閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

町田尚子さん絵本原画展(京都)

2024-04-16 15:14:03 | お知らせ(いろいろ)

<隙あらば猫>町田尚子絵本原画展
日時:2024年4月24日(水)~5月6日(月)
   午前10時~午後7時(最終日は午後5時まで)
   会期中無休
会場:大丸ミュージアム<京都> 大丸京都店6階
料金:一般900円 中高大生700円 小学生以下無料

町田尚子サイン会 2024年4月24日(水)
詳細はこちらで
https://dmdepart.jp/museum/kyoto/sukiarabaneko/ 

 

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白花半鐘蔓など

2024-04-13 15:40:51 | 日々

シロバナハンショウヅル。
川側のフェンスで咲いているのを発見。
じつは6年くらい前に、周囲の邪魔なつる草を取り除いてやろうとして、うっかり間違え、これのメインの茎をちょきんと切ってしまったのです。
その後、いっこうに復活する様子がなく、ずーっと悔やんでいたのですが、なんと知らないうちに元気に伸びて咲いてくれました。
「ちょきん」からここまで6年。よくがんばりました。

見た目は「草」だけど、分類上は「落葉低木」のほうに入るらしい。
赤紫の小さい花の咲くハンショウヅルもあるけれど、場所がわるくて、思う存分伸ばしてやれず、もう長いこと花を見ていない。つる植物は難しい。

 

庭のほうもたくさんつぼみがついた! 風船みたいなまんまるつぼみが可愛いです。

 

昨年秋に球根を植えた釣鐘水仙。
ピンクだけど…「スパニッシュ・ブルーベル」でいいのかな?
わたしはヒアシンス系の花が好き(ただし水栽培を除く)ということがわかったので、こういうのを積極的に増やすことにした。
青・ピンク・白の混合を1袋買ったけど、どうやらピンクが過半数。




桑の花。

 

ヒナゲシ、菜の花、紋白蝶。

 

スイバ。
今年はちょうど「花」の時期に見ることができた。

 

小さいけど綺麗。

 

おたま保育園さくら組。
元気にシッポ振って泳いでいるけれど、まだカエルになる日は遠い。
でも、モリアオガエルがすでに鳴きはじめているし、ごちゃまぜになったら大変よ。


本日の鳥さん。

枯れ枝のてっぺんで鳴いているのは…

 

シジュウカラ。スピスピスピ。

 

アトリエの煙突にいるのは…

 

イソヒヨドリ。胸の赤い成鳥オス。
のんびりした感じのメスと違って、きりっとしたカオをしている。
ときどきくちゅくちゅと試し鳴きをしているが、本格的には鳴かない。
東シティに行くと、すでに電柱の上などに陣取って、朗々とさえずりを響かせている。山はまだちょっと気温が上がらず調子が出ないのか。
冬のあいだ家の近くにいたのは茶褐色のメスだけだったけど、いつのまに交代したんだろう。
オスも1年目はメスと同じような色だというから、「いそのひよ子さん」は実は男子だった…のかな??

 

本日の「いいね!」

J'habite une ville fantôme

さびれた町には影たちがひっそり棲んでいる。
フランスの写真家  Thibaut Derien の作品。

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「三日月島のテール」サイン本(再掲)

2024-04-11 15:30:11 | サンゴロウ&テール

しつこくお知らせしてすみません。
サイン入りボックスセット、残り6セットになりましたので、よろしくお願いいたします。
(進級・進学祝いなどに…いかがでしょう?)

お求めは絵本ナビさんにて。
https://www.ehonnavi.net/shopping/item.asp?c=5103046830

偕成社2022年刊の新装改訂版(ソフトカバー)です。
岩崎書店の旧版(ハードカバー)は絶版で、今後入荷の見込みはありません。新装版のほうで読んでいただけると嬉しいです。本棚におさまりやすいコンパクトな箱入りセットがおすすめです。

*****

そして、ひきつづきサンゴロウ6~10巻の中国語版をチェックしているのですが、途中に「断層空間帯」とか「レイヤードスペースゾーン」とか出てきて、これSFだったのか?!とびっくり。
言われてみれば、うみねこ船は小型スペースシップでも違和感ないかも…。
 

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ホケキョ

2024-04-10 15:47:00 | 日々

朝ごはんを食べながら、たいてい窓の外を見ている。
冬の間は、ヤマガラやシジュウカラが餌台に来るのが真正面に見える。
いまは餌台がおふとん屋さんになっているので、せかせかと猫毛を集めてくわえていく様子が見える。
雨のあと、一斉に若葉がひらきはじめ、一晩で景色が変わった。ぼーっと見ていたら、小鳥が1羽、コナラの枝を伝ってやってきて、ちょうど目の前で止まった。
動きがカラ類と違う。スズメとも違う。飛んだときふわふわしていた。あまり翼が強くない、ほっそりした華奢な感じの鳥だ。
光の加減でちらっとオリーブグリーンが見えたので、メジロかな、と思ったら…

 

ホー、ホケキョ! と鳴きました。
え~、ウグイスさん!?

