荒波日記

アベイ・デ・ロック・スペシャル・ノエル　750ml
大瓶（ベルギービールジャパンより2015年12月4日購入 1472円）

★★★★☆（選択肢にあれば飲んでみましょう。デゼールのアイスクリームと一緒に飲むのがオススメ）

ノエル。つまりクリスマスビールなのだが、なぜか1年置いて飲んでみた。
甘めだから長く置いてみただけである。別に飲み友達がいないわけでも、恋人がいないわけでもない。

・・・・すみません。嘘つきました。

アベイデロック自体は大手インポーターのブラッセルズが輸入してるだけあって比較的入手し易い。
これはクリスマス向けのスペシュルノエル。特別ビールである。が毎年確実に入手できるので
たいして珍しいビールというわけではない。私も飲むのは多分３回目くらい。

アベイというと、６１２年と大化の改新より前から歴史のある醸造所なのだが、ずっと前に滅んでいて
最近個人が復帰させた銘柄としてある意味有名。
ジャンルとしているとしてはアビィ（元修道会が作っていたビール）と言って良いのだろうか。

さて、アベイ・デ・ロック。ベルギービールの「大瓶」には珍しく蓋が王冠である。王冠なのである。
つまり、ちょっとずつ抜いて減圧とかできない。よって開けた瞬間吹く。盛大に。泡はきめ細かいが直ぐ消える。

もう、撮影大変でした。

まず見た目。普通のアベイ・デ・ロックもかなり濃い目のブラウンビールですが、このスペシャルノエルも
同様にかなり濃い目のブラウン。黒と見間違えるほどである。

本題の味と香りであるが、甘い甘い。不快な甘さではないのだが甘いのなんの大変である。しかもバニラの
香りが強くて他の香りなど感じる余裕がない。賞味期限は２０１７年８月だったので、もっと寝かせて甘さが
アルコールに変わるのを待ったほうが良かったかもしれない。

思い立って、アイスクリームをつまみにするという暴挙にでたのだが、これが思いの外よい組み合わせで
もの凄くよくあった。偶然の組み合わせだがこういうのもベルギービールの楽しみである。
バニラ系の美味しいデゼールを出す店であれば、最後の一杯として合わせて頼むのも良いかもしれない。

マルール１０
大瓶　１６６３円（ベルギービールジャパンより2016年7月に購入）。

★★★★★（みつけたら必ず飲め）

私見になるが、これを知っていれば、ベルギービールマニアLv2。マニア自称して
誰からも文句を言われないだろう知る人ぞ知る有名かつ極旨ビールである。

マイケル・ジャクソンの分類に従えばスペシャル。アルコール度数１０％。
裏面のラベルの記載によれば推奨温度は８～１２度と結構高め。
冷蔵庫でキンキンに冷やすことはおすすめできず、また常温に近くなるに
したがって広がってくる香りを楽しむのが良いビールである。

スペシャルであるため、オススメのグラスは聖杯型。甘いという印象から、
温度が上がるに連れ香りが広がっていく過程を楽しんで欲しい。

話が前後するが、輸入元が大阪の中小であるために、あまりスーパーには
ならんだりはしない酒である。値段もかなり高め。
バーの価格で言えば、グラスで頼んでも千円台後半。ボトルで頼むなら
５０００円は覚悟してもらいたい。ただ、その価値はあるビールである。

今回開けたのは2017年11月23日賞味期限のロット。これぞマルールと言った
香り豊かで苦味は抑えめな味。うまい肉料理と合わせられないのが残念でならない。

マルールに関して注意いただきたいのはその足の速さである。
一般に糖分が高い、つまり甘いビールは瓶内二次発酵により熟成されるため、
賞味期限ギリギリくらいまで寝かせた方が美味しくなる傾向があるが、
ここ2本飲んだ感想として、マルールに関しては甘めにも関わらず足が速い
と感じている。これは諸兄の意見も合わせて伺いたいところである。

樽生で飲んだ経験は2度程度しかないが、どれも最高に美味かったと
記憶している。これも脚が早いことの証左となるだろう。
よって見つけたら即飲むべし！。

逆に、賞味期限ギリギリのものは★３くらい（まぁ普通）程度まで落ちてしまうので、
とにかく早めに飲むことをオススメしたい。樽生を見つけたらだったら樽ごとと
専有すべく友人に電話かけまくりましょう。まず見つかるものではありません。

ときに、マルールに関しては、製法としてシャンパンと同様に一度凍らせてオリを
切り落としているとか、某有名ブランドが株を買い占めたとか面白い噂を幾つか
聞くのだが、どれもソースにたどり着けなかった。情報がアレばぜひ共有いただきたい。