LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

ドキュメンタリー映画【 i am アイアム】感想

2024年04月14日 | 雑記

2024/4/6  フェミニスト・アクティブドキュメンタリー・ビデオフェスタ 連連影展                               @hako gallery(代々木上原)

ビデオフェスタの中の1作品 【 i am 】ソナリ・グラ‐ティ監督 2011年 71分
インド出身のレズビアン映像作家が、かつて暮らしたデリーを再訪し、同性愛が犯罪だった時代、ゲイやレズビアンの子どもを持つ親との対話を通して「家族」の真の意味を紡ぎ出しながら、「カムアウト」する前に亡くなった母との対峙と和解への道を模索するドキュメンタリー映画。

セクシャルマイノリティーを描くドキュメンタリーを見るたびに、様々な当事者と家族のそれぞれの困難に胸が潰れます。
私自身は子どもから当事者であることを告げられたその場で、親として何が出来るか、どうやって応援していこうか即座に考えましたが、同性愛が犯罪だったインドのこの時代に子どもからカミングアウトされていたら、同じように受け入れられたか全く自信はありません。
生まれ育った時代、場所、法律、宗教、価値観、子どもへの期待や役割、世間体など、多くの障害によって子どものセクシャリティをなかなか受け入れられない家族が大多数なのが現実。社会の中で苦悩している当事者である子どもを、世界で一番愛している親こそ支えていけたら・・・。そのためにも、子どもを受け入れられずに葛藤している親御さんに、この映画のような当事者のリアルが届きますように。子どもに向き合うきっかけを持てたら、対話や学びによって理解を進めることにより当事者が救われることはもとより、親御さん自身の気持ちも穏やかになるのでは。作品の中で、受け入れている母親の一人が「神様は存在してはいけないものをお造りにならない」と語っていた柔らかな表情がとりわけ印象的でした。

インドの同性愛に関する法律の歴史にも思いを馳せることが出来ました。
この映画の締めくくりに、2009年、同性愛を非合法=刑法上の犯罪とする法律がデリー高等裁判所により違憲とされ多くの当事者達が喜びに涙するシーンがありましたが、2013年には最高裁にて有効と覆され、2018年に再度の違憲判決が出るまで長い闘いがあったと、映画をきっかけに調べたことから知りました。
世界で法的に同性婚が認められている国・地域は欧米を中心に38。アジアでは台湾とネパールに、この3月タイが加わりましたが、インドも日本も未だ認められていません。

上映会の後には日米同性カップル在留資格訴訟をテーマに交流会がありました。
同性婚の二人がいずれも外国人であれば定住が認められるのに、一方が日本人だと認められないのは不公正として最高裁へ訴訟を行っている原告のお二人と弁護団の方のお話を伺い大変勉強になるとともに、お二人の揺るぎない想いと活動の継続、周囲で支えていらっしゃる皆さんの温かさに感銘を受けました。
我が子も外国籍のパートナーと結婚が出来ない状況にあるため、今後の進め方についてアドバイスをいただくことが出来、大変ありがたかったです。

誰もがありのままで安心して暮らせる、幸せな将来を思い描ける日が一日も早く来ることを願ってやみません。

Y----------


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3月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年03月31日 | Weblog

2024年3月4日(月)名古屋ミーティング いなべ市役所シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー・同性愛当事者の親4名

同性愛当事者1名

Xジェンダー当事者2名

産婦人科医1名

スクールソーシャルワーカー1名    計 9名

 

〈てる子ママ講演会について〉

・先月てる子ママの講演会が実現した。参加者は220名。目標の200名をクリアした。三重テレビ、中日新聞、朝日新聞に取り上げてもらった。高校生が司会をして、高校生が宣伝もするということをした。高校生がとてもがんばってくれた。

・てる子ママへの花束が10個ぐらい届いていた。待ちかねてた人たちがたくさんいた。親子が多いと思ってたら、割と年齢層が高めだった。てる子ママは、そういった人たちに対応できる話をと、幕が開いてから話す内容などを合わせていった。セクシュアリティのツリーのような図を使って、1つの線のところに最終的に3つのパターンが出てくることや、簡単に説明するだけでも10なん通りセクシュアリティのパターンがあるということがよく分かる図だった。レズビアンは女性同士だけと思うけど、実はそうではなく、身体的性が男性で自認が女性で女性のことが好きという人もレズビアンというということなど、勉強になったという感想も多かった。

 

〈性別欄について〉

・性別欄は当事者にしたらしんどい。うちの子もそう。「性別欄に〇ができない」と泣いた。

・男or女の世の中で、典型的じゃない子は排除されている。性別違和、性別不合の人は困っている。困っていることを知ってもらって、じゃあどうしたらいいか。みんなが困らないようにするにはどうしたらいいのかと。困らないように取り除きましょうとなれば、それを実行した後に検証という流れ。性別欄をなくしても、困る人がいない、いなかったらそれでよかったとなる。

