弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

ユーミンならママに 叱ってもらう こんな仕打ちは 許せない

2024年04月23日 07時13分45秒 | 裁判

昨日の出題の正解を。
私が数えたところ、同期以上の現職判事は、今月末時点で以下のとおり44人となる。司法試験現役合格で同期最年少組の私でさえ、満65歳の定年まで残り約3年半しかないのだから、上の期が数えるほどしか現職に残っていないのは当然だ。そして、同期から上3期が高裁長官8人(他に39期に判事最高位の知財高裁所長・司法研修所長がいる。)のポストを占めており、この中から数人が65歳の定年までに最高裁入りして70歳まで定年延長されるのは確実。

36期2人(小林久起・中村也寸志)
37期7人(他に高裁長官3人)
38期16人(他に高裁長官3人・最高裁判事1人)
39期19人(他に高裁長官2人)
したがって、正解は、②の約40人。

裁判官報酬の1号と2号は合わせて約300人なので、未だ3号の私は、40期代の判事250人以上に追い越されていることになる。
これは、いくら何でもあんまりだろう。日頃温厚な私だって怒る。

もし、私が彼らよりも能力・実績に欠けているというのならば、なぜ、三重県でただ一人しかいない民事部総括を4年目も任せているのだろう。事務総局は、この矛盾に私が気付かず、黙って見過ごすとでも思っていたのだろうか。無能極まりない。さらに言えば、最高裁は、私の愛する三重県民を馬鹿にしているとしか思えない。

なぜ、このような見え見えの露骨な差別が敢行されてしまうのか、私の推理はこうである。
私の記憶が確かならば、瀬木比呂志元裁判官の著書で、3号以上の判事の昇給は、候補者名簿から多段階で選別していると明かされていた。
確かに裁判所職員の昇給も同様のシステムであり、私も関与している。裁判官についても同様の決裁システムで、おそらく、地家裁所長→高裁事務局長・長官→最高裁事務総局(課長→局長→事務総長)→最高裁裁判官会議というような順で、候補者名簿が決裁に上げられるだろう。
もしも、この多段階の途中で一人でも、上の意向を忖度して私を昇給させるべきでないと考え候補者名簿から外す「ヒラメ裁判官」がいれば、私の昇給は叶わないことになる。万一、過失により私を見落としていたのなら、今からでも遅くないから、いや遅いが、同期と同等に昇給してもらいたい。
裁判官らしからぬ司法行政官たちの事なかれ主義が、かえって事を大きくしてしまった。自業自得である。責任は取ってもらわねばなるまい。私に対する差別を正当化するために、誰が被告国側の証人として出廷するのか、楽しみにしている。原告本人としても徹底的に反対尋問をしたい。私は数々の訴訟で国や地方自治体にも勝訴を重ねて来た元弁護士である。甘く見てはいけない。

故意に差別のターゲットとされているとすれば、なぜ私がそれほど事務総局から敵視されるか、それはまた明日以降の当ブログで明らかにする。


「私の上には 何人いるの?」指折り数える 裁判長

2024年04月22日 00時34分01秒 | 裁判

私がなぜ、昇給差別をされていると断言できるのか。
単純計算だけで、極めて強力な根拠を示そう。

まず、前提事実(動かし難い事実)は、次の二つの事実のみ。
・昨年の昇給直後である令和5年7月1日時点で、裁判官報酬の号別人数は、
判事1号は128人
判事2号は171人
合わせて約300人と最高裁により公表されている。
・津地裁民事部総括(三重県内では唯一人)の私は、まだ判事3号に据え置かれている。裁判長としての3年間、人事評価も含めて特段の問題を指摘されたことは無い。

(問題)いわゆる年功序列により、多少の前後はあれ、概ね司法修習期・年齢の順で昇給するものと仮定する。
司法修習39期(61歳)である私の同期以上で現職の判事は約何人いるか、当ててみてほしい。

難問なので、3択問題にする。
①約4人
②約40人
③約400人

正解は明日の都々逸で。
そして、なぜそんな差別がされているのか、当局の差別の理由(動機)とそのシステムにつき、私の推論も開陳しよう。


彼と私の どっちが上か? 同期の「評価」に 世評いかん?

