DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

プロ17戦目が決定(スーパーバンタム級)

2024年03月28日 05時13分06秒 | 強いぞジョーさん

5月8日、エディオンアリーナ・大阪で予定される試合です。
スーパーバンタム級8回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)対 チャイワット ブアトクラトック(タイ)

*元WBCバンタム級王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の次男坊寿以輝のプロ17戦目が決定。ここまでの戦績が16戦15勝(10KO)1引き分けの寿以輝。1月に日本ランカー与那覇 勇気(真正)を判定で破り、徐々にではありますが、ようやく上向きなキャリアになってきた感があります。

今回寿以輝が対戦するチャイワットは、41勝(27KO)9敗(4KO)という戦績の持ち主。2010年7月にプロデビューを果たしている、31歳ながらも大ベテランの選手。

大阪帝拳ジムの吉井会長によると、「これまでのキャリアで一番の強敵」だそうです。しかしタイ人の戦績の紐を解いてみると、2年前にWBCアジア大陸フェザー級という、何ともいかがわしい王座(8回戦です!)を獲得したほかは、ほとんどの試合を8回戦、もしくは6回戦で行っているようです。それでもサウスポー(左構え)で、50戦も実戦を行ってきたというあたりは警戒すべきでしょう。

まずはこの試合での内容はもちろん、確実な白星を収めてほしいものです。

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力石、イタリアで大逆転勝利(スーパーフェザー級)

2024年03月27日 05時41分48秒 | 世界ボクシング

先週22日、イタリアで行われた試合結果です。
スーパーフェザー級戦(12回戦):
力石 政法(緑)TKO12回2分34秒 ミカエル マグネッシ(伊)

*これまでにOPBF(東洋太平洋)、WBOアジア太平洋王座を順次獲得してきた力石。国内のライバルや、世界王座への挑戦経験を持つ実力者たちを退けながら、確実に世界への階段を登ってきました。

そんな日本同級の牽引車である力石が16戦目にして海外のリングに初登場。以前はマイナー団体IBOのタイトルを保持し、現在はWBCのシルバー王者である実力者マグネッシ相手に、大苦戦を強いられることに。

常にハイペースなイタリア人を前に、後手後手となってしまった力石。ポイントでも一方的に押されていた力石は、中盤以降は鼻血を流すなど、苦しい状況から抜け出す事が出来ません。しかし10回、右のカウンターで大きなチャンスを迎えた力石。最終12回に2度のダウンを奪いTKO勝利につなげる事が出来ました。

11回終了時の採点でも、0対3(102-107、103-106x3)と大きくリードされていた力石。敵地のど真ん中で稀に見る大逆転劇を演じると同時に、世界初挑戦に向け大きく前進しています。

下記は力石が活躍するスーパーフェザー級の、2024年3月27日現在のチャンピオンたちとなります。

WBA:ラモント ローチ(米/0)
WBC:オシャキー フォースター(米/2)
IBF:ジョー コルディナ(英/1)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):坂 晃典(仲里/0)
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:原 優奈(真正/0)

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あの試合から30年(WBAライト級:1994年3月19日・その2)

2024年03月26日 05時46分35秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年と一週間前にあたる1994年3月19日、南アフリカで行われた試合結果です。
WBAライト級戦:
王者グッシー ナザロフ(協栄/キルギスタン)判定3対0(118-108、118-110、118-111)挑戦者ティンガン トベラ(南ア)

*5ヵ月前に対戦している両雄。その時はナザロフ、トベラ共にそれぞれ一度ダウンを喫するなど、一進一退の攻防がフルラウンドに渡り続きました。勝者となったナザロフですが、目の下を大きく腫らすなど、まさに満身創痍の末世界のベルトを奪取しています。

第一戦から5ヵ月のインターバルを挟み、ダイレクトリマッチが行われました。世界トップレベルの選手が、その僅かな期間で大きな変化をするというのは、よほどの事がない限りないでしょう。しかしこのリターンマッチでは、勢いというのでしょうか、ナザロフが自信満々で終始ペース試合を把握。7回にダウンを奪うなど、まったくのワンサイド・ゲームで勝利を収めてしまいました。

 

(再び敵地に乗り込み、ワンサイド劇を演じたナザロフ)/ Photo: Sport & Note

一戦ごとにその戦力を増していた当時のナザロフ。トベラとの連戦の前までは、後半にペースが乱れるなど、まだまだ不安定な面がありました。しかしトベラとの敵地での2連戦を期に、そのテンポの良いボクシングに加え、フルラウンドに渡るペース配分のコツを掴み、安定政権樹立の第一歩を歩み始める事になりました。

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ヘビー級の情報です(色々:03‐25‐24)

2024年03月25日 05時04分16秒 | 世界ボクシング

最近(2024年3月25日ごろ)のニュースです。

1)前WBCヘビー級王者デオンティー ワイルダー(米)と、2週間前にWBO暫定王座を失ったばかりの張 志磊(中国)が6月1日、サウジアラビアで対戦するようです。強打者同士によるサバイバル戦、KO決着は確実と見ていいでしょう!