ウグイスは1年じゅうこのあたりにいて、春先から夏までずっと、ときにはうるさいくらいに鳴いているから、ここではありふれた鳥といえるけれど、姿を見ることはめったにない。
他の鳥のように見晴らしの良い高い枝でさえずることはせず、たいてい低木ややぶの中をせわしなく移動しながら鳴いている。
こんなオープンな場所で「ホケキョ」といってるウグイスなんて、ここに住んで以来初めてだ。
ほんとにウグイスだよね? と半信半疑のまま、大急ぎで2階にカメラをとりに行った。
充電器に置きっぱなしだったバッテリーをあわててセットし、大急ぎで戻る。きっともういないだろうなと、半分あきらめつつ見たら、まだ同じところにとまっていたので、またびっくり。
ほとんど場所を変えず、あっち向いたりこっち向いたり、なんと5分近くも鳴いていってくれた。
ここからは、下の池や畑、これから咲き始める八重桜、まわりの山、ずっと遠くの山まで見渡せる。雨のあとの、ようやく晴れた朝、ウグイスも気分がよかったのかもしれない。

小さい鳥なのに、よくあんな大きい声が出るもんだねえ…と、先日Mとも話していたのだった。
のどの羽毛をぷっとふくらませ、ホケキョのところでは尾をきゅっと動かし、全身を使って鳴いていることがわかった。
(鳥の場合、声帯ではなく、鳴管という器官で音を出す。共鳴して大きく響く仕組みになっているそうです)

 

さて、川のむこうの木のてっぺんで鳴いているのは、誰かな?

 

残念ながらこれ以上ズームできないけど…ホオジロ君だね。

先週だったか、夜遅くにお風呂に入っていたら、トラツグミが鳴いていた。この子もまず目撃はできないけれど、毎年この時期に声は聞くので、いることはわかる。
数日前から、ときどきオオルリっぽい声も。「いいじゃないのスウィートレイディ?」と。

 

山桜の若葉と、

 

コナラの若葉。

 

大量の桜の花びらが散り、地面が白っぽくなっている。
コマちゃんはどーこだ?

 

ココダヨ。

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4月の花のいろいろ

2024-04-09 14:54:17 | 日々

あいにくの大雨。
外遊びができなくてつまらないのか、コマが珍しく膝にのってきた。
雨がやむまで、最近撮った花の写真でも並べてみましょう。

トウカイタンポポ(だと思う)。日本の在来種。
家のまわりで、今年は3か所に小さい群落を確認。
コンクリの隙間のようなところは好まないようで、春には早く日があたり、真夏はちょっと木陰になる環境がいいらしい。
ぽふぽふした西洋タンポポに比べると、花びらが少なく、茎がすっと伸び、こころもち色も柔らかい。
花びらが少ない、ということは、できる種子の数も少ないということ。咲いている期間も短い。だから西洋種のようにたくさんは増えない。それだけでなく、ひとつひとつの種子が重いので、それほど遠くへは飛ばないのだそうです。だから生えるところにはまとまって生えているのね。

 

スノーポピーも咲きました。
3株が、わずか1年でなんと3倍に!
(って、はやりの「投資詐欺」とかではありませんよ)
ここを気に入ってくれたということかな。それにしてもずいぶん離れたところまで地下茎を伸ばしていて驚く。あっというまに足の踏み場がなくなってしまう。

 

アケビの花。ミツバアケビ。良い色だ。

 

アケビが咲けば、ヤマツツジも。

 

キブシの花。
薄黄色で藤のように垂れ下がるから「黄藤」…ではなくて、漢字で書くと「木五倍子」。
実から五倍子(ふし)の代用の染料がとれる、とか。
見るだけの花より、使いみちが優先の命名。

 

