昨年末、『最近の私のこのブログで使われているレンズ・・・超広角だな〜と思う写真はアレとコレで撮影されています。(笑)』と書きました。アレはその時書いたキヤノンのRF10-20mm F4 L IS STMのことでした。
そしてコレとは富士フイルムのフジノンレンズ XF8mmF3.5 R WRのことです。最新のボディーX-T5に装着してあります。
もう一枚、レンズ正面から。昨年の6月にデモを見せてもらい、コレは買わねばと思ったのでした。で、発売日当日(6月29日)にやって来ました。そして、早速ゴールデン街、武蔵新城、川崎大師などで使用しました。
ボディーのみの写真です。自分ははじめX-T10を使っていた(ここにチラッと写っている)のですが、X-T2を新たに購入する会社の同僚がそれまで使っていたX-T1を譲ってくれるというので私のX-T10は別の所に行きました。ここでそのX-T1は触らせてもらっています。10年前なんですね。(笑)
初代から2、3、4を飛ばしていきなり最新モデルになったので気になるところがいくつかあったので思い付くままに書いてみたいと思います。まずは初代と最新型を並べてみました。全体的な雰囲気は一貫して保たれていますが、こうしてみると結構違います。一番は肩がいかっている事でしょうか。テーパーが無くなり、肩のラインも上がって、全体に四角張った感じです。ですが、ファインダー部の形状を見ると分かるようにロゴの上の部分が圧縮されたように見え、結果幅、高さの寸法の数値はほぼ一緒です。
正面やや斜め上から見たところです。
上から見たところで、上(奥)がX-T5です。ここも全体の雰囲気は一緒です。グリップはX-T1で外側に丸く膨らみを持たせていたのが、X-T5ではそれが弱くなりくの字型にシャッターボタンの先まで伸びています。またグリップの上部は少し削られている格好になり、前側のダイヤルに自然に指が掛かるようになって、指の先でも関節の辺りでもどちらでも回しやすいようになっています。
もう一枚、左がX-T5です。感度設定ダイヤルが大きくなったでしょうか。
これは同僚のX-T2です。X-T1を踏襲したデザインです。
上から。
これは知り合いのカメラマンのX-T4。X-T3を持っている人がいないので写真は無いですが、X-T1からX-T3まであったボディー上部の両肩のテーパー、X-T4からテーパーが無くなりスクエアな感じになりました。
上から。
23mm付きです。
X-T4の下にはグリップのための接点があります。
グリップ側の接点。そんなに高機能なグリップだったかなぁと思わせる立派な、そして数の多い接点です。
X-T4を後ろから見たところ。
右肩。測光方式の選択をするダイヤルだったところが静止画と動画の切り替えになっています。(4から)
左肩。X-T3から右も左もダイヤルにテーパーがついて、上側がすぼまっています。高級感を出そうとしたのでしょうか? でもX-T5で先祖返りしました。それもあって肩のテーパーが無い事と合わせて全体的に直線的なスクエアな感じが増しています。デザインというよりは単にコストダウンでしょうか?
10年似たようなデザインでシリーズを育ててきました。一番の大きな変化は手振れ補正の機構が載ったことでしょうか。まだまだ小さく出来なかった、特に厚みに影響を与えるメカでした。その意味でデザインにも影響を及ぼしX-T4は奥行き方向に大きく、そして重くなりました。写真が全くありませんが(笑)、奥行きの寸法で大きな変化があったのはX-T2からX-T3になった時で、約1cm近く数値が大きくなっています。実際はボディーが厚くなったのではなくてグリップだったりアイカップが後ろに飛び出たりして数値が大きく変わりました。
カタログの寸法のところの奥行きに(最薄部: 37.9mm)という記載があります。この数値はデビューの頃からあまり変わらず、(実際はX-T1から4.5mm、X-T2、3から2.5mm増えている)この事は軍艦部のことを指すものと思われ、上から見た感じに違和感はありません。横から見た時に液晶部分にかけてボディラインが膨らんでゆき、メタボな体型になっています。工夫された上手い処理だと思います。他社、例えばS社などはマウント部分のオレンジのリングの厚みを変えてボディーの厚みの変化を感じさせない数値となっています。それはL社も一緒です。
X-T1の時に華奢に感じたストラップを通す三角環もX-T2からかな?プラスチックのパーツが添えられるようになりました。重くなったからでしょうか? レンズの事を考えると誤差だと思うのですが、ユーザーにとっては安心材料です。ダイヤルのテーパーはどうでしょうか? 単にデザインだったのでしょうか、それとも機能でこうなったのでしょうか。我々がそれを知る由はないのでしょうが、いつの時代もコストとのせめぎ合いですが、押さえるべき点はしっかりと押さえて、貧乏臭くならない程度にコストダウンを図っていただきたいです。
X-T1と比べるのは内容、出来る事を考えると次元が異なるので酷ですが、X-T5は十分コンパクトで軽量なカメラと言えます。今回8mmが発売になって、非常に持ち出しやすいカメラになっています。以前FUJINON ASPHERICAL LENS Nano-GI XF 8-16mm 1:2.8 R LM WRが発売になった時に同僚が購入し、それを短時間借りました。私の好みの焦点距離のレンズなんですが、広角レンズにしてはF2.8という大口径レンズで大きいです。で、今回のXF8mmF3.5 R WRは小型でサイズ感はグッドです。なんですが(笑)、やはり短か過ぎます。(爆) 写真を見てもらえば分かりますが、被写体が遠いです。ま、特徴的ともいえますが、もう少し長いレンズも欲しいのです。なので、8-16mmの小型のレンズを希望します。