DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ライトフライ級の井上、王座獲得ならず(WBOアジア太平洋ライトフライ級)

2024年04月24日 05時47分29秒 | 世界ボクシング

先日21日・日曜日、大阪市住吉区民センターで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ライトフライ級戦:
王者ジェイソン バイソン(比)判定3対0(97-93、96-94x2)挑戦者井上 彪(六島)

*3試合続けて日本のリングに降り立ったバイソン。話題先行の感がある井上を手数で圧倒し判定勝利。昨年師走に神戸のリングで獲得した王座の初防衛に成功しています。

下記は2024年4月24日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数3)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/4)
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/0)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/3)
OPBF(東洋太平洋):タノムサク シムシー(タイ/0)
WBOアジア太平洋:ジェイソン バイソン(比/1)
日本
川満 俊輝(三迫/0)

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プロ失格、などなど(色々:04‐24‐24)

2024年04月24日 05時16分39秒 | 世界ボクシング

最近(2024年4月24日ごろ)のニュースです。

1)先週17日、プロ僅か3戦目でOPBF(東洋太平洋)フェザー級王座を獲得する等、将来が期待されていた堤 駿斗(志成)が後楽園ホールのリングに登場。10年前のWBAバンタム級王者アンセルモ モレノ(パナマ)と対戦し、3回でKO勝利を収めました。

本来ならフェザー級で行われる筈だったこの一戦ですが、驚くことに堤は前日計量で大幅に体重を超過。一階級上のスーパーフェザー級のリミットに迫るウェートで登場してます。試合後、本人は「コロナウィルスに感染したための体調不良」だったと弁明。今後は「精進に励んで信頼を取り戻したい」と言っているようです。どうやら現役続行の意向のようですが、彼はプロ失格です。

2)計量失格が相次いでいますが、このような悪行に対しては厳しい対策が必要でしょう。数年間の出場停止処分といった生温いものではなく、永久追放でも決して厳しい対応ではありません(しかも実際の出場停止期間は僅か半年)。対策が甘すぎるから計量失敗という悪例が後を絶たないんです。ここでしっかりしておかないと、真面目に減量に励んでいるボクサーに対し失礼です。

3)これまでにミニマム級とライトフライ級で世界王座を獲得してきた京口 紘人(ワタナベ)が来月11日、韓国のリングに登場。ビンス パラス(比)を相手に、フライ級転向第3戦目を行います。

4)同じリングには、OPBF(東洋太平洋)ミドル級王者竹迫 司登(ワールドスポーツ)が豪州のテイジ プラタップ シンを相手に、昨年10月に獲得した王座の初防衛戦に臨みます。

5)WBAスーパーミドル級の第2のタイトルであるレギュラー王者デビット モレル(キューバ)が6月22日、WBAライトヘビー級の第2の王座を賭けラディボイェ カラジッチ(米)と対戦します。モレルが勝利を収めた場合、スーパーミドル級の王座は返上されるようです。しかしWBAの「一階級一人王者」体制はどうなってしまったのでしょうか?

6)WBO最軽量級王者オスカル コラーゾ(プエルトリコ)が6月7日、米国ニューヨーク州のリングに登場。ヘラルド サパタ(ニカラグア)を相手に、保持する王座の3度目の防衛戦を行います。

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あの試合から30年(IBFジュニアライト級ほか:1994年4月22日・その2)

2024年04月23日 05時27分55秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1994年4月22日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
IBFジュニアライト級戦(現スーパーフェザー級):
王者ジョンジョン モリナ(プエルトリコ)判定3対0(118-110x2、117-112)挑戦者グレゴリオ バルガス(メキシコ)

*「ホリフィールド対モーラー」戦をメインとした興行で、中量級の好カードが実現しました。これまでに3度スーパーフェザー級王座を獲得してきたモリナが、当時評価が高かった前WBCフェザー級王者バルガスを迎え5度目の防衛戦を行っています。

打ち合い好きな両選手に加え、「プエルトリコ対メキシコ」というファン待望のライバル国出身者同士による一戦。「どれだけの激戦になるのか!?」と大きな期待が寄せられていました。しかし蓋を開けてみるとモリナが試合巧者ぶりを発揮し、バルガスの強打はフルラウンドに渡り空回りする事に。モリナが予想外の大差の判定勝利を収め、防衛記録を伸ばしています。

 

(強豪バルガスを相手に、安定したボクシングを見せつけたモリナ)/ Photo: Pinterest

強豪バルガスを退けたモリナは、この試合後も長らく世界のトップ戦線で戦い続けます。専門家の間ではそれなりの評価を受けていた選手ですが、もっともっとその実力を評価されていい選手だったでしょう。

