~アトリエ~

映画・音楽・本、日々の備忘録です。

心の成長とは ~生涯発達心理学~

2012-06-27 12:54:16 | 心理学

※以下、メモをまとめた個人的なものです。


第6回 ワンダフルエイジング


■ストレスとは
ストレス反応
●情動的反応 不安・怒り・恐怖など
●認知行動的反応 無気力など
●身体的反応 自律神経・内分泌系・免疫系
の変化など

●物理的ストレッサー 騒音・寒冷など
●化学的ストレッサー 排気ガス・薬品など
●心理社会的ストレッサー 対人関係・仕事など


■一般適応症候群
セリエの一般適応症候群の3段階
●警告反応期
一時的に抵抗力が下がるが、体内の生体機能が整うと、平常時より抵抗力が高まる
●抵抗期
抵抗力が維持され、目立った症状は消失し、適応が良い状態が続く
●疲憊期
やがて生体機能が破綻をきたし、抵抗力が激減する


■ラザルスの心理ストレス理論
ストレッサーの経験

認知的評価
(一次的評価・二次的評価)

コーピング(対処)の実行

ストレス反応の表出

●一次的評価 ストレスか?
損害/胸囲/挑戦か?
●二次的評価 対処できるか?
どう対処できるか

コーピング(対処)の実行
(3次元モデルにもとづく対処方略尺度)
●問題焦点型対処
感情焦点型対処
●関与対処
回避対処
●認知的対処
行動的対処


■ストレス対処方略の類型(神村、1995)
●関わる対象の違い
具体的に→問題焦点型対処
情緒に →情動焦点型対処

●問題焦点型対処
現状を変えるための努力をする
例)・もっぱら、次の段階でしなければならない事に、注意を集中する
  ・行動計画を立ててそれを実行する
  ・その問題について具体的に何かできる人に相談する
●情動焦点型対処
生じた情動を調節しようとする
例)・気をまぎらわすために仕事をしたり、何かほかのことをするようにする
  ・奇跡が起きることを望む
  ・現実よりも良いひとときやそのような場所を空想したり、創造したりして過ごす


■ストレス対処方略の類型(神村、1995)
●関わる対象の違い
具体的に→問題焦点型対処
情緒に →情動焦点型対処
●かかわり方の違い
接近的か→関与型対処
回避的か→回避型対処


■関与型対処と回避型対処
●解決できることには関与型対処が有効
問題の先送りはさまざまなストレスを生む
対応例)・嫌な仕事から終わらせる
    ・嫌な事にも楽しみや好きな事を見つけてみせる など
●一人の力ではなんともできない場合は回避型対処が有効
対応例)距離をとる など


■ストレス対処方略の類型(神村、1995)
●関わる対象の違い
具体的に→問題焦点型対処
情緒に →情動焦点型対処
●かかわり方の違い
接近的か→関与型対処
回避的か→回避型対処
●機能する反応系の違い
認知系→認知型対処
行動系→行動型対処


■認知の変化
●悪い思い込み(ビリーフ)はストレスの元
悪い思い込みの種類
・もうがまんできない
・自分は劣っている
・絶対〇〇しなければならない
・恐ろしい
認知の変化は漠然とした不安によるストレスからの開放に有効


■行動で対応する
●行動で不安に対応する
情報の収集
対応例)・事前に対応法を考える
    ・調べる など


■これらの組み合わせによる対処法の種類
・情報収集:問題ー関与ー行動
・カタルシス:情動ー関与ー行動
・計画立案:問題ー関与ー認知
・肯定的解釈:情動ー関与ー認知
・放棄・諦め:問題ー回避ー認知
・回避的思考:情動ー回避ー認知
・責任転換:問題ー回避行動
・気晴らし:情動ー回避ー行動


■さまざまな対処の効果
問題焦点型対処
・ソーシャルサポート 他者からの援助や支援
⇒他者との世話と親密化を通して、ストレスに対処する仕組みも人間には備わってる
(Taylorら、2000)
特に、女性は他者との接触を行いやすくするホルモン(オキシトシン)が多く分泌される

