『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

「80歳はもう働けない」は思い込み…88歳現役社長が教える「働くことのメリット」「生きがい」

2024-03-28 07:20:38 | 日記
「生きがいが得られる。お金ももらえる。しかも、脳も活性化する! いいことづくめじゃないでしょうか」 
88歳の現在も現役社長をつとめる吉川幸枝氏は、死ぬまで「生涯現役」で働くことをすすめる。
あなたは、今、働いていらっしゃいますか。
なになに、80歳でも関係ありません。私は、社会に生涯関わって生きることをおすすめします。
70歳なら、当然、働いたほうがいいです。
データによると、高齢者(65歳以上)の就業率は25.2%(2022年)となり、19年連続で上昇し続けているとか(2020年における75歳以上の就業者数は200万人強、80歳以上が80万人弱だったそうです)。
こう聞くと、ものすごくたくさんの人が働いているようですが、実際は4人に1人しか働いていないということですよね。
それなのに、なぜ、私は働くことをすすめるのか。
答えは、時代の変化をイメージしたら、「80歳はもう働けない」という固定概念を外したほうがいいからです。
今、この瞬間を見ていると、「80歳にもなって働くなんて無理」と思ってしまいます。体も心も、年々弱っていくのを実感しますから。
でも、時代は急速に変わっています。ちょっと前までは、60歳で定年を迎え、退職金と年金で悠々自適な生活……なんてこともあったかもしれません。
ですけど、今は、60歳を超えても働く意思がある人は増えています。定年を迎えても働き続けてほしいと願っている会社も増えています。
高齢者は急速に増えています。同時に、医療技術も進んで、ますます健康的な生活が送れるようになってきています。
 
そんな時代になってきているからこそ、今、考え方を変えて、あなたが4人のうちの1人になれば、勝ち組になれると思いませんか。
何歳になっても、自分の力でお金を稼ぎ続けましょう。お金は生きる源だから。
お金をいただくために、知恵や労働力を提供する。それで、誰かから感謝されたり、また頑張ろうって思ったりする。
そうやって、毎日を生きれば、老いる暇なんてないわよ。
老後を十分に遊んで暮らせるほどのお金を蓄えている人は、ごく一部かもしれません。必要に駆られて働くこともあろうかと思います。
ただ、同じ働くなら、前向きな気持ちで汗水をたらしてほしいのです。
「この歳になると、働き口がない」とか、「そもそもこんな歳でもう働きたくない」とか、そうおっしゃる人もおられますね。
そういう人に、私は言いたい。
「歳だからって、諦めなさんな、自分を甘やかしなさんな!」と。
元気なうちは、何をしたって働けます。
働けるところがないなんて、そんなはずない。
選り好みしないで、やれることをやってみましょうよ。
歳をとって働くことは、大変です。わかります。
でも、それ以上に、「生きがい」を見つけるって、けっこう大変なことなんです。
しかし、働くことで、誰かに必要とされていることを感じられる。これは、生きる力になります。
歳をとって、「これから何を生きがいに生きていこうか?」なんて考えなくていいんです。働きましょうよ。
働くことのメリットは、ほかにもあります。
「歳をとると、普段、なかなか家族以外と話をする機会がない」なんて悩みを聞くことがあります。でも、働きに出れば、いろんな世代の人と触れ合う機会が自然と発生します。
これって、とっても脳みそちゃんにいいことなんですよ。
生きがいが得られる。お金ももらえる。しかも、脳も活性化する! いいことずくめじゃないでしょうか。
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水原通訳は天国から地獄へ 日本でも50人に1人がギャンブル依存症(男性3.7%、女性0.7%)?