近くで見ると、マメ科の藤の花とは全然似ていない。


花壇のあっちこっちにヒマワリの芽が出ている。ヤマガラさんの忘れ物だ。
冬のあいだ、寒波や雪の予報が出るようなときは、ヤマガラがしつこくおかわり催促に来て、餌台に出してもすぐなくなってしまう。見ていると、持って行って食べるだけでなく、貯蔵もしていることがわかる。
樹皮の隙間や、花壇の縁などに、つんつんと一粒ずつていねいに埋め込んでいるところを何度か見かけた。
埋めた場所を本人(鳥)が覚えているかどうかはわからない。石のそばに出ている芽が多いので、石が目印だったのかもしれない。
4月に入れば、虫など他の餌も豊富になる。食べなかったヒマワリは、こうして芽を出して、また花が咲き、種がたくさんできる。
そこまで考えての行動だとしたら、これはヤマガラの「農業」といえるのではないかしら。
たぶん何も考えてはいないと思うけど。

 

カリンの花も咲きました。
昨年のカリンジュレが美味しかったので、今年は実を4こ! おねがいします。

 

シャガの花。

お城のまわりの斜面にシャガがたくさん植えてあるのは、攻めてきた敵兵がすべって登れないようにするためだ。
という話を聞いたんだけど、ほんとかしら?
たしかに、シャガの幅の広い葉は、つるつるして踏むとすべりやすそうだ。すべったとき、あわててつかむと、根は意外と浅いので簡単に抜けてきてしまう。
でも、わざわざ植えるかなあ。敵が滑るということは、味方だって滑るということで、それではまずいと思う。
湿り気のある半日陰なら、シャガは勝手に生えて、よく増える。古い城あとにシャガがあおあおと茂っているのを見た人が、そういう話を思いついたのかもしれない。あるいは、踏んで滑った人が、ね。

 

芝生…といっても、ほとんどコメツブツメクサとシロツメクサにおおわれている。
マメ科植物の若い葉は水玉ができやすい。
雨あがりに、このきらきらを見ているだけで幸せ。

(やっと雨やみました)

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桜の季節・その3

2024-04-07 11:45:19 | 日々

もう散り始める桜。
足元にはいろんな花がどっと咲いて、上も下も、見るのが追いつかない。

とても大きな山桜。大きすぎて四分の一しか入らない。
これが人の手で運べるほどの小さな木だった頃を覚えている。いまや二人で囲んでも届きそうにない太さだ。木のほうも若かったわたしを覚えているかな。

 

庭から南を見たところ。
山桜は新芽がひらく頃がいちばんきれい。

 

 

お山のカラスは相変わらず「らぶらぶ」だなあ。

 

菜の花畑。ではなく、畑の菜の花。
手前から、かぶ、ルッコラ、青梗菜、小松菜。

 

のんびりお花見、ではない。ライバルが来ないか見張っているスズメ。

 

ほら来た。ヘリコプター。直升机。
でもこれは海上保安庁ではなくてドクターヘリですね。

 

おたま保育園、火鉢組。
池組とコンテナ組もあります。すべてヒキガエルさんの子どもたち。
これがみんな育ったらぎゅうぎゅう満員になってしまいそうだけど、そうはならず、2センチくらいのちっちゃな黒い子ガエルの状態で卒園していくのです。
そのあと入れ替わりでモリアオガエルさんが来る予定。

 

の・む・なッ!

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コロロ

2024-04-05 10:43:58 | サンゴロウ&テール

「黒ねこサンゴロウ・旅のつづき」シリーズの中国語版の校正をしております。
あちらでは「旅のつづき 1~5」ではなく、「海猫的旅程(=うみねこの旅)6~10」としてリリースされるとのこと。

前回と同じくコピーのできないPDFなので、送っていただいたのをダウンロードしたら、それをグーグルドライブにアップロードし、1話ずつをグーグルドキュメントに変換する。そうするとイラスト抜きの文字の部分だけが表示されるので、それをコピーして翻訳ソフトに貼り付ければ、日本語にして読むことができる。
もっと簡単な方法はないかと思うけど、あれこれ調べたり新たなツールを導入したりしているひまがないので、とりあえずこれでいきます。前回より多少は余裕があるとはいえ、実質10日しかないし。

サンゴロウシリーズの中でも後半の5冊は、ふつうにさらっと読むぶんには平気なのですが、こういう「作業」として一字一句を見ていくときは、書いた当時の状況がよみがえったり、ついつい深く入りこみすぎて「暗影猫魔」に生命力を吸い取られかねないので、合間に休憩をとるなど、気をつけねば。