・性別欄削除を拒むというのは、横並び主義を言ってるだけであって、なんら対応していないように思う。雇い主とかマジョリティが困ったらまた変えたらいいだけだと思う。当事者の困りごとに対応してないのはいけないと思う。それが使えずに会社に入れないということがあってはいけないと思う。

 

〈当事者の親より〉

・性別のことに関しては自分でも納得しているし手術も一度も後悔はしてないよう。でも社会に出れない状況を思うと性別のことがあるからかなと思う。「何か不安じゃないの?」と、不安はあるに決まっているのに聞いてしまう自分がいる。でもやっぱりみんなと比べてしまう。ホルモンの影響ではないようだけど、実際はどうか分からない。顔を合わせるのはお風呂に入る時や食事するときだけ。自分の年齢や病気のことも考えてしまう。無理はしなくてもいいからちょっとでも社会に出る気持ちをもってほしいが、それを本人に伝えると、「その気持ち持ってないわけないやろ」と言う。「なんでうちだけなんやろう」っと愚痴ってしまうこともあった。「働け働け」と言われるのが一番つらいんだろうとも思う。

→まだ社会が男か女の世界。でもラベルなんてどうでもよくて、お子さんは何ができるのかというだけのこと。お子さんの資源、リソースは死ぬほどあると思う。「なんでうちの子が。男やのに」と思う気持ちは心の中でとめておいてほしい。

→「今日めっちゃ元気そうやん。」「お肌すべすべやな。」とか声をかけてあげるといい。

→褒めるところはいっぱいある。

→自分の子ども褒めるのは自分をほめるのと一緒。

→大事なことを言う時は、「一生に一回しか言わんでちゃんと聞いて」と言うようにしている。そうでないと「また言うてる」となってしまう。その代わりここまで出てくるということもある、悔しいときもあるけどもう言わん。あとはあなたの責任ですよとという形で。

 

・できないことをできるようにしてあげないといけないとと思って、いろんなことをやらせてはきた。でも、「お母さんは『あれもこれもやれ』と言ってきたけど、どれもやりたくなかった。」と今になって言うことがある。まわりの子ができたら、「この子もついていかないと。遅れているわ。」と思い、比較ばかりしてしまっていた。でも、自分の子どもの頃もそうだった。親が「〇〇ちゃんはできているのに」と、無理やり塾に申し込んでやらされた。でもそれが当たり前だと思っていて、同じように子どもにもしてしまった。でもかわいそうなことしてしまったなと思う。もう1回子育てしたいなと思う。そしたら自由にさせてあげれるのにと思う。

 

→他あ見なかったらいい。よそはよそ、うちはうちと思えばいい。

→1回だけは言って、あとは見守るだけかな。あとはがんばりなよと。

→やってきたことが間違っていたわけではないと思う。〇〇さんの親も、できるようにさせてあげないとと、社会から思わされて〇〇さんを育ててきた。〇〇さんも、同じように思わされて必死に生きてきたと思う。それが合ってるとか間違ってるとかではなく、それがその時の精一杯だと思うから、責任を感じることもやり直したいと思うこともしなくていいと思う。

→私たちもいつかは面倒みれなくなる。でもその時には言えない。あなたはあなたの責任で自分で稼いだお金で生きていけるのが生きていけるのが大事だと思うから。もうその責任をは果たしていると思う。

→「お母さんがおらんくなった時に」という話を1回だけするのもいいかもしれない。

→うちの子の時は、お医者さんが、「親の育て方でもない。お母さんが食べた飲んだ薬でも、先祖が悪いわけでもない。親のせいじゃない。先祖の血筋のせいでもない。」と大学病院の先生が言った。「世界中同じ割合で生まれてる。それが0.8パーセントとか2.5パーセントとか今数字が出ているけど、誰かのせいでもない。自分も親もせめなくていい。江戸時代の文献には残っている。今急に増えたわけでもない。江戸時代からずっと医学書に残っている。」と教えてくれた。多様性に対応できる人たちはこれからの時代重宝される。それを武器にし、チャンスにすることが大事だと思う。

→完璧な子育てはないと思う。でも変わることはできる。過去に戻ることはできないけど自分が変わることはできると思う。

 

〈当事者の支援者より〉

・男性でも女性でもどっちでも見られたいという感じ。最初はわからないという状態。わからない自分にもやもやしてるのかなと感覚があって。今決める必要がないとは思っている。多様性を説明したくてLGBTをふわっと抑えたら、「LGBTってさあ」と話してくれて。「ちゃんと教えてほしい」と言ってくれたからちゃんと伝えて、この会の紹介した。「私が一回行ってくるで」と言って先に来させてもらって「こんな感じだったよ」と説明したら「ちょっと見てみたい」と言ってくれた。

 