 

WBAバンタム級戦:
挑戦者ジョン マイケル ジョンソン(米)TKO11回1分21秒 王者ジュニア ジョーンズ(米)

*多くの世界戦が予定されていた30年前のこの時期、軽量級の世界戦で番狂わせが起こりました。「ポイズン=毒針」の異名を持つジョーンズは、前年1993年10月にWBAバンタム級王座を獲得し、この年の1月には早くも初防衛に成功しています。その鋭く長い左ジャブと、恵まれた体格から小型トーマス ハーンズ(米)として期待された、当時のスーパースター候補生の一人として挙げられていました。

ジョーンズの2度目の防衛戦に選ばれたジョンソンは、一階級下のスーパーフライ級の選手で17勝4敗の戦績の持ち主。レコードが表すように、それほど悪い選手ではありません。しかしこれといった武器を持たず、まとまりはあるものの、地味な選手という印象です。

1989年8月に4回戦で対戦している両者。その時はジョーンズが判定勝利を収め、順当にプロキャリアを形成しつつありました。4年半ぶりに再び拳を交えた両雄。世界王者としての威厳というのでしょうか、ジョーンズが鋭い左ジャブと、左右のボディー攻撃でジョンソンを圧倒していきます。

軽量級離れした豪快なボクシングを展開するジョーンズに対し、ジョンソンは固いガードから左右の細かいパンチという手堅いボクシングで対抗。簡単にジョーンズにペースを許すことはありません。

一進一退の攻防が続く中、中盤4回に大きな分岐点が訪れます。大振りのジョーンズのボクシングに順応した挑戦者は、右の打ち合いを制しダウンを奪います。元々耐久力に疑問符が持たれていたジョーンズは、足元がふらつき大ピンチに立たされてしまいます。

中盤以降も両者が激しいパンチの交換を続けますが、ジョンソンが要所要所で明確なパンチを当てジョーンズを追い込んでいきます。迎えた11回、プッシュ気味のパンチながらも2度目のダウンを奪ったジョンソン。試合再開後、王者に連打を見舞ったところでレフィリーストップを呼び込む事に成功。少々早いストップに見えましたが、世界的には無名だったジョンソンが世界の頂点に立つこととなりました。

(番狂わせの主人公ジョンソン)/ Photo: San Antonio Express-News

辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の対抗馬として、日本のボクシング誌にもたびたび登場していたジョーンズ。思わぬ形で王座から転落すると同時に、プロ初黒星を喫してしまいました。 

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あの試合から30年(2団体ヘビー級:1994年4月22日・その1)

2024年04月22日 05時42分10秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の今日にあたる1994年4月22日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
2団体ヘビー級戦:
挑戦者マイケル モーラー(米)判定2対0(116-112、115-113、114-114)IBF/WBA王者イベンダー ホリフィールド(米)

*この試合が行われる前年1993年11月、宿敵リディック ボウ(米)に僅差の判定勝利を収め世界ヘビー級王者に返り咲いたホリフィールド。当時、世界ヘビー級王座から転落し、再び世界のベルトを腰に巻くことは非常に稀な事でした。ホリフィールドはフロイド パターソン(米)、モハメド アリ(米)、そしてティム ウィザスプーン(米)に続く僅か4人目という偉業を達成したことになっています。

王座に返り咲いたホリフィールドが迎えたモーラーは、これまでにマイナー団体WBOのライトヘビー級とヘビー級を獲得してきた選手。ライトヘビー級時代には、9度の防衛戦をすべて規定ラウンド内で終わらせてきた(KO/TKO)強打者でした。ヘビー級に転向後は、対格差のアドバンテージが無くなったため、強打に加え技術力もアップ。最重量級に転向後も、積極的に強豪選手たちと拳を交え、全勝記録を35(30KO)に伸ばしていました。

(世界ヘビー級王座に返り咲いたホリフィールド(右)が、サウスポーのモーラーを迎えた一戦)/ Photo: KO Fight Posters

現在はオレクサンデル ウシク(ウクライナ)をはじめ、優秀なサウスポー(左構え)の選手が存在する最重量級。しかし30年前までは、長いヘビー級史上サウスポーの世界王者は存在しませんでした。ジョー フレージャー(米)は左利きでしたが、リング上ではオーソドックス(右構え)で戦っていました。ロッキー バルボア(米)は、アポロ クリード(米)を破り世界のベルトを腰に巻くことに成功しましたが、それは映画の話。そしてサウスポーの世界王者が存在しないに加え、左構えの選手自体希少価値のある存在でした。

