頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『のち更に咲く』澤田瞳子

2024-04-12 | books
道長邱で働く女房、父も兄も犯罪者で既に死んでいる。しかし盗賊の親分は死んだはずの兄だと噂が流れる。

すごく面白かった。道長を含む貴族たちの権謀術数と道長を嫌う人達の憎悪が中心に描くミステリー


 


今日の一曲

宇多田ヒカルで、"Keep Tryin'"



では、また。



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店名にツッコんでください325

2024-04-06 | laugh or let me die
店名にツッコんでください325
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『兎は薄氷に駆ける』貴志祐介

2024-04-04 | books
叔父が一酸化炭素中毒で死んだ。自動車整備士の甥が仕組んだとして逮捕される。自白を強要され自白するが、公判では否認する。実は父親も無実の罪で有罪になってた。

すごく面白かった。帯ではホラーとなっていたが、リーガルミステリー&冤罪


 

今日の一曲

Eaglesで、"The Best of My Love"



では、また。



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『フェスタ』馳星周

2024-04-02 | books
勝てない馬ばかりだった生産牧場、厩舎、騎手、馬主に奇跡のような馬が誕生。スピードよりスタミナが持ち味。この馬で凱旋門賞に勝たせたい者たちの物語。

めちゃくちゃ面白かった。一気読み。ナカヤマフェスタやステイゴールドというのが実在したのを知らなくても、十分に楽しめた。熱い!


 

今日の一曲

礼賛で、「スケベなだけで金がない」



では、また。



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『ゼロ打ち』相場英雄

2024-03-31 | books
新聞社社会部から突然政治部で東京1区の選挙を取材せよと命じられた記者。都議死の件は殺人ではという情報を。東京1区で立候補する教授の選挙を手伝うことになった他議員の秘書。どちらも何かおかしいと感じる。

面白かった。一気読み。最近の裏金事件のことも連想する。

 

今日の一曲

Lenny Kravitzで、"Human"



では、また。



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『物価とは何か』渡辺努

2024-03-27 | books
元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。

「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。


 

鬼束ちひろで、「青春の影」



では、また。



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『脳科学捜査官 真田夏希』鳴神響一

2024-03-25 | books
精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。

謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。


 

今日の一曲

KWroiで、"Water Carrier"



では、また。



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『ともぐい』河崎秋子

2024-03-21 | books
明治時代、北海道の山中で鹿や熊を仕留め、孤独に暮らす男の話。


壮絶な生き様を一人称で読む小説。彼の生き方を知識として読む意味はあったが、あまりエンターテインメントとしては読めなかった。


 

今日の一曲

Creepy Nutsで、「二度寝」



では、また。



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『うさぎ玉ほろほろ』西條奈加

2024-03-19 | books
和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。


ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニー


 

今日の一曲

藤井風で、「満ちてゆく」



では、また。



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『水車小屋のネネ』津村記久子

2024-03-16 | books
短大の入学金を母に使われた姉18歳。母の恋人に虐待される妹8歳。違う土地へ移住した姉妹はどうなるのか。

物凄く好みの小説。何度も目頭が熱くなった。人は一人では生きていけないし、また誰かを助けることが自分の生きがいになるのだ。


 

今日の一曲

岡村和義で、「愛スティル」



では、また。


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『うたう』小野寺史宜

2024-03-14 | books
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。

良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後になって分かる。その構成もいい。

 

今日の一曲

Deep Purpleで、"Smoke On the Water"



では、また。



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『検察官の遺言』紫金陳

2024-03-12 | books
駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。

初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み


 

今日の一曲

Talking Headsで、"Love for Sale"



では、また。



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『四重奏』逸木裕

2024-03-10 | books
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。

ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも


 

今日の一曲

Steely Danで、"Do It Again"



では、また。


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『きらん風月』永井紗耶子

2024-03-08 | books
質素倹約を強いた松平定信が引退した後。栗杖亭鬼卵と知り合う。不要不急の文化に勤しんできた鬼卵の半生を聞かせてもらうと。

面白かった。上田秋成や円山応挙など実在の人物多数登場。鬼卵の名前も初めて見たけれど、実在の人物だそう。江戸時代の改革VS文化、読んだことのない小説

 

今日の一曲

Julius Rodriguezで、漫画 BLUE GIANT “MOMENTUM”



では、また。



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『風に立つ』柚月裕子

2024-03-06 | days
南部鉄器を作る工房で保護観察の少年を預かることにした。

いい話なのだけれど、「いい話をしようとしてる感じ」がずっとチラつく。それが「いい話風」になってる気がする。そう感じる私が歪んでいるのか。


 

今日の一曲

SUPER BEAVERで、「切望」



では、また。


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