〈当事者より〉

・中学生に上がり新しい環境に行く不安はある。性別は両方ある感覚だからどっちに見られてもいい状態。

・中学校は制服が選べるからよかった。上が男の子のもので下が女の子のものを選んだ。

→多様な人を受け入れられるっていうのは結局はいいこと。本当によくがんばって相談してくれたと思う。なかなか言い出せる人はいないかもしれないけど。子どもはがんばらなくていい、なんとかするのは大人の仕事。

〈市の相談窓口・病院・治療について〉

・私の住む市では、パートナーシップファミリーシップ制度入れました。それにあたり、相談窓口がないといけないのではという話になっり、相談窓口を設けようという話になった。人がいないというのがネックということだったので引き受けた。来年度、常設ではないですが、予約が入ったら対応するというのがはじまる。

→当時、子どもからカミングアウトを受けた時に、おばあちゃんに泣きながら相談したら、「謝ることじゃない」と言ってくれた。「みんなで育てたらいいよ」と言ってくれるおばあちゃんだった。相談できる場所がもっと増えてほしいと思う。

 

・私の住んでいる市は窓口がない。学校に来ているスクールカウンセラーの先生に最初相談した。そうしたらスクールカウンセラーの先生がいろいろ調べてくれてこの会を紹介してくれて。役所とかそんな窓口があるなんて聞いたことないし、病院とか心療内科とかでは高校生しか受け付けてないと言われたり、連れていこうかなと思ったらそう言われたりした。

→私の子どもの時は思春期外来なら診てくれた。

 

・1軒はいけたけど、そういう相談受けたのは初めてだったようで、先生に「どうしたらいいかわからない。」と言われた。「今は中学生だから勉強とか視野を広げていろいろしよう」とか、基本的な思春期の対応を言われた。逃げてるようにも感じた。「中学生というと気持ちに波があるので」という感じだった。診断をつけてほしかったけど、聞いてもらうだけだった。診断をつけれるような病院の情報をいただけるかと思ったらそうでもなかった。

→日本全体でGIDの先生は28人しかいない。10年で11人増えた。ガイドライン認定医師。各県にいるとなるには47人いる。日本全体でみても少ない。

 

・診断がほしかった。今すぐ治療をと思っていた。今診てもらっている先生とはまだ面談だけ。

→それは必要なこと。早く認定して必要なことと、何回も問いかけて本当にこれでいいのかという期間が2,3年いるという。あってはならない間違いがあってはいけないから2,3年かかる。これは例外の話だけど、うちの子は自認がものすごく強かった。「お宅のお子さんは自認が強いから早く認定してあげないと心が壊れてしまう」「早く認定させるために毎月岡山に来れますか」と言われて半年後に認定してもらった。先生に自分史というのを見てもらって、いろんな血液検査も心電図も行った。半年間毎月通って認定会議で認定してもらって、翌月から二次性徴抑制ホルモンを打てるようになった。その半年間、4つの科の先生が1人の子を見て、認定しても間違いがないか判断する。それがガイドラインに沿ったやり方。本来なら10代の子は2,3年かかる。間隔をあけながら診てもらう。それが待てない、待っている間に自殺してしまうとかそういう場合は早く出ることもある。治療や診断が待てないこともあるけけど日本ではそういう形。それが待てなければ外国に行ったり、ガイドラインを飛び越えてやれるという先生もいるけど、それは自己責任。私たちからはすすめられない。18歳以下でガイドラインに沿わない形で手術をしたとしても、成長したら2回3回と手術しなければならなくなる。二次性徴抑制ホルモンもある。うちの子も16歳から、当時は8時間おきに点鼻。今は高いけど注射がある。生理が来ることが1番こわいことだったから、2年間休まずやった。細胞レベルで体がほしがるのがホルモン。でも、ほしいのとは違うホルモンを投与するからしんどくなる。体調がどうなるかは人それぞれ。本当に副作用がなく調子いいという子もいるし、ずっと調子悪いっていう子もいる。一般的な女性でも女性ホルモン値は20でいいのに、ホルモン打つ人は60ぐらい打つ。

 

次回4/1(月)


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2月東京「出櫃 カミングアウト -中国LGBTの叫び」上映会+トークイベントの報告

2024年02月20日 | Weblog

2024年つなぐ会/東京のスタートは、中国の性的少数者(LGBTQ+)当事者と家族を追った映画 (所要時間約1時間)

「出櫃(カミングアウ)中国LGBTの叫び」 (房満満監督/東京ドキュメンタリー映画祭2019短編部門グランプリ)の上映会(墨田区の支援団体「あなたのSOGIE」との共催/墨田区後援)に23名ご参加いただきました。

