コトノハ

……SS系?(疑問符)

とりあえずリンクされたので

2005-05-04 17:56:43 | Weblog
昔書いたSSでも張ってみる。ちなみに18禁――そう、これがgooとのチキンランの正体である。
しかし後でリンク張ってくれと言われたのにいきなりリンクくれやがって。
彼の人物の魂に、オヤシロ様の災いアレ。

まぁ、張るのは月姫なんだが、しかも晶。彼の人物の趣味ではあるまいて。


「んっ……はぁぁ……!」
 甘く湿った吐息が耳朶を打つ。声は情欲の色を帯び、夜気の中へと姿を消していった。
 人に聞こえるのを憚るように、小さく抑えようとしたその音は、意図とは裏腹に熱い想
いを周囲にまき散らす。
「あっ!………あぁぁ! ………くふぅ……ん」
 声と同時にくちゅくちゅ、という水を掻き分けるような音が辺りに響きわたる。本来で
あれば雑踏に掻き消されてしまうような小さな音だが、辺りが静かなために意外に大きく
風は音を伝える。
「く! うぅ………ふうん! ぁぁぁぁっ!」
 ――それは、喘ぎ声と呼ばれるものだった。
 発生源はまだ若い少女。他に人はいない。机と黒板で彩られた教室という空間で、一人
少女は自らを慰めている。周囲は暗闇に包まれ、少女を照らすのは窓から注ぐ月灯りだけ。
窓際の机に座り、降り注ぐ月光に未成熟な半裸の体を晒しながら、その行為は続けられる。
「……あ! ひあぁぁんっっっっ!」
 少女の体がぴくりと跳ね、小刻みに揺れる。白い肌が赤みを伴い、淫蕩という名の背徳
を辺りに振りまく。中途半端に服を纏ったその姿は、月の魔力と相まってか酷く淫猥な情
景を作り上げた。
「はぁぁぁぁぁぁ……」
 脱力したように、少女は机の上にへたり込む。先程の嬌声は達したときのものだったの
だろう。荒い息をつきながら、余韻に酔いしれる。黒い瞳は焦点を失い、どれだけ激しい
行為だったかを雄弁に物語っていた。
「……志貴さ……ん……」
 唇から譫言のような音が漏れる。意識してのことではないのだろう、胸中にある想いが
そのまま形になったような印象を周囲に与えている。
 深夜の学校で自慰に耽る少女。
 彼女の名は、瀬尾晶といった。

 月姫SS「」

 始まりは、ほんの些細なことだった。私立浅上女学院中等部二年、瀬尾晶は憧れの人で
ある遠野志貴に誘われ、彼の学校の文化祭に足を運んだ。
 文化祭という行事は学校によってかなり差がでるものだが、志貴の学校に関して言えば
かなり「当たり」の部類だったといえる。進学校の癖に酔狂人の揃ったこの学校は、文化
祭という恒例行事に一部の人間が驚くほどのエネルギーをつぎ込んだため、文字通りのお
祭り騒ぎの様相を呈していた。
 晶自身にしてもほのかに思いを寄せている志貴の案内の元、その中を歩き回り、充分以
上に祭りを楽しんだといっていい。
 ――途中、先輩である遠野秋葉に拉致され、彼女に秘密で文化祭に来たのをイビられた
おされたりもしたが、それはおいておくとして。
 そのままで行けばありきたりの日常に生まれた、少し些細な非日常として晶の中で処理
されるはずだった。

