覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ポリーニのショパン 練習曲集

2024年03月25日 | 音楽
ポリーニが亡くなった。数年前に出たベートーヴェンの最後の3つのソナタの再録音が良かったなあと思って聴こうと思ったがすぐにディスクが見付からず…。追悼に何か聴きたいと思ってすぐに見付かったショパンの練習曲集を。久しぶりに聴いたけど、やっぱり凄い。これ1枚しか残さなかったとしてもポリーニという名前は不滅だろう。アバド、ウィーン・フィルとのブラームスの2番も聴きたくなった…。
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ジェイコブ・ラテイナーの芸術

2012年08月27日 | 音楽
・店頭の紹介ポップを見て購入したCD。ジェイコブ・ラテイナー(1928-2010)はポーランド人の両親のもとにキューバで生まれたピアニスト。ソロの録音もあるようだが、現在簡単に聴く事ができるのはハイフェッツと共演した室内楽の録音ぐらい。録音が少ないのはキャリアの後半は教職としての活動が多かったせいもあるようだ。そんなラテイナーの数少ないソリストとしての記録がこのディスク。1964年と1977年のライヴ。77年録音は大変良好なステレオ録音。64年の方はピアノの音自体は明瞭だが、テープの劣化によるノイズやドロップアウトのような箇所がある。

・収録曲は

CD1:
シューベルト/即興曲集 D.899より 第2、3、4番
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第18番
ベルク/ピアノ・ソナタ
プロコフィエフ/トッカータ Op.11
ショパン/前奏曲集 Op.28より 第21-24番、4つのマズルカ Op.33、ポロネーズ第6番「英雄」、幻想即興曲 Op.66

CD2:
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第1番、第32番
ブラームス/パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
メンデルスゾーン/スケルツォ ロ短調 Op.16-2

というもの。私の好きな曲ばかり入っているのもあって購入したのだが、どれもライヴらしい熱気に溢れた素晴らしい演奏。とにかく音楽が生き生きとしていて、聴いていて嬉しくなってくる。ライヴなのでミスタッチはあるもののテクニックも見事だと思うし、音色もいい。速めのテンポで駆け抜けるように弾かれたベルクのソナタなんて、かなりユニークだと思うけどとっても面白い。ショパンの幻想即興曲とメンデルスゾーンのスケルツォはどちらもアンコールのようで、ラテイナー自身の紹介アナウンス入りなのも嬉しい。メンデルスゾーンのこの曲は初めて聴いたが、アンコールにぴったりの洒落た曲で楽しい。きっとこういう小品のレパートリーも多かったんだろうな。おすすめです!

タワーレコード↓
The Lost Art of Jacob Lateiner

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Lost Art Fo Jacob Lateiner
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チェリビダッケとミュンヘン・フィルのブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」

2012年08月26日 | 音楽
・1983年の収録という事でチェリビダッケもまだまだ矍鑠としていて、全曲立ったまま指揮しているし表情も動きも豊かだ。テンポも最晩年ほどの遅さは無く全曲82分ほど。第2楽章がちょっと遅いかなと思うぐらい。映像を見ながらだとチェリビダッケの指示にオーケストラが敏感に反応しているのがよくわかる。正直、最晩年のテンポだと「長いなあ・・・」と思ってしまう事もあるが、このテンポなら問題無くブルックナーの音楽に浸れる。この前見た第5番の映像(1985年)も引き締まっていて良かったから、80年代前半あたりの映像がもっと出てくればいいなあ・・・。

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こちらは第5番↓
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交響曲第4番(タワーレコード)

交響曲第5番(タワーレコード)

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20世紀の伝説 ヤコフ・フリエール

2012年08月21日 | 音楽
・ロシアの名ピアニストであり、また名教師としても有名だったヤコフ・フリエールがメロディア・レーベルに残した録音。前半はモーツァルトとシューマンの幻想曲、後半はショパンの小品集なので、LP2枚分の録音をまとめたものだろう。現在入手できる音源の少ない人だが、この一枚を聴いて頂ければどれほど素晴らしいピアニストだったかお判り頂けるのではないだろうか。音色もテクニックも申し分ないし、スタジオ録音ながらライヴのような熱気も伝わってくる。それに選曲も見事! モーツァルトの幻想曲の後にシューマンの幻想曲が始まるなんて洒落ているじゃないですか。後半のショパンも素敵。おすすめです!

『ロシアの芸術 20世紀の伝説 ヤコフ・フリエール(1912-1977)』←タワーレコードへリンクしてます
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スクロヴァチェフスキとザールブリュッケン放送響のブラームス 交響曲第1番

2011年11月19日 | 音楽
・88歳でこれだけ矍鑠と引き締まった指揮をしているという事に驚かされる。個人的には、例えば終楽章のコーダなんかはもう少し溜めがあってもいいなあ、と思うくらい・・・。無事に全集が完結する事を願いたい。

・ところで・・・ザールブリュッケン放送響でも長い名前だと思っていたのに、現在のこのオーケストラの正式名称は「ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団」というそうで・・・。合併した二つのオーケストラの名前を残したのはわかるけど少々長過ぎはしませんかねえ・・・。

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調Op.68
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Brahms: Symphony No.1 Op.68←タワーレコード
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THE LISZT LEGACY