休憩を挟んだ後、房満満監督とZoomによるトークセションを実施。   

先ずは東京理事から監督に、セクシュアルマイノリティをテーマに選んだきっかけや、カミングアウトの場面を振り返りではなくリアルに撮影できた経緯など伺った後、日本人だけでなく在日の中国人参加者複数名からも、中国におけるLGBTQ+の状況、親子関係の実情や背景、カミングアウトの意味や是非、支援団体の状況など、監督へ沢山のご質問をいただき、監督が1つ1つ丁寧に回答くださって活発なクロストークとなり、あっという間に予定の1時間が過ぎました。                                                                           

 ====

親子3人で鑑賞されたご家族に感想をいただきました。

私自身はFtMの母親ですが、一人っ子政策ゆえの濃密な親子関係、親族や地域社会における体面が非常に重視される文化、「社会規範からの逸脱=幸せになれない=絶望」と考えるなど、「セクシャルマイノリティが自分を偽らずに生きること」「親が受け入れること」がこれほどまでに難しい、厳しい中国の状況に胸が潰れる思いでした。

 

(子ども/FtM/21才)

中国の状況を知ることが出来、とても良かった。

特に、当事者がカミングアウトする場面をリアルに映していることに驚き、感銘を受けた。

自分の周囲にいる当事者からの話で、「病院で治してくるように」と言う親は都心でさえ未だ存在するし、「ニュースを見て親が差別発言するのを聞くとカミングアウト出来ない」という声もよく聞く。

当事者で親にカミングアウトして受け入れてもらっているのは2割程度の印象。

中国ほどではなくても、親の理解は日本でもかなり難しいと感じている。

 

質問に対する房監督の回答が、実情をよく知ったうえで多くの視点から説明くださり、全てが納得できるものだった。また、心を込めてお話くださり、ありがたく、素晴らしかった。

 

(オーストラリア人パートナー/パンセクシャル/20才)

セクシャルマイノリティの子どもを受け入れられない親も、子どもを愛していることが分かって良かった。

 

中国の文化(メンツ/親子関係 など)を知ることができた。

想像はしていたけれど、社会規範がきつく、大人になっても親との繋がりが深い。

 

同性愛は受け入れられないけれど、社会に顔向けできないだけで、子どもとの繋がりは続く。

欧米では「親と子は別」との考えが強いこともあって、子どもを受け入れられなければ子どもと離れたり、縁を切るケースが多い。

子どもからしても、親が受け入れてくれなければ、親と離れればいい。

中国では親子の繋がりが強く、一生続くものだからこそ、子どもは親に理解してもらいたいのだろう。

 

オーストラリアではLGBTQ+の理解が進んでいるが、受け入れはするけれど偏見が残っているケースは未だある。

減ってきてはいるが、キリスト教関係者はセクシャリティを治療するよう子どもをカウンセリングに行かせることもある。

 

日本人で知っている当事者でカミングアウトをしている人はほとんどいない。

理解が進んで欲しい。

 

=====

 

日本においても地域や年齢層によっては中国と似たような状況にあり、子どもを愛するがゆえに子どものセクシャリティを受け入れられず、親子共に苦しんでいます。

当事者がありのままで幸せに生きていける社会になるためには、セクシャルマイノリティの存在や困難な実情の認知を広げて支援者を増やしていくと同時に、希望を伝えられる当事者がロールモデルとして可視化され、当事者も親も明るい未来を描けることが重要だと感じました。

カミングアウトがハードルでも何でもない世の中が1日も早く訪れますように。

 


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2月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年02月07日 | Weblog

2024年2月5日(月)名古屋ミーティング いなべ市役所シビックコア棟会議室

 

性別違和をもつ当事者 1名

同性愛当事者 1名

トランスジェンダーの親 1名

同性愛当事者の親 1名

人権教育の活動団体の方 2名       計 6名

 

今回のミーティングは、人権教育の活動団体、三重県人権教育研究協議会(以下、三重県人教)の方の運動についてや、その中での困りごと、質問に、当事者やその家族がお答えする形で進めました。

 

〈統一応募用紙の性別欄について〉

三重県人教

・統一応募用紙とは、各企業で作成した社用紙に就職差別につながるおそれのある事項が多く存在しており、被差別部落の人たちをはじめ、家庭状況の厳しい人たちが差別される原因になっていたことから、新規高卒者の就職応募用紙について、労働省、文部省及び全国高等学校長協会の協議により定められた様式を統一応募用紙として1973年度から全国的に使用してきた。しかし、活動団体による運動により、1996年4月に全国高等学校統一応募用紙類の一部様式変更(「本籍」欄、「家族構成」欄、「胸囲」「色覚」欄が削除)が行われた。また、2005年4月には、統一応募用紙が改訂(「保護者氏名」欄が削除)された。

・現在の統一応募用紙には、性別欄が存在するが、2020年には、近畿統一高校応募用紙(近畿労働局)の性別欄が削除され、三重県を除く近畿地方では、性別欄が削除されたものが使われている。近畿地方以外では、未だ、就職希望の高校生は、性別欄のある統一応募用紙への記入を求められている。