 その夜、彼女が志貴の教室に忘れ物をしたことに気付き、慌ててそれを取りに深夜の学
校に忍び込む、などということをするまでは。

「はぁ……はぁ……ふぅ……は……しちゃ……った……」
 激しいオナニーの後の、どこか体が空っぽになったような倦怠感に身を委ねながら、晶
は小さく呟いた。
 今の晶の格好は、常人が見たら真面目に正気を疑いかねないものだった。今時珍しく古
風なデザインの浅上女学院のセーラー服を纏ってはいるのだが、それは上半身だけで、下
に続くはずのスカートはない。
 服の下に隠されるべき白いパンティは完全に露出し、少女の固さを残したヒップライン
を申し訳程度に覆っている、と言う状態だ。しかもそのある部分――股間をカバーする辺
りはぐっしょりと汗以外の分泌物で濡れそぼっている。
 ソックスは辛うじて体に張り付いているが、その近くに白い布が落ちている。よく見れ
ばそれは晶の胸を納めるべきブラジャーだった。少し大人びた感じのフロントホックの下
着は中心で留めるホックは二つに割れ、床に落ちていた。
 そして晶の体は教室の机の上に覆い被さるように横たわっており、濡れたパンティに包
まれた秘所はその角の部分に当てられている。
 ――つまり晶は深夜の学校に忍び込み、服を脱ぎ捨て、机の角に尤も敏感な部分を擦り
付けて自慰に耽っていたのだ。
「……凄く……はずか……しいけど……気持ち……よかった……」
 誰にともなく呟く、恐らく本人も半ば夢見心地なのではないだろうか。まだ幼さの抜け
きっていない顔は快楽に緩みきっており、その落差が激しく彼女を淫蕩に演出している。
「んっ……」
 軽い喘ぎ声と共に、晶は右手をパンティの中に潜り込ませた。まだ快楽から冷めきらぬ
体が新しい刺激に揺れる。
 ちゅく、きゅちゅ、くちゃ……と聞いているだけで赤面しそうにな水音を立てながら、
右手はパンティの奥少女のヴァギナに侵入していく。
「あは……凄い濡れてる……まるで、私のじゃないみたい……」
 自らの発情具合を確かめるためなのか、晶は秘唇に侵入した指にたっぷりと愛液を塗り
たくる。そして引き抜かれた右手はてらてらと滑る液体に覆われていた。それを満足そう
に眺めると、晶は空いた左腕をもぞもぞと動かし、激しいオナニーの間に取り落としたの
だろう、一冊の本を探り当てて、ぱらぱらとページをめくった。
「でも……これでもまだ駄目だよね……志貴さんの周りには……奇麗な人達が一杯いるか
ら、私なんかは、もっと頑張らないと……」
 その本は晶の趣味である同人誌と言う種類の本で、しかも成人向けの本だった。本来な
ら買うことの出来ないその本を、晶は人伝に入手し密かにバックに忍ばせていたのだった。
 ちなみに晶の忘れ物とはこの本の事である。普通ならイベントに持っていく物ではない
のだが、頼んだ人間の都合で文化祭の日にしか手渡せなかったらしい。
 めくられていくページには、主人公の少女が先輩を思って教室でオナニーに走ってしま
う、と言う物語が展開されていた。
 そう、それは今の晶と細部は違えど全く同じ状況だった。
 実は晶には一つの劣等感があった。それは憧れの人である志貴の周りにいる人間に比べ
て、自分が酷く劣っているのではないか、と言うものである。晶の容姿は悪いものではな
く、むしろ年相応の無邪気さと、可愛さを重ね備えた自然な魅力は、志貴の周りにいる女
性とは違った輝きを放っているのだが。
 しかし晶は自分の美点に気付かず、逆にアルクェイドや秋葉の整った容姿と比べてやり
場のない想いに胸を痛めていたのだ。
 思春期の少女にありがちな想い。それだけであれば時が解決したであろう、しかし晶は
ふとした事で――夜の学校で本を読んでしまったことで、自分と本の少女を強く重ね合わ
せてしまったのだ。

「次は……どんなのかな……」
 ぼう、とした頭でページをめくる。ぱらぱら、と言う音が静謐を取り戻した教室内に響
いた。その事に自分のしていることを自覚したのか、晶の顔がさらに赤みを増す。
 だがその手は止まろうとはしなかった。異常な状況にあることを自覚しつつも、本に書
かれた行為を続けることがまるで自分の使命であるかのように、読み進める。
「うわ……」
 後半部を読み終えた晶は、その過激な内容に思わず声を上げた。そこには主人公の少女
がただのオナニーでは満足できず、先輩の名前を呟きながら全裸で学校を徘徊するシーン
が書かれていたのだ。
「これを……やる……んだ」
 ごくりと唾を飲み込む、その心の内に広がるのは明らかに異常な行為への恐怖なのか、
それとも未知の行為への期待と好奇心なのか。
 十数秒ほどそのまま固まり。
 