2024-03-27 07:34:34 | スポーツ
3月21日、日米の野球ファンに大きな衝撃が走りました。今年から「ロサンゼルス・ドジャースに移籍し、2月末には結婚を発表し、韓国での開幕戦に出場している大谷翔平選手。その専属通訳の水原一平氏が、違法賭博に関与したという理由で突然、ドジャースから解雇されてしまったのです。 
通訳のみならず日常生活の面倒まで公私ともに大谷氏に尽くしてきた水原氏がスポーツ賭博に関わっていたというのは驚きで、日常的な彼の温厚な姿からすると、多くのファンがその意外性に驚いたことと思われます。
少なくとも水原氏がサッカーの違法スポーツ賭博にのめり込み、6憶8,000万円もの支払いを余儀なくされていたということはどうやら事実の様子。
このことを大谷氏が知っていてその支払いを肩代わりしたのか、水原氏が勝手に大谷選手の口座から支払いおこなったのかが、大きな関心ポイントになります。
それもそのはずで、大谷選手が水原氏の違法賭博のことをわかっていて肩代わりの支払いをしたとなると、法的にタダでは済まなくなると言われています。そのため、ここが非常にクリティカルなポイントになってきています。
正確な事実は今後の発表を待つしかありませんが、この話で気になるのは、
ギャンブル依存症というのはそんなに簡単に陥るものなのか?という問題です。 
酒・タバコ・悪いおクスリなどは、常習的に利用していれば完全に依存症になることは知られていますし、強度な依存症患者の場合、見るからに様子がおかしいことも理解できます。
では、果たしてギャンブル依存症はどうなのか?ということが気になります。
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターが令和2年に実施した調査では、過去1年間における「ギャンブル等依存が疑われる者」の割合は全体で2.2%(男性3.7%、女性0.7%)となっています。
あくまで疑いのある人間ということではありますが、100人が集まれば2人や3人はギャンブル依存症であることがわかります。
一般的にギャンブル依存症と呼ばれるのは、競馬・パチンコなどの賭け事に対する欲求が抑えられなくなる明確な病気です。国内では「宝くじ」を買わないと気が済まない向きも、ギャンブル依存症とされています。
そもそも賭け事自体は個人の趣味や娯楽の範疇に入りますから、それをはじめただけで病気だとは言えません。
しかし、あまりに熱中して日常生活で経済的な問題や社会的死傷をきたすこともまったく顧みず、ギャンブルに突き進んでしまう状況が顕在化してしまいます。
水原氏はやはりこれに該当しており、大谷選手の唯一無二の通訳という役職をギャンブル依存のおかげであっさりと失うこととなってしまいました。
ギャンブルというのは、のめり込むほどギャンブル自体への執着心が高まると言われています。
そのため興奮を求めて掛け金が大きくなるのがこの病気の定石のようで、結果的に驚くほど大きな掛け金を支払うということが見受けられます。
こうなると自分の力で制御することはできなくなり、ギャンブルを日常的に行っていないと落ち着かないといった、例えばアルコール依存症の人がお酒を飲まないと手が震えるといったことに近い禁断症状も現れるといいますから、恐ろしいことこのうえない状況です。
ギャンブル依存症には一定の治療法も用意されているようですが、なにぶん自己申告に極めて近い状況ですから、病院で見てもらう前に問題を起こしてしまうことがほとんどのようです。
ギャンブル依存症に陥るのはストレスへの対処がうまくいかず、ギャンブルを逃げ道として使ってしまう人が多いようで、若い人とくに男性にそうした傾向がみられるようです。
水原氏の場合は、大谷選手の通訳であることが有名になってから知人にこのスポーツ賭博を紹介されてすっかり罠にはまってしまったという証言も出ています。
順風満帆の人生など無い?
傍で見ているものにとってはドラマの劇的なストーリーであるかのような衝撃的な展開となっていますが、蟻の一穴のようは話から、世の中でもっとも順風満帆に見えた大谷の野球生活がすべからく崩れ去りかねない危険な状況に直面することになるというのも驚きで、人生「一寸先は闇」という言葉をあらためて感じるファンも多いことと思われます。
水原氏は自業自得としても、長年の盟友を大谷選手が単純にばっさり切り捨てて前に進むことになるのか、なんらかのリカバリープランを提示して救済にあたるのか、どうかにも関心が集まるところです。
直近の報道では野球少年だった、大谷選手がさらにドラスティックな対応をとることも示唆されはじめており、刑事告訴だなんだという話になれば、野球を飛び越えた泥仕合にファンをさらに落胆させることなりそうな気配となっています。
 疑問が残るのは、大谷選手の口座からの送金だ。ESPNは、水原氏が賭博で作った借金を返すため、大谷選手の銀行口座からブックメーカーの男性側に少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されたと伝えている。米紙ワシントン・ポストによると、違法賭博容疑を巡るブックメーカーに対する捜査の過程で、大谷選手の銀行口座からの送金記録が見つかった。
 水原氏はESPNに「昨年、大谷選手のパソコンを使って2人で口座にログインし、50万ドルの取引を8~9回行った」と説明したが、大谷選手は「彼はその時(20日の開幕戦後にホテルに戻って2人で話した際)、僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたということを僕に伝えた」と明かした。ただ、大谷選手の同意なく、水原氏が大谷選手の口座から送金できた理由は語らなかった。

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2023年世界で最も裕福な10の都市に東京第2位

2024-03-26 08:48:02 | 日記
国際的なシチズンシップ企業であるヘンリー・アンド・パートナーズは世界の主要都市で過去10年間にどのくらい大富豪が増えたのかを測定した報告書を2023年に発表した。面白いことにこうした都市の多くでは多額の投資を前提とした移住が認められているため、大富豪や億万長者にとっては他の外国籍の市民と比べて圧倒的に有利なのだ。今回のランキングを作成するにあたり国際的な情報企業であるニュー・ワールド・ウェルスに依頼し世界各地の97都市からデータを収集した。