・2005年の「保護者」欄削除の際も、全国に先駆けて近畿地方で削除された際、三重県としては、保護者欄に斜線をする形を取り、それが全国に広まっていった経緯もある。

・今現在、三重県人教が働きかけ、教育委員会の高校教育課が三重県労働局に性別欄への斜線を求め、働きかけをしているところ。その動きの中で、すでに任意記入だから斜線をする必要があるのか、わざわざ斜線まで引かなくても、みんなで無記入という形でもっていけばいいのでは、などの意見が出ることが予想される。

 

〈統一応募用紙の性別欄に関する当事者や家族の意見〉

・三重県は条例があるので、その条例に則って訴えていけばいいのでは。

・三重県が先頭を切って変えていくのも、条例だけでなく、実際に理解され行動している県として思ってもらえるチャンス。

・性別欄があれば、書かなければ落とされるかもという不安の中で、仕方なく自認の性別ではなく戸籍の性別を書いてしまう子もいる。

・性別欄があることで、そこに自分の性別を書けない、だから就職をあきらめるという子が何人もいる。

・トランスジェンダーの子どもは、高校受験の時に性別欄に〇ができない苦しさから生きるか死ぬかのカミングアウトをしてきた。就職も生きるか死ぬかのレベルで追い込まれ、悩んでいる当事者が多い。

・性別欄削除は進路保障につながる。

・性別欄を削除して、就職の機会や人生をうばわれる人が何人いるか。救える子どもが増えるだけ。

・私は性別欄を見ただけで「うっ」となる。性別欄があるのに、書かないことで後で指摘されるのではという不安の中でそれを提出している現実がある。

・学校でも、業者のテストで性別欄に〇ができない苦しさから、その場にいられない、テストが受けられなくなる子がいる。それと同じだし、当事者にとってはそれぐらいしんどいこと。

・いろいろな意見が出る中、欄はあるけど、無記入を全員が選択していくという方法は、そうするための授業や取組が行われると思うが、当事者は、その授業や取組の中で少しでも理解のなさを感じたらとても苦しくなる。中途半端にではなく、その授業や取組が三重県内すべての高校で同じレベルで行われればいいが、そうでなければ、苦しさしかない。結果、子どもたちを強制的に無記入に仕向けていくものにもならないかという心配もある。

・マジョリティ側は、自分の権利が脅かされた瞬間に、マイノリティ側への攻撃性に変わる。この件でも、例えば、なんで性的マイノリティの人たちのために、性別欄を無記入にしなければならないんだという考えから、性的マイノリティへの攻撃性に変わることも0ではないと思う。だから、最初から斜線を引いてほしい。斜線を引かれた経緯から、または、斜線を引こうという動きがあることから子どもたちが学ぶというのは、とても大切なことだと思う。

・転職の時に、履歴書の性別欄には何も書かなかった。志望理由等のところで性別の違和感があることを書いた。それは、女性としてその職場で働くことが苦痛だったから、女性として働くことを求められる会社では働きたくないと思ったから。私は、そうじゃない会社はこちらから選ばないと思える選択肢があったからいいが、高校で就職する子にその選択肢がたくさんあるだろうか。みんな自認の性で働きたい、でも、それで応募側が会社を選べる状況にない子も多いはず。だとしたら、性別欄があれば、書くことそのものをあきらめるか、戸籍の性別を書くかどちらかになるだろう。

・自分の子どもは、治療もして見た目は男性だけど、履歴書には女性と書いた。しかし、面接にいった時点でトランスジェンダーだと伝えた。その会社の社長は理解してくれ、性別にとらわれず働けている。それができるのは、見た目が男性になっているからかもしれない。未治療等で見た目が自認の性には見えない場合は、同じようにできないことが多いと思う。かと言って、治療もして見た目が男性の子どもも、性別欄に「女」と書くことに苦痛をおぼえないわけではないと思う。


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1月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年01月19日 | Weblog

2024年1月15日(月)名古屋ミーティング シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー当事者 3名

Xジェンダー当事者 1名

同性愛当事者 1名

性別が定まっていない当事者 1名

当事者の親 6名

アライ 2名

産婦人科医 1名       計 15名

 

今回のミーティングは、自己紹介の後、近況報告をしました。

 

・トランス女性の子ども。成人式に参加はしなかったが、夜に友達の集まりに参加し、楽しそうな様子を見て、本当に嬉しく思った。

・高校のときから不登校になり、通信制の高校へ転入。自認の性の治療が始まり、アルバイトをしながら、自分の将来に希望を持てるようになった。親として見守るだけだったが、この報告ができてよかった。

