先月末31日、名古屋国際会議場で行われた試合結果です。
ヘビー級戦(8回戦):
アレクサンドル ジュル(ルーマニア)判定3対0(79-72x3)日本ヘビー級王者但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3)
*最重量級の日本王者として、奮闘している但馬。一階級下のクルーザー級進出を目論み、同級の地域王座レベルのジュルを迎える事になりました。
21勝(8KO)の戦績が示す通り、力強さは感じられないジュルですが、これまでに何度も欧州王座戦や、主要団体のインター王座戦などに出場してきた実績を持つファイターです。コツコツと左右のパンチを上下に打ち分けながら、但馬を追い込んでいきます。
2回には右アッパーでダウンを奪ったジュル。その後も経験で大きく下回る日本王者に付け入る隙を与えずに試合終了。大差判定で日本の最重量級のホープに初黒星を与えました。世界中堅選手相手にも、実力に大きな隔たりがあることを痛感させられてしまった但馬。まずはアジア太平洋圏で実力と実績の上乗せが必要なようです。
2024年4月12日現在のヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきます。
WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):マヌエル チャー(独/0)
WBC:タイソン フューリー(英/3)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO(暫定):ジョセフ パーカー(ニュージーランド/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)
フェザー級戦(10回戦):
亀田 和毅(TMK)TKO5回終了 ケビン ビジャヌエバ(メキシコ)
*昨年10月、レラト ドラミニ(南ア)との世界ランカー対決に敗れ、世界戦戦から大きく後退してしまった和毅。当初、ドラミニとの再戦を予定していましたが、両陣営の折り合いがつかず。代わって、中堅選手ビジャヌエバを相手に再起戦を行うことになりました。
初回から、スピードと左右のコンビネーションでメキシカンを圧倒していった和毅。試合中盤で相手の棄権を呼び込んでいます。
格下相手に、無難な再起戦を行った和毅。フェザー級での世界挑戦を目論んでいるようですが、その前に日本国内のライバルたちとの手合わせを見てみたいものです。
下記は和毅が主戦場とするフェザー級の、2024年4月12日時点での王者たちとなります。
WBA:レイモンド フォード(米/0)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/0)
IBF:ルイス アルベルト ロペス(メキシコ/3)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):堤 駿斗(志成/0)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/0)
日本:松本 圭佑(大橋/2)