2月から3月にかけて北京での稽古、収穫は大きい。
この間の一つ大きいイベントは、拝師の儀式です。
これについて、拝師した積田さんの
ブログ に詳しく書いてますので、ぜひどうぞ。
今回も、色々いい話を聴きました。
いままで恐らく同じ事を師父から聞いたが、自分の中ではあまり理解できてないのか、ピンと来なかったものが多かったです。
練習が重なってくると、お話の中身をだんだんわかってきました。
こんな話が師父がされました:本当の「切磋」とは何か?高いレベルのカンフーの姿は?
師父は幼少のごろ、老先輩たちの練功を見ると、とても気持ちのいいものでした。
手をあわせるとき、相手の力を借りて、力を出すので、打ったほうも、打たれる方も、大きな衝撃を生じることがなく、スーッと流れるよう感じで、お互いに気持ちがよさそうでした。
(中国語だと、「借力使力」「順着打」)
硬いもののぶつけ合いにならず、使ったのは、「蛮力」(硬い力)ではなく、「巧力」です。
お互いに相手の力を聴き、自分で反応し、随時変化が生じて、双方とも大変楽しい。
見る方も、楽しい。
「ハイレベルの武術は楽しくでなくじゃ」と師父は言います。
以前もふれたテレビの「武林大会」では、このようなエッセンスを出せた試合は全くありませんでした。
現在の武術界では、この認識を持ってる方は少なく、以前のような切磋する機会は大変得難い。