・自己開示(≒カタルシス)
自分の苦痛な感情を他者にうちあける
感情的な体験を文章に書く事も効果がある
⇔不快な感情を抑制することは、かえって交感神経の活動を活発にし、健康には有害(Gross、1998)

・再評価(≒肯定的解釈)
受け取り方を変える
例)その経験に利得の発見(finding benefit:FB)を行う
生命の価値観の実感、人生の目的を見直す、親しい人への感謝、自分が成長した など
免疫力の維持、生存期間の延長などがみられる


■Goodness of fit 仮説
出来事に対して
自分を変え統制することができそると思う時→問題・関与・行動の対処
自分を変えられそうにないと思う時→情動・回避・認知の対処
反対の組み合わせで対処を行うと、ストレス反応が高まることもある

しかし、対処の家庭は1回きりで完結するものではない→対処の柔軟性も重要
問題焦点・情動焦点、回避・関与、認知・行動の対処を柔軟に使い分けできる者ほど
心理的に健康であるといわれる


■ストレス耐性を高めるには
身体的健康 規則正しい生活習慣
心理的健康 気持ちへの対応が行えている
社会的健康 人、社会とのつながり
3つのバランスが大切


■ストレス耐性の弱い部分を補う
あくまで、現在の自分を知りストレス対策をするための指標として考えてください
身体的健康→充分な睡眠を取る
心理的健康→プラス思考を心がける
社会的健康→コミュニケーションを積極的にとる など





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今回の授業はすごく面白かったです。
3次元モデルにもとづく対処方略尺度は、簡単な質問に1~5段階で答え
それを点数化します。
自分の事が少しわかりました。

何か問題が起こって感情的になってしまった時は
「何でも帳」みたいなノートを作っておいて書くことで
気持ちが整理されるそうです。
カウンセリングと同じ効果があるそうです。
また、物の見方を変える事も大切、と教わりました。

次回は、自分の強みを知ろうです。













心の成長とは ~生涯発達心理学~

2012-06-18 13:52:44 | 心理学

※以下、メモをまとめた個人的なものです。


第5回 知能の続き


■熟達者の加齢を補償する能力
●専門分野の熟達化において、ベテランが若手に匹敵するパフォーマンスが
できるのはなぜか?
⇒頭で起こっていることは異なるのではないか


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●テキストのタイプライティング(1984)
→熟達者は、「テキストの文字を多く読める」
→単語やフレーズと指先の運動パターンが蓄えられている?


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●パイロットの場合
作業記憶(思考しながら使う一時的な記憶)を使う仕事(1994)
 現在の方向・高度・飛行速度の復唱
実験
・飛行経路を複雑にし、管制塔との交信回数を多くする
⇒ベテランのパフォーマンスは高くなかった


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●パイロットの場合
 通常の業務はメモをとることができる
 メモをとることを許可すると
→ベテランのパフォーマンスが若手よりも高くなった
→短時間で、的確に効率よくメモをとることができた
⇒外的資源をうまく活用することによって補償していた


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●チェスのグランドマスターの場合
 ・単純なピースの再生テストは、年齢が若いほど高かった
 チェスが強いかどうか
 =記憶よりも最終的に短時間でよい「手」を指せるかどうか
年齢に関係なかった
 作業記憶の機能は低下するのになぜ?


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●チェスのグランドマスターの場合
 チェスに固有の高度な長期作業記憶が発達していた!!
経験から得た膨大な知識や情報を、必要な時にすばやく
取り出せるように体制化していた=『このときは、こう』


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
例えば)
●特定の作家の作品をたくさん読んだり、ひとつの分野の本を数多く読むと
肝心なことが「ぴんとくる」ようになる。
●レシピを見て、味のイメージがわく。

過去の試合のどんな場面で使われたかということから、
ピースの位置の「意味」をつくりあげることができる


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●チェスのグランドマスターの場合
ベテランは「次の一手」の時間が早い
⇒80通りくらいの指し手があるが、77か78通りは
「これまでの経験からもう考える必要がないとわかる」ため
残りの2、3手を吟味する(羽生善治さんの言葉)


