頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『物価とは何か』渡辺努

2024-03-27 | books
元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。

「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。


 

鬼束ちひろで、「青春の影」



では、また。



コメント

『脳科学捜査官 真田夏希』鳴神響一

2024-03-25 | books
精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。

謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。


 

今日の一曲

KWroiで、"Water Carrier"



では、また。



コメント

『ともぐい』河崎秋子

2024-03-21 | books
明治時代、北海道の山中で鹿や熊を仕留め、孤独に暮らす男の話。


壮絶な生き様を一人称で読む小説。彼の生き方を知識として読む意味はあったが、あまりエンターテインメントとしては読めなかった。


 

今日の一曲

Creepy Nutsで、「二度寝」



では、また。



コメント

『うさぎ玉ほろほろ』西條奈加

2024-03-19 | books
和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。


ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニー


 

今日の一曲

藤井風で、「満ちてゆく」



では、また。



コメント

『水車小屋のネネ』津村記久子

2024-03-16 | books
短大の入学金を母に使われた姉18歳。母の恋人に虐待される妹8歳。違う土地へ移住した姉妹はどうなるのか。

物凄く好みの小説。何度も目頭が熱くなった。人は一人では生きていけないし、また誰かを助けることが自分の生きがいになるのだ。


 

今日の一曲

岡村和義で、「愛スティル」



では、また。


コメント

『うたう』小野寺史宜

2024-03-14 | books
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。

良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後になって分かる。その構成もいい。

 

今日の一曲

Deep Purpleで、"Smoke On the Water"



では、また。



コメント

『検察官の遺言』紫金陳

2024-03-12 | books
駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。

初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み


 

今日の一曲

Talking Headsで、"Love for Sale"



では、また。



コメント

『四重奏』逸木裕

2024-03-10 | books
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。

ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも


 

今日の一曲

Steely Danで、"Do It Again"



では、また。


コメント

『きらん風月』永井紗耶子

2024-03-08 | books
質素倹約を強いた松平定信が引退した後。栗杖亭鬼卵と知り合う。不要不急の文化に勤しんできた鬼卵の半生を聞かせてもらうと。

面白かった。上田秋成や円山応挙など実在の人物多数登場。鬼卵の名前も初めて見たけれど、実在の人物だそう。江戸時代の改革VS文化、読んだことのない小説

 

今日の一曲

Julius Rodriguezで、漫画 BLUE GIANT “MOMENTUM”



では、また。



コメント

『風に立つ』柚月裕子

2024-03-06 | days
南部鉄器を作る工房で保護観察の少年を預かることにした。

いい話なのだけれど、「いい話をしようとしてる感じ」がずっとチラつく。それが「いい話風」になってる気がする。そう感じる私が歪んでいるのか。


 

今日の一曲

SUPER BEAVERで、「切望」



では、また。


コメント

『北辰の門』馳星周

2024-03-04 | books
藤原仲麻呂が人事を操り、天皇すらコントロールする。しかし、孝謙天皇の所に道鏡と吉備真備が来ると・・・

日本史リアル劇画化小説。面白かった。まさに劇画

 

今日の一曲

アンジェラ・アキで、「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」



では、また。



コメント

店名にツッコんでください324

2024-02-29 | laugh or let me die
店名にツッコんでください324
コメント (4)

『できたてごはんを君に』行成薫

2024-02-27 | books
オムライスのようなかつ丼が行列店になるまでの経緯、自分の店で出すカレーに凝りすぎる人、急逝した人気らーめん店の主人の後を継げるか?等の連作短編集

面白かった。腹が鳴った。「本日のメニュー」の続編。どちらもすごく好きだ。食とドラマという黄金タッグ

 

今日の一曲


WANIMAで、"Feel"



では、また。


コメント

『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈

2024-02-25 | books
大学生になった成瀬のバイトや観光大使になろうとする成瀬。

第二作、やはり面白かった。他人に惑わされず正論を行くが、いい人でもある成瀬に、憧れてしまう。


 

今日の一曲

Brad Mehldau Trioで、"Hey Joe"



では、また。


コメント

『暗闇のサラ』カリン・スローター

2024-02-23 | books
レイプ死亡事件の被害者から最後の言葉を聞いた医師サラ。自らが15年前にレイプされた事件と関係があるらしい。

レイプが自分の身の回りで起こったと聞いたことがない。しかし読むと、自分が井の中の蛙だと分かる。ただ、長すぎる。ほぼ700頁は長い。

 

今日の一曲

Kroiで、"Sesame"



では、また。


コメント