(世界ヘビー級史上初(!)のサウスポーチャンピオン ロッキー バルボア)/ Photo: Wikipedia

2階級下のライトヘビー級から乗り込んできたモーラーは、そのサウスポーの選手。ホリフィールドにはプロ、アマを通じて長いキャリアがありましたが、サウスポー選手との対戦となると実に8年ぶりの事。苦手云々以前に、サウスポーとの対戦経験が乏しいというのがどうしてもディスアドバンテージとなってしまいます。

案の定、右構えの選手との対戦時と比べ、どことなくやりづらそうなこの日のホリフィールド。それでも2回、右ショートからの左フックで先制のダウンを奪っています。

(あっさりとダウンを奪ったホリフィールドでしたが...。)/ Photo: BoxRec

序盤戦でホリフィールドがダウンを奪い、モーラーは打たれ脆さで知られた選手。このまま王者がペースを握り、あるいは「早い段階でのKO/TKO勝利もあるのでは?」とさえ思わせるような試合展開になる予感がしました。しかしその予感は大きく外れる事となります。

(攻勢を取るも、中々波に乗れないホリフィールド)/ Photo: the Fight City

中々波に乗れないホリフィールド。体は引き締まっており、普段通りの筋肉で覆われた上体もいつも以上に逞しく見えました。しかしコンディション調整に失敗したのか(オーバーワーク?)、足に全くと言っていいほど力が入っていません。得意のコンビネーションも続かず、バランスの良い選手として知られるホリフィールドが何度もバランスを崩す場面がありました。

この日のホリフィールドは、コンディション云々以前に、元気がありませんでした。ボウとの2連戦を境に、髪の毛の薄さも目立つようになります。また、この試合後に心臓に問題があることが発覚し、「健康状態が悪いのでは?」と危惧されるニュースが飛び交うのもこの時期からです。

不調のホリフィールドを尻目に、モーラーはシャープな右ジャブを丁寧に突き続け、マイペースながらも試合の流れを完全に把握。最後まで安定したボクシングを披露し、僅差の判定ながらも明白な勝利を収め王座奪取に成功。同時に、ヘビー級史上初のサウスポーの世界王者としてそんなを歴史に刻むことになりました。

(丁寧な右ジャブで、ホリフィールドを破ったモーラー)/ Photo: Facebook

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下町、3度倒してV2(日本スーパーバンタム級ほか)

2024年04月21日 05時15分34秒 | 日本ボクシング

今月13日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴(グリーンツダ)TKO5回1分7秒 挑戦者デカナルド 闘凜生(六島)

*右ジャブを中心としたパンチから、挑戦者を圧倒した下町。5回に3つのダウンを奪い一気にフィニッシュ。昨年10月に行った初防衛戦では、引き分けとすっきりしない結果を残していましたが、今回の2度目の防衛戦で、その鬱憤を晴らす形となっています。

下記は2024年4月21日現在の、スーパーバンタム級の王者たちとなります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数0)
WBC:井上 尚弥(大橋/1)
IBF:井上 尚弥(大橋/0)
WBO:井上 尚弥(大橋/1)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/0)
WBOアジア太平洋:TJ ドヘニー(豪/1)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/2)

 

OPBF(東洋太平洋)ライトフライ級戦:
挑戦者タノムサク シムシー(タイ)判定(117-110、116-111、115-112)王者ミエル ファハルド(比)

*グリーンツダジムのサポートを受けるシムシー。今回が6度目の日本での試合となりました。これまで行ってきた多くの試合を規定ラウンド内で終わらせてきたシムシーですが、今回初めて12ラウンドを経験。フルラウンドを戦い抜くスタミナがあることを証明すると同時に、OPBFタイトル奪取に成功。戦績を33勝(30KO)1敗(1KO負け)としています。

シムシーの唯一の黒星は、前WBC王者矢吹 正道(緑)に2022年師走に喫したものとなります。

地域タイトルにに新たな王者が誕生したライトフライ級。下記は2024年4月21日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数3)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/4)
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/0)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/3)
OPBF(東洋太平洋):タノムサク シムシー(タイ/0)
WBOアジア太平洋:ジェイソン バイソン(比/0)
日本
川満 俊輝(三迫/0)

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今週末の試合予定

2024年04月20日 05時53分38秒 | 世界ボクシング

2024年4月第三週末の主な試合予定です(2024年4月20日から4月26日まで)。

20日 土曜日
エディオンアリーナ大阪
日本スーパーフェザー級戦:
王者原 優奈(真正)対 挑戦者奈良井 翼(RK蒲田)

米国ニューヨーク州
WBCスーパーライト級戦:
王者デビン ヘイニー(米)対 挑戦者ライアン ガルシア(米)

WBAスーパーフライ級戦(暫定王座決定戦):
ジョン ラミレス(米)対 デビット ヒメネス(コスタリカ)

*WBAは、「一階級一王者」体制を目指していたのではなかったのでしょうか?