・小学生で、自認の性はまだわからない。スクールカウンセラーと一緒に参加。当事者に会ったりして、孤独にならないようにしていきたい。

・中学生、トランス女性。学校で教員研修も実施しているが、学校の中では男女分けがあり、学校に行きづらい。

・社会人で今回は職場の方と参加。職場に多様性を広く取り入れ、誰もが働きやすい職場の構築のために学びに来た。当事者の生きづらさを目の当たりにした。企業も変わっていかなければならないと感じた。

 

次回2月5日(月)


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12月亀山(三重県)ミーティング報告

2023年12月19日 | Weblog

2023年12月17日(土)亀山ミーティング ひのめ

 

トランスジェンダーの子を持つ親 1名

支援団体メンバー 1名

              計 2名

 

最近の活動を報告し合い、今後の協力についてお互いのできることをすり合わせた。


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第3回「カラフルサプリなにわ(大阪)」ワークショップの報告(2023年12月2日)

2023年12月11日 | Weblog

 12月の「カラフルサプリなにわ」は、初めての試みとして、リサイクル靴下を活用した「ジェンダーレスぬいぐるみ」を作ってみようと言うテーマで、ミズエシカリンクジャパン様との共催で実施しました。

 ミズエシカリンクジャパンは、靴下メーカーやバッグ等の製造販売会社等のファッション関連会社等、関西の地元企業が協賛する女性(トランス女性含む)の方々による社会貢献活動チームです。環境保全や社会貢献を意味する【エシカル】と笑顔あふれる社会にしたいと願う思いを繋ぎ【リンク】合わせてチーム名を【エシカリンク】と名付けられました。

 今回は、靴下工場で検品結果、不良品として出荷できずに廃棄されてしまう生地を使ってぬいぐるみを作りました。不良品と言っても、素人の目ではそのまま履けそうな品質の良い靴下ばかりで驚きながら、ミズエシカリンクジャパンのメンバーの方々のていねいなご指導でぬいぐるみを作っていきました。
 作ったぬいぐるみは、クリスマスプレゼントとして神戸市内の乳児院へ贈られます。今年は、合計30体のぬいぐるみを作るとの事です。このぬいぐるみはジェンダーレス。名前は乳児院の小さな子供たちで自由に付ける事ができますし、着せ替えも自由です。
     
 ぬいぐるみの製作は、靴下のくるぶしの部分やかかとの部分等を無駄なく転用して、脚や胴体、腕などのパーツを切り出して行き、中に綿を詰めて行く作業でした。ほぼ形になるまでに4時間位掛かりますが、参加者のみなさんとワイワイと雑談しながら作って行くとアッと言う間に時間が過ぎて行きました。
 おサルさんの形をしたぬいぐるみのモコモコした靴下の優しい肌触りが気持ち良く、小さな子どもたちにとっても良いプレゼントとなると思います。
 参加者のみなさまからも「世界に1つだけの温もりのこもったぬいぐるみを作る事ができて良かった。」「最初は難しそうに思えたが、だんだんと形になって行くプロセスが楽しかった」等のご感想もいただきました。
 所々未完成の部分もありますが、引き続きエシカリンクジャパンのみなさまに仕上げて頂いた上で神戸市内の乳児院へクリスマスプレゼントされる予定です。

 新年以降も、試行錯誤しながら新しい企画を考えて行きたいと思います。
なお、新年は1月13日(土)18時より新年の抱負をテーマにミーティングを行う予定です。

<申込み要領>
1.対象者:社会人(成人)・大学生のLGBTQ支援者の方、ご家族、友人の方、LGBTQ当事者の方。
2.日時:2024年1月13日(土) 18:00~20:30
3.場所:大阪市北区民センター・第4会議室 
    JR大阪環状線・天満駅または大阪メトロ堺筋線・扇町駅から徒歩3分(キッズプラザ大阪(カンテレ)隣り)
4.参加費:500円
5.注意事項:飲み物につきましては、各自で持参願います。水分補給用のドリンクのみ会議室への持ち込みOKです。
6.申し込み先:LGBTの家族と友人をつなぐ会・大阪
        携帯電話 090-6055-2424
        E-mail  family2006@goo.jp

今後ともよろしくお願いします。


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12月東京ミーティングの報告

2023年12月10日 | Weblog

 今年最後の交流会。参加12名中親御さんは7名。当事者の世代は中学生から30代、親御さんの世代も幅広く、教育問題から就職問題、ジェンダークリニックの選び方までテーマも拡がりました。Allyの参加もあり、一歩引いた視点からの意見に親御さんの既存の価値観も揺さぶられたようでした。

 LGBTQ+の報道も増え認知度も高まり、ニュースとして聞く分には受け入れられるけれども、我が子が⁉となると感情がついていかないという親御さんは多いです。ニュースは他人事、現実は自分事の差ですね。自分事になって初めて真剣にSexual minorityについて考える。ここで理解しようとするか、思考停止に陥るか、境目に立ちます。LGBTQ+とは何か理解しなければ、我が子の気持ちも語る言葉も判りえません。親の既成概念では理解できない事柄です。