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●チェスのグランドマスターの場合
サーチ(調査)のパワーに頼る段階から、サーチする範囲を
限定する段階に移行することで、ベテランは若手と互角にわたりあう
問題のパターンや解決方法を、いくつも知っているために可能となる
→「後ろ向きの推論」から「前向きの推論」へ


■熟達化に至る練習や経験とは?
●チェスのグランドマスターの場合
・「ひとりで研究すること」⇒自分自身で練習の中身を工夫する
・「過去の強いプレーヤーの試合を研究する』⇒実践の試合に役立つように体制化する
ただ、経験を積むだけでは不十分


■経験値とIQ
チェスや囲碁、将棋のルールを習得し強くなっていく際には
一般知能(IQ)が関連する
しかし、熟達化のレベル(強さ)とIQとの関連は非常に低い
なぜ?
・実践的経験
・主体が能動的にコミットする→状況を展開させる
              →流れをつかむ


■熟達化に至る練習や経験とは?
ただ、経験を積むだけでは不十分
⇒・経験から自覚的に何かを学ぶこと
 ・自分の長所や弱点を知り、自分にあったやり方を見出す

そして、自分自身が上達していく道筋をイメージすること
(鈴木、2008)






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今回は、ベテランの加齢を補償する能力について勉強しました。
年齢を重ねると、忘れっぽくなったりしますね。。。
けれど、身体に染み付いた経験を生かすことで、若い人と変わらない
(むしろ、もっと高い)パフォーマンスができるそうです。
それまでの経験から、先を読んだり、メモを効率よくとれるようになっていくそうです。
すごく心強いお話です^^
歳を取ったからって、なにもあきらめることはないんですね。

また、今回は簡単な間違い探しを使って、記憶のプロセスについても勉強しました。

次回はワンダフルエイジングがテーマです。









気づく事

2012-06-13 14:10:38 | 日記

最近、心理学を学んでいる時
また日常でも「気づく事」「気づき」について考えています。

心理学を学ぼうと思ったきっかけは、自分の心がよくわからなかったから。

〇〇と言われた時、どうして私はこう思うんだろう?

もやもやした時、言葉で上手く表せないとイライラしてしまう私。


先日の授業で(まだレポートは書いていませんが)
「3次元モデルに基づく対処方略尺度」という簡単なテストをしました。
自分の気持ちを数値化して、どんな思考なのか自己分析しました。

結果は・・・。
私の場合は、問題点に対処する気持ちが強くて、行動計画を立てそれを実行するとか
具体的に行動しようとします。
問題解決スキルはあるのですが、生じた感情をあまり上手くコントロールできない
という事がわかりました。
例えば、奇跡が起こるかも♪とか、現実逃避とか、そんな事はあまりよくない考えと思っていました。

けれど、先生のお話によれば、ストレスに対処する1つの方法として
奇跡が起きないかな?と考える事は悪い事ではないそうです。

そうやって上手く心のバランスをとっているのですね。

そう考えると、ちょっと楽・・・かなり楽です。

自分の事ってよくわかりませんね。
それでも、気づいて良い方向に行ければ、と思っています。











心の成長とは ~生涯発達心理学~

2012-06-12 20:39:17 | 心理学

※以下、メモをまとめた個人的なものです。


第4回 知能と加齢


■知能とは
●知能の因子構造
 さまざまな理論がある
●共通している因子
 数、知覚、空間、言語、記憶
 帰納的推理、言語的流暢生

学力的知能、日常的知能


■知能とは
知能とは流動性知能と結晶性知能という2つに大別できる
(キャッテル 1963)
・流動性知能
 新しい事を学習したり、新しい環境に適応したりする能力。
・結晶性知能
 常識や判断力、理解力などの能力


■知能に影響を与える要因
●一般的な状況で知能に影響を与える要因
 両親の知能、性別、地域差など
●脳の発達
刺激や情報を与えられ、それらを自由に操作できるような環境設定が重要
  ↓
脳の神経細胞のシナプス連鎖を形成→乳幼児期に著しく発達
                 知的活動の基盤