 次の瞬間、晶は両腕をクロスしばさっと言う音と共にセーラー服の上衣を脱ぎ捨ててい
た。

「ちょっと、寒いかな……」
 パンティ一枚だけのあられもない姿になった晶は、反射的に自分の体を抱きしめた。先
程までのオナニーによって体は熱を帯びているとはいえ、季節は秋。夜ともなればそれな
りに冷える。
 だが、その寒さは彼女にとって決して不快なものではなかった。
 その証拠に寒さに一瞬震えたものの、腕の間から覗く乳首は性的刺激に染まり、桜色の
突起を鮮やかに彩りながら勃起している。閉鎖空間であるから風はないのだが、ひんやり
とした空気が晶の体にまとわりつき、それを全身で感じることは『何も付けていない』今
の状況をよりリアルに晶の脳髄に認識させる。
「私……今学校でこんな恰好してる……パンティ一枚で、何も付けないで……まるで……」
 その先は言葉にならなかった。口に出してしまえばその事を認めてしまうような気がし
たのだろう。異常な状況に流されているとはいえ、少女としての最後の恥じらいが最後の
言葉を口にするのを拒む。
 最後の理性を発揮して踏みとどまった晶だが、服を脱ぎ捨ててしまった事に体が激しく
反応していた。一度は収まりかけた愛液が再び分泌を始め、濡れそぼったパンティをまた
重く濡らす。
 白いパンティの下半分は水を吸って変色し、どれだけの愛液が流れたのか一目瞭然だ。
これでは下着本来の役目には到底果たせまい。替えの下着を持っている筈もなかった。帰
りはパンティをはかずに帰るしかない。
 ――ぞくり、と晶の背筋を言葉に出来ないような愉悦が走り抜けた。
「やだ……私、想像するだけでこんなになって……」
 晶の顔は紅潮したままで、元に戻ることを忘れてしまったかのようだ。晶は性に対して
知識がないわけではないが、深い知識があった訳でもない。オナニーをしたこともあるが、
その頻度が多いと言うこともなかった。
 つまり、晶の内面は普通の少女に過ぎないのだ。それが自分の意志とはいえ、いきなり
こんな行為をして恥ずかしさを覚えないわけがない。止めた方がいい、と言う警句は晶の
心の片隅で今も警鐘を鳴らし続けている。しかしブレーキを失った車のように、晶は自分
の手を止めることが出来なかった。
 恐る恐る、パンティの紐に手がかけられる。弱々しく掴むと、そのままゆっくり引き下
ろし始めた。
「んっ……ぁ……!」
 甘い呻き、愛液に濡れたパンティは晶の体にぴったりと張り付き、引き剥がすだけで新
たな愉悦を少女の体にもたらした。少しずつ取りさられていく布きれを惜しむかのように、
晶の股間は薄布を離そうとしない。
 だが、それも虚しい抵抗だ。やがて布が股間を離れ、その下の光景が露わになる。
 小柄な晶の陰毛は薄く、その下にあるスリットまでがはっきりと見えた。大事な場所を
覆っている毛は重たげに水を含み、じっとりと湿っている。先程までの激しいオナニーの
せいか、ヴァギナは紅い果肉を僅かにめくりあげ、外気に晒している。
 濡れたヴァギナの頂にある淫芯は乳首に負けず劣らず充血し、固く凝っていた。周囲を
取り巻く毛が皮の上から張り付き、むず痒いような快感が走っているのだろう。時折晶は
体を振るわせる。
 そしてついに、晶は足を僅かに上げると、パンティを完全に取り去った。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…………!」
 艶めかしい吐息が、晶の口から漏れる。普段が無邪気な少女であるだけに、その様子は
この上なく扇情的だった。脱いだパンティをリノリウムの床に落とすと、晶はソックス以
