある訳ではない。たいがい各州の主要な都市のダウンタウンか、安全そうな郊外に立地しており、この旅のルートを計画する際も、Homewood Suiteで泊まれる旅程を組むのに少し苦労した。大変だったのは帰路。当初予定したルートのHomewood Suiteがどこも満室。おかげでちょっと無理なドライブになったわけだが、各地のHomewood Suiteに泊まって満室の理由が判明した。

 1泊目、サウスキャロライナ州Columbia。ん?、なぜか子供連れの家族が妙にに多い。みんなサッカー関連のTシャツを着ている。朝食時に近くにいたおじさんに尋ねてみると、南部の少年サッカーチームの大会がColumbiaで開かれ、彼自身もアトランタから来ているとのこと。どうりで。
 2泊目、ケンタッキー州Lexington。チェックインに行くと、ロビーにはバスケットボールのユニフォームを着た小学生くらいの子供たちがはしゃぎ回っている。フロントの兄ちゃんは疲れきった顔。「どうしたん、えらい疲れてるみたいやん」と尋ねると「もうボロボロさ。今晩、70人の子供が泊まっているんだ。明日ケンタッキー州の少年バスケ大会がこの近くであるんだよ」。。。ちなみに、この兄ちゃんの苦悩は深夜まで続く。夜、ホテルのロビーでバスケチームのパーティーが開かれ、親たちがロビーで楽しむ間、バスケキッズたちはホテル中の廊下を走り回り、全ての部屋をノックして周り、奇声を上げ続ける。。。同行している親はなにしとんじゃい!と危うく文句を言うところであったが、フロントの兄ちゃんが「絶対に10時には静かにさせる」と疲労を滲ませた顔で確約したのに思いとどまる。

 どうもこの季節(St.Patric Dayの週末)は、全米各地でこうしたキッズスポーツイベントが開かれているらしい。米国でこの時期に旅行を計画する際はご注意を。

3/19(土) Long Long Drive 2 アパラチア山脈を超えて

2005-03-20 | Community/Family
 移動2日目。サウスキャロライナ州ColumbiaからI-26、ノースキャロライナ州AshvilleからI-40に乗り換えてSmoky Mountainsでアパラチア山脈を超え、テネシー州へ。KnoxvilleでI-75に入り北上。ケンタッキー州Lexingtonまで440マイルのドライブ。

 昨日はひたすら続く湿地帯にあきれたが、今日はひたすら続く山と森林に、またもや「よくもまあこんなところに町を造ったものだ」&「こんなところに高速道路を敷いたものだ」と感嘆。もちろん、なかには高速道路が通った後に開発された町もあるだろうが、なかには開拓時代に拓かれた町もあろう。こんなに広大な国で、なぜこの山中に住みつき、町を造ったのか、町々の歴史を辿りたくなるドライブだった。

 ひとりで暮らしていた頃は、よくブラブラと国道を走って町々を見て回った。僕の場合、自動車そのものに興味はないが、未踏の道と町をドライブすることが大好きで、いろいろな町の歴史に思いを巡らせるのが妙といえば妙な趣味であった。なぜこの場所に町ができたのか、川の水運か、防衛上の有利さか、などなど、考えても詮無きといえば詮無きことをつい考えてしまう。ついでにいえば、自分が町を造るとしたらどんなところに造るべきか、ある程度起伏があったほうがいいのか、町割りはどうするのか、などなど、さらに無用のことを考えている自分を見つけて苦笑することもある。

 苦笑と言えば、地図を見てルートと走行時間をプランすることも好きなことのひとつ。道の状況や道を間違えるリスクが事前には分からないから、当然にしてプランとのズレが生じる。それを頭の中で計算して速度と予定到着時間を修正し、修正後プラン通りに到着すると妙に自己満足を覚える。そんな自己満足を覚えている自分をアホやなぁといつも苦笑してしまう。

 こんなドライブの楽しみ方、貴方もいかがですか?(かなり孤独ですが。。。)