■知能を伸ばすには
●自分の秀でた因子をよりのばすように知的環境を設定する:知的環境を整える。
 →・その分野の情報を入手しやすい環境
  ・同じ資質をもっている人がいる環境
   を設定する
●問題解決に関する適当な方略を知る。
あるいは、もっている知識をどのように使用すればいいかという知識を得る。


■流動性知能は本当に中高年の時期に大きく低下するのか?
●同じ年齢でも、後の世代になるほど知能が大きく向上する(フリン 1984,1987)

つまり
●現時点で各年齢に知能検査を行っても、もともと世代でIQが異なる。
→継続的に調査する必要がある
●個人差が影響しているのかもしれない。
下がる人の幅が大きい。
→個人ベースでとらえる必要がある

⇒流動性知能は、若い時期から中年期にかけてごく緩やかな右下がりの部分が続く


■加齢も主体的にコントロールできる
●加齢による変化の個人差への関心が高まる
医学から
身体や脳の生理学的機能は歳を取ることで不可避的に低下する
→主体が制御する余地が常にある
例)生活習慣、経験的要素
⇒じょうずな加齢


■加齢も主体的にコントロールできる
●加齢による変化の個人差への関心が高まる
脳科学から
脳の神経細胞(ニューロン)が大人になって以降も生成される
→ニューロン新生の発見(海馬と臭覚系)
・・・主体の活動や経験的要素が決定的作用を及ぼす
→シナプスの「刈り込み」機能上の要求に応えて構造を発達させる


■生活環境と加齢による知能の低下の関係
●生活環境
社会的経済的地位、家族の絆、都市近郊での生活(シャイエら 1980,1984)
→学歴・職業の地位・収入が高い
≒知能のレベルが高い
≠知能の低下が小さい


■知能は訓練で伸びるのか?
●高齢者に知能検査に合わせた訓練をする
 イメージ操作能力と推論能力(ウィリスら 1981 他)
→訓練によって上昇し、ある程度維持される
●中高年で知能が低下傾向にある人と、安定していた人とでは
訓練による得点の伸びは同じだった(1982,1986)


■知能の伸びは若年郡と高齢群で違うのか?
●数字と記号の置き換え課題の訓練(1981)
結果
高齢者(63~80歳)も伸びる。しかし、伸びは若者(18~32歳)の方が大きい。
→能力量は小さくなる


■知能の伸びは方略の想起の違い?
●有効な方略がある問題の場合、老若それぞれに教えて訓練をすると
年齢による差が小さい。
●しかし、記憶の再生問題などは、長期間行うと
若者と高齢者の差が顕著になる。
→高齢者の伸びは、ある程度時間的余裕をもって情報処理ができる場合に発揮される。
加齢に伴って、ポテンシャルは小さくなる。


■熟達者の加齢を補償する能力
●専門分野の熟達かにおいて、ベテランが若手に匹敵するパフォーマンスができるのはなぜか?
力量が小さくなるならば
頭で起こっていることは、異なるのではないか


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●テキストのタイプライティング(1984)
⇒熟達者は「テキストの文字を多く読める」
→単語やフレーズと指先の運動のパターンが蓄えられている?


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●パイロットの場合
作業記憶(思考しながら使う一時的な記憶)を使う仕事(1994)
 現在の方向・高度・飛行速度の復唱
実験
・飛行経路を複雑にし、管制塔との交信回数を多くする。
⇒ベテランのパフォーマンスは高くなかった


■熟達者の加齢を補償する能力とは?
●パイロットの場合
 通常の業務はメモをとることができる。
 メモをとることを許可すると
→ベテランのパフォーマンスが若手よりも高くなった
 短時間で、的確に効率よくメモをとることができた
⇒外的資源をうまく活用することによって補償していた