2024年04月21日 10時00分07秒 | 裁判

私の同期の裁判官は、今週1人定年退官し、私を除いて現職20人となる。
私と誕生日が最も遅いあと1人とを除いて、全員が高裁長官、高裁部総括又は地家裁所長などという現状に変わりはない。

https://blog.goo.ne.jp/gootest32/e/dff53f77d7f7925b2aac2d2e23d478b2

おそらく、その全員が1号に昇給していることだろう。
私はこれを「昇格・昇給差別」と呼んでいる。古来、大企業・国鉄・税関等で繰り返されて来た典型的な手口である。

私の裁判官としての能力が著しく劣っているのではないかと疑う人もいるであろうから、私の近著では具体例を挙げて反証することにしている。
東京高裁部総括を最後に間もなく定年退官する彼と私の判決・決定の比較対照である。

その優劣の評価は、読者の皆さんに委ねたい。
1件目は、彼が地裁で却下した決定を、弁護士任官2年目だった私が高裁の主任裁判官として実質的に覆した「近鉄・オリックス合併差止仮処分」の事例。
2件目は、私が地裁の裁判長として原告を勝訴させた行政訴訟の判決(写真)を、彼が高裁の裁判長として逆転敗訴させた、今から2年前の事例。

乞うご期待。


病休判事を「総括」にして「愛はあるんか?」最高裁

2024年04月20日 09時53分00秒 | 名古屋・愛知
昨日の正解は、上記の楕円部分のとおり。
半年前の下記どどいつを参照。
https://blog.goo.ne.jp/gootest32/e/9378f7dba5332674f2194bebdb14bae8

昨年度途中の異例の部総括指名だったので、臨時的なものであったとも思われ、静観していた。
ところが、今月1日付けの新年度の事務分配でも固定されてしまっている。
ホームページ上では刑事2か部にまたがって筆頭の陪席裁判官であるかのように位置付けられているが、そのような実態は無く、事務分配上は特別部の部総括である。
では、事務分配上、特別部の担当事件とは一体何なのか。
特別部を設ける必要があるのは、事案によって民・刑連合して、高裁が一審として5人構成で裁判する場合である。
具体的には、東京高裁以外では、刑法の内乱罪等と裁判官分限裁判(地家簡裁の裁判官を対象とする場合)だけである。
前者は戦後の実例は皆無で、後者は数十年に一件という程度しか名古屋高裁管内では事例が無い。
そのためだけに、民事4か部・刑事2か部と別に7人目の部総括を指名することなど、通常はあり得ない。
形式上必要ならば、東京高裁と同様に、名古屋高裁長官が務めることにしておけば足りる。

穿った見方をすれば、岡口さんに次ぐターゲットとして、津地家簡裁判事である私の裁判官分限裁判を計画しており、先回りして、前々々津地家裁所長を裁判長適任者として待機させているという「陰謀論」を拡散されても文句は言えまい。
しかし、万が一そうなれば、私の大弁護団はまず裁判長を忌避し、人事当局の過分な温情に浴しているため公平らしさを欠くことを理由に忌避を認めざるを得なくなるだろう。寺西裁判官の次に分限裁判にかけられた古川福岡高裁判事が、妻の刑事事件で検察庁に頭が上がらなくなったことを理由に全刑事裁判からの忌避が認められ、依願退官を余儀なくされたという先例もある。
そうならなくても、まず裁判長自身の裁判官分限裁判を要求するだろう。職務に堪えない病状と推測されているからである。
したがって、いずれにせよ、名古屋高裁特別部総括の出番は、未来永劫巡って来ないと思われる。

開かずの「特別」部屋にも主が? 名古屋高裁「変な家」

2024年04月19日 08時27分02秒 | 名古屋・愛知
(写真)名古屋高裁HP上の裁判官配置表

リアル「間違い探し」!

NHK「クイズ!丸をつけるだけ」流に、変な箇所に丸をつけてほしい。
正解と解説は明日の当ブログで。
ヒントは約半年前の当ブログに。
(出題)裁判所オンブズマン

映画「変な家」より
https://hennaie.toho.co.jp/

愛読している 伊勢新聞に 欠けているのは「大局観」

2024年04月18日 18時28分09秒 | 三重
今日の伊勢新聞コラム「大観小観」から。
https://www.isenp.co.jp/2024/04/18/109029/

私が最も味方をしてもらいたい伊勢新聞の反応が最も悪いのは想定外だった。
一昨日の名古屋司法記者クラブでの記者会見に先立ち、その前夜に伊勢新聞社に電話して、個別に取材要請をした。
私としては、名古屋司法記者クラブに加盟していない地元新聞に「仁義を切った」つもりなのだが、電話の相手の記者は「上司と相談して後日改めてご連絡します」と言ったきりで終わっている。