3/18(金) Long Long Drive1 大西洋、湿地帯

2005-03-20 | Community/Family
 とうとうOralndoともお別れ。帰りは大西洋を見よう!ということでDaytona BeachからI-95、A1Aという海沿いの国道を経て北上。あいにくの寒風が吹きすさむ一日で寂しげな海だったが、12年前の学生時代、親友Krと米大陸往復ドライブ旅行の際に、ロスアンジェルスからようやく辿り着いた大西洋を思い出す海岸。
 その後もひたすら北上、フロリダ州Jaksonville、ジョージア州Savannahを経てI-26に入り、サウスキャロライナ州Columbiaまで480マイルのドライブ。疲れた。途中、休憩のために降りた町でたまたま見つけたアウトレット・モールに寄って時間をくってしまったこともあり、朝8時から夜7時半まで、ひたすら走り続けた一日だった。
 それにしてもフロリダ州やジョージア州南部というのは、まだまだ開発途上の変わったところである。まったく人の手が入っていないようにみえる湿地帯と森林をひたすら走ると、ごくごくたまに町にぶつかる。それもなんでこんなところに町を造ったのだろう?と疑問に思うほど唐突にある。未開と人工の繁栄が交錯する不思議な土地であった。

3/16(水) 再会

2005-03-20 | Community/Family
 Orlando3日目。雨の天気予報を受けて手軽にダウンタウン・ディズニーで買物など。メインは偶然Orlandoに来ていた友人ご家族をお招きしての夕食。 実は昨日、旅に出た場合の恒例の日本料理屋にて夕食中(インディアナでは美味しい日本食は食べられないのです。。。)に、なんと2年ぶりに別のビジネススクールに留学中の日本人Kzさんご家族と遭遇。さっそくゆっくり会いましょうということになったわけである。それにしても、日本食に恵まれない地域に暮らす日本人留学生の行動パターンは皆似たようなものである。わが息子とKzさんの娘さんが英語と日本語交じりで走り回る中、気が付けばビールが進み、楽しい夜は更けていったのでした。

3/15(火) シーワールド

2005-03-20 | Community/Family
 なぜか何処に行っても水族館が大のお気に入りのわが息子。今日はこの旅の最大の目的のシーワールドへ。盛り沢山のアトラクションを親子とも堪能した一日。

 まずは海亀のパビリオンへ。が、改装中のため休館。「亀さんお休みだったね」とその後一日中繰り返す息子。しつこいっつうねん。

 続いてエイのコーナーへ。水槽に手を入れてエイに触ることもできるのだが、息子はビビッて手を入れようともしない。ふん。小心者め。

 隣のイルカのプールへ。ここでもイルカに餌をあげたり触ったりできるのが売り。早速イルカの餌(小魚3匹で$5也。高い!)を購入してトライ。うまく3匹ともイルカに手で餌を食べさせて息子は大興奮。僕もイルカの背中を撫でることができてちょっと嬉しい。なんというか滑りのよいビニール製のソファーを撫でている感触。

 続いて絶滅の危機に瀕するマナティーのプールへ。優しげな顔で巨体をゆったりと水に漂わせるマナティーに感動。息子も絶滅の危機云々について理解している訳でもないのに、なぜかマナティーに惹かれたらしく、水槽に吸い付いたように飽きずに眺めていた。マナティーが醸し出すゆったりした優しい空気には、人を惹きつけて離さない何かがあるようだ。

 昼食を挟み、アシカのプールを経てシーワールドの目玉であるシャチのショーを見物。50列くらいの階段状のスタジアムのうち、前20列くらいはシャチが作り出す波をかぶって必ずズブ濡れになるという代物。大迫力。 おまけに演出が楽しい。米国のプロスポーツもそうだがお客さんをいかに楽しませるかよく工夫されている。例えば開演前の待ち時間。大スクリーンにクイズが出題され、スクリーンに映し出された客が指サインで選択肢を示して回答しなければならないというのが続く。途中からアダルト対キッズという趣向でそれぞれに出題される。Kids向けは超カンタン(というか2つの選択肢のどっちでも正解)。Adult向けは超難問(例:Q この数式は何? A シャチが水中で発する音波)。当然ながらKids Teamの勝ち!で場内盛り上がる。という他愛もない演出だが、単純に楽しい。

 余談だが、シーワールドの親会社はバドワイザービールのAnheuser-Busch社。シャチのショー開演前に"Here's to our Heros"というコーナーがあった。まず大画面に今年のスーパーボールのときに流れて話題になったバドワイザーのApplauseというCMが映し出される(空港の到着ロビーにイラク戦争帰還兵達が現れ、空港に居合わせた人々が無言で拍手を始める。拍手が徐々に広がって、最後にバドワイザーのロゴが無言で登場するもの)。その後、CEOのBusch3世氏(まだ創業者一族がCEOだったんですね)が画面に現れて彼らの献身と犠牲を称えるスピーチ。さらに、ショーの司会役のお姉さんが、「イラク戦争に参加した人、あるいは参加した家族を持つ方々はご起立ください」→「この方々が我々の真のヒーローです」→場内大拍手、というもの。
 感想を3つ。
(1)Anhizer Busch社って、筋金入りの右寄りの会社だったのね。スーパーボールのCMを観たときはそんな背景を知らず、安直にイラク戦争をマーケティングに利用しているだけかと思い込んでいたが、失礼しました。ここまで徹底して筋を通しているのなら文句はありません。
(2)こんな主張を貫けるのも、創業家という核が強く存在し続けている企業であるからこそ、なのかなぁ。主張の是非はともかく、強い主張が貫けるというのは組織の強さの一因。トヨタしかり、松下しかり。
(3)普段は多くの車が後部に付けている黄色リボンステッカー(Support our toorps)くらいしか目に付かないが、この国は戦時下にあることを改めて実感。
 