1. ニューヨーク(アメリカ合衆国)
百万長者(100万米ドル以上):340,000人
億万長者(1億米ドル以上):724人
ビリオネア(10億米ドル以上):58人

2. 東京(日本)
百万長者(100万米ドル以上):290,300人
億万長者(1億米ドル以上):250人
ビリオネア(10億米ドル以上):14人

3. サンフランシスコ・ベイエリア(アメリカ合衆国)
百万長者(100万米ドル以上):285,000人
億万長者(1億米ドル以上):629人
ビリオネア(10億米ドル以上):63人

4. ロンドン(イギリス)
百万長者(100万米ドル以上):258,000人
億万長者(1億米ドル以上):384人
ビリオネア(10億米ドル以上):36人

5. シンガポール(シンガポール共和国)
百万長者(100万米ドル以上):240,100人
億万長者(1億米ドル以上):329人
ビリオネア(10億米ドル以上):27人

6. ロサンゼルス(アメリカ合衆国)
百万長者(100万米ドル以上):205,400人
億万長者(1億米ドル以上):480人
ビリオネア(10億米ドル以上):42人

7. 香港(中華人民共和国香港特別行政区)
百万長者(100万米ドル以上):129,500人
億万長者(1億米ドル以上):290人
ビリオネア(10億米ドル以上):32人

8. 北京(中国)
百万長者(100万米ドル以上):128,200人
億万長者(1億米ドル以上):354人
ビリオネア(10億米ドル以上):43人

9. 上海(中国)
百万長者(100万米ドル以上):127,200人
億万長者(1億米ドル以上):332人
ビリオネア(10億米ドル以上):40人

10. シドニー(オーストラリア)
百万長者(100万米ドル以上):126,900人
億万長者(1億米ドル以上):184人
ビリオネア(10億米ドル以上):15人










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債務超過の中国恒大、米破産法申請を撤回

2024-03-25 05:32:53 | 日記
中国不動産大手の中国恒大集団は24日、昨年8月に米国の裁判所に適用を求めた連邦破産法15条の申請を撤回したと発表した。今年1月に香港高等法院(高裁)が同社に清算命令を出したことで、債務再編の協議が「これまでの方式では進展しないと予想される」ためだと説明している。
 債務超過に陥った恒大は、債権者の差し押さえなどから米国内の資産を保護するため、破産法15条の適用を申請した。
 その後、香港高裁が恒大に対して清算命令を出したことで、同社の債務再編は不透明感が強まった。中国政府は経営に問題のある不動産会社に対して「破綻すべきは破綻させる」と強硬姿勢で臨む姿勢を明確にしている。
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肥大化「債務の罠」に自ら陥没した中国 不動産バブル壊滅、稼ぎ頭の輸出は制裁受け急減も…

2024-03-24 05:33:49 | 日記
「債務の罠」とは、中国が展開した巨大経済圏構想「一帯一路」などで、多額の借款を押し付けられた新興国など債務国が返済ができなくなり、国際機関から有形無形の拘束を受ける状態を意味する。 
スリランカやパキスタンなどがそうであったように、債務国は罠に落ちる一方、あまりに肥大化し、膨張した中国の対外債権は、債務国に返済能力がないため「事実上、中国の不良債権」となっている。 すなわち、中国自身が逆ブーメランのごとく、「債務の罠」に陥没したことになる。 悪質な中国の官吏の体質といえば、「賄賂、賄賂、賄賂」だ。中国共産党で汚職摘発を担う「中央規律検査委員会」が、とうとう一帯一路の汚職捜査を開始するという。 中国経済は不動産バブル崩壊で自滅は決定的になった。2024年度の大学や大学院の卒業生は過去最多の1179万人というが、就職状況は厳しく、多くにはまともな就労先がない。若者は向上心がなく消費もしないで横になっている「寝そべり族」や「まったり族」になった。 地方公務員の給与半年未払いは常識。建築・建設現場ではクレーンが動いていない。SNSで「中国衰退」と書くと消される。 ところが、中国代理人といえる経済学者らは寝言のように、「中国は今後も成長していく」と言い放っている。 
中国で不動産バブルが弾け、取引が急減して価格が暴落した意味は、(1)がおそらく半減である。(2)は海外企業の直接投資で中国内の設備投資はうなぎ上りだった。外資による直接投資は前年比80%以上減り、中国進出企業の多くが逃げ出したため、おそらく3分の1だろう。 これまで稼ぎ頭の輸出も、欧米の制裁を食らって黒字額が急減しており、大ざっぱに見てもGDPは30%減で、そのうえ、国家統計局発表の数字は3割水増しが常識とされるから、想像以上に真相は悲惨だろう。 
世界が巻き込まれる日も近いのか・・・。