コラムに対して反論権を行使する。
私は「地域手当」問題には20年前の新設時から問題意識を持ち続けている。最近になって初めて気が付くほどの間抜けではない。泣く子も黙る(?)市民オンブズマン出身だ(写真は任官時の毎日新聞「ひと」欄)。
私自身が多額の不利益を受け、最高裁から知らされないままに人事院の見直しの検討が進められていることを知るに至り、もはや黙っていられなくなっただけだ。
むしろ、地元紙がこの大問題を知らなかったとしたら、取材能力と見識が疑われる。
救いは最後の方で、津が6%とされていることに怒りを示している点。今からでも遅くないから、取材を進めてほしいと思う。

ついでに三重テレビの取材も心待ちにしている。
テレビ局のホームページを見ても、どうやって連絡を取っていいか分からないので困っている。

「裁判所オンブズマン」始めました。俺がやらなきゃ 誰がやる?

2024年04月17日 18時21分00秒 | 裁判
私も還暦を超え退官までのカウントダウンが始まったが、正当に処遇される見込みはないことが分かった。
そこで、21年前の弁護士任官時の初心に帰ることにした。
原告本人訴訟も弁護士時代に名古屋市民オンブズマンとして何件も提訴し、数々の勝利を収めている(写真)。

来月15日に最高裁の司法行政批判を含む著書「『裁判官の良心』とはなにか」(LABO刊)を出版する予定なので、言行一致を実践し、目下の最大の問題「地域手当」差別について世に問う裁判を提起することにした。
今後も、裁判所に違法不当な行為があれば、忖度なく、合法的に問題提起をしていくつもりだ。

それじゃダメじゃん 最高裁の「答弁は差し控える」答弁書

2024年04月17日 00時16分09秒 | 裁判
(写真)今朝の中日新聞。
社会面にカラー写真で掲載してくれた。深謝。さすがは我が愛する中日。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240416/k10014423521000.html
今夜のNHKニュースより。
「一方、最高裁判所広報課は「コメントは差し控えます」としています。」

要するに、予想外の奇襲を受けて答弁不能に陥っているだけのように見える。

もっとも、今回公表した催告通知書では、私も最高裁に敢えて回答を求めていない。回答を求めると、最高裁裁判官会議で先回りして事実上の「大法廷判決」をされてしまうからだ。せっかくの憲法訴訟だから、今のメンバーが一新された最高裁大法廷で憲法判断をしてほしい。

それにしても、最近つくづく感じるのだが、事務総局は総じて無能極まりない。裁判ができないばかりか、司法行政もろくにできないようだ。
裁判官の皆さんは、この程度の相手を恐れる必要はない。そのために憲法が裁判官の独立を保障し、減俸を禁止しているのである。あの裁判官弾劾裁判所判決さえ、最高裁(東京高裁)批判の権利を認めてくれた。それにいざとなれば、裁判所法の転勤拒否権を堂々と行使すれば良い。もし、このような当然の権利行使に対して妨害・差別・嫌がらせがあれば、私のように訴えてやれば良い。攻められると案外脆いものだ。

念のため付言すると、同じ最高裁の下でも、広い意味で裁判に関わっている調査官室と司法研修所の裁判官は優秀である。

名古屋の上に 豊田があって 岡崎の下に 豊橋か?

2024年04月16日 23時42分02秒 | 名古屋・愛知
勤務地によって変わる…
国家公務員『地域手当』とは
計算してみたら豊田と豊橋で6万円超の差が
(東海テレビNEWS)
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20240416_33858

他局もさることながら、東海テレビ「ニュースONE」の報道内容は素晴らしかった。ぜひ動画部分をご覧いただきたい。
東海3県の住民には、地域手当の設定の不当性が実に分かりやすくまとめられている。

名古屋地裁管内の支部・簡裁では、次の通り。
16% 豊田
15% 名古屋
 6% 岡崎・瀬戸・春日井・津島・安城・犬山
 3% 豊橋・一宮・半田
 0% 新城
これでは、支部の裁判官が相次いで辞めるのも当然だろう。おそらく、その大多数は名古屋の住居から通勤しているのである。
津地裁で私の右陪席を務めてくれていた弁護士任官者も豊橋支部に異動して一年で依願退官してしまった。痛恨の極みである。
各マスコミとも、ぜひ続報を。

大事な大事な 見直しチャンス 見過ごしてるのは なぜなのか?

2024年04月15日 12時31分18秒 | 裁判
先方に配達されたことを確認したので、内容証明郵便の全文を掲載して公表させていただきます。
なお、電子内容証明郵便の書式に調整されたため、実際に送られた正本のレイアウトとは異なります。