紗羅のアトリエ

Healing Art 美しいもの 楽しいこと 2007年春より食道がん患者 

お知らせ

2009-11-09 | Weblog


紗羅の連れ合いの代筆で恐れ入ります。

紗羅(本名=佐倉佳子)が食道がんで今朝2009年11月9日午前5時に、遠い天空へと旅立ちました。
みなさまのあたたかい激励、お見舞い、そして心づかいに、深く深く感謝申し上げます。
ブログを愛読いただきましたみなさま、ありがとうございました。




    紗羅舞往浄土門  
                
  東京・下高井戸 本應寺 菩提堂にねむる 

紗羅です

2009-10-19 | Weblog
ご無沙汰しております。

船の旅を続けています。
秋の装いを忘れてきた、
明るいがん患者です。

ようやく更新することができました。
歯ブラシすら忘れてきた旅のひと。

良く食べ良く眠り・・・
そうそう、先日は旧知の及川恒平さんに
病室出前ライブをやっていただきました。
みなさんありがとう。
 
懐かしの話題で大盛り上がり、
楽しい時間を過ごすことができました。





たかいそら

2009-09-16 | がんとのお付き合い
秋のたかいそらにつられて視線が高く持ち上がる。

「生命力が強い」主治医のS先生はおっしゃいます。
せいぜい先月末までだろうと言われていたのですが・・・、
今の方がむしろ元気かもしれません。

食事との取り組みも以前より力強いような気さえして・・・
緩和ケア病棟への入院も40日になりました。

船の旅

2009-09-06 | Weblog
30日が経ちました。

病室にかつての舞台写真を飾り、ギャラリー風にしています。


食欲の秋に乗って美味なる物を味わい・・・
秋物の衣装は持たずに来てしまいましたが、
のんびりした船旅に出ているような気がします。


          船上にて~
                紗羅

秋の気配

2009-08-27 | 旅・モブログ
入院して20日経ちました。

最後の表現活動となるであろう、常田さん芝居のメインテーマの振り付けは、かわりの人に伝達中。ベッドサイドでやっています。・・・身振り手ぶりと口八丁。

ベッドから初秋の夕焼け雲が見えます。

ゆったりと眺めています。

携帯のせいか、病状のせいか・・・モブログの操作もあやしくなってきました・・・。

味覚の喜び

2009-08-18 | 旅・モブログ
入院して10日経ちました。

治療はしない。痛みをコントロールするための病院です。

痛みをあまり感じないで、楽?に暮らせるようになりました。

薬のせいで眠っていることが多い毎日ですが、嬉しいのは味覚の復活です。美味しくいただけるし食事の量も増えました。

生きていることの喜びを、まずは食べることで再確認しています。

穏やかな時間

2009-08-10 | 旅・モブログ
こんなはずではなかったのですが・・・。

薬が痛みをコントロールして退院と考えていました。

・・・どうも、そのようなタイムスケジュールを組むことは不可能のようです。

薬で痛みを緩和され、私は病室で穏やかに、残された時間を過ごしております。

ちょっと入院

2009-08-06 | がんとのお付き合い
暑中お見舞い申上げます。

わたしは蝉の協奏とやさしい微風を楽しんでおります。

気仙沼の友ちゃんからモロッコいんげんなどの野菜が届きました。


「野菜作りが大変なので、宮沢賢治のようにお店のドアに“隣の畑にいます”って貼り紙して本腰を入れようかな」

う~~ん、期待していいのかなぁ・・・。



わたしは明日7日からちょっと入院です。

1週間から2週間、そんくらいの予定で、痛みの緩和の薬を調整をするために入院します。

夏休み気分?!(と、自分をだまして)で広尾方面に行ってきます。
痛みのない日常を取り戻せますように!

また、この間、携帯からのモブログになりますので何かと失礼お許しくださいね。

緩和ケア

2009-07-30 | がんとのお付き合い
Liveの楽しい時間の余韻に浸り、ぼんやりしていたら、あっという間に10日も経ってしまいました。

22日に広尾の日赤病院に行き、緩和ケア科の担当部長さんと面接みたいな話をしました。
その週末の25日には合格通知、のようなものが郵送されて来ました。
「・・・今後外来通院をしていただき、入院必要時には入院していただくことになりました・・・。」

転移部分は日々痛みを増し、痛み止めとの付き合い方がなかなか難しいのです。
初診の8月5日が待ち遠しくてなりません。どうすれば痛みを緩和できるのか、エキスパートの手腕に期待しております。・・・痛いのはもうご勘弁。

ありがとう!

2009-07-20 | My Favorite Things
親しい仲間が一堂に集まって、楽しい時間を共有する。
共にすてきな笑顔で音や味覚を楽しむ。
こんな贅沢なことが他にあるでしょうか?!

私の誕生日にかこつけた昨日のJazz Live&party! 最高でした、はい。
オモシロカッタ。
タノシカッタ。
モリモリモリアガリマシタ。
ウレシカッタ。

音楽って凄いですねー。初顔合わせで、さしたるリハーサルもなく、あんな音世界を創造してしまう。素晴らしー!と唸りながらも大興奮、大笑いなのです。
Party を兼ねてましたから、ミュージシャン自身も「楽しまなくっちゃ」の気分かな。


敬愛するベースの加藤真一と超ユニーク・ヴァイオリンの太田恵資、それにいまジャズ界注目の異才ピアニスト・スガ・ダイロー。
このトリオ構成は今回が初顔合わせで、どうなることやらわくわくしていたら、ばくばくしてしまいました。

ダイローくんの、おもちゃのピアノの可憐な音色にもしびれました。
太田さんのヴァイオリンは、ときには哀切で、ときにはコペルニクス的奔放。
中近東の市場に流れる旋律を歌と共に奏でたと思うと、こんどはモンゴルの草原に飛んでホーミー。
さらに偏西風に乗って日本列島にやってくるとこんどは、明治の大衆はやり歌、大正ロマン叙情を歌ってしまう。

やんちゃ坊主のように高揚するピアノとヴァイオリン。そうか、こうきたかとばかりベースの真ちゃんが絶妙な仲介役というか、バランサーになってものの見事に仕切ってしまう。
あらためて一流ミュージシャンの凄腕を見せられた思いです。

時間よ、そのまま止まってくださいな。

わたしはワレを忘れて盛り上がってしまいました。
さて、仲間のみなさんたちはどうなのかな、と背筋をのばして見渡してみると・・・
みなさん、ステキな格別な笑顔で大いに楽しんでいました。言いだしっぺとしては・・・極楽。

「こんな楽しいライブは、マイライフのベストワン・ライブですよ」といってくれたジャズ通もいました。よかった、よかった。
おかげさまでミュージシャンも、下高井戸までご足労いただいたみなさんも一体になってこの上ない極上のJazz Live&party! になりました。ありがとう。

そして、わたしは何にもしないのに実行委員会なんて大げさな名称をつけて細かいところまで気遣いしていただき、バックアップしてくれた里美ちゃん、早田さん、ゆっこ、みえちゃん、他お手伝いくださった方々、ご苦労さまです。心底からありがとう。