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定年後60〜70代の持ち家比率は9割…定年後の生活費が「月30万円弱」まで低下する理由

2024-03-23 07:18:15 | 日記
年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働く……知られざる「定年後の仕事」の全貌——。
漠然とした不安を乗り越え、豊かで自由に生きるにはどうすればいいのか?
定年後は仕事をしたとしても、現役時代のような高い収入を稼ぎだすのは難しい。
一方で、家計の支出額は、その人のライフサイクルの段階に応じて変わる。現実問題として、定年後には一体どのくらいの出費があるのか。社会人として自立してから死亡するまでの家計支出の全体像を追う。
教育費から解放され、生活費がぐっと下がる
総務省「家計調査」から、二人以上世帯の一月当たりの平均支出額を年齢階級別に。



64歳までは勤労世帯の家計収支を、65歳以降は無職世帯の家計収支を取ることで、65歳で引退すると仮定した生涯の家計支出の全体像を分析していく。
家計支出額は34歳以下の月39.6万円から年齢を重ねるごとに増大し、ピークは50代前半の月57.9万円となる。人生の前半から中盤にかけての時期は、家族の食費に教育費、住宅費、税・社会保険料ととにかくお金がかかる。
その後は、50代後半まで家計支出は高い水準を維持しつつ、60代前半以降で減少していく。最も減少幅が大きいのは50代後半から60代前半にかけて。定年を境に、月57.0万円から43.6万円と支出額が減る。60代前半以降も家計支出は減少を続け、60代後半時点で月32.1万円、70代前半時点で29.9万円まで出費は少なくなる。それ以降も緩やかに家計支出は減少、70代後半以降は月26万円程度で安定して推移するようになる。
支出額の減少に最も大きく寄与しているのは、教育に関する費用である。家計調査では授業料や入学金、塾などの補助教育費などの「教育費」に、定期代、かばんや文房具、遊学中の仕送り金などの間接的な経費を合わせたものが「教育関係費」としてまとめられている。
教育関係費は、50代前半で月5.1万円だったものが、50代後半で月3.3万円、60代前半で月0.8万円まで減少し、それ以降はほぼゼロになる。これは定年前後以降の家計支出額減少分の大きな部分を占める。長年家計の悩みの種であった教育に関する費用から解放され、生活費がぐっと下がるのである。
そして、もう一つ定年後の生活水準に大きくかかわる項目に、住宅関連費用がある。
住居については、持ち家の購入が良いか、それとも借家住まいが良いかは、一概に甲乙つけがたい問題でもある。持ち家には住宅ローンさえ払い終えれば自身の資産になるというメリットがある一方、借家にもライフスタイルに合わせて自由に住居を変えることができるというメリットがあるなど、それぞれに一長一短がある。
ただ、こうした中、定年後の家計を展望してわかることは、結果的には人生の最終期に持ち家を所有していることは、概ね良い選択になるということである。
その根拠は、住居非保有者の家計支出の内訳をみるとわかる。
図表では、住宅保有者を含む全世帯の支出の平均値を表しているため、家計支出に占める住居費の割合は小さい。
しかし、借家の人に限定して家賃に関する費用を算出すると、65〜74歳でその額は月5.1万円に上る。月5万円程度の支出というのは、高齢期の家計にとってはかなり大きい。高齢になって働けなくなる時を想定すれば、できる限り家賃はかからない状況にしておくことに越したことはない。

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米商業用不動産の苦境、深まる群がる空売り筋-❝エクイニクスが会計を操作?❞

2024-03-22 04:29:28 | 日記
データセンターを保有する米不動産投資信託(REIT)エクイニクスの株価が米株式市場で下落中。空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチの標的になったことが背景だ。ヒンデンブルグは、エクイニクスが会計を操作し、「人工知能(AI)夢物語」を語っていると主張している。
ヒンデンブルグはエクイニクスに対してショートポジションを建てたことをリポートで明らかにした。エクイニクスの株価は年初から3/19までに4.9%程度上昇していた。
ヒンデンブルグは、エクイニクスが主要な収益指標の項目について会計操作を行い、2023年は少なくとも22%過大に表示していたと主張。また、財務内容を「額面通り」に考慮したとしてもエクイニクスの株価は高値で取引されているとの見方も示した。
エクイニクスの担当者にコメントを求めたがこれまでのところ返答は得られていない。
エクイニクスはAIの成長加速が同社の不動産への需要を後押する一助になっていると期待を寄せている。これに対しヒンデンブルグは、AIが見通しにリスクをもたらしていると指摘する。AIの拡大に伴い、エクイニクスの施設で電力需要は倍増し、多くはアップグレードの必要性に迫られる可能性があるという。さらにエクイニクスの会計処理方法は同社がコスト面で傑出している印象を市場に与えていると主張した。
ヒンデンブルグはリポートで、「この誤った印象はAIへの全般的な市場の高揚感と相まって、結果的には、エクイニクスについて投資家がAIの恩恵を受ける重要企業であるかのよう評価する結果となった。真実はその逆のようだ。つまり既に電力が抑制されているエクイニクスの施設にとってAIはリスクをもたらしている」と分析した。
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大谷翔平、年俸3億円でも今季収入は球界1位…ドジャースに激震-。