 サメのパビリオンは長蛇の列に体力の限界を感じ始めた両親は断念。息子「大きいシャーク会えなかったねぇ」。。。怖がって朝時点では「シャーク見ない」って言ってたくせに。きっとLafayetteに帰ってもしつこく言い続けるに違いない。

 ともあれ、魚・動物たちとの距離の近さをフルに堪能した。大満足。

3/14(月) ディズニー・アニマルキングダム

2005-03-20 | Community/Family
 Orlandoといえばディズニーワールド。今日はそのうちのひとつ、アニマルキングダムへ。お目当てのサファリツアーで象、ワニ、ダチョウと至近距離で見た息子は大興奮。キャラクターグリーティング(着ぐるみのディズニーキャラクターに会うアトラクション)では、グーフィーと写真を撮ったところでスコール。周囲の客とグーフィーが一緒に駆け込んで雨宿りという一幕であった。
 とりたててディズニーキャラクターに執着のない我が一家にとっては、この演出の行き届いた動物園たるアニマルキングダムだけが、この旅でのディズニーワールド体験。十分に楽しめた一日。

3/13(日) 怒涛の3週間とOrlando, フロリダ!

2005-03-20 | Community/Family
(3/13(日)記す)
 1ヶ月近く更新が途絶えた。思えば、2/24日に、「明日金曜日もこんどはレブロン・ジェームズ率いるCleveland戦を観戦予定。」と書いたが、その金曜日に息子(3歳)が急病にかかり、出発予定30分前に泣く泣く観戦を断念。消化器系の調子を崩した息子は嘔吐と下痢がその後1週間ほど続き、続いて娘(6ヶ月)も風邪。これに期末試験&プロジェクト〆切+幹事を務めているアントレクラブのシンポジウム(4/1日予定)の準備+その他諸々が加わり、恐ろしくタイトな日々を何とかクリア。息つくまもなく春学期第2モジュールが3/7日から始まり予習の山。で、今週1週間の春休みにようやく辿り着いた。

 そして、今日、フロリダ州Orlandoに辿り着いた。3/11(金)に雪のLafayetteを出発、途中テネシー州Nashville、ジョージア州Macon(Atralntaの南の町)に2泊し、ようやく3/13(日)にOralndoに到着。約1,100マイルのドライブ。ダウンジャケットを着て出発したLafayetteから、ここOralndoでは半袖の暑さである。束の間の休暇を楽しもう。

Manufacturing Strategy-PositioningとCapability

2005-02-25 | MBA-学び
 第6モジュールで履修した「Manufacutiring Strategy」というクラスで学んだことの備忘録&若干の考察。(英字だらけでゴメンなさい)

◇Strategy(戦略)= How to gain "Sustainable Competitive Adantage"(持続的な競争優位をいかに築くか)

◇戦略論には「Positioning focused View」と「Capability focused view」の二通りがある。前者は、「競合と比較して、どのような価値を提供できる存在として(=どのように差別化して)、顧客に認識してもらうか」が、競争優位を築くために重要と主張する考え方。 一方、後者は、「競合に真似できない価値を創り出す、提供する能力を組織が身につけること」が重要だと主張する考え方。

◇もちろん、両方とも重要であることは言うまでもないが、このクラスでは、「Capabilityの方がより重要である」というのが教授の主張。この点は強く共感した。そもそも、顧客に提供する「価値」を創り出す能力(Capability)がなくては、仮にマーケティングであの手この手を使って強力なポジションを得ても(Positioning)、長続きはしない。企業の競争力の源泉は、あくまで組織のCapabilityだと強く思う。

