socio de grampus

グランパスを愛する男のグランパスへの本音と提言。

ポジション争い~FW編~

2006-02-13 18:21:32 | ポジション
さて、今日はポジション争いのFW編について書きたいと思います。

4-4-2のシステムでいけばFWの枠は2つ。怪我の回復も癒え順調にコンディションを上げていけば、1つ目の椅子は玉田でまず間違いないだろう。現役日本代表であり、抜群のスピードとドリブル、状況によっては少し下がった位置からボールキープをして起点にもなれる。全ての能力、実績において他の選手を圧倒している。今シーズングランパスが躍進するためには玉田に最低15点はとってもらわないと困る。

さて、問題は玉田のパートナーとなる選手だ。現状では鴨川、杉本、豊田、津田、そして平林の5人で1つの枠を争うと言った状況だ。玉田抜ければ実績という点では間違いなくJ1最低ランクのFWになってしまうわけだけど、彼らの中の誰か1人でも大ブレイクしてくれれば幸いだ。さて、俺が鴨川を選んだ理由と、他の選手を切った理由をこれから説明していきたい。

まず本来ならポストプレイヤータイプの外国人FWが玉田のパートナーになるべきだと何度も言ってきた。今シーズンのフェルフォーセンの4-4-2のワイド戦術や、玉田のプレイヤーとしてのタイプを考えてもこれは妥当な答えだろう。従ってタイプが被る杉本と平林はまず消える。杉本に関して言えば、彼のスピードを考えても、今シーズンは流れを変えるジョーカーとして使うべきだろう。

次にやはり津田はまだまだという感じがする。いくらチーム1のスタミナを持っていたとしても、やはり経験が不足しすぎている。彼がブレイクするにはもう2、3年ぐらいかかるのでは。

残ったのは鴨川と豊田で、ポストプレイヤーとくれば豊田が浮かぶかもしれない。確かに豊田は身長は高いかもしれない。けれど去年を見ていてもわかるけど、決して競り合いに強いわけではない。フィジカル部分で改善しなければならないところが大きい気がする。肉体改造をして強靭な身体を手に入れてこそ、豊田の身長と身体能力がようやく生かされる。

消去法的な形で鴨川が残ったわけだ。鴨川は特筆した能力をもっているわけではないけど、全てにおいて平均をやや上回る能力を持っているし、何よりFWとして大事なゴールに向かう姿勢、得点嗅覚、そして決定力を持っている。キャンプではコンディション不良と言う何やら怪しい理由で別メニュー調整が続いていたが、ようやくコンディションも上がってきたようだし、いよいよ通常メニュー組に合流できるだろう。今シーズンブレイク必須の鴨川には注目だ。

確かにこのままいけば中断期間に玉田のパートナーとなるべき新外国人FWをフェルフォーセン主導で獲得するだろう。だがその必要がなくなるぐらいの勢いで、若手FW、もちろん玉田にも活躍してもらいたい。とりわけ鴨川の日本人らしからぬゴールに一直線はプレーに期待している。

2006年度開幕戦は

2006-02-11 18:22:28 | チーム
更新が滞ってしまいました。その間にチームはキャンプインし、ハードなキャンプに故障者続出と言う状況ですね。特に藤田と共に精神的支柱であった秋田の大怪我は残念です。ただでなくても今シーズンはフェルフォーセンが4バック採用の意向を示していて厳しい状況なのに、このキャンプを途中で切り上げることになってしまうとは。現状ではCBのオプションとしては4番手、いや5番手ぐらいなのかもしてない。確かに4バックシステムで秋田が活躍するとは思えないけど、でも沢登が持つJ1最多出場記録を何としても破ってもらいたいと思う気持ちもある。若いチームなだけに出場しなくても存在に価値があるだけに、一刻も早い復帰を願います。

さて、今日は開幕戦のスタメン予想をしていきたいと思います。ハッキリ言って完全に個人的な願望が入りまくってますが、あくまでも一応なんで。とりあえず今日はその布陣を書いて、何故こうしたのかと言うことについては、明日から各ポジションごとのレギュラー争いと共に言及していきたいと思います。

とりあえず、個人的な2006年度開幕戦の11人です。

                 玉田    鴨川
  
            本田              藤田

                  金    中村

           阿部  スピラール 古賀   角田


                     川島
                                
ですかね。
玉田のパートナーは最後までかなり悩みました。それから左SBの阿部とGKの川島がミソな感じですね。明日からこの布陣に対する理由付けしていきたいと思います。

自由と規律と競争

2006-01-30 21:01:19 | チーム
いよいよ鹿児島キャンプが始まろうとしている。今年の場合は戦力を見極めたいフェルフォーセン新監督の意向により一足先に紅白戦が行われました。ここまでグランパスに関する様々な記事を見ていても、食事を一緒にしたり、休憩中の一時帰宅を禁止したりと、チームの一体化を目指すフェルフォーセンの意向が見て取れる。もちろんフェルフォーセンのやっている改革は正しいと思うし、今までのグランパスに最も欠けていた部分をしっかりと改善させようと見て受け取れる。