で、まずは『ケンとミリ』です。これは直訳すると「声の波の中での再会」みたいなタイトルになっているのかな。
この巻は『旅のはじまり』と同じく、現実世界(日本)の子どもが出てくるので、ところどころ「訳注」が入っています。
具体的にいうと、半ズボンと、禁煙車と、ツルのはたおり。
そうか、海外ではこれがわからないんだな…ということがわかって面白い。
しかし、当時は特急に「喫煙車」というものがあった、なんてことは、もう作者も忘れてしまっていて、日本ではこうですよ、という注をつけられたら誤解を招くのではないかしら。「半ズボン」(いまや死語?)だって、昔は男子児童がはくものというイメージだったけど、いまは大人だって平気で短パンはいて歩いてますし。

重要なアイテムである「トランプ」のマークが、梅花(クラブ)、紅桃(ハート)、黒桃(スペード)、方片(ダイヤ)、鬼牌(ジョーカー)となっていて、なるほど!と思いました。
ケンがミリのことを「何センチ何ミリのミリ」と言ってるところは、(ミリの表記が「米莉」なので)米粒を思い浮かべている、とあり、うまいこと訳してくださってます。

それと、たぶんそうじゃないかと予想していたことですが、原本45ページ前半の数行はごっそり削除されておりました。ミリはともかく、主人公のケンは、先生の言うことを聞く「良い子」でなければならない、ということですかね。これはまあ、文句をいってもしかたがない。

翻訳ソフトのありがちな間違いや変てこな日本語にもだいぶ慣れましたが、中国語の「古屋珊瑚郎」が和訳で「降谷コロロ」と表示されたのには、おめめぱちくり。コロロって…何?

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よそ猫ナポリ

2024-04-04 09:56:06 | 日々

スノーフレーク。

 

…を下から見たところ。

 

先日、朝の5時前。家の前で「わぁお! わぁお!」と大声で鳴く猫がいた。
半分眠りながら、あ、懐かしい感じの声だな、と思ったのは、もう40年も前にうちに来たジャム太という猫が、晩年ちょっと認知症みたいになって、昼夜かまわずわあわあ叫んでいたからだ。
ジャム太の場合は(21歳と長生きしたので)老朽化でスイッチの接続がおかしくなっていたけれど、本来は発情期用のとっておきの声。立候補者が選挙カーで「よろしくお願いいたします!」と言って回るようなもの。
つまり「よそ猫が来た」ということです。

布団の足元にクレ坊が乗っていたので、「クレちゃん、誰か来たよー」とつついてみたが、気にもせず悠々と寝ている。
まもなく階下で「う~~あ~~~!」と警報サイレン。対応しているのはコマちゃんか。
コマでは心もとないので、とりあえず応援に駆けつける。玄関ドアを開けたら、白っぽい猫がぱっと逃げた。

あの子だな。去年の秋に、アトリエの外廊下でコマ吉に威嚇されていたサバ白。すらっと足が長く、小顔で、まだ若い感じ。前回は遠くてよくわからなかったけれど、全体にふっくらときれいで、栄養状態も良さそうだから、どこかの飼い猫だと思う。
ぽんぽんと跳びはねるように、すぐ見えなくなった。コマは窓の内側にいて、追っていかなかったようだ。

次の日、朝食時に、同じ猫がデッキにひょこっと姿を見せた。今度はMがいて「こらっ!」と追い払った。その後は来ない。「でかい猫だなー」とMは言っていた。
うちに来ても、女の子はいないし、ゴハンも出ませんから、あきらめてね。

(例によって名前はテキトーです。ナポリといえばピザ?くらいしか知らない)


本日の「いいね!」
ナポリつながりで(…つながってる?)

Napule (Official Video)

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ちゅんちゅん

2024-04-02 09:55:14 | 日々

かたや、ヤマガラさん。

 

こなた…あれ? きみは誰だ?

 

スズメさん?!

…と驚くのは、ここの環境がほぼ「山林」だからです。
スズメがいるのは、もっとひらけた場所で、人家があって田畑があって雑草の生えた空き地などもある「里」から「町」にかけて。
だから閑猫堂では、スズメが来たというだけでニュースになる。
そのスズメが、突然やってきた。だけでなく、「ちゅん! ちゅん! ついっちょん!」と明らかに繁殖期のさえずりをしているのは、なぜかというと、

 

2階のベランダに巣箱をつけたからです。

じつはここ、ヤマガラ夫婦がすでに契約済みだったのに、今朝早くひと騒ぎあり、どうやらスズメが押しかけてきて横取りしちゃったらしい。
そういうことは以前もあった。でも、もう何年もスズメは来ていなかったので、大丈夫かなーと思ったのが甘かった。