外全ての着衣を取り去った、限りなく生まれたままに近い姿になる。
 たとえようもない開放感と禁忌を侵す罪悪感がない交ぜになり、晶の精神を掻き乱す。
だが、人間の精神は良くできたもので、相反する二種の感情は共に晶を昂ぶらせる媚薬へ
と変換されるのだ。
 一歩歩き出すとくちゅり、と音を立ててまたヴァギナが新たな液体を生み出す。既に流
れ出た液体は晶の体に河を作っており、大腿を伝い流れ落ちる。
「凄く……えっちな事してる……志貴さん……喜んでくれる……かな、こんな所……見ら
れたり……したら……」
 心で考えた言葉を口に出すことで、晶の体は確実に高まっていく。晶はあの本にあった
事を真似ているだけで、殊更に自らを上り詰めらせようとはしていない。しかし本に書か
れていることを真似ることは、自分を責め立てていることに等しかった。
 二歩、三歩。四歩。
 ぢゅく、じゅく、と股間から漏れる音が、いやに大きく晶の耳朶を打つ。
 五歩、六歩、七歩。
 晶の手が教室の扉に掛かった、極力音を立てないよう、慎重に扉を開ける。だが年代物
の扉は軋みを上げ、意外に大きく校内に響き渡った。
「……………………………………!!」
 心臓が口から飛び出そうな衝撃が、晶を襲う。
(聞こえた? 聞こえないと思うけど……でも、大きかった……大丈夫、こんな時間に人
がいるはず無いんだし……廊下側の扉なんだから、外からは見えない……よね)
 はっ、はっ、はっと発情した仔犬の様に小さく、短く息を継ぐ。
「だれも……来ない……」
 数十秒後、誰も来ないことを確認した晶は教室という閉鎖空間を離れ、廊下に踏み出し
た。
 それはただ出た教室から出たと言うだけではない。教室の鍵は夜になれば閉められる。
晶はたまたま志貴に外に通じる窓と、この教室の扉の鍵が壊れているのを聞いていたが、
そのような幸運がこれからも続くとは限らない。
 教室内にいれば最悪誰かに見つかっても扉を閉めて、服を着る時間を稼ぐことができる
かも知れない。しかしここから先はその保証すらないのだ。
 そこまで考えているのか、いないのか。晶は慎重に、危うげな歩調で歩みを進める。
 晶が通った後には蛞蝓が這った後のように、点、点と光る液体が床に付着する。
「私……志貴さんの学校で……こんな……はだ……かで……歩き回って……それで……
感じて……気持ちよく……なって……る……し……きさん……」
 譫言のように呟きながら、晶はあてもなく廊下を彷徨う。それだけで彼女の乳首はぴん
と張りつめ、クリトリスも僅かずつ大きさを増していく。
 この学校は志貴がその生活の三分の一を過ごしている場所だ。そう考えると晶はそこか
しこに志貴の息吹が感じられるような錯覚に陥る。
(あの……窓際で、お友達と話してたりするのかな……ポスター、志貴さんが張ったのか
も……そんなところを私、あそこを濡らして歩き回って……明日……志貴さんが来るまで
にえっちな液体、乾いてるかな……愛液だって、ばれないかな……)
 元々想像力が強く、多感な晶は色々なことを想像しては、その空想で自分の体を濡らし
ていく。廊下側の窓から差し込む灯りが小さな体を照らし出した。胸と股間を申し訳程度
に手で隠し愛液を垂らしながらあるくその姿は、どこか異界めいた色気を漂わせていた。
 そして、何時の間に階段を登ったのか、気が付けば晶は屋上の扉を開けていた。夜気を
含んだ風が全裸の晶を揺らす。一定せず、常に動きを変える風を感じると、全裸であるこ
とがとても頼りないように晶には感じられた。
「屋上に、来たんだ……ここで……最後……」

