栂森鉄道管理事務所別室

栂森鉄道管理事務所の別室です。
模型の話を中心にいろいろと、でもたまーに、更新しています。

松本典久さんの個展にお邪魔しました。

2024年02月18日 21時07分22秒 | 模型

昨日までになんとか仕事と家庭事情を詰め込んだので家の掃除の後は外出の余裕ができました。そこで本日が最終日の松本典久さんの個展(@さかつうギャラリー)へ。

で、まずは最寄り駅に行きましたらまさかの団臨

何か子ども向け?のイベント列車らしいです。沿線や駅に撮り鉄さんがちらほらいたのでお目当てはこれかい。(私は興味が持てずスルー)

で、巣鴨のさかつうギャラリーに到着しまして、

素晴らしい作品の数々!

で、その中に…

あの伝説の「カステラ箱」が!

49年の悠久の年月を越えて今なおその魅力を湛えて静かに語りかけてくるのでした。

で、私は49年前に鉄道模型誌「とれいん」第2号に掲載されたこの作品に強く影響を受け、その挙げ句にコピー作品を作ってみたことがあるのでした。今回はそれを持参。何と2つ並べて撮っていただきました。ジオラマ教室に参加していた子どもさんも隣が気になるご様子です。下が私の作品。上のレイアウトのほうが狭い中にもいろいろな要素が詰まっているのがわかります。しかも今のようにはモノがない時代の作ですから。

と、いうわけでたいへん幸せでした。ありがとうございます。

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レイアウトづくり 地面の着色法について

2022年10月04日 23時43分20秒 | 模型

軽便祭も3年ぶりにリアル開催とあって皆さん気合いが入られたことと思います。私もご多分に漏れずここはひとつドーンと、とか画策しないわけでもなかったのですが、持ち前の計画性のなさからまた本番直前にバタバタ、未完成のものを持ち込む羽目になりました。来年はもう少しちゃんと・・・って毎年言ってますが(^o^;

さて、今回はギミック(らしきもの)も組み込んだレイアウトでしたのでいろいろとご説明することやご質問が多く、おしゃべり好き(職業病でもあるな)としてはたのしい時間を過ごせました。ありがとうございます。

そんな中でやはり多かったのが「地面のこの色はどうやって出すんですか?」というご質問。その場でざっとお答えしたのですが、以前、「とれいん」に記事を書いたときの写真を使ってもう一度ざっとご説明しようと思います。

 

①プラスターの地面が出来上がっているところから始めます。用意するのはアクリル絵具。各種ありますがリキテックスを使っています。薄く溶いても粒子が細かく発色が良いように思いますので。

使用する色ですが、茶系~黄土色系と灰色、岩山があるときはそれに加えて黒を用意します。

今回は ローアンバー、ローシェンナ、バーントアンバー、バーントシェンナ、イエローオーカーあたりを揃えました。一番よく使うのはローアンバーじゃないかと思います。よく解りませんがロー系はくすんだ感じ、バーント系は赤みが増します。それを各色別々にプリンカップくらいの容器に薄ーく溶いておきます。

②溶いた状態はこんなです。

ちょっと濃く溶きすぎました。もう少し薄い方がいいです。新聞紙に塗っても全ての字が完全に読めるくらい。
手前の2色がロー系です。こちらを多用します。右上2つがバーント系、使い過ぎると全体が赤くなりすぎ、火星のオープンセットみたいになってしまうので部分的に何となく混ぜるくらいの使用頻度です。左のグレーは彩度を落としたりするのに結構使います。黄土色は手前2色と混用することが多いです。

③これを塗って着色するわけですが、太めの筆にまずくすんだ色(ローアンバーの場合が多いです)をたっぷりとってビシャッとしみこませるように塗ります。すかさず他の色の容器に同じ筆を突っ込んで今塗ったところの上から重ねます。ビシャビシャの状態にさらにランダムに色を重ねるのがポイントです。わざとムラを作るわけですね。

下地がプラスターの場合、最初に染み込んだ色に左右されるので間違ってもあまり赤みが強い色から始めないように。くすんだ色から始めるのがコツです。また、溶き方が濃すぎると実感味を損ないます。薄く何回か着色する、です。この写真ではまずロー系で始めて少しだけ茶色味が強いものを上から掛けているところ。下に溜まった色がその茶色です。

④下に溜まったのをそのままにしておくとその辺だけやたらと濃い地面になりますので時々ティッシュで吸い取ります。こすると表面が剥がれます。あくまでそっと触れて吸い取るだけです。