昔ながらのわら葺きや瓦葺きの家が減るにつれて、巣作り場所がなくなり、スズメ社会では深刻な住宅難だそうだ。
スズメは狭いとこにもぐりこむのがうまく、3センチの入口があれば入るというけれど、うちの屋根を見ても、瓦(というのかな?)の形状はフラットで、ぴっちり固定されており、軒先にもどこにもまったく隙間というものがない。換気口も目の細かい網でガードされている。こちらが頼んだわけではなく、現代の住宅というのは、はじめから人間以外の生物をシャットアウトする仕様になっているのです。

繁殖に成功できるかどうかは、場所の確保にかかっている。だから春のスズメは、みんな隙間探しに必死。ベランダに巣箱がついたのを、どこか遠くからしっかり見ていて、早い者勝ち、それ行け、と飛んできたのだ。

もともと瓦の隙間で満足な鳥だから、この巣箱ほどの大きさ深さは必要ないのだが、大きすぎれば巣材をいっぱい詰め込んで狭くすればいいじゃない、という適応力がスズメにはある。
ヤマガラとスズメでは、身体の大きさはほぼ同じだけれど、スズメのほうが断然気が強く、たいていヤマガラが追い出されてしまう。
しかたがない、この巣箱はスズメさんにあげよう。ヤマガラさん用には、急いで新しいのを作ってもらいましょう。


朝早くから屋根で誇らしげに鳴くスズメ氏。

 

あらま、すでにペアでしたか。

 

2羽連れ立って、さっそく庭で餌さがし。
(2羽…撮ったつもりだけど、1羽しか写ってない!)

 

くわえているのは巣材かな?

この日はホオジロもペアで庭に来ていたし、アオジかカワラヒワか、黄緑っぽいのもちらっと見かけた。
声だけは、ウグイス(「ホー、コマチャン!」と鳴いてる)、コジュケイ、サンショウクイ、カケス、イカル。

そういえば2週間くらい前だったか、山のほうで「ほーい、たすけてくれえ、たすけてくれえ」と繰り返し鳴く鳥がいた。
それほど深刻でも切羽詰まった感じでもなく、ちょっと手伝ってほしいけどあとでもいいよーと言ってるみたいな、リコーダーのような声。
初めて聞く声だったので、Mと「なんだろうね?」と言っていたけれど、2日続けて鳴いて、その後は聞こえない。
なんだったんだろうね?

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桜の季節・その2

2024-03-31 23:17:26 | 日々

山桜が次々と咲いていく。ソメイヨシノは、まだちらほら。

 

白と金色。2階の窓から一番近い木。

 

いつも一番遅くに咲く水仙。

 

ヤマガラ・シジュウカラ専用おふとん屋さん。仮店舗で営業開始しました。

いつもは4月に入ると餌を出すのをやめて、かわりに巣材を提供するのだが、ひまわりの種がもう少し残っていて、できれば使い切ってしまいたいので、餌台が空かない。猫毛バスケットはとりあえずクレマチスのトレリスのてっぺんにつけてみたところ。
地面に近いと猫がいて危険だし、高すぎると補充がしにくいので、置き場所がなかなか難しい。
今年も猫毛が足りないぶんは、白柴ハナちゃんにご協力いただいております。

 

急に初夏の陽気でびっくり。ひかげ、ひかげ。

 

おうちでも、ひかげ~。

 

こちらは、おなじみ穴あき抱き枕。
(先日の暴風で両方とも飛ばされたのを、拾ってきました)

 

本日の「いいね!」
(イースターに、ぎりぎり間に合った)

世界の美しいイースターエッグ

木にいっぱい吊るす「オステライアーバウム」はドイツの伝統だそうです。
クリスマスツリーよりも「雛の吊るし飾り」に似ているような。

6、7年前に、ハロウィンの次はイースターだ、という動きがちらっとあったような気がするけれど、その後あまり普及した様子もなく、この時期はみんな桜のことばかり気にしている。
スーパーでコーヒーを買おうとしたら、いつもの銘柄が見当たらない。よくよく探したら、パッケージに桜の絵がついていてわからなかったのだった。中身は同じで、べつに味や香りが桜なわけではない。
缶ビールが季節限定でピンクの花柄になったりするのは、お花見に持って行くためと思えなくもないけれど、コーヒー+桜は何のアピールなのか。春だから飲みたくなるというものでもないし。(ない、でしょ?)
でもまあ、今年も無事に春がめぐってきて、花は咲き、関係あるものもないものも便乗してほろ酔い桜色になって、めでたいことだ。世の中には花見どころでなく苦しんでいる人々もおおぜいいるけれど、いま楽しめる人はそれぞれに心おきなく楽しめばよい。
ああきれいだったなあ、楽しかったなあという一日の満足感と幸福感の蓄積が、その人の優しさや強さになりますように。

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