 教室に置いて来た本の事を思い出す、晶と同じように校内を歩き回り最後に屋上にたど
り着いた少女は――。

 晶は扉近くのフェンスに寄りかかると、そのまま上体をフェンスに預け、下半身を大き
く上げた。足を大きく開き、お尻を突き出す、必然的にそれは、今自分が通った屋上の扉
に向けて、もっとも恥ずべき場所を晒すことになる。
「う……あ……はぁ……!」
 晶の脳内には自分がどんな姿をしているか、その精密なスケッチが描き出されていた。
自分も同人漫画を書く晶は脳内に浮かべたイメージも非常にリアルだった。
「やぁ……こんな……の……でも……ぅぁ……ぁぁ……」
 誘うように腰を突きだし、愛液に滑る場所を見せつける。しかもヴァギナだけでなくお
尻の孔までこのままでは見られてしまうのだ。どれだけ自分が恥知らずな恰好をしている
か、そのイメージに晶の脳は沸騰する。
「でも……これだけ……じゃ……あの本は……」
 本に書かれた少女の行動を、なぞろうとする晶。それは『本に従っている』と言うこと
で良心の呵責を和らげるための、一種の免罪符なのかも知れない。だがそんな理屈で自ら
を正当化するより先に、晶の右手は主人の意志を無視して動いていた。
「ひうぅっ!」
 全裸で校内を歩き回る。その異常な行為に発情した体は、いとも容易く秘所に当てられ
た指を飲み込んだ。まだ処女である晶のヴァギナは狭く、挿入した人差し指一本だけでも
かなりきつい。
「ひぅあっ! ああっ! やぁっ!」
 どこかザラザラとした晶の秘所は、狭い膣内で苦しげに藻掻く晶の指から与えられる刺
激を、そのまま脳へと伝える。少し動かしただけで完全に発情した体は、敏感な反応を示
す。すぐさま愛液が分泌され再び右手は滑りを帯びた液体で覆われる。
 肌に感じる夜気は、服越しに感じていた普段とは違い、何も身に纏っていない事を冷厳
に告げる。それだけで晶の秘所から止めどなく愛液が溢れかえった。
「ひゃぁっ! ぁぁぁあっ!」
 断続的に脳が白い閃光で覆われ、言いようもない快美感が晶を襲う。だが秘孔からの刺
激だけでは足りないのか、晶は上体を網状のフェンスに預けると、そのまま大きく体を上
下に揺らす。
「……きゃぁっ……! ……あ、あぅっ……はぁっ……!」
 小さな乳房がフェンスと体の間で潰され、変形し、形を変える。金網に乳房を擦り付け
るというこの行為は、本の中には無かったものだ。晶の無意識の行動が、本に描かれた虚
構を越え始めたのだ。
「はぁ……ぁぁぁつ! ちく……び……む……ね……きもち……い……」
 金網に剥き出しの乳房を擦り付けるなど、普段の晶であれば怖くてとても出来なかった
だろう。現に発展途上の乳房には幾つも紅い線が走り、快感だけではなく痛みも感じてい
るはずだ。しかし暴走した肉体はその全てを快楽へと変える。
 自分で慰めるときとは違い、どこを責められるか予想も付かない行為に張りつめきって
いた乳首は限界までその淫芯を固くしている。それを感じ取ったのか晶はフェンスに乳房
を突き出すような恰好になると、乳首に刺激が重点的に行くように上下運動を繰り返す。
「あ……あ……あうぅ……く……あは……はぁ……はぁ……」
 ぎしぎし、と大きな音と立ててフェンスを揺らしながら、晶は自虐的なオナニーを続け
る。胸を責める間にも股間を責める手が休まることはない、一本だった指はいつしか二本
に増え、狭い膣孔を激しく掻き回した。
「んっ……ふっ……ひぁっ……くぁ……あ、あァっ あっ、あっ!」
 抑えることを忘れた嬌声に新たな色彩が加わる。親指が充血したクリトリスを叩き始め
たのだ。そこが最高級の快楽の発生源であることを知っているかのように、二度、三度と
親指で淫核を刺激する。
「ひぁっ! やぁっ! ぁぁぁっ! ひぅっ!」
 断続的に息が止まるような鋭い快感が走り、晶の脳裏は酸欠で霞みかがったようにぼや
けてゆく。絶頂が近いことを無意識に悟っているのだ。そのまま快楽の十三階段を上り詰
め――。