⑤塗り終わったところがこれです。ちょっと濃かったかな。

道が灰色なのは、プラスター作業の段階で草木灰を茶漉しで振るって擦り込んであるからです。粒子が細かいため未舗装の道路の感じが出ます。

ここで全体に色目が強いなあと感じたら、タミヤアクリルのバフをものすごく薄く溶いて(かなり隠蔽力があるので)、全体のトーンを統一します。その上でさる巨匠の方から「明るすぎたら同じようにアクリルの黒!」と教わりましたが怖くてまだ試しておりません。

⑥色が乾いたらボンド水を塗ってターフ(KATOの土色ブレンドを使っています)をまばらに撒いて落ち着かせます。この作業で地面の方に「艶消し感」が出ます。

⑦同じように塗った岩です。岩なので灰色と黒を多用。でも黒は単独で塗ると明らかに失敗っぽくなるので他の色を置いたあと重ねることが多いです。

⑧また、建物も「艶消し」感を出しておくと全体が統一されていい感じです。建物の艶消し・埃っぽさ感を出すには、タミヤのウェザリングマスターAセットのライトサンドをこすりつけたり、はたいたりしています。植えた草の色目が鮮やか過ぎるときなど、草にこすりつけて彩度を落とす時もあります。

いかがでしょうか? 大雑把にはこんな感じです。皆様におかれましては、ぜひ小さなセクション等をテストとしてお作りになり、お試しいただけると良いかと思います。ご参考になれば幸いです。

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終戦の日を前に

2022年08月12日 10時53分20秒 | 模型

今年もまた終戦の日が近づいてきました。
戦争を知らない世代ですが、我々の親の世代がリアルに戦争を知っていた最後の世代であり、その世代のほとんどが世を去った今、間接的にでも戦争を知っている世代も確実に少数になってきています。

若いころは「戦争を実際にやってた世代がいなくなれば、もう戦争をしようという人もいなくなるだろう。きっと平和な未来が来るんだろうな。」と無邪気に思っていました。

しかし、戦争を知らない世代が社会の中心になるにつれ、戦争への恐れはや忌避感は薄れ、むしろ「戦争してもいいんじゃね?」のような感覚が蔓延しているようになったと、私は感じています。

先の戦争では、職業軍人も徴兵者も多くが亡くなりました。しかし、その方たちの死が、直接戦闘で亡くなった人よりも病死や餓死の方が多いということは、どのように説明をつけられてきたのか。

他の話もたくさんありますが割愛するとして、その戦争の責任は、誰が取ったのか。

極東軍事裁判で裁いたのはあくまで外国であって、日本人が行ったのではない。日本人があの戦争の暗部を正面からきちんと見つめ直し、同じ轍を踏まないことが求められている。でもそれは行われていない。むしろここ数十年、我が国においては歴史は逆行してきた。

戦後、いまの憲法が成立しました。押しつけだのなんだのという論議もありますが、今の憲法は良い。

国民主権
基本的人権の尊重
政教分離

など、重要な点がいくつもあります。
平和主義に関しても、私は防衛戦力肯定論者ですが、少なくとも「こちらからは仕掛けない」ことは大切だと思っていますし、第9条の規定は良いと思います。(だったらやられても黙っているのか、というのは子供の論議なのでやめましょう。そこじゃありません。)

今日、痛ましい事件の裏で、統一教会とその外部団体による行為が明るみに出ています。「資本主義の国はサタンである共産主義国家との戦いに備えて軍備を強くしなければならない。」と考える宗教がここまで日本に根を張り続けていた。それほど今は危険な時代です。

もう一度、今の憲法を読み直したいと思います。
絵空事だっていう人もいるのも事実です。でもね、憲法って最終的にこうなる方向に行きましょう、っていうものなんですよ。何百年かかるかわからないけど、達するように近づいていく。そんな国としてのゴール、あるべき姿です。

今それが達成できないからって、ゴールを動かしますか?