そして、今回の紅白戦の記事を読んで感じたことは、やはりフェルフォーセンと言う男が只者ではないと言うことである。そこにはある一定の部分までの規律とそこからの自由というのが明確化されている。赤組、白組のキャプテンをそれぞれ務めた秋田と大森に、4-4-2のシステムを義務付けた。だがそこからの選手配置に関しては各チームに任せた。そこに監督が義務付けた規律と選手の自由がしっかりと調和されている。ある一定の決められた枠があるからこそ、選手たちはそこにしっかりとコンパスをもっていくわけだし、そこから各チームでミーティングを行いしっかりと選手の特徴を活かせる配置を考えるという部分ではチームのコミュニケーションや選手の発想力が育つ。フェルフォーセンなら選手が最も能力を発揮できるための規律と自由のラインをしっかりと引いてくれると思う。

さて、紅白戦は杉本の活躍によって2対1で白組が勝利を収めた。そう、ここから2006年度の本格的なポジション争いが始まる。フェルフォーセンは去年の試合をDVDで15試合ぐらい見ているようだし、多分その中で自分の作りたいチームビジョンに欠かせない選手が2~3人、自分の戦術指導によって大きく才能を開花させそうな選手が数人いるだろう。だがあくまでもこれは去年の試合をDVDを通じて見ただけに過ぎないし、レギュラー確実と言われている選手が開幕戦で当たり前のようにピッチに立っていたとしても、それはどんな監督や競争相手に対しても、自分の能力を見せつけて常に争いに勝ち続けた結果である。つまり現状においてはレギュラーを確約された選手なんて一人もいない。楢崎や藤田だって、もしかしたら成長著しい川島や本田にポジションを取られるかもしれないし、怪我さえなければ常にレギュラーを張っていた大森や新加入した現役日本代表の玉田だって例外ではない。

4-4-2のシステムで開幕戦のスタメンを手にする選手11人は一体誰なのか、今年のレギュラー争いは本当に面白い。

チームのファンに

2006-01-24 23:29:53 | チーム
ついにフェルフォーセン新監督の下、名古屋グランパスエイトの2006年度が本格的に始まりましたね。いきなり中々粋なことをしてくれますね(笑。基本的におしゃべりや他人との交流が好きそうな人だと思ったけど、まさかここまでファンサービスしてくれるとは。この調子で結果も残してもらいたいです。この記事を見て思うこと、それはグランパスがチームとして愛されるにはどうすればいいのかということです。

現在日本のサッカーの人気の基盤には日本代表と言うものの存在が大きく、代表の活躍に左右される部分が大きい。2002年の日韓共催W杯が日本サッカー人気の原点と言っても過言ではない。確かに日本代表が活躍すると言うことは、日本のサッカーが世界に1歩ずつ近づいている証であるし、それがJリーグの集客につながるのは悪いことではない。けれども、現在の日本のサッカーファンの体質には大きな問題があると思う。それは日本のサッカーファン、特にミーハーな若い女の子なんかは選手個人のファンである率が非常に高い。こういう話をしたのには、これに玉田加入の話が大きく絡んでいるからである。玉田と言えば日本代表の中でも屈指のイケメンであり、日本代表の中でも福西と共に宮本に次ぐ人気を持つ選手である。ここで言えることは、玉田のファンであることと、グランパスのファンであることは全く別問題と言うことである。つまりミーハーな玉田ファンたちは、柏に所属していた頃は、玉田がいるから柏を応援していただろうし、名古屋に移籍したら、柏のことなんか忘れて名古屋を応援する、もっと酷いファンに関しては玉田が活躍すれば名古屋の成績はどうでもいいとか、所属チームを知らないぐらいなのかもしれない。これは言い過ぎでもなんでもなく事実だ。ハッキリ言って、瑞穂や豊スタに玉田しか見ない勘違い野郎がうじゃうじゃいたらそれこそ「ウザイ」。

だが、俺はこれをチャンスととらえるべきだと思う。つまり、玉田ファンのミーハーな女性たちを、真のグランパスファンにしてしまえばいいのだ。グランパスが魅力的なサッカーをし、そして、他のチームにはないファンサービスや何かを行えばきっと彼女たちは玉田のファンである以上にグランパスのファンになることが出来るのではないか?そして、強いから応援するではいつかは野球の巨人のようになってしまうから、どんな状況になっても時には厳しくもチームを見守り続けてくれる、真のファンになってほしい。

俺はグランパスが好きだ。そしてグランパスの選手全員が好きだ。でも、角田や川島に関してはグランパスに移籍する前から好きだった。だから余計思い入れがある。もっと言ってしまえば、他チームでもFC東京の今野とか、大分の西川とか、広島の駒野とか個人的に好きな選手はいくらでもいる。だから、例え玉田が海外に移籍してグランパスを去るような状況になったとしても、グランパスを応援するように玉田ファンたちを虜にしていかなければならないと思う。そして、そういう真のファンがたくさんいる+強いチームがあってこそ、本当の意味でのビッククラブになれるのではないだろうか?

