プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

「専守防衛」も「敵基地反撃」も「戦争」が始まれば国民の生活は地獄

2022-12-20 19:10:06 | 政治経済
 今、ウクライナ国民は、ロシア軍による発電所などへの攻撃で、停電・断水が常態化し、厳しい冬の寒さのなか、地獄の生活を強いられている。我々が毎日見ているウクライナ戦争は、12月5日、6日ロシア本土内の空軍基地がウクライナの無人ドローンによって攻撃されるまでは(ウクライナは攻撃を明言していないが、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、関与を示唆)、典型的な「専守防衛」戦争であった。  12 . . . 本文を読む

北朝鮮核・ミサイル問題  軍拡と「米国」を叫ぶ日韓政府  笑いが止まらない米国

2022-10-06 21:38:10 | 政治経済
 10月4日午前7時27分、NHKなどテレビは一斉に放送を中断し、「北朝鮮によるミサイル発射」の「Jアラート」警報を流し、一日中大騒ぎを演出した。松野官房長官は8時すぎの記者会見で、「自衛隊は(ミサイルの)破壊措置はとらなかった」と明らかにし、その理由は、「日本領域での被害は想定されなかったため」だという。「被害は想定されない」ことが分かっていながら、大騒ぎして見せたのだ。早速、岸田文雄首相は同日 . . . 本文を読む

内閣改造と自民党役員人事  「統一教会との決別」の大ウソ

2022-08-10 22:50:38 | 政治経済
 10日の内閣改造・自民党役員人事で注目を集めたのは、安倍派の萩生田光一経産相が政調会長にスライドする人事だった。統一教会関連団体の理事まで務めた萩生田氏を経産相から外し、党4役の政調会長ポストにスライドさせるには、一工夫が要った。そこで、マスコミまで動員して国民だましの大芝居に打って出た。岸田首相の「統一教会との決別」は全くの大ウソである。    9日、長崎原爆 . . . 本文を読む

ナンシー・ペロシ議長訪台  ペロシは「中国の夢だった」-トランプ

2022-08-08 22:36:31 | 政治経済
 寸前まで訪台を明らかにしなかったアメリカのペロシ下院議長は、結局のところ8月2日夜10時43分に台北の松山空港に着いた。「中国軍隊は絶対に指をくわえて見過ごすことはあり得ず、必ず強力な措置を執る」と言っていたが中国軍は、結局、何も手を出さなかった。習近平は、メンツをつぶされ、意気消沈しているかと思いきや、そうでもなさそうだ。トランプ前米国大統領が面白いことを言っている。   . . . 本文を読む

習近平-バイデン電話会談  中国VS米国の力関係を占うペロシ下院議長訪台問題

2022-07-30 09:17:01 | 政治経済
 中国の習近平国家主席とバイデン米大統領が7月28日、電話会談を行った。習氏は台湾情勢を巡り「火遊び」という言葉で警告し、ペロシ米下院議長が予定する台湾訪問に強い懸念を示した。ペロシ下院議長が予定通り訪台出来るかどうか。私は、中国VS米国の現在の力関係を占うものとして秘かに注目している。    リチャード・ニクソン大統領が1972年2月に中国を訪問、国交を回復させて以来、ア . . . 本文を読む

安倍晋三元首相の「国葬」をどう考えるか  法的根拠の問題と実質的評価の問題

2022-07-27 22:08:28 | 政治経済
 安倍元首相を「国葬」に付そうという岸田首相の即断即決的な決定は、どうも裏目に出たようだ。「えっ? あの安倍元首相を国葬に? ご冗談もほどほどに」と言うのが、政治にいくばくかの関心を持つ者の大方の声であろう。   これについては、法的根拠の有無等の法律上の問題と、国葬を行うことの是非という実質面の問題の二つがある(https://webronza.asahi.com/pol . . . 本文を読む

ムッソリーニ・ヒトラー・ヒロヒト   何故、ヒロヒトは生き延びることが出来たのか

2022-04-29 17:09:57 | 政治経済
 ウクライナ政府が、4月1日、フムッソリーニ、ヒトラー、ヒロヒトの写真を並べ、「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」とツイッターに投稿をし、公開から1ヶ月近く広く拡散され、日本国内で批判や不満の声が広がった。慌てた日本政府は、4月25日、「まったく不適切で極めて遺憾」として、ウクライナ政府に削除するよう申し入れ、ウクライナ政府の公式アカウントからヒロヒトの写真が削除される騒ぎとな . . . 本文を読む

台湾海峡への中国軍機大量出動  余裕しゃくしゃくの中国 内心びくびくの台湾

2021-10-08 22:41:34 | 政治経済
 10月1日(中国国慶節当日)から10月4日まで、合計150機(4日は過去最多の56機)の人民解放軍の空海軍機が台湾南西防空識別圏に進入した(https://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2021/1400.html)。これに対し、日本のマスメディアの主流(米国戦略追随勢力)は台湾情勢が緊迫、米中対決による「台湾有事」が心配だという声が圧倒的である . . . 本文を読む

