全ては消耗品 VTCソレノイド交換。


現在進行している、nismo 380RSのエンジンオーバーホール。
基本的には、ピストンを含む消耗部品の交換でプランを組み立てていますが、モノがエンジンなだけに開けてみないと解らないことも多数ありますが、
まさかの事態が起きたのはVTCソレノイドでした。


VTC作用角の司令を行うソレノイドバルブ。
VQ35HRのVTCソレノイドに関する情報は話には聞いていましたが、摩材の20%ほどは消え去っており、また このような事態になっているとも想像できず「よくこの状態で動いていたよな」と驚きます。


逆バンク側は更に酷く、95%ほどは無くなっています。
当然ながら正しく作動するはずもありませんので、これを機に交換します。

VTCプーリーは電磁クラッチの役割を持っており、その入力した信号をVTCプーリーへ伝達する大きな使命を持っています。
走行時のエンジンハンチングや、出力不足など走行性能機関わる重要なパーツの1つです。
エンジンオーバーホールと絡めてでは無くとも、VTCソレノイドの交換は車載状態でも行うことができるため、少しでも気になるならばASSY交換をお勧めします。

Thanks Buddy!!

先日
宮崎県へ出張に行った際に、クルマ仲間が営んでいるショップへ足を運んでみることにしました。


F.PAZE(エフパズ)
九州のスーパーカーオーナーでしたら、1度は耳にしたことのある屋号。
毎年、シーガイアから目的地まで、公道を閉鎖しツーリングを行う"スーパーカーミーティングツーリングミヤザキ"の主催者です。


話には聞いていましたが、凄いなんてものではなく・・・


驚くほどにきれいなフェラーリF40を筆頭に、とにかく誰もが憧れるようなスーパーカーが、これでもか!というほど並んでおり、 ほぼ全ての車両はメンテナンス待ちとのことでした。


ガレージ内もスーパーカーで埋め尽くされており、足元を確認しながら歩かないと、所々に作業中に外したカーボンパーツなどが置いてあるので、立っているだけで緊張が走るとはこの事です。

僕とオーナーである福島さんとはクルマ繋がりでありますが、たまたま今回の出張先が福島さんの古くからの親友ということも御縁となり、談笑だけではなく少しだけ深い談話もすることが出来ました。
この数年Covidでの自粛期間中もありましたが、やはり時には自分の足を使い外へ出て環境の変化による刺激を自分へ与えることの大切さを感じました。
扱うクルマは異なりますが、考え方の大きなヒントにはなりますので、得た刺激は自分なりにアレンジして自社へフィードバックし、よりよいデイトナを今からも目指してゆきます。




ADVAN オール フェアレディ ミーティングへ出展します。


5月5日に富士スピードウェイにて開催される、ADVAN オール フェアレディ ミーティングへ出展します。

ADVAN オール フェアレディ ミーティングへは、これまでにも協賛は行ったことがありますが、出典事態は初めての試みとなります。
GW終盤に開催ということもあり、スケジュールには少し頭を悩ませました。 
特にGW期間中の車両での移動に時間が読めず困っていたところ、御殿場遠征時には定宿としている施設にてRZ34を保管してもらえることになりましたので、身体1つで遠征できるようになりました。

また、今回もnismoフェスティバル同様に、エキゾーストチューナー"SACLAM"が応援に来てくれます。
RZ34エキゾーストのリードエンジニアがブースに常駐しますので、開発秘話やポイントをじっくりと質問してみるのも良いかもしれません。
DAYTONAからは”やまもと”が参加しますので、Z32~RZ34まで何でもご相談ください。

5月5日 富士スピードウェイにて、皆様とお会いできることを楽しみにしております!

トルクバンドがキーポイント。


■DRM(DAYTONA REST&MOD) │ スポーツエキゾースト feat. SACLAM for RZ34
厳しくなってゆく騒音規制の枠内で、可能な限り音色の美しさを追求したエキゾースト SACLAM。
実のところ、テスト時から関わっている僕でさえも、このエグゾーストの美味しいポイントを掴むまでには時間を要しました。

2002年に登場したZ33から2022年に製造が終了したZ34まで、実に20年間もの間 フェアレディZは自然吸気エンジンを搭載し、同時に自然吸気エンジンならではのエキゾースト・チューニングを楽しんできました。
マフラー特性はエンジン特性と深くシンクロするところがあり、エンジンを廻せば廻す程に良い鳴きが聞こえ、特に定評のあるマキシムワークス M-BITエキゾーストマニホールドを装着すると、その存在感は何倍にも増し震えが出るほどの快音となりました。

2022年後半から登場したRZ34は、これまでの自然吸気エンジンからツインターボ化し、あわせて3.5/3.7Lの排気量を持つVQエンジンから3.0L VRエンジンへと進化しました。
これまでのZ33/34用エキゾーストは、パワーに乗せて快音を引き出していたのに対し、RZ34用エキゾーストはトルクに乗せて音を導き出すイメージです。
言うなれば、自然吸気エンジンとターボエンジンとの特性の違いです。
SACLAMでの開発テストでは、当初 その”コツ”をうまく見つけることができず、Z33/34と同じような乗り方をしエンジンを廻せるだけ廻し、音を引き出そうとしていましたが上手くいくはずもなく、肩の力を抜きクルージング程度の回転域を常用すると、先程まで聞こえてこなかったSACLAMサウンドが嘘のように現れたことをしっかりと覚えています。

普段乗りで常用する3000rpm付近の回転域は、VR30DDTTエンジンで発生するトルクバンドの調度ど真ん中付近にあり、今回の快音を表す事のできるストライクゾーンとも言えます。
2024年に入り、RZ34の納車が随分と進みだしたと聞いています。
あわせて、東日本を中心にSACLAMのオーダーが徐々に動き出し、西日本でも少しずつ引き合いが来始めています。
多くのRZ34ユーザーの方へ、エキゾーストチューンを楽しんでいただきたいと願っています。

Z32 ファンカップリング


■GB FAN CLUTCH │ ビスカス・ファンカップリング Plus GK Techファン
寒い季節がようやく終わるとともに、これからは過ごしやすい季節が訪れ絶好のドライブ日和となることでしょう。
しかし、もう3−4ヶ月も過ぎると、今度は高い湿度と強い日差しが襲いかかり、スポーツカーには厳しい季節が毎年のようにやってきます。
特にZ32へ搭載されるVG30エンジンでは、冷却水を循環させるウォーターポンプの回転を利用し、ラジエーターを冷却させるカップリング方式です。
ビスカスオイルの粘土を利用し温度と共に回転数を変化させ、アイドリング時には空転させファンスピードを遅くし、走行時にはファンスピードを高速化させる昔ながらの冷却スタイルです。
ところが、オイルやスプリングは消耗していき、最終的にはベアリングの遊びが大きくなったり、等倍回転を余儀なくされてしまうこともある、いわば消耗品です。

1,ガタつき
2,抵抗が大きすぎる
3,抵抗がかるすぎる
4,走行時のファンが発する風切音が大きい

文字に起こせば簡単ではありますが、その度合は整備経験者ですら判断が難しいというのが現状で、これらの症状がない場合においても定期的な交換が予防整備として大切な愛車を守ってくれる唯一の方法とも言えます。
すぐに対応できるよう、夏本番前にデイトナでは在庫分をある程度確保しました。
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