それは安易でずるいやり方だと、私は思います。

終戦の日を前に。そして今が「戦前」にならないために。

リンク
現行憲法全文を載せています(私のブログの以前の記事ページにとびます)
日本国憲法の全文 - 栂森鉄道管理事務所別室 (goo.ne.jp)


最近作った模型です。いつまでものんびりと作れると良いなあと。

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猫屋線に似合う駅舎を作る

2022年04月16日 14時54分56秒 | 模型

「TOMIXは猫屋線に合うストラクチャーを出さないのか!」という声があるそうです。でも、Nサイズの街コレがあのような高騰を見せている昨今、より需要の少ない1/80のストラクチャーだと売値がいくらになるのか考えるだに恐ろしいので、だったら作ってしまえば?という気分にさせられます。

ストラクチャーは車両づくりと違い、プロトタイプの細部まで正確に再現するという作り方をする必要はなく、基本的な日本的建築の大雑把な知識(構造と大きさ)が頭に入っていればそれなりのものは出来上がりますし、そもそも実物も、その場所目的状況に応じてそれぞれ違っているわけですから、そちらの方がよりリアルだとも言えるのではないかと思います。

そんなわけで、ストラクチャーの作り方、これは以前このブログに載せたものそのままを再度載せたものです。あまり上手ではないので申し訳ありませんが、レーザーカットの窓枠やらプラの瓦やらが入手できる昨今であれば「図画工作」のレベルでそれなりのものは出来上がりますし、超精密な模型ならいざ知らず、猫屋線と組み合わせて遊ぶのが目的ならさほど問題ないレベルかと思います。以下に実際の作例を載せました。ご意見、ご質問も常識の範囲のものであれば承ります。あくまで趣味の範囲のものなので、その点はご了解ください。参考になればということで、よろしければお読みください。

【おことわり】以下の記事は、2019年の9月末に行われた、第15回軽便鉄道模型祭で実演した駅舎の作り方をまとめたものです。

模型づくり全般にいえることでしょうが、ストラクチャーづくりも料理などと同じで、レシピ通りに作ればだいたいそんな感じのものは作れます。私自身も、TMSやその特集シリーズ(特に「全書」「モデリング」「テクニック」のレイアウト3部作は、一時はページ番号まで暗記する勢いでした)からはじまり、あの河田さんの作品を模倣するところから始め、近くはあの宮下さんの詳細な資料の数々(今回もたいへんお世話になっています)を参考にして作りましたから、大きなことは言えません。

しかし、技術の進歩、というのは模型界にもやはり来るもので、ストラクチャーづくりも、以前に比べて格段に楽になってきました。その、鉄道模型ストラクチャーづくりに欠かせないのが、エコーモデルから発売されている、家づくり材料の数々でしょう。

で、今回は「ストラクチャーづくりの実際を見せるのはどう?」「それも特殊な素材を使わず、汎用性のあるエコーモデルの材料を使ってできれば、」というお話から、軽便祭で実際に作ってみて、この文章をまとめています。

そのため、この項は、実際にストラクチャーを作ってみる手助けになることを目的としています。
もし「では作ってみるか」と取り組まれる方で、ご質問等ありましたらコメント欄かツイッターの方にぜひ。

 

それでは、製作に入ります。

で、まず、こんな感じの簡単な図面を書いてみました。

四面図+仕切壁です。四面の方は窓上に水平線が引いてありますが、この線を境に、ここより下は下見板、上は塗壁の表現をしたいと思います。
端の1.5mm幅の部分は隅柱がつきます。この隅柱がつく仕上げの方が加工が楽だと思います。
扉や窓の部分は切り取ってユニット化した窓枠(後述します)がはまるのですが、この寸法はあくまで理論値なので、実際にできあがってきたユニットとは寸法が違ってしまう場合があります。なので、この図から台紙に写した際にいきなりこの寸法で切ってしまうのではなく、できあがった窓枠ユニットと照らし合わせて現物合わせで微調整することをお忘れなく。

それでは製作にかかりましょう。まずは窓枠の加工からです。以下、写真と説明をご覧ください。
(1)まずは窓枠を用意します。写真にあるのは エコーモデルのレーザーカット窓枠。
まず、紙の状態で好みの色に着色してから裏にスプレー糊を吹いて、TAMIYAの透明プラ板に貼り付けます。
その状態で乾燥させてから、ひとつひとつの枠に切り離し、準備しておきます。
(なお、この写真には全然関係のない「トタン板塀」が写っていますが、本稿とは無関係です。これにはちょっとしたわけが…)


(2)切り出した窓枠は1×1mm角材で囲みます。
戸の部分は乗客出入り口は1.5×1.5mm角材(明かり窓の下のみ1mm角)、職員通路の引き戸は1mm×1mm角材で囲み、それぞれユニット化します。
角材も窓枠と同様に、事前に長いまま着色をしておいて、それをカットして使います。着色は、比較的きちんとした建物のイメージであればエコーモデルのSTカラーを薄めて、風雨にさらされた古めかしい建物をご希望の場合はプラカラーの黒をうんと薄めて染めるように塗ります。必要なユニットが揃いましたら、設計図に載せて様子を見ます。