 

21日 日曜日
大阪市住吉区民センター
WBOアジア太平洋ライトフライ級戦:
王者ジェイソン バイソン(比)対 挑戦者井上 彪(六島)

24日 水曜日
豪州
豪州スーパーウェルター級戦:
王者ニキタ チュー(豪)対 挑戦者ダニロ クリアティ(豪/Danilo Creati)

25日 木曜日
後楽園ホール
日本スーパーフライ級戦:
王者王者高山 涼深(ワタナベ)対 挑戦者古谷 昭男(六島)

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二人の新王者が誕生(日本国内タイトルx2)

2024年04月20日 05時17分23秒 | 日本ボクシング

今月9日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級戦:
挑戦者三代 大訓(ワタナベ)判定3対0(97-93、96-94x2)王者仲里 周磨(オキナワ)

*以前からその技術を評価されていた三代でしたが、2018年6月にOPBF(東洋太平洋)スーパーフェザー級王座を獲得して以降、どちらかと停滞したキャリアを続けていました。1年前には韓国のリングで負傷判定負けを喫し、初の黒星を喫する有様。今回、同じ時期に日本王座に就いている仲里から王座を奪取し、再浮上したいところでした。

2017年秋に6回戦時代に対戦している両者。その時は三代が判定勝ちを収めています。お互いを知る同士の一戦は、王者が好スタートを切ります。しかし中盤以降挑戦者がコツコツをポイントを奪い逆転に成功。僅差ながらも明白な判定勝利を収め、自身2つ目のタイトル獲得に成功しています。

下記は2024年4月20日現在の、ライト級王者たちとなります。

WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数4)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/0)
IBF:空位
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):鈴木 雅弘(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:保田 克也(大橋/2)
日本:三代 大訓(ワタナベ/0)

 

日本スーパーライト級戦:
挑戦者李 健太(帝拳)判定3対0(97-93x3)王者藤田 炎村(三迫)

*12勝の内、10ものKO/TKO勝利がある強打の藤田と、アマチュアで100戦以上の実績を積んできたサウスポー(左構え)の李の対戦。技術で大きく上回った挑戦者が、左ジャブとフットワークで王者を翻弄。打ち合いでも藤田に引けを取らなかった李が、明白な判定勝利を収めプロ8戦目で初のタイトル獲得に成功しました。

下記は2024年4月20日現在の、スーパーライト級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:アイザック クルス(メキシコ/防衛回数0)
WBA(暫定):イスマイル バロス(ベネズエラ/0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/1)
WBOアジア太平洋:永田 大士(三迫/0)
日本:李 健太(帝拳/0)

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野中、大ベテラン対決を制す(OPBFスーパーミドル級)

2024年04月19日 05時24分03秒 | 世界ボクシング

今月6日、大阪堺市産業復興センターで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーミドル級戦(王座決定戦):
野中 悠樹(ミツキ)判定3対0(118-110、115-113、115-114)サム ソリマン(豪)

*本来ならこの日、野中はロハン マードック(豪)を相手に空位のOPBF王座を争う予定でした。しかしマードックの負傷により、元IBFミドル級王者ソリマンとその王座を賭け対戦する事になりました。

1999年11月にプロデビューを果たした野中が46歳なら、一度は世界の頂点に君臨したソリマンは50歳。そのプロデビューは1997年4月まで遡る事になります。二人合わせると96歳。あと4年足せば三桁となります。ちなみにマードックは32歳で、今年1月に世界1位のクリスチャン エンビリ(仏)と対戦するなど(マードックの6回TKO負け)、油が乗り切っている選手です。

野中は50戦以上の戦績を誇るなら、ソリマンは70以上の実戦を経験してきました。共にピークはとうに過ぎていますが、それぞれにしぶとさという持ち味を発揮。フルラウンドを戦い抜いた結果、野中が判定勝利を収め、自身6つ目の王座獲得に成功。OPBF王座はスーパーウェルター級、ミドル級に続いての3階級制覇達成となりました。