2)同じ興行では、IBFヘビー級の指名挑戦権を持つフィリップ フルゴビッチ(クロアチア)が、前WBAレギュラー王者ダニエル デュボア(英)と対戦。この試合に、空位になるであろうと予想されるIBF王座が争われるかは不明です。

3)昨年、張に連敗を喫したジョー ジョイス(英)。今月16日、同国人カッシュ アリを相手に再起戦に臨み10回KO勝利を収めています。

4)ワイルダーとの対戦話がありながらも結局は実現しなかったアンディ ルイス(米)。一時はアンソニー ジョシュア(英)を破り、3団体統一ヘビー級王座に君臨しました。ワイルダー戦の交渉が決裂して以来、何の音沙汰もありません。ルイスが最後に実戦を行ったのは2022年の9月となります。そろそろ次戦に向けて何らかの動きを起こして貰いたいですね。

5)本来なら今週末30日にブルガリアで行われる予定だったWBAヘビー級レギュラー王者マヌエル チャー(独)とクブラト プーレフ(ブルガリア)による一戦は、チャーが負傷したため延期に。プーレフは同日に、WBAインターナショナル戦に出場する事になりました。

6)本来なら今週末30日には、上記のWBAヘビー級戦に加え、名古屋でのミドル級トーナメントや、ティム チュー(豪)とキース サーマン(米)の一戦が行われる予定でした。しかしそれらのすべてが中止か、対戦相手を変更して行われることとなりました。同日、いくつかの好カードが行われる予定ですが、これ以上の予定変更はナシにしてほしいものです。

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重量級の井上、辛くも生き残る(スーパーウェルター級)

2024年03月24日 05時33分53秒 | 世界ボクシング

今月18日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋スーパーウェルター級戦:
王者井上 岳志(ワールドスポーツ)引き分け(1対0:115-113、114-114x2)挑戦者ウェイド ライアン(豪)

*井上、ライアンは共に、現WBO王者ティム チュー(豪)と拳を交えた経験があります。井上は2021年11月に、ライアンは2017年10月に、大差判定でチューの軍門に下っています。チューを挟んで見てみると、両者の実力は拮抗しているものとみていいでしょう。

実際に行われた試合でも、フルラウンドに渡り一進一退の攻防が続きました。結局はどちらも明白なポイントを奪えずに12回が終了。両者痛み分けの結果となっています。

昨年5月にも敵地比国の地で引き分けを経験している日本重量級の星・井上。2019年1月に、5月にサウル アルバレス(メキシコ)に挑戦するハイメ ムンギア(メキシコ)と対戦し、大差判定負けを喫しています。その試合では、持ち前のタフネスでフルラウンドを戦い抜き、その後の活躍も期待されました。しかしここにきて、ムンギアには大きく水を開けられてしまったようですね。

下記は2024年3月24日現在の、スーパーウェルター級の王者たちとなります。

WBA:イスラエル マドリモフ(ウズベキスタン/防衛回数0)
WBC:空位
IBF:空位
WBO:ティム チュー(豪/2)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/3)
日本:出田 祐一(三迫/2)

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今週末の試合予定

2024年03月23日 05時33分01秒 | 世界ボクシング

2024年3月第四週末の主な試合予定です(2024年3月23日から3月29日まで)。

2週間前のように、この期間には世界主要団体の世界戦や、日本国内での大規模な興行はありません。しかし、数多くの中小規模の興行が世界各地で予定されているようです。

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矢吹、無難に再起(フライ級)

2024年03月22日 05時54分23秒 | 世界ボクシング

先週末16日、ポートメッセなごやで行われた試合結果です。
フライ級戦(10回戦):
前WBCライトフライ級王者矢吹 正道(緑)TKO4回2分41秒 ケビン ビバス(ニカラグア)

*アキレス腱を断裂するという大怪我を負った矢吹。そのため、14ヶ月という長期のブランクを作ってしまいました。昨年1月以来の実戦となった矢吹ですが、昨年10月にWBOライトフライ級暫定王座決定戦に出場したビバスに快勝。3回、4回に立て続けにダウンを奪い、無難な再起を果たしています。

下記は2024年3月22日現在の、矢吹が主戦場としているライトフライ級の王者たちとなります。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数3)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/4)
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/0)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/3)
OPBF(東洋太平洋):ミエル ファハルド(比/0)
WBOアジア太平洋:ジェイソン バイソン(比/0)
日本
川満 俊輝(三迫/0)

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チュー2世、対戦相手が変更(スーパーウェルター級ほか)

2024年03月21日 05時56分01秒 | 世界ボクシング

来週末となる3月30日、米国ネバダ州で予定される興行です。
2団体スーパーウェルター級戦:
WBO王者ティム チュー(豪)対 元WBC暫定王者セバスチャン フンドラ(米)

*元スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子で、現在WBOスーパーウェルター級王座に君臨しているティム。当初の予定では、無冠戦で元WBAウェルター級王者キース サーマン(米)と拳を交える予定でした。しかしサーマンが負傷のため試合出場が不能に。代わって同じ興行に出場を予定していたフンドラと対戦する事となりました。

