月刊 裏ファンタスティック 帝国

そこにファンタジーがある限り

現在、当帝国は夏の思い出テンプレートでお届けしております。

感慨

2006年09月03日 | 欧州クラブ
1ヶ月1500ユーロ、これがセリエAの最低賃金です。

過去に何度も紹介したダミアーノ・トンマージが昨年ローマと契約を延長した時の給料はこの最低賃金1500ユーロでした。

ビエリ、アタランタに復帰

さて昨年出場機会を求めて、ミランからモナコに移籍したクリスチャン・ビエリですがモナコでのキャリアはご存知の通り芳しいものではありませんでした。

結局代表にも選ばれず、怪我などもあり「もしくは引退か?」とささやかれましたが、一旦はサンプドリアに移籍。しかし結局退団し、昇格したばかりのアタランタに入団しました。

そしてビエリのアタランタでの給料は最低賃金の1500ユーロでした。

「これでいい。お金の問題じゃない。これまで好条件の契約を結んできたけど、もうあまり気にしていない」

アタランタに決めるまでの奇妙な道のりについては、

「長い道のりだった。今後機会があればこの話をすることもあるだろう」

とのこと。
古巣アタランタについては

「チームを取り巻く環境はよく知っているし、以前にもここでいいプレーができたことがあるからだ。青と黒のユニホームで6年間プレーして、今回またそれを着ることになった。いいリーグ戦になることを願っている。そのために全力を尽くしたい」

アタランタも青と黒ですが、6年間所属したネラ・アッズーロは言わずもがなですがインテルですね。

ユベントスからスペインの名門A・マドリーに移籍し得点王に。
ラツィオでのキャリアを経た後、当時最高の移籍金でインテルに行きました。
当時ロナウドとビエリの2トップは間違いなく世界最強でした。
ビエリもそうですが、ロナウドも衰えてしまっていて少し感慨深いですね。

つい数年前までビエリもロナウドも世界屈指のFWだったので、結構哀愁を感じます。


きっとビエリには何か心境の変化があったのでしょう。アタランタで落ち着いてキャリアの終盤を過ごして欲しいものです。

8月編集後記

2006年08月31日 | 編集後記
気がついたら8月編集後記になってました。
殆ど更新もせず、お送りしている『月刊裏ファンタスティック帝国』です。

ワールドカップ開催期間は結構更新していたと言うのもありますが、やけにアクセス数が多かったんですね。最近は少なくなりました。これくらいが丁度気持いいくらいです。

それにしても半月くらい更新してないのに、頻繁にアクセスしていただいている方もいらっしゃるようでただただ感謝です。
でも申し訳ないですけど、更新ペースはこれくらいが限界です。


▽今月の一言

「日本代表が世界に近づいたか?という問いがあります。確かに近づきました。それ以上に私達を世界に近づけてくれたのです」


▽9月の更新予定

・06-07シーズン開幕!各チームの補強について

・もうやらないのか?ファンタスティック・メモリアル3弾

・その他時事ネタなど

デパート

2006年08月13日 | 欧州クラブ
「百貨店の条件は百貨集めることです」
をモットーに「何でも欲しがるモラッティ」がベンチというショーウィンドーに選手を並べるチーム・・・それがインテルです。

ちょっと悪く言いすぎでしたか?

当初は編集長「今年のインテル・デパートは獲得が甘い」と思っていたんですが、もはやマンチーニに残された時間が少ないのかいつの間にか例年のような補強政策を断行してます。


▽インテル、ビエイラ獲得

8月に入ってから、手始めにビエイラを獲得
ビエイラはインテルの新加入選手として、まずはスタメン奪取を目指しているようです。

「このチームには素晴らしい選手が大勢いる。試合に出たければ、自分がその中で最も優れた選手の1人であると証明しなければならない。いい結果を出せると信じている。プレーできる資格があることを監督に見てもらうために、必死に頑張らなければならない」

編集部がオマージュとして始めた「月ユベ」さんで、このビエイラの獲得を

『昨シーズンのデキ具合+インテルのクラブ体質=機能しない』の勝利の方程式はほぼ固い

と公言されてることには、かなり笑いました。

「『機能しない』、その通り」(児玉清)


編集部的にはビエイラの代理人の発言にも注目です。

「ユベントスのことは残念だ。ビエイラがインテルを選んだのは、金銭面でもチームの目標という面でも、最も良い条件を提示してきたクラブだったからだ。交渉は数日前に完了し、あとは正式決定を待つだけだった。数週間前にレアルとの接触もあったが、その時点ではもう状況ははっきりしていた」

レアル・マドリードは何考えてるんでしょうか?
編集長はイマイチよく分かりません。


▽大型FWを補強

その後チェルシーに足元をみられて、獲得出来ないかと思われていたクレスポをインテルが獲得したのは以前の記事で取り上げたとおりです。
当初インテルはルカ・トニかイブラヒモビッチに目標を定めていましたが、それぞれのクラブとの交渉が難航していたようです。