◇さて、ではCapabilityとは何か。競争優位を創り出すCapabilityであるからには、簡単に競合が真似できないものでなくてはならない。その特徴としては、次の3点が挙げられる。
(1)Complexity ビジネスプロセスを通じて生まれる複雑で外部からは理解しにくいもの。長年培われたOrganizational Learning(組織として学習し、身に着けたこと)などがこれにあたる。
(2)Organizational Diffuseness 組織の様々な部署が広く連携して行われるプロセス。たとえば、商品開発を、開発、マーケティング、製造部門など、多くの部門がうまく連携して行っているCross functionalなプロセスはなかなか真似できない。
(3)Well-Developed Interface 組織の中のコミュニケーションの方法、手段、道具。個々人の能力をいかにチームとして、組織としての能力に発展させていくかが重要。

 忘れてはいけないのは、こうしたCapabilityの優位さは常に変わりうる(過去の優位は未来の足枷になり得るという意味で)ので、常に進化させていかなければならないということ。それには、組織として学習する力(Learning Organization)、常に改善・進化に取り組み、妥協しないという人々のマインドと行動が不可欠。

◇製造業が目指す競争優位は、以下の5種類が考えられる。どれを目指すのか、そのためにはどのようなCapabilityを身につける必要があるのか、どのように身につけていくのかを考えるのが「戦略」である。
(1)Lowest price/cost(最低価格、コスト)
(2)Highest quality(最高の品質)
- Product/Service performance(製品の性能)、torelence(耐久性)、purity(純度)
- Customer Service
 などで、「最高」を提供する。
(3)Most dependable(最も頼りになること)
- Product/Service (製品そのものの信頼性)
- Delivery or availability(すぐにいつでも手に入る)
- Field service/Repair(どこでもいつでもアフターサービス)
(4)More flexibile(より柔軟)
- Broad product line(品揃えの豊富さ)
- Customized products(特注に対応)
- Fast response/Delively times(即答即納)
(5)Most innovative(革新的)
- New products(新商品開発において最も革新的)
- Latest technology(最先端の技術を誇る)

◇ 自社の置かれた環境(顧客、競合)と自社の現在のリソース、将来獲得するリソースをよく捉え、どの競争優位を獲得しにいくのか、そのためにどのようなCapabilityを身につける必要があるのか、そのためにはどのようなマインド・行動様式を組織の人々が持たねばならないのか、全てはここから始まる。

Class: Manufacturing Strategy (Prof. Tom Brush)

NBA: Pacers vs. Heat観戦

2005-02-25 | Sports
 昨日はNBAのIndiana Pacers対Miami Heatを観戦。今シーズンはこれが初のコンセコ・フィールドハウス(Pacersの本拠地)行きだ。残念ながら、お目当てのひとり、Heatのシャキール・オニールは前日の試合で故障して欠場、、、残念。が、期待通りの能力の高さを見せたウェイド(Heat)のプレーを堪能し、何より我らがPecersが延長の末、ジャーメイン・オニールの決勝ゴールで勝利! ご満悦の観戦だった。普段はとても勝負強いとは言えないジャーメイン、たまにはやるじゃないか。さてさて、試合の方は一緒に観戦した超玄人の解説 にお任せするとして、インディアナ州のバスケ事情についてご紹介。

 インディアナ州は、「Hearts of Basketball」と名乗るほどバスケットボールの盛んな土地である。昨シーズンまでは、試合前の選手紹介のとき、場内が暗くなり、中央のスクリーンにこんな台詞が流れていた。
"In 49 states, it is just a basketball... But here is Indiana!!!"
初めてこれを見たときはかなり感動した。インディアナのバスケットへの愛着と誇りが滲み出ている台詞である。

 観客席をみても、老若男女それぞれが本当にバスケットを楽しんでいる。コンセコフィールドハウスで(僕の)目に付くのは、「農場経営風の初老の白人夫婦(注:「農場」はあくまでイメージ」)。たいがい、奥様の方がノリがよく、”Come'n Guys!”とか"Get that ball!"などと呟いたり叫んだり、タイムアウトで音楽がかかると踊ったりと、本当に楽しそうである。納得のいかない審判の判定に「ねぇ、今のはファウルじゃないわよね、どうかしてるわ、あの審判」(注:あくまで想像による和訳)と隣の旦那に食って掛かり、穏やかにたしなめられている様子など、いと微笑ましき。 今回も、隣はバスケットボールのピアスをしたおば様。叫ぶタイプではなく、しきりと呟くタイプだったが、プレイに関してなかなか的を得た呟きにインディアナのバスケットボールの奥深さを感じた。

 明日金曜日もこんどはレブロン・ジェームズ率いるCleveland戦を観戦予定。来週の期末試験や〆切の迫った各種レポートのことは忘れ、、、もとい、レポートに取り組む鋭気を養うため、楽しんでこよう。