なお、1.5mm角の桧材はなかなか入手しにくいですが、日本家屋をHOあたりの縮尺で作るときは必須のサイズになりますので通販等を利用して必ずストックしておかれることをおすすめします。私は50本まとめて買いましたが、そろそろ残り少なくなってきたのでまた探さないと、とうところです。

下の写真で、ひとつだけ立体になっている部品がありますが、閉塞器を置くための張り出しです。これは建物本体の縮小版みたいなもので、ボール紙を台紙に、隅に柱をおいて現物あわせで仕上げました。腰板部分は横方向の下見板でなく縦方向の羽目板なので、STウッドを縦に並べて貼って余分を切り取って作りました。当然ながら、交換設備がない駅の場合は不要ではないかと思われます。


(3)モックアップづくり。ストラクチャーづくりは平面の図面だけではわからないものです。手近なボール紙(小学校で使うような工作用方眼紙が便利。ホームセンター等でも入手できたりします。)で各面の大きさを切り出し立体にして感じを見ます。
このように実際に窓枠パーツをおいてみると感じがよくわかります。


(4)妻面からも見ます。駅の場合、ホーム側の屋根がどうなっているのかはきちんと考えておく必要があります。
この駅舎の場合は、ホーム側の軒が延長されてそのまま差し掛けになるタイプにしてみました。
感じをみるための猫屋線の車体だけ置いてみました。まあこんなものでしょう。このあと図面をチェックし、必要な部品をそろえます。


(5)壁の下見板表現には、エコーモデルの下見板用STウッドを使います。薄板を等間隔でカットしたもので両端がつながっており、シート状になっています。仕上がり2.5mm幅と2mm幅がありますが、建物が小さいので2mmの方を使います。下に見えている紙が台紙で、等間隔に横線が引いてあり、切り離した細いSTウッドを線に合わせて貼り重ねていくことで下見板表現をします。たいへん申し訳ないのですが、この台紙は駅舎を作った残りで実際の台紙のサイズは上のSTウッドのカット前のサイズと同じです。(あらかじめ写真を撮っておくのを忘れました。)


STウッドを着色した状態がこれです。さらに端を切り離すとこのような1本ずつの板材が完成します。
着色に関しては(2)の角材の着色と同様に行ってください。


(6)次にSTウッドを貼り付けるための台紙から建物の4面の壁を切り出します。
先に外形を切り出し、次に、窓や扉のユニットの大きさをチェックした上で扉や窓の部分を切り抜きます。
ちなみに、正面の窓の形は、間違ったサイズの窓パーツを用意してしまったため設計と違います。


(7)ひととおり切り出し完了。出入り口の枠以外の窓ユニットは台紙の穴に合わせて接着してしまいます。
出入り口のところはSTウッドを貼ってから台紙の穴の大きさを再度調整してからつけるのでここでは接着しません。


(8)STウッドの下見板材料を貼っていきます。
まず最初に、窓上のラインに合わせて1.5mm角材を貼ります。ここが下見板と塗壁の境目になります。
次に、下から順に下見板を貼ります。接着剤は1枚貼るごとにそのつどつけていきます。台紙全体に接着剤を塗ってしまうと簡単なようですが実際はうまくつきません。
下見板の左右の位置決めは窓の枠を基準にしてそっち側を詰め、壁の左右の端、それから出入り口の枠のところは写真で見るように不揃いにはみ出してかまいません。はみ出したままにしておいて乾燥したあとで切りそろえます。接着剤はTAMIYAのクラフトボンド1択。もうこれ以外には考えられません。
(9)STウッドの下見板を貼り終わった状態。このあと 壁の上の部分(貼ってないところ)は白壁の表現のため、壁のような風合いの紙を貼ります。その紙は、和紙のような和紙でないような…とにかく画材屋の紙売り場で物色しストックしておいたもの。暇なときにいろいろ見ておくと良いものが見つかります。


(10)塗壁部分に紙を貼り(色合いが違うのがわかりますか?)裏面に3mm檜角材でのりしろも兼ねた補強をし(写真参照)、ゼリー状タイプの木工瞬着で組み立て。 以前の写真には写っていませんが、仕切り壁を作って組み込んでいます。


