株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

株高シナリオはおおきく変わった 

2024-04-22 10:16:02 | 株式投資
日経は高値から10%程度下げている。一時的で健全な調整という見方が多いが、昨年初から15000円も上げたのだから、一時的な調整では済まず数ヶ月深目の調整には入ると思われる。下げ始めるとこれまで無視してきた悪材料が一気に表面化するだろう。3-4回の米利下げの前提が崩れたから株高シナリオはおおきく変わった。好材料は織り込み済なのに対して、我が国の追加利上げ懸念、高水準の信用残、海外投資家の売り転換懸念、金融機関の持ち合い解消売り、潜在的な日銀ETFの売り圧力等々、一気に悪材料が顕在化してくるだろう。日経は期待で煽られ実態を無視して上げすぎた。円安の厚化粧で日本経済と企業の変革が進展しているような錯覚をもたらしているが、上げてきた理由はほぼこじつけに過ぎず、決算発表てファクトで売られる懸念が大きい。業績、株主還元策、資本効率化が物足りないとハードルが高いだけに業績が良くても売られることになるだろう。地政学リスクも一向に解消されない。そもそも日経のリーズナブルプライスは試算方法にもよるが、30000円台前半とみられる。たいした環境変化なしに期待で15000円も上げたから、ファクトで10000円程度下げても何ら不思議でもなく、いよいよ馬鹿騒ぎの後始末が始まることになりそうだ。

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年内45000円説が有力だが… 

2024-04-19 10:32:24 | 株式投資
新年度の株式相場については楽観が支配しているが、実体はかなり不透明感が強く、何を根拠に上値を追えるのか疑問だ。日本経済および企業が好循環に入ったと見るのは現段階ではかなり無理がある。企業が増益基調を維持するという想定も円安前提で根拠に乏しい。決算見通しはGW明けから、本格化するが、期待が相当大きいだけに相応の増益見通し、還元策、資本効率化への積極的な取り組み等物足りないと、株価は織り込み済みで一段安に入るかもしれない。セルサイドはトレンド延長前提だからネガティブなことを言う訳がなく、一時的な調整を経て年内45000円説が有力になってきたが、いずれの前提もこじつけ的なもので実現確率はそれほど高いとも言えるものでもない。市場で大勢の株高継続見通しは、似た意見や思想を持った人々の集まるメディア空間内でコミュニケーションが繰り返されて、それらが世の中一般においても正しく、間違いないものであると信じ込んでしまうという「エコーチェンバー現象」の影響が大きい。株価が下落基調となればトレンドフォローで買ってきた海外投資家の猛烈な売りが控えており、AIバブルの崩壊に繋がるのかもしれない?
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中途半端な水準での買いは慎むべき

2024-04-16 11:31:35 | 株式投資
市場は楽観的なだけに少し下がると、この調整は健全で一時的につき絶好の買い場という見方になるが上げ幅を考えるとそうでもないだろう。ここまでの株高は円安という厚化粧で覆い隠されたもので、経済や企業に言われているほど変革進展はなく明らかに買われ過ぎており10%以上下げないと中途半端だろう。 どの水準まで調整するか分からないが、リスクが小さいのは33000円程度から下だろう。昨年から期待先行で大した根拠もなく15000円も上げており、10000円程度の下げが年内にあっても全然不思議でもない。株価は所詮虚像につき虚像が実像に接近して初めて買えるものだ。昨年からの株価は都合の良い解釈で煽られたものであまりにも先食いし過ぎた。40000円と言う高値覚えから少し押せば買いたくもなるが、長期投資でも株は安い時に仕込まないと儲からないもの、中途半端な水準での買いは慎むべきだろう。

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成長より良質な成熟を 

2024-04-10 15:55:16 | 株式投資
我が国は失われた30年から脱却、好循環経済に転換したという見方が有力になってきた。ただそうは言っても生活関連物価が高騰しており、大企業従業員や公務員以外の中低所得層や年金生活者等の可処分所得が増えない多数派には何ら恩恵はない。人口とりわけ生産年齢人口が減少する国は基本的にデフレ体質となるのは免れられない。インフレが間違いなく幅広い好循環に繋がるならまだ良いが、国民生活を犠牲にしてまで物価を上げることにどんな意味があるのだろう? 成長を良しとする考えには昭和の良き時代へのノスタルジーを感じるが、我が国は現状維持が精一杯で身の丈以上の成長を目指せば、少子高齢化、所得の二極化等の問題の存在から相当の痛みを伴う。先進国で高い成長を維持しているのは移民受入に寛容な国々だが、我が国には残念ながら移民を受け入れる素地はかなり乏しい。失われた30年というがデフレの時代は株価こそ低迷したが、生活者目線ではさほど悪い時代でもなくむしろ今より暮らしやすかった。少子高齢化がますます進む中、我が国は成長より良質な成熟した社会を目指すのが正しい選択肢のように思える。
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株価の修正安は必至

2024-04-05 10:10:38 | 株式投資
投資家の心理として今が株高だとまだ上が、株安だとまだ下があるとなる。これはポジションが株高の時は買い手、株安の時は売り手有利だからで心理的な面が強く、いろんな理由をくっつけても基本は屁理屈でどれだけ核心をついているか疑問だ。相場は虚像を巡る戦いでどちらにも大した根拠はない。さらにSNSの普及によるエコーチェンバー現象も無視できない。株高、株安時の予想はトレンドフォローのバイアスがかかっている。日本経済や企業の変革進展は円安という厚化粧からくるこじつけと見られ、新たな成長に入ると言う見方にはかなり無理がある。金融機関中心に持ち合い解消の動きも見られ中長期的な株式の需給も良くない。株式市場は楽観論が支配しているが、中長期で見れば株価の修正安は必至だろう。
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