もともと移籍市場に上がっていた大物FWクレスポとイブラヒモビッチ、インテルとミランがそれぞれどちらかを獲得するのが有望視されていました。
インテルがクレスポの獲得に成功した時点でイブラヒモビッチはミランか?という憶測が流れました。
それを裏付けるかのようにパトロンのモラッティ会長はクレスポ獲得後に

「FWルカ・トニ(29=フィオレンティーナ)獲得には至らなかったが、FWエルナン・クレスポ(31=)をチェルシーから獲得できた事に満足している」
(編集部注:トニは既にフィオレンティーナ残留を表明していた)

「かなり前からトニ獲得が難しい状況である事は分かっていた。クレスポを獲得出来たので、FW補強はもう充分」


まぁここまでは移籍シーズンに良くある風景です。
しかしここからが違います。その直後インテルはイブラヒモビッチも獲得してしまいました。
驚くべきはインテルの資金力です。モラッティ一家はどれだけ金持ちなんでしょうか?デパートの底力を見せてもらいました。
恒例の飼い殺しの予感が漂います。

ズラタンの移籍金は2480万ユーロ(約36億4500万円)で、うち約1500万ユーロ(約22億円)がユーベの取り分とのこと。これはユーベが彼を獲得した時の金額とほぼ同額ということで、イブラヒモビッチの市場評価が(良くも悪くも)変わっていないということでしょうか。

ちなみにミランでは「イブラヒモビッチの扱いにくい性格が引き起こすリスクを考慮に入れて彼の獲得に難色を示す関係者が多かったようだ」とのこと。

編集部的にも同意見です。インテルにはイブラヒモビッチを
「『獲得しない』と答えて欲しかった」(児玉清)

危ないですよ、ズラタンは。

ちなみにイブラヒモビッチの移籍会見でのコメントは以下の通り

「Life goes on(人生は続く)」

「まず自分の将来を最優先しなければならなかった。ユーベとサポーターには申し訳ないが、どうしてもセリエAでのプレイと欧州CL出場を諦め切れなかった。実は子供の頃からインテルサポーターだった事もあり、今回の結果に至った。自分は人生の勝ち組でいたい。今までもそうだったし、これからもインテルでそうあり続けたい。常に強いクラブでプレイする事が自分の誇りだ」


そんなこんなで大型補強が相次ぐインテルですが、それより先にひっそりと加入していたブラジル人のマイコンを編集長は応援しています。

さようなら、ローマ

2006年08月10日 | 欧州クラブ
編集部注目選手の一人ダミアーノ・トンマージのレバンテ移籍が決まりました。
今までもあんな記事こんな記事などで紹介してきました。

そしてとうとうリーガのレバンテ移籍が決まりました。

コメントは以下の通り。

「レバンテへの移籍は、私にとって新しい経験となる。とても満足しているし、このチームで早くスタートを切りたい」

「新たなモチベーションを見つけるため、環境を変えたかった」

とのこと。
相変わらず「もじゃもじゃ」なトンマージを当編集部はこれからも見守り続けていきます。

ミラノに帰還

2006年08月10日 | 欧州クラブ
本人も     「ACミランに残りたい」
クラブ側も   「彼の残留に全力を尽くす」

と相思相愛の仲だったクレスポとミラン。
しかしチェルシーのフロントが法外な値段をふっかけて結局は獲得には至りませんでした。
そんなクレスポがとうとうミラノの町に帰ってきました。

えぇっと、インテルですけど?

きっと赤黒のユニを着ると思ってたのに、青黒のユニ着せられてびびってるだろうね。

その後の入団会見のコメントはこんな感じ

「責任が大きいことは分かっているけど、それもモチベーションにつながる。プレッシャーを恐れてはいない。以前にも密接な関係を持った、このクラブに戻ってくることができた。インテルに対してはずっと尊敬の念を抱いていた」

「インテルに戻ってきたことも、幾つものビッグクラブが僕を欲しがっているとうわさされたことも、どちらも誇りに感じる。1人の人間として、僕の希望を聞き入れてくれたチェルシーの会長や監督には感謝している。これからはインテルのために頑張りたい。常に闘争心を持ってプレーし、全力を尽くす。そういう気持ちが毎日の力になる」

「イタリアには特別な感情を抱いているし、今は法的な面でも特別な関係になった。正式にイタリア国籍を取得したし、妻はイタリア人で、娘のニコルとソフィアもミラノで生まれた。ここは自分の家のようなものだ」


あぁ・・・編集長すっかり忘れてましたけど、クレスポは以前にも一瞬居たね。バティの代わりで半年くらい獲得されてたんだっけ?
もはや過去の話しすぎて忘れてました。

ちなみにクレスポの移籍は無償レンタル移籍です。2年後にきっとチェルシーに帰るんではないかと思われますが、きっと冒頭のミランの時のようにはならないと編集部は予想してます。