まだまだ頑張る大ベテラン野中。今後もリング上で奮戦してくれそうです。

下記は2024年4月19日現在の、スーパーミドル級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数7)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/6)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/6)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/2)
IBF:サウル アルバレス(メキシコ/3)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/4)
OPBF(東洋太平洋):野中 悠樹(ミツキ/0)
WBOアジア太平洋:ユン デオクノ(韓国/0)
日本:帝尊 康輝(一力/0)

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飯村、井上を仕留める(日本フライ級ほか)

2024年04月18日 05時15分36秒 | 日本ボクシング

今月6日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
王者飯村 樹輝弥(角海老宝石)TKO9回1分28秒 挑戦者井上 夕雅(真正)

*昨年7月に、プロ僅か5戦で日本の頂点に立った飯村。今回の2度目の防衛戦では、3倍以上のキャリアを持つ井上を迎えました。

2回にダウンを奪うなど、多彩なパンチと機動力で挑戦者を上回っていった飯村。しかし実績で上回る井上も、最後まで粘りを見せ王者に食い下がっていきます。しかし9回、ボディーから右を当てた飯村は、試合を決定づけるダウンを追加。レフィリーはそのままストップの判断を下しています。

技術に加え、力強さも加わってきた飯村。今後の成長が楽しみです。

下記は2024年4月18日時点での、フライ級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数0)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/6)
IBF:空位
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/2)

 

WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦:
挑戦者大橋 哲朗(真正)TKO10回2分28秒 王者中川 健太(三迫)

*これまでに3度の日本王座に続き、WBOの地域王座も手に入れてきた中川。世界初挑戦も見えてきた矢先に、伏兵大橋に足元をすくわれる形に。

両者共に波に乗れないまま後半戦に突入したこの戦い。大橋がコンビネーションからダウンを奪うと、その後の攻撃で一気にレフィリーストップに持ち込むことに成功。2度目のタイトル挑戦で、念願のベルトを腰に巻くことになりました。

現在、2人の日本人選手が世界王者に君臨しているスーパーフライ級。下記は2024年4月18日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:井岡 一翔(志成/防衛回数1)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/0)
WBC(暫定):カルロス クアドラス(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/2)
WBO:田中 恒成(畑中/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:挑戦者大橋 哲朗(真正/0)
日本:高山 涼深(ワタナベ/1)

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復帰戦、などなど(色々:04‐17‐24)

2024年04月17日 05時10分42秒 | 世界ボクシング

最近(2024年4月17日ごろ)のニュースです。

1)これまでにミニマム級からスーパーフライ級の4階級で世界王座を獲得してきたローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)。一昨年2022年師走にファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)に僅差の判定負けを喫して以来、リング活動から遠ざかっていました。計量級で一時代を築いたロマゴン。7月12日に母国ニカラグアのリングで、対戦相手は未定ですが復帰戦を行います。

2)ライト級で日本、WBOアジア太平洋、OPBF(東洋太平洋)の3つのベルトを獲得してきた吉野 修一郎(三迫)。昨年4月に、敵地である米国ニュージャージー州のリングで現WBCライト級王者シャクール スティーブンソン(米)と対戦しますがまったく歯が立ちませんでした。世界の壁を痛感させられた吉野です。6月17日に後楽園ホールでジュレス ビクトリアーノ(比)を相手に再起戦を行います。

3)昨年9月にWBCウェルター級の暫定王座を獲得したマリオ バリオス(米)。来月4日に行われる4団体統一スーパーミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)とハイメ ムンギア(メキシコ)の一戦の前座に登場。ファビアン マイダナ(亜)を相手に初防衛戦を行います。

4)同じ興行に、WBAウェルター級王者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)も登場。元暫定王者ガブリエル マエストレ(ベネズエラ)を相手に、2022年4月に獲得した王座の初防衛戦を、ようやく行えることになりそうです。

5)その才能が早くから評価されていながら、中々ビックマッチへの出場が決まらないIBFウェルター級王者ジャロン エニス(米)。この度、大手マッチルーム社と数試合の契約を結びました。これを機にビックマッチは元より、定期的なリング活動を行っていって貰いたいです。

6)本来ならエニスをはじめ、スタニオニスやバリオスと拳を交えてもいい立場にいる3団体統一ウェルター級王者テレンス クロフォード(米)。WBOからは、同団体のスーパーウェルター級王座への挑戦を確約されたり、ミドル級のクリス ユーバンク(英)との対戦話が上ったりと話題はそれなりにあります。しかしいずれも正式発表はされておらず。実力は超ピカ一なだけに、もう少し頻繁に試合を行ってほしいですね。

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