 カミングアウトを受けてその場で立ち止まってしまう親が多いですが、「他の親はどう思うんだろう」、とつなぐ会に足を運ぶ親は、交流会の2時間で表情が一変します。仲間を見つけ、我が子には聞けなかった当事者の思いを聴き、先輩の親からジェンダークリニックや社会状況の変容について教えられ、Sexualityの問題を抱える子供の将来が決して暗闇ではないと知ることで不安が軽減するのでしょう。ここからSexuality理解を進め、子どもに寄り添ってサポートしていけば、子どもも安心して自分の道を切り開いていくと思います。

 

 就活世代の子どもを持つ親の心配は就職に尽きます。就活の性別欄で足止めを食らい、面接でジェンダーロールの洗礼を受け、就職できたとしても内部の人間関係に悩まされ、アウティング不安に苛まれる。当事者のストレスは半端じゃありません。日本社会は9割が中小企業、LGBT+理解と取り組みの評価指標を顕すPRIDE指標を得ているのはほぼ大企業です。この流れが大企業からすそ野を広げていくのに何年かかるでしょうか。数年もかかっていたら日本は世界から完全に後れを取ってしまいます。

 ほとんどの親が中小企業で働いており旧態依然とした職場環境しか知りません。Sexual minorityの居心地の悪さを想像できるので心配するのです。そんな家族の思いを受け止めて、社内の支援や環境づくりに一層励みたいと仰ったAllyの方の言葉が心強かったです。就活生や働く社員だけでなく、彼らの背後にいる家族も安心できるように、企業側もPRIDE指標の中身をどんどん社会に発信してほしいものです。 Allyにはそのような役割が期待されていると思った交流会でした。                            M

 

 


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12月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2023年12月08日 | Weblog

2023年12月4日(月)名古屋ミーティング シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー当事者 3名

Xジェンダー当事者 1名

性別が定まっていない当事者 1名

当事者の親 5名

産婦人科医 1名       計 11名

 

今回のミーティングは、自己紹介の後、当事者グループと親&アライグループに分かれて様々な話題について話し合うことができました。

 

【親&アライグループ】

・小さいころから、親子でいつも話していたので、子どものことを信頼していた。「この相談会に連れてってほしい」と言われた時に、信頼していたので、子どもだけで行って思いっきり話してきたらいいと思っていたが、親の交流もあったので、参加した。「子どもが親不孝している」と考えていると思うと涙が出る。親は子どもを授かったこと、今までかかわりの中でたくさんの幸せをもらった。自分の人生を歩いてほしい。

 

・子どもの気持ちを受け止めたいが、理解しがたいところもある、今のままでいてほしい。母と息子の関係には説明できないつながりがあると思う。

 

・自立してほしい。

 

【当事者チーム】

〈学校生活・学校での人間関係について〉

・高校で、体育とか、保健の授業とかは男女で分けられる。「体育は出なきゃいけない回数だけ出て。」と言われるけど出ていない。学校の方が気づいてくれて、「男の子の方に行っていい。」と言われたけど。友だちがいるわけでもないし、能力が高いわけでもないから男子の方にも行けない。

 

・体育は、苦手チームと得意チームで分けられることもあったけど、バスケとかは男女で分けられた。音楽は、そもそも席が男女で分けられる。英語も、友だちを紹介する活動で、「He」と呼ばれるのが嫌。昔は技術と家庭で男女分かれてたと聞いて最悪だと思った。

 

・中学校までの人間関係は、卒業したらきっぱり切るつもり。別の自分として生きていく。

(→当事者がそのようにしないといけない現実を、私たち大人や学校はどうとらえるのか。まわりの人間がこの現実を受け止めて、その子たちがそうしなくてもいい社会を作っていかなければならない。)

 

・体育祭で、競技によって女子何人、男子何人というのが決められている。学校に言って、男女混合で競技するようにしてもらったら、「女の子がけがする」など、保護者からクレームがあったらしい。

 

・私服登校の中学校だった。制服でもよかった。みんな割と普通の格好で来ていた。

 

〈性表現や自覚について〉

・手術をして、戸籍も女性に変わったけど、男っぽいところもある。自分が気にしてるけど、人はあまり見てないということに気づいた。当時、女性の格好で病院以外にご飯食べたりとかしたけど意外と大丈夫だった。父親は、元々の性別が男だと分かってバレた時にいじめられてほしくないという考えを持っている。

 

・人のことを気にして、「いい子」を演じなくてもいいと思う。したい格好をしたらいい。

 

・小学校4年生の時に、テレビでLGBTのことをやっていて、「あ、これだ」と思った。

 