2024-03-21 05:38:29 | スポーツ
大谷翔平投手が移籍したドジャースは自慢の強力打線が終盤につながり、パドレスに逆転勝ちし開幕戦を白星発進。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は5打数2安打1盗塁だった。開幕戦のマルチ安打はメジャー移籍後、初めてとなった。

米メディアは20日、MLB長者番付を発表。1位に大谷翔平投手、2位が山本由伸投手でドジャースの日本勢がワン・ツーを飾った。
大谷の今年の収入は6700万ドル(約101億5300万円)、山本は6000万ドル(約90億9200万円)、M・シャーザー投手(レンジャーズ)が5400万ドル(約81億8000万円)が3位に続いた。
 10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)でドジャースと契約した大谷だが、大半が後払い契約のため今季年俸は200万ドル(約3億円)。つまり6500万ドル(約98億5300万円)が野球以外の収入。同サイトによると、最大のスポンサーはニューバランス社という。なお山本の野球以外の収入は500万ドル(約7億5000万円)とされている
 年俸以外の収入第2位はB・ハーパー(フィリーズ)の700万ドル(約10億5000万円)で、その差は何と約88億円。球場外でのインパクトにおいても、大谷の規格外ぶりが、金額でも証明された。

ドジャースに激震-(*_*;ロサンゼルス・タイムズは「大谷翔平の代理人が、通訳の水原一平を同選手の資金を違法なブックメーカーに賭けた『巨額の窃盗』として告発した」と報じた。 大谷翔平投手の通訳・水原一平氏は解雇された 。
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「チャイナドリームは幻影…」「マンション・株・EVを買え」に踊らされた中産階級は損切りへ

2024-03-20 05:10:27 | 日記
中国経済はバブルが弾け、家電量販店も閉店が続き、ショッピングモールに客がいない。株式は低迷、外資による直接投資は前年比80%以上減った。
中国の不動産市場は巨大な動揺に直面!深センの高級物件「璽悦台」が突然6割引きで売り出され、古い所有者は怒りを抑えきれず、「供給を断つ」と脅迫しています!この事件の背後には、中国経済の最も深刻な危機の一つがあります。不動産の崩壊、未完成の建物が横行し、供給の波が押し寄せ、不動産のブラックホールがすべてを飲み込みます!
大幅な値引きをしても買い手が不在、全国各地のゴーストタウン(鬼城)は、もはや誰もが知っている。不動産デベロッパーもデフォルト(債務不履行)が続出している。
最悪なのは住宅ローンを組んで、物件は未完成なのに毎月銀行口座からローンを引き落とされ、契約した物件は値崩れという悲惨さを味わっている中産階級だ。
各地で抗議集会やデモが起きているが、報道は封殺されている。デモ参加者には公安がやってきて、「二度と参加するな」と脅す。損切り覚悟のローンの解約がおびただしい。
汗水流して働いて貯めた大事な預金、一生の決断として投じた財産が消えてゆくのだ。チャイナドリームは幻影だった。将来に明るい展望はなくなった。この不安心理が、これからの中国社会を支配することになる。
個人口座は当局が把握しており、「マンションを買え」「株を買え」「EV(電気自動車)を買え」と奨める。僥倖(ぎょうこう=偶然の幸せ)だった西側の「脱炭素」に便乗し、ほくほく顔だったEVは破竹の勢いが止まった。
中国製EVの購買強制、補助金、そして値引きによって、EVブームはつくられたものだったのだ。
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糖尿病8000歩・ガン7000歩・認知症5000歩「重大病別の予防歩数」