余命10日の岸田内閣に大騒ぎするマスメディアの異常

2021-10-05 21:34:59 | 政治経済
 4日に成立し岸田内閣の閣僚や役員人事を巡ってマスメディアが大騒ぎである。派閥均衡がどうとか新入閣がどうなどと内閣の顔ぶれや大臣紹介に躍起である。野党もそれに合わせて甘利賄賂事件を取り上げてみたり、3A(安倍・麻生・甘利) リモコン政権などと騒いでいるが、14日に衆院が解散されれば、その時点で衆院議員は議員資格を失い、岸田内閣は事実上終了するのだから、岸田内閣はそれでお仕舞いだと言うべき . . . 本文を読む

北朝鮮のミサイル 挑発を自制し対話に臨め  ━ 呼びかける相手を間違っている ━

2021-09-17 18:06:54 | 政治経済
「北朝鮮のミサイル 挑発を自制し対話に臨め」・・・本日(9/17)の西日本新聞の社説である。日本の主流マスコミの論調もこれと似たり寄ったりである。誠に不思議である。社説が指摘するように“北朝鮮は昨年来、新型コロナ感染拡大への警戒から長期間、国境を封鎖し、経済的困窮は深刻だ。大水害も重なり食料事情は一段と厳しくなっている”・・・その通りである。にも拘らず、弱小国家・北朝鮮が、 . . . 本文を読む

「自宅療養」という名の「入院拒絶」――菅政権の新たな棄民政策

2021-08-03 21:44:04 | 政治経済
 医療崩壊の危機が迫るなか、菅首相がとうとう「重症・重症化リスク患者以外は入院させない」と言い出した。これまで「原則」(あくまで建前だが)だった入院や宿泊療養を原則「自宅療養」に変更する。そして、入院対象者を重症患者や特に重症化リスクの高い人に絞り込むというのだ。今後、中等症でも重症化リスクの低い人は入院できなくなるが、このリスクを誰が判断するのか。保健所なのか現場の医師なのか。その基準 . . . 本文を読む

新たな装いで現れた日本軍「慰安婦」否定論ーラムザイヤー氏の経歴で納得

2021-03-18 20:52:38 | 政治経済
2021年1月31日に『産経新聞』が、ハーバード大学ロースクール教授のラムザイヤー論文を「「慰安婦=性奴隷」説否定」との見出しで大きくとりあげたことをきっかけに、ラムザイヤー氏とその主張が日本、韓国そして世界で一挙に注目を集めることになった。私は、何を今さらハーバード大学ロースクール教授がしでかしたのかと不思議に思っていたが、今日「アリの一言」で、ラムザイヤー教授と日本との関りを教えられやっとガッ . . . 本文を読む

慰安婦証言から30年 日本政府に初の賠償命令

2021-01-09 18:39:24 | 政治経済
 2021/1/8韓国の裁判所が「国内裁判所は外国政府に対する訴訟で裁判権を行使できない」という国際慣習法上の主権免除(国家免除)の枠を踏み出し、日本政府が日本軍「慰安婦」被害者たちに各1億ウォン(約950万円)を賠償しなければならないとの判決を下した。1991年8月、慰安婦だったことを証言した金学順(キム・ハクスン)さんの初の告発以降、日本政府による政治的妥協(1995年のアジア女性基 . . . 本文を読む

学術会議人事介入問題―問題の本質は科学の国策動員

2020-10-07 22:41:55 | 政治経済
 菅政権の日本学術会議が推薦した新会員候補6名の採用拒否を巡って、正論、曲論(菅応援のための論点ずらし、「学術会議こそ新規会員推薦基準を明確化せよ」「そもそも政府内の機関が独立性を主張できるのか」「政府から予算をもらって特権を振りかざしているのが学術会議ではないか」の類い)がマスコミ、ソーシャルネットワークを賑わしている。しかし、このような「論点ずらし」に引っかけられて、本質を見失うようなことがあ . . . 本文を読む

北朝鮮による「韓国人射殺事件」―もう終わらせよう「朝鮮戦争」!

2020-09-26 21:39:39 | 政治経済
 9月22日、南北朝鮮の「海の軍事境界線」と称されるNLL(北方軍事境界線)の北側で韓国の海洋水産部所属の漁船指導員が北朝鮮側の銃撃を受けて死亡する事件が発生した。赤信号を無視して横断歩道を渡る通行人を車が跳ねた場合、ドライバーは前方不注意で処罰されるが、それは平和な国家での話であって、38度線で今も銃口を向け合っている南北朝鮮の軍の常識では撃つ側に落ち度はないというのが冷酷な現実だ(https: . . . 本文を読む