・自分の場合は性別で型にはめられるのが嫌で。自分が男性であるという抵抗感を感じてて、かといって女性になりたいかと言うとそうじゃない。まわりに女の子が多くて、そっちの方が生活上合っているのかなと思った。性別がどこにあてはまるのかというと、「勝手にみんなで判断してください」って感じ。どうでもいいかなと思う。性別に「男」「女」「エイリアン」とあったら、「エイリアン」を選ぶと思う。深く考えていない。悩んでいた時はすごく悩んでいた。苦しかったのをどうやって抜け出したかと言うと、やりたい目的、こういう格好したいとか、そこを全部やりたいことやっちゃうと、納得がいってこうなる。ここが一番生きやすい、なりたいラインだなと思って。好きなファッションとかあっても、それが着たいとなって、毎日着るとする。でもそうすると、もういいやとなる、みないな感じ。一回やりきって、そのあとは、過ごしやすいし自分のままでいる。

 

・自分は手術が今の目的。成人が18歳に成人が下がったのはありがたい。中学校のこと考えると、あと1年もあるんだなと思う。

 

・性別は定まってないけど、体の違和感はある。声が嫌。お風呂入る時に、自分の身体が華奢なのも嫌。

 

〈生理・治療について〉

(医師より)・生理は子どもを産むための準備だけど、中高生、毎月準備はいらない。今はいいということで、子宮内膜が分厚くならないようなホルモン剤を服用することはある。中学生なども使っている。「成長に悪いんじゃないの?」と言われることもあるけど、ホルモン剤使うことによって、成長ホルモンが止まるなどそういうことはない。月経困難症かどうかというのは、1クールに2.3回以上も鎮痛剤を使うとか。生理は、ご飯食べて便が出るというのと同じレベルの生理的なこと。生理的なことに対して痛み止めを使う、痛み止め1クールに2回以上飲んでるとか、1か月で1箱12錠全部なくなるとか。生理の時にずっと保健室で1日寝てる子とかには、月経コントロールの話を親にしてあげた方がいい。

 

(医師より)・病院にかかりたいと言う子がいるけど、「なんのために受けるのか」が大事。将来的に例えば胸が出てきて嫌とか。それなら二次性徴抑制ホルモンもある。体はどうでもいいと思うのであれば診断はいらない。基本は、18歳以上だけど、2年以上病院で診てもらっていて自認が強いなど、違和感が体に対して強かったら使える。自分が生まれた戸籍の性別ではちょっと生きにくいとかであれば。

 

(医師より)・ホルモン療法では、外見が少しずつ変わってくる。ホルモン剤で納得する人もいる。次の段階で診断。診断しながらホルモン療法をして、自分は下がついてるのがしんどいとか生活のQOLが十分でないとかとなれば、判定会議が開かれて手術しないとしんどいなとなれば診断。岡大はしっかりしている。精神科、婦人科、泌尿器科、ソーシャルワーカー様々な立場の人がチームを組んで話し合われる。ただ、ホルモン治療した時、外見が変わったときに、まわりから、「どんどんこの人変わって、精神的におかしいんじゃないかとか思われてしまうことがある。そうじゃなくて、家族、学校、職場、まわりのみんなで変わっていくことが大事。男女変わるということは、別人格になるぐらい、それぐらいの大きな変化がある。1人だけで変わってはいけない。

 

〈カミングアウトについて〉

・カミングアウトの反対はクローゼット。クローゼットっていうのはタンスの中に入っている状態。なんで入っているかと言うと、日本は男島と女島しかない、その中で住みにくいからクローゼットにいる。日本でも多様性が保証されているところやったらカミングアウトしたらいい。外に出たら、「なんですかその格好」など揶揄されたり、ねちねち言われる、そこにカミングアウトする必要がありますかということ。親に言いたいと思ったら事前に試験をすることが大事。同性婚訴訟のことが新聞とかに載っているけど、「同性婚を認めないのは違憲とかって言うけどどう思う?」とか聞いてみる。「なんやそれ、意味分からん」「気持ち悪い」と言う親ならカミングアウトはやめといた方がいい。手術要件のこととかも、「そういうのどう思う?」とか聞いてみるといい。その状況によっては、まだまだクローゼットの方が安心な場合もある。

 

次回1月15日(月)


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11月鳥羽ミーティング報告

2023年11月20日 | Weblog

2023年11月19日(日)鳥羽市民体育館 中会議室

 

トランスジェンダーの子を持つ親 1名

バイセクシュアル当事者 1名

           計 2名

 

2名で悩んでいること等を交流しました。

 

・思春期のことから、「何か違うのかな」と感じてたが、まわりが結婚とか、子どもができたなどで、意識するようになり、最近怖さを感じて、精神科と泌尿器科を受診した。たくさんの相談窓口に相談し、つなぐ会の電話から、鳥羽での対面相談を知り、その結果をジェンダーの医師と話したかった。

→日本以外では、多様な性は、当たり前。視野を広げてほしい。

 

・いなべ市の対面相談にもぜひ行ってみたい。

 

次回1月21日(日)


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