2024-03-19 06:34:43 | スポーツ
健康で長生きするには、1日にどれくらい歩けばいいのか。この問題をめぐっては、国内外で様々な調査や研究が行われてきたが、日本人を対象とした場合、最も信頼性の高いデータとされているのが、東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利博士が群馬県中之条町の住民に対して実施してきた、疫学調査の結果である。
この調査は2000年以降、65歳以上の全住民約5000人を対象に、長年にわたって行われてきたもので、青柳博士は生活習慣病を予防するための目安として「1日8000歩(うち早歩き20分)」との数字を公表している。
中でも注目すべきは、高血圧症やガン、心疾患や脳卒中など、死に至る病を含めた疾病別の「予防歩数」が明らかにされている点だ。
肥満やメタボリックシンドロームの予防には1日8000歩以上のウォーキングが必要になるが、それらの例外も含めて、青柳博士が摘示した1日あたりの疾病別予防歩数(通勤など日常生活で歩く歩数も含む)は、以下の通りとなる。
●肥満の予防:1万2000歩(うち早歩き40分)
●メタボリックシンドロームの予防:1万歩(同30分)
●高血圧症、糖尿病、脂質異常症の予防:8000歩(同20分)
●骨粗しょう症、動脈硬化、ガン予防:7000歩(同15分)
●心疾患、脳卒中、認知症、要支援・要介護の予防:5000歩(同7.5分)
●うつ病の予防:4000歩(同5分)
●寝たきりの予防:2000歩(同0分)
ちなみに、最新の研究結果としては「1日8000歩を週に1~2日で、将来の死亡リスクは大幅に低下する」との報告も示されている。
歩くのが健康にいいのは分かっていても、犬の散歩ぐらいしかできない。なかなか実行できないものですね。
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バフェット氏、株高に警鐘 投資の神様「米国株式相場はカジノの様相」

2024-03-18 05:30:05 | 日記
「投資の神様」と称される米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏(93)が、歴史的な高値圏にある米国の株式相場を「カジノ的だ」と指摘して話題になっている。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が史上初の4万ドル台に迫る中、急ピッチの株価上昇に警鐘を鳴らす。
 先月下旬に公表した毎年恒例の「株主への手紙」で、こうした考えを明らかにした。10代で株式投資を始めた長年の経験を踏まえ、過去の市場急変に触れつつ「今の市場は私が若い頃とは比べものにならないほど、カジノ的な様相を見せている」と強調した。AIブームで上昇を続けていましたが、ここにきて、金利を市場の予想通り下げないFRBの金融政策不安や、テスラやGAFA(ガーファ)「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」 などの株価に陰りが見え始め、株式市場も黄色信号がともっています。
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第49期棋王戦の第4局❝藤井聡太竜王が棋王初防衛❞、藤井聡太8冠 年間最高勝率更新が「消滅」

2024-03-17 12:36:56 | 日記
将棋の藤井聡太8冠(21)がNHK杯トーナメント決勝で佐々木勇気八段(29)に敗れ、NHK杯2連覇を逃した。これで藤井の本年度の勝率は8割4分9厘(45勝8敗1分)となり、中原誠16世名人が1967年度に記録した勝率8割5分5厘(47勝8敗)の年間最高勝率を上回ることができなくなった。
藤井の本年度の残す対局は棋王戦5番勝負のみ。17日午前9時から藤井が初防衛にあと1勝に迫る第4局がスタート。藤井聡太棋王に伊藤匠七段が挑戦する 第49期棋王戦五番勝負の第4局は本日、栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われています 。年間最高勝率を更新するには、NHK杯決勝、棋王戦第4局の「ダブルヘッダー」で2勝を挙げることが絶対条件だった。56年ぶりの大記録更新は「消滅」した。
この日放送されたNHK杯決勝は前回のNHK杯決勝と同じ顔合わせとなった。戦型は角換わり。先手の佐々木が積極的に仕掛け、リードを奪い、NHK杯初優勝を達成した。
佐々木は17年7月の竜王戦決勝トーナンメト2回戦で、当時デビュー戦から29戦全勝だった藤井にプロ初黒星をつけている。藤井の年間最高勝率更新の大記録を“藤井キラー”が阻んだ。

★将棋の第49期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が17日、栃木県日光市で行われ、全八冠を独占する藤井聡太竜王(21)(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)が、挑戦者の伊藤匠七段(21)に勝ち、シリーズ3勝1持将棋(引き分け)で棋王初防衛を果たし、八冠を堅持した。
 藤井竜王はタイトル戦21連覇とし、自身の持つタイトル連続獲得の歴代最多記録を更新した。また、今回の勝利で昨年9月12日の王座戦五番勝負第2局からタイトル戦の連勝が14となり、羽生善治九段(53)と並んでいた13連勝を超え、歴代単独2位となった。
 タイトル戦の最多連勝記録は、大山康晴十五世名人が1961~62年に達成した17連勝で、藤井竜王は4月に始まる名人戦七番勝負などでこの記録を更新する可能性がある。
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EV需要が急速に軟化する米国、トヨタのプリウスが人気