ヴァレンタイン at チャイルドケア

2005-02-17 | Community/Family
 米国ではヴァレンタイン=女性→男性にチョコではない。恋愛(←すっかり縁遠い言葉だ。。)とは無関係にギフトを贈り合う日のようである。 ただ、わがビジネススクールでは特に盛り上げるイベントもなく、いつも通りの慌しい一日であった。

 が、息子(3歳)の通うチャイルドケアでは異なる。同じクラスの子供全員に、ちょっとしたお菓子などのギフトを贈り合うのが恒例である。当然、宛名を書いたカードをつけるため、ヴァレンタインが近くなると、チャイルドケアの先生が、クラスの子供の名前一覧を書いた紙まで用意してくれる手回しの良さである。昨年のヴァレンタインではそんな習慣があるとは露知らず、わが息子だけが何も贈らずに山のようなお菓子を持ち帰ってきた。

 で、今年はしっかり(妻が)準備。少し毛色の違ったものを、ということで日本製のグミを用意し、カードにFrom (息子の名前)to (友達の名前)を書き込んで簡単に包装。息子は訳は分かっていないだろうが、ギフトが詰まった袋を得意げに抱えて登園したのであった。さて、教え込んだ「This is for you!」の台詞をうまく使えたかどうかは定かではない。。。

摩擦=チャンス

2005-02-13 | MBA-学び
 組織に摩擦はつきものである。営業vs製造、マーケティングvs開発、上司vs部下など、どんな会社でも日常的に何らかの摩擦が起きていることだろう。ただ、摩擦をどう扱うかによって、組織の力、強さの差は天と地ほどに大きくなる。 今週、Organizational Developmentで、ある会社の摩擦の解決方法に関するケースを取り扱った。このクラスのネタばかり書いているが、今後の役に立ちそうな話が本当に多いのである。

 以下、このケースのポイント。
◆ 摩擦への対処の前に、最も大切なのは「摩擦=改善へのチャンス」と捉える意識を人々が共有していること。
◆ こういう意識があると、摩擦が生じた場合に、問題を表面化させること(Bring problems on the table)ができる。
◆ 実際に摩擦に対処する際に大切なこと
(1)Stragith Speaking:問題について率直に話す。もちろん頻繁にコミュニケーションをとること、コミュニケーションの労を厭わないことが大切。
(2)Generous Listening:人の話をちゃんと聞く。先入観、予断を持たずに、虚心に聞く。
(3)Honoring Agreement:相手の話をよく聞き、率直に話し合って合意を作る。ここで大切なのは合意を尊重すること。合意したことをやり切ること。それぞれが合意したことをやり切ることで、信頼が生まれる。
(4)Making Request:仮に合意通りに事が進みそうにない事態に陥ったら、躊躇せずに再び見直しを求める。黙っていることが一番いけない。

 次いで、トヨタの例が挙げられた。(余談だが、ビジネススクールで語られるトピックの多くにトヨタは登場する。70-80年代以降、いかに米国がトヨタに学び、かつトヨタが今なお学ばれるに値する組織であるかを物語っているように思う) トヨタではどんな些細な問題も必ず表面化させ、決して放置しない。有名な組立ラインの「アンドン」がいい例である。 だが、あくまで問題そのものにこだわり、それを「誰の責任か」という人の問題にすることは許されない、という。 

 常に進化し続ける組織であるためには、この「摩擦=チャンス」マインドと、「率直に話し、聞き、決めたことをやり切る」という行動パターンが、組織文化として根付いていなければならない。 そして、この組織文化を根付かせるのは、トップから現場のマネージャーまでの色々なレベルのリーダーの行動に他ならない。 実際、こうした組織文化を持つ企業の人に話を聞くと、様々なレベルのリーダーが、組織のメンバーに対して、繰り返し問題を表面化させることを促し続け、やり切ることを求め続けることによって、日常に組み込まれているようだ。

 僕が働く会社は従業員70名程度の小さな組織だが、それでもなお、摩擦を避けようとする傾向が時折あるように思う(今は違っていたらスミマセン。→社内の皆様)。 「ポジティブに摩擦を捉え、率直に話し、聞き、決めたことをやり切る」、全員がこのマインドと行動パターンを身につけたとき、強く、かつ心地よい会社になれるのだろう。 というわけで、会社復帰後はあちこちで摩擦を起こして回ろうと考えている。社内の皆様、ご容赦(ご覚悟?)ください。

Class:Organizatinal Development (Prof. Mike Campion)