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知能と加齢の授業の中で印象に残ったのは、
脳の発達で、刺激や情報を与えられ、それらを自由に操作できるような環境設定の中で育った子供は
IQが高くなる、という事です。
(先生は「IQが高い=勉強ができる、という事ではない」とおっしゃっていましたが・・・)
ミュージシャンの家庭で育った子供は、生まれた時からピアノやギターがある
ということが環境設定に当たるそうです。
また、中高年になっても加齢を補償する能力(経験)があるので
若い人よりもよいパフォーマンスができる事があるそうです!すごい。

聖路加病院の日野原先生がおっしゃっている
1 愛される
2 耐える
3 新しい事を始める
の3つのことがより良く生きる上で大切、という事を教えていただきました。
なるほど。

次回は知能の続きです。









  
 

心の成長とは ~生涯発達心理学~

2012-06-04 16:11:01 | 心理学

※以下、メモをまとめた個人的なものです。


第3回 心の発生のつづき

■心の原点
運動の抑制 → イメージ
      ↑
      記憶


■心を作るもの
●言語(創造性)→非現実を内部に作り出す
「他人」とは共有されない=「自分」という感じ・・・心
●模倣→仮想的身体運動:人と同じ心像を作り出す
「他人」の気持ちを理解する


■心を作るもの
思考は自分自身との対話
;私たちは他人と話すのと同じ方法でしか自分自身と話せない
→他人と有効に対話ができなければ、思考もまともにできない
→幼少期の、さまざまな共有体験(模倣体験)をすることが大切


■心を作るもの
自分の心を、まわの他人の心を部分的に模倣して組み合わせて作っていく


■心の進化論
人間は環境に適応せねばならなかった
  ●自然環境
  ●社会環境  
→集団生活が心を豊かにした
上手く相手と争ったり、協調したりするために、心や表象を身につけた →集団生活が心を豊かにする


■新型うつ病(現代型うつ)
●ここ2~3年のうつ病の新種
●20歳代~30歳代の世代に急増
●特定の状況にのみ、うつ状態となる
例)仕事場ではうつ症状がみられるが、仕事後や休日などにはうつ症状がまったく発現しない
→自己中心的態度、さぼりとみなされがち


■従来型うつ病と新型うつ病の違い

        ●従来型うつ病        ●新型うつ病
性格傾向   ・まじめ・責任感が強い   ・自己中心的・うたれ弱い
発症原因   ・外的環境         ・内的要因
苛立ちの対象 ・自分を責める       ・他人のせいにする
気分の浮き沈み・継続して沈む       ・浮き沈みが激しい
辛い時間帯  ・午前中          ・夕方
悪化する状況 ・無関係          ・会社に行く
休日の気分  ・無関係          ・元気になる
食事と睡眠  ・食欲不振・不眠傾向    ・過食・過眠傾向


■新型うつ病の治療方法
●薬物療法→従来型うつ病よりも有効性が低い
●生活指導・・・生活リズムを整える生活指導
●認知行動療法・・・考え方をとらえ直す
例)大切な人から愛されているという認知の増強
・確認
 劣等感の除去、自己主張スキル
 自己の客観視の向上、ストレス・コーピング
 情動コントロール  など


■新型うつ病の治療法
●少し励ますことも有効
 かける言葉はやさしく、心は厳しさをもって、本人の気力を奮い立たせるように
 接することが大切。
→最終的には、人格の成熟を促進するための長期にわたる治療・育成が必要







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今回は、心の発生のつづき~新型うつ病についての勉強でした。

NHKスペシャルで放送された「職場を襲う新型うつ」を見た後、先生から解説がありました。
新型うつ病は、生き方と症状の区別があいまいで、治りにくいと言われているそうです。
その中で、自己肯定感(自分への自信)の低さが新型うつ病の原因では?というお話がありました。
若い人の中には、ネットの文字だけのやりとりで育ってきてしまい、成熟を求められても難しい部分があります。
具体的には、相手の立場に立ったり、察するという事ができなかったり・・・
小さい事から、模倣=他者の気持ちを読み取る練習を積んでおくことが大切なのだなと感じました。

次回は「知能と加齢」です。