最大の補強、フェルホーセン

2006-01-22 16:33:35 | チーム
玉田を獲得して、補強はほぼ終了と言う言葉を聞いて失望したが、それ以上にフロントの補強に対するコメントが俺は気に入らなかった。「ベストかどうかはフタを開けてみなければわからない」。自分たちが主導で補強をしたフロントがこんなに弱気でいいのか?そもそもこれじゃあ成績が伴わなかったときの立派な責任逃れをあらかじめしておこうとさえ受け取れる。本当に結果が出なければ辞表を出すぐらいの覚悟で補強なり経営なりをしてもらなきゃ、選手だってやろうにもやれないだろうが。すこぶるフロントのぬるさが気に入らない。ただ第3GKに大分の高崎を獲得出来そうなのは褒めていい部分だと思う。楢崎と川島がポジション争いをする中で、チームに精神的安心感を与えることが出来る経験豊富な高崎を獲得出来たのは大きい。高崎なら内藤や長谷川のコーチ的な存在にもなれるだろうし。相変わらずGKの層だけは磐田と並んで日本一と言えるのではないだろうか。

とりあえず補強は終了して、ここから新監督の下で0からの競争が始まるわけだけど、何と言っても今シーズン最大の補強はその新監督であるフェルホーセンだろう。昨シーズンの中田監督によって、舵取り役がいかに大事かを教えられたグランパスは、チーム再建に欧州で豊富な経験と確かな実績を持つフェルホーセンを新監督として迎え入れた。この人のサッカーへの情熱は並大抵のものではないと赤鯱伝説の記事からも伝わってくるし、玉田の言葉を見ても監督自体に「ロイヤリティー」があるというのは凄いことだと思う。現状からして今シーズンのグランパスの順位を左右するであろう1番の要素は間違いなく若手の成長力にかかっている。どのポジションの若手も内に秘めたポテンシャル自体は相当なものだ。それをいかに早く、大きく伸ばせるかが重要になってくる。そして、それにこそフェルホーセンの力は生きてくるのではないかと俺は思う。赤鯱伝説の今日の記事を見て思ったけど、吉村や有村がレギュラーを張っているようじゃグランパスはいつまでたっても上位に行くことが出来ないだろう。あくまで俺の予想だけど、フェルホーセンの戦術指導によって、角田、本田、山口慶辺りはかなり才能を開花させるんじゃないかなぁと思う。これが現実化されれば、ヤングアヤックスならぬヤンググランパスの称号を本当に与えるだけの素晴らしいチームになるだろう。そして中断期間を利用してフェルホーセン主導で彼が足りないと感じた駒の補強(恐らく明らかに層が薄いFW)が行われるだろう。そこで外国人頼みではなく、能力の高い外国人と、それに頼らないの力を持ったグランパスの若手たちが融合したとき、このチームの歓喜が見られるのではないだろうか。

確かに全てが理想なのかもしれない。でも高い理想を追い続けてそれに1歩でも近づこうと努力しているチームが、強いチームなんだと思う。フェルホーセンにはフロントの曲がった根性を叩きなおすぐらいの勢いでチーム改革に取り組んでもらいたい。てかタダで取れるならグラウとってもいいと思うんだけどなぁ・・・。層が薄いのは明らかだし、鴨川や杉本、豊田が結果を出せばおのずとマリノスでの状況みたいになるんだから。

玉田完全移籍の資金は?

2006-01-19 17:54:05 | 補強
一時はどうなることかと思ったけれど、正式に玉田加入が発表されて一安心だ。一方では安英学の韓国移籍も発表されているわけだけど・・・。さて、玉田加入においては、色々とフロントでの駆け引きがあったわけだけで、最終的には完全移籍という形に決着した。柏の思惑通りになったわけだけど、清水も完全移籍を打診していたようだし、これはしょうがないことだと思う。「南北ボランチが形成できなくて営業面に影響を」とかフロントは馬鹿なこと言ってたけど、グッズ、集客のあらゆる面から見て玉田の方が営業面でもプラスをもたらしてくれるだろうし。FWの補強は絶対だったし、獲得するには完全移籍しかなかったと思うから、ここでどうこう言うつもりはない。玉田がグランパスの顔になってくれることを心から期待してるし、なってもらわなきゃ困る。結構赤いユニフォームが似合いそうだしね。