2024-03-16 07:00:01 | 日記
プラグインの電気自動車(EV)が自動車業界を大きく変えようとしているという楽観的な見方がビジネスニュースで多く取り上げられたのはつい昨日のことのように思える。以前はEVの世界販売台数は急増し、2021年に300万台だったのが昨年は1400万台になった。米調査会社S&Pグローバル・モビリティのアナリストらは、この傾向は今後も続き、2030年には米国のEV販売は全体の40%に達する可能性があると予測していた。
今日、EVに関するニュースはより地に足のついた、現実に基づく状況を伝えている。乗用車のEV需要は急速に軟化している。
売れ残った在庫がディーラーの敷地を埋め尽くしている。大手から小さなスタートアップまで、メーカー各社は生産と投資計画を縮小している。アップルは最近、これまでに100億ドル(約1兆4700億円)以上を注いで乗用車をデバイスに変えようとしていたEVプロジェクトを打ち切った。EVが売れなくなっていることは明らかだった。
中国の状況はさらに悪い。経済が冷え込む中、EVの需要は軟化し、価格競争が起きている。各メーカーは記録的なペースで生産を続けており、供給過剰となったものが輸出に振り向けられる可能性は、すでに飽和状態にある世界市場にとって脅威となっている。
何が変わったのか
結論から言えば、状況はそう変わっていない。ここ2、3年に行われた数多くの調査では、消費者の30〜40%がEVの購入を真剣に検討していると回答している。だが結局のところドライバーはずっと躊躇していたか、EVに懐疑的だった。
米分析会社が行った調査では、ガソリン価格がピークに達し、EVの販売が急増する中、EVの購入を検討すると答えた米国民はわずか14%だった。
現在では、この数字はもっと小さくなっているかもしれない。米国の自動車販売におけるEVのシェアは8%弱だ。
投資家らは自動車を購入する人々についてよく知らないまま、EV業界が車輪のついたソフトウェアを扱うハイテク企業であるかのように、EV業界に多額を賭けた。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは最近の報道で、過去数年間のEVの盛んな触れ込みと投資は「消費者という重要な要素を見落としていた」と指摘した。
EV普及の唯一最大の障害は、実際のものか、想定のものかにかかわらず、依然として航続距離への不安だ。ドライバーはいつ、どこで充電するかを中心に据えて旅を計画しなければならないことを嫌う。調査によると、EV所有者が実際に1日に使用するバッテリーは容量の20%以下だとされているが、人々は1、2年前よりも車を使用しており、しかもガソリンは2022年より安くなっている。
この冬、EVに懐疑的な人々にとって「ほら、やっぱり」という事案があった。異常な寒さに見舞われた北中西部で、充電のスピードが緩やかになったり機能しなかったりするEV充電ステーションでドライバーらが立ち往生したのだ。
米消費者情報誌は自動車の信頼性に関する最新の年次報告書の中で、EVの信頼性、特にピックアップトラックに低い評価を下した。調査によると、新型EVは従来のガソリン車より79%も問題が多い。プラグインのハイブリッド車はさらに悪く、146%も問題が多かった。
抜きん出ていたのは、ガソリンエンジンと電気モーターを併用する外部からの充電が不要のハイブリッド車だ。この車は走行中にバッテリーを充電する。調査によると、これらの標準的なハイブリッド車は従来のガソリン車より26%問題が少なかった。
群を抜いているハイブリッドメーカーはトヨタだ。今やあちこちで見かけるプリウスの生産を2000年に開始した。同社は四半世紀にわたって改良と微調整を重ね、顧客が求めるものについて知見を深めた。発売当初、トヨタはプリウスがガソリン車と航続距離に不安があるEVのギャップを埋めるものになるだろうと正しく予測していた。
今日、トヨタが販売する自動車の大半はハイブリッド車であり、プリウスは最近、米エネルギー効率経済評議会から米国で「最も環境に優しい」車に選ばれた。
トヨタは競合他社とは違うことをやっているに違いない。消費者の声に耳を傾けているのだ。モノ作りは、やはり年季がモノをいうのか?
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岸田首相“6月解散”で「自民党244議席」“一人勝ち”完勝予測!