(11)屋根を載せます。写真には写りませんがボール紙をへの字に折った下屋根を貼り、その上にエコーモデルの日本瓦をカットして載せます。下屋根、および瓦屋根の大きさは軒の出具合を見ながら設計とモックアップ作りの時に決めておきます。今回は下の図のような大きさにボール紙を切り、山折りにして載せました。正面側とホーム側では奥行きが4mm違いますが、これはホーム側を差し掛けにし、バランスの良い軒の出具合を探ったたためです。この上にプラスチック製の瓦屋根が載ります。瓦屋根の大きさはこの下屋根から3mm程度はみ出す大きさです。



裏側からみたところ。屋根の付き方はこんな感じです。
補強の様子もこんな感じですが、もう少し入れておいた方が良いようです。

 


(12)破風のところに通風口(これもエコーのホワイトメタル製パーツを茶染め液で着色しておいたもの)を貼り、破風板を取り付け、ホーム側の差し掛けになるところには枠を固定しておきます。


(13)差し掛けになる側の支えの柱をつけます。下の基礎になる石はあらかじめバルサを整形して灰色のパテで固めておいたもの。柱の長さは現物合わせで、コツコツとチェックしつつ作ります。


(14)棟瓦と鬼瓦をつけ、差し掛け柱に方杖をつけて一応完成! あとは屋根を塗ってから雨樋をつけ、職員出入り口には小さい差し掛け屋根、正面には駅名看板、そして待合室・事務室の小物類などを設置してウェザリングすれば軽便の小駅としてはいい感じじゃないでしょうか。

というのが軽便祭で実演をいたしました顛末です。 今回はせっかくブースにおいでくださってもゆっくりお話もできず、たいへん申し訳ございませんでした。 でも、こんな感じで建物は作れるんだよ、という実演でありました。当記事と併せてご参考になれば幸いです。

最後に完成四面

【参考文献】
宮下洋一「写真で綴る昭和の鉄道施設」東日本編、西日本編 (株)ネコパブリッシング 2013、2014年
宮下洋一「地鉄電車慕情」 (株)ネコパブリッシング 2001年
河田耕一「駅の製作」 機芸出版社「レイアウトテクニック」所収 1973年
坂本衛  摂津鉄道の建設(3)「停車場の製作」 機芸出版社「レイアウトモデリング」所収 1972年

 

 

 

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村山駅で定点観察

2021年12月30日 14時50分05秒 | 模型

きっしーは「家にいてください」と言っていましたが90過ぎの義父母の体調伺いのために小雪のちらつく中を長野まで車で往復してきました。

空いた1時間で駆け足で長電をチェックします。
まずは村山駅で定点観察。


とりあえず駅舎が無事だったので一安心。無人駅になって久しいですからねえ。いつまでもあると思うな木造駅舎。

来る電車がクジラじゃないのが寂しいですが。旧貨物ホーム跡地にはレールとかいろいろ。

次は須坂駅へ。ここはいろいろと変化が、って私が知らなかっただけのような気もしますが。

まずは隣接のジャスコ屋上駐車場から。線路が多いのが楽しいです。でも車両はだいぶ入れ替わったかな。機関車がいなくなってしまったような。

次は跨線橋(自由通路)を渡ります。上がり口の横に廃車解体待ちと思しきクジラが。L2編成かな?

そういえば10年前はここにOSカーと2000系旧塗装が留置されていたのでした。下の写真が10年前。

ホーム上博物館wはいまだ健在。

跨線橋の上には洒落た気遣いが。子どものために設けられた線路を眺められる窓です。こういうのは良いですね。この日も家族に連れられた子どもが何人か、電車の動くのを見つめていました。

駅の裏側はだいぶ変わってました。ここの右側に線路に面して立っていた木造の詰所は全て取り壊され、小ぢんまりしたプレハブの2階建てに変わっていました。例の無蓋車も消滅していました。

これは12年前(2009年)の写真。
この詰所が消えました。この時はまだこのクジラが現役。


車庫にはこいつらがにぎにぎしく。
12年前はこんな感じ。


駅裏側に残る木造の建物はもうこれだけに。

新しいデンシャもいました。でも車両は更新されても3連の短い編成でリンゴ畑の中の単線をトコトコと走ってくる姿もそれはそれで良いものです。木造駅舎の残る現代のローカル線レイアウトなんてのもいいですねえ。

北須坂駅も確認に行きました。側線が亡くなってます。

こういう踏切はまだ各所に健在。

 

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