2011年11月18日 | 音楽
・リストを得意とした5人のピアニストによる、彼らの得意としたレパートリーを収録したボックスだそうで・・・。ちなみに5人はクラウディオ・アラウ、アリシア・デ・ラローチャ、レイモンド・レーヴェンタール、ベンノ・モイセイヴィチ、エゴン・ペトリ。リストを得意にしていた、という事で言うとアラウはともかく、ほかの4人はどうなんだろう。もちろん、重要なレパートリーにはしていたんだろうけど・・・。「リスト・レガシー」というタイトルなのにリストの曲はほとんどは収録されていないのがなかなかひねりが効いている・・・。

・とりあえずアラウとモイセイヴィチしか聴いていないが、この二人の録音だけでもこのセットは十分に素晴らしい。アラウはこれが初出というアメリカ・デッカへのベートーヴェンのソナタの録音だが、50代の壮年期らしい充実した演奏揃い! 晩年の渋く暖かい演奏もいいけど、気力の漲るこの演奏も大変に魅力的。モノーラルながら美しいピアノの音を克明に捉えた録音も秀逸。

・モイセイヴィチは貴重なステレオ録音。最晩年の演奏という事だが技術的な不満は感じない。シューマンが素晴らしいが、特に「子供の情景」はこんなに洒落た演奏は中々無いのではないだろうか。この演奏を聴いてからモイセイヴィチをいろいろ集めてみたが、実に素敵なピアニストだ。LP時代になってからの録音が多くないのが残念・・・。貴重な録音を復刻してくれた企画に感謝!
Liszt Legacy
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Deutsche Grammophon


The Liszt Legacy(タワーレコード)

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A・ヤンソンスとドレスデン国立管のブラームス 交響曲第4番

2011年11月16日 | 音楽
・最近聴いたこの曲の中でも出色の演奏だと思う。ああ、ブラームスの4番を聴いたあ・・・という充足感をたっぷり味わえた。シャウシュピール・ハウスの残響が心地良い。このディスク、ずっと気になっていたのだがちょっとためらっていた。だって・・・このレーベル、しばらくすると半額以下みたいな値段で叩き売られる傾向があるから・・・。もちろんその恩恵にあずかる時もあるけど、ちょっと複雑・・・。

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ブラームス:交響曲第4番、モーツァルト:フルート協奏曲第2番・アルヴィド・ヤンソンス指揮シュターツカペレ・ドレスデン
ヨハネス・ブラームス、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト,アルヴィド・ヤンソンス,シュターツカペレ・ドレスデン,オーレル・ニコレ(フルート)
WEITBLICK


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交響曲第4番ほか(タワーレコード)
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ルービンシュタイン、メータ、イスラエル・フィルのショパン ピアノ協奏曲第2番

2011年09月04日 | 音楽
・1968年6月9日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ映像。ルービンシュタイン81歳、メータ32歳、お爺ちゃんと孫程の年の差! このコンビではルービンシュタイン最晩年のブラームスの録音が有名だが、それ以前の共演が映像で残っていたとは驚き。ルービンシュタインはステージでの立ち居振る舞いがさすがに大スターの貫禄。ステージへ上がる階段を小走りするくらい、まだまだ矍鑠としている。演奏共々本当に若々しい。一方のメータも若い若い! 細身のいい男っぷり。女性ファンが多かったのも納得・・・。大巨匠に対して気合の入った熱い指揮で応えている。第1楽章が終わったところで拍手が入ってしまうほど聴衆も盛り上がっているのが伝わってくる。

・演奏が終わった後のカーテンコールで恐縮(しているように見える・・・)するメータの手を取ってステージに上るルービンシュタイン。アンコールを弾くためにピアノに座った時の聴衆の大喝采。そして自ら曲目を告げて演奏された英雄ポロネーズ。ライヴ映像の面白さをたっぷり味わえる一枚だ。

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ピアノ協奏曲第2番ほか
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プレヴィン、チョン、トルトゥリエのシューマン ピアノ三重奏曲第1番

2011年08月23日 | 音楽
・いかにも「シューマンらしい・・・」という曲ですねえ・・・。どういう経緯でこの組み合わせの録音が実現したかわからないけど、素晴らしい記録が残されたことに感謝。

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メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲
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ピアノ三重奏曲第1番ほか
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ショルティとシカゴ響のシューベルト 交響曲第8番「未完成」

2011年08月21日 | 音楽
・HMVの商品紹介ページに「圧巻!驚異の合奏性能」と書いてあるが、まさにその通り。繊細な弱音から余裕たっぷりの強奏まで、溜息が出るほどに見事なオーケストラだ。往年のウィーン・フィルやコンセルトヘボウ管のような個性的な音色の魅力は無いかもしれないが、弦のシルキーな音色は十分に美しいと思うし、有名な金管軍団の余裕綽々な吹きっぷりは爽快ですらある。もちろん、うるさくなるわけではない。この曲に儚さや切なさを求める方には物足りないかもしれないが、これほど立派で充実した響きの「未完成」の演奏も少ないのではないだろうか。ショルティとシカゴ響の魅力はマーラーのような大編成の曲だけではないことを証明する演奏だと思う。 Amazon↓
Symphony No. 1 / Symphonies Nos. 6 & 8 [DVD] [Import]
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タワーレコード→ 交響曲第8番ほか
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