 ――かつん。

 刹那、晶の耳に届いた音が、彼女の周囲を凍てつかせた。

(き……ゃ……!)
 思わず上げかけた悲鳴を、どうにか晶は抑え込む。音の発生源は遠く、まだ下の階にい
るようだ。しかしここは元々殆ど音のない夜の学校、僅かな音でも聞こえてしまう可能性
がある。
(そんな……どうしてこんな時間に人が……!?)
 混乱する頭をなだめすかし、どうにか思考を巡らせる。少しづつ思考を始める脳は、少
しして一つの可能性を見いだした。
(宿直の、先生がいたんだ――!)
 浅上女学院には宿直というシステムは既になく、故に今まで失念していたのだが、この
学校でも廃止されているというのは、晶の勝手な思いこみだった。場所によってはこの古
いシステムは今でも残っている。
 こつ、こつ、と乾いた足音がだんだん明確さを増してくる。すぐ下の階まで来ているの
だろう。床に落としてきた愛液を見つけられないか、晶は気が気ではなかった。息を潜め
てやり過ごそうとする。
 だが、その時。
(んっ――――――――っ!!!)
 身じろぎした拍子に、秘孔内に収まっていた指が大きく膣壁を引っ掻いた。不意に走っ
た目も眩むような快感に背筋をのけぞらせる。
 咄嗟に左手の指を噛んで声を抑える晶。そこまではよかったのだが、しかし今の刺激で
発情した体は再び快感を欲し始めた。ヴァギナの中の指を数ミリ動かしただけで、吸い付
くように快楽の受信器官が脳に信号を送る。上り詰める寸前で停止した肉体は当然得るべ
き快感を求めて走り出す。
(だ、め……! 今、動かしたら……声が……!)
 だが、晶の体は止まらない。再び注挿を開始した指が膣の秘粘膜を擦り上げる、その度
に走る快感を、抑えようと思っても抑えることが晶には出来ない。
(あ……はぁ……! ……やぁぁ!)
 昂ぶっていく快感に翻弄され、上がりそうになる嬌声を必死に晶は指を噛んでやり過ご
す。抑えきれないくぐもった呻き声が口から漏れ、それを聞く度に晶の心臓が跳ね上がる。
 ぐちゅぐちゅと、卑猥な水音はどんどんその音を大きくする。上の口で快感を口に出来
ないなら、下の口がそれを代弁してやる、とでも言うように。零れた液体は汗と混じり屋
上の床に池を作るまでになっていた。
 足音は遠くならない、むしろ近づいているように思える。
(っぁ……逃げ……な……い……と……ぁぁああっ!)
 晶に最後に残った冷静な部分が、囁く。だが体が言うことを聞かない。
 ――いや、それは間違いだ。晶の体はあくまで彼女の物、その体は結成命令を無視して
いるわけではないのだ。
 ただ、表層意識よりも深い深層意識に従っているだけで。
(の……やめ、てな……! あっ! やっ! ……ぁっ! あっ!)
 注挿の速度が増し、一度踏み外した快等の階段を急ピッチに駆け上がる。
 そして、階下で一際大きな足音がかつんと鳴り。

(あっ ひっ あっ ぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁっ!!!)

 ――その音と同時に晶は達した。

 そのまま腰が抜けたようにうつぶせに倒れ込む。霞む意識の中で、遠ざかっていく足音
を晶の耳は微かに捉えた。
(よかった……見つけられ…な…くて)
 そのまま晶は意識を失う。
 一連の晶の痴態を、ただ月だけが最後まで見つめていた……。

 

とりあえず始めてみる

2005-05-04 17:15:25 | Weblog
HPの方は大絶賛データ置き場になっている現在、さて一体何ができるのやら解らないけどとりあえず開設。
とりあえずSS系にする、予定。
内容が内容なのでいつ削除されるかは全く不明、ある意味gooとのチキンラン