2024-03-15 05:30:39 | 日記
岸田首相“6月解散”で「自民党244議席」完勝予測! 落選危機40議員を見捨て…ガタガタ党内の“一人勝ち”へ
「これまで2度の“解散チャンス”を見送った結果、支持率はズルズルと低下。このまま解散せずに9月の自民党総裁選を迎えることは、菅(義偉)さんの二の舞いとなり、自分の政権が終わることを理解している。  岸田首相としては、賃上げ実感が広がるタイミングでの『6月解散』の一択しかないでしょう」(自民党関係者) 実際の選挙に多く携わる選挙プランナーの松田馨氏が、6月解散時の衆議院選挙の議席予測と、注目選挙区の当落予想。  その結果、予測された自民党の獲得議席は、単独過半数を超える「244」。与党の公明党と合わせて「266」は、絶対安定多数を上回る完勝となった。 「ポイントは3つ。まずは今国会で、政治資金規正法の改正がおこなわれ、政治とカネの問題がひと段落すること。  2つめは好調な経済。株価は史上最高値を更新し、賃上げや夏のボーナスアップの報道も増えるでしょう。  3つめは小選挙区での野党候補の乱立。政権批判票が割れるため、与党候補が競り勝つ選挙区が複数あります」(松田氏)  ただ一方で、個別の自民党議員には苦戦が予想される者も多い。なかでも激戦必至の40選挙区を抽出した(表1~3)。 「裏金事件」で解散した安倍派では「やや劣勢」の元座長・塩谷立(りゅう)氏をはじめ、松野博一前官房長官、参議院から鞍替えする丸川珠代元五輪大臣ら幹部は、厳しい選挙戦に。  また、旧統一教会との関係を連日追及された盛山正仁文科大臣や伊藤信太郎環境大臣、松本剛明総務大臣といった現役閣僚も落選危機にある。 「自身の派閥を解散させた岸田首相ですが、もともと派閥の若手議員からの支持が厚く、“枠組み”がなくても総裁選では自分のもとに集まってくるという自信がある。  さらに党内がガタガタのいま、旧派閥や重鎮の推薦をいっさい受けつけない改造人事を 断行し、総選挙に持ち込むつもりだと聞いています」 国民そっちのけで、権力にしがみつくことしか考えられない首相ですね。
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日経平均が〝今後10年のうちに10万円〟の「確率は約9割」

2024-03-14 03:03:02 | 日記
株式市場では日経平均株価が史上初の4万円台を実現するなど、連日の最高値更新にわいている。『「日経平均10万円」時代が来る!』の藤野英人さんは、株価はさらに上昇が続くとみている。日経平均株価が10万円になる日は本当にやってくるのか。またその時、私達はどんな備えをしたらよいのか。藤野さんに聞いた。
――日経平均株価10万円が実現する可能性は。
 今後10年のうちに、少なくても約9割の確率で10万円になると本気で思っています。
――著書ではその条件として、インフレの進展、大企業の変化、新興企業の三つを挙げています。
 今までの30年間は世界の中で日本だけがデフレに陥っていました。日本だけ特殊な状況が続いてきたのです。デフレのもとで日本企業は消費者に提供する商品やサービスを「より良いものをより安く」売るよう心がけてきました。本来なら「より高く」売れるように努力するべきだったはずです。
 ところが、それではもう成り立たなくなってきました。安く売っているばかりでは、社員の給料を上げるのに十分な利益が確保できません。今まで人手不足を補ってきた女性やシニア、外国人の社会参加率は限界に近く、これ以上の増加は期待できない。給料が低い企業にはいい人材も集まってきません。
 また資源価格は上昇し、円安も進んで原材料を海外から仕入れるのに必要なコストも上がっています。

 新型コロナウイルス禍を受けた経済再開やロシアのウクライナ侵攻などによって人手不足や物価の値上がりは一段と深刻になり、それが引き金になって日本の企業は急速に変わろうとしています。
 商品やサービスの値上げをして利益を増やし、業績が上がって株価の上昇につながるという好循環が生まれつつあるのです。こうした変化は、一時的なものではなく、本質的なものだと考えています。変化のスピードも、ゆっくりだったこれまでとは違い、もっと速く進むようになるでしょう。
 さらにテクノロジーの急速な進化や地政学的な問題なども考え合わせると、日本の株式市場は長期的に伸び、日経平均株価が10万円になるのは必然といってもいい。
一方、日経平均10万円が実現した世界は決して幸せとは限らないとも指摘しています。
 今までのようなデフレの時代から考えると恐ろしいことになります。インフレ経済に転換すれば、モノやサービスの価格は値上がりします。値上がりに見合った分だけ給料が上がらなければ、生活の水準を維持することはできなくなります。給料の上がらない会社にいる限り、地獄とも言える状況が待っているでしょう。
 一杯470円程度の吉野家の並盛牛丼は、10年後は同じ値段で食べることはできなくなるでしょう。今でも米国では日本の3倍近い1500円程度で売っています。日経平均株価が今の2~3倍になっているということは、吉野家の牛丼も現在の3倍程度に値上がりしていてもおかしくはありません。
 インフレのもとでは株式や不動産といった資産が値上がりしやすい。そのため、こうした資産を多く持っている人には有利です。反対に、資産が現預金だけの人は資産が目減りしていくため厳しい。どんな資産を持っているかで差は広がっていくでしょう。早いうちにインフレ経済に適した行動を取る必要があります。
――ではどうしたらよいでしょうか。
 インフレの時代では、投資をする人としない人の差は大きくなります。日本には投資は「悪」ないし「怖いもの」という思い込みを持っている人が多い。節約をしてお金を貯めるという考え方が強い人は、生活しにくくなっていくでしょう。

藤野英人(ふじの・ひでと)氏 レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長CEO(最高経営責任者)&CIO(最高投資責任者)。
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