この試合にはチューの保持するWBO王座と、現在空位のWBC王座も争われることになります。この興行には、「チュー対フンドラ」以外にも、複数の注目度の高し試合が組み込まれています。

WBCスーパーウェルター級戦(暫定王座決定戦):
ブライアン メンドサ(米)対 セルヒイ ボハチュク(ウクライナ)

*当初フンドラが、ボハチュクと対戦する予定でした。その一戦ははじめ暫定王座決定戦として行われることが発表され、その後正規王座決定戦に昇格。対戦カードが変わった事により、再び暫定王座戦に降格となりました。

メンドサは、昨年4月にフンドラを破りWBC暫定王座を獲得。10月に、チューの保持するWBO王座に挑戦しますが判定負け。チューとの一戦には、当時メンドサが保持していた暫定王座を争われず、暫定王座は空位となりました。その処置は、メンドサが暫定王座を返上したか、あるいはWBCが王座を剥奪したかは不明です。

WBAミドル級戦:
エリスランディ ララ(キューバ)対 挑戦者マイケル ザラファ(豪)

WBAスーパーライト級戦:
王者ロニー ロメロ(米)対 挑戦者アイザック クルス(メキシコ)

WBCフライ級戦:
王者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)対 挑戦者アンジェリーノ コルドバ(ベネズエラ)

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対戦相手変更、延期、決定、などなど(色々:03‐20‐24)

2024年03月20日 05時29分40秒 | 世界ボクシング

最近(2024年3月20日ごろ)のニュースです。

1)本来なら今月末日、レラト ドラミニ(南ア)との再戦に臨む予定だった亀田 和毅(TMK)。対戦相手がケビン ビジャヌエバ(メキシコ)に変更となっています。

2)和毅が出場を予定している興行には当初、日本王者国本 陸(六島)を含む8人のミドル級選手によるトーナメントの第一回戦が行われる予定でした。しかしそのトーナメントは延期となってしまいました。「延期」と言われていますが、このトーナメントが実際に行われるかどうかは甚だ疑問符が打たれます。

3)20勝全KO1敗のスブリエル マティアス(プエルトリコ)が6月15日、地元プエルトリコのリングに登場。リアン パロ(豪)を相手に、保持するIBFスーパーライト級王座の2度目の防衛戦を行います。

4)スーパーライト級のジョシュ テイラーとジャック カテラルによる英国ライバル同士による再戦が5月25日に行われます。本来なら4月27日に行われる予定でしたが、テーラーの負傷により約一ヶ月の延期となりました。

5)フライ級のIBFとWBOの2つのベルトを保持しているジェシー ロドリゲス(米/帝拳)。6月29日にWBCスーパーフライ級王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)に挑戦するという話がまとまりそうな雰囲気です。

6)現役最強選手の一人であるウェルター級王者テレンス クロフォード(米)。今年の夏に、ミドル級の実力者クリス ユーバンク(英)と対戦するという話があるようです。

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あの試合から30年(WBAフェザー級:1994年3月19日・その1)

2024年03月19日 05時18分49秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年3月19日、神戸ワールド記念ホールで行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦:
王者エロイ ロハス(ベネズエラ/帝拳)TKO5回48秒 挑戦者浅川 誠二(神戸)

*1990年代前半の日本フェザー級の牽引車だった浅川の、2度目の世界挑戦が地元神戸で実現しました。浅川が挑戦するロハスは、この試合が行われる3ヶ月前に韓国で王座奪取に成功。浅川との一戦はその王座の初防衛戦となります。

(浅川の地元神戸で実現した世界フェザー級戦)/ Photo: Youtube

ロハスと浅川はそれぞれ一度、韓国の地で苦杯を舐めています。ロハスは1991年9月に、浅川は1992年1月に、当時のタイトル保持者だった朴 永均(韓国)のラッシュの前に敗北。ロハスはその朴にリベンジを果たし現在の地位を獲得。浅川の地元で日本が誇る強打者と対峙する運びとなりました。

基本に忠実な浅川が、「カエル跳び」からいきなり右を振るうというかく乱戦法で幕を開けたこの一戦。そんな変則的な攻撃に対し、ロハスは冷静に対処していきます。浅川のトリッキーなボクシングに、シャープなワン・ツーで対抗。順当にポイントを奪っていきます。挑戦者らしく、常に積極的に攻撃を仕掛けていった浅川ですが、両者の間にはどうしても埋めがたい実力の差があったようです。

5回開始早々、ロハスのきれいなワン・ツーからの右でダウンを喫した浅川。KOパンチャーと知られるロハスは、今度は右、左、右のコンビネーションで再度浅川からダウンを奪います。カウント中にレフィリーは浅川のダメージを考慮し、試合継続を許さずそこでゲームセット。ロハスが王者の貫禄を存分に見せると同時に、満員御礼の会場からはため息の声が聞かれました。

世界では軽量級に区分されるフェザー級。この試合が行われてから30年の間に、日本からは数名の世界王者が誕生しました。しかし、当時の世界フェザー級というのは、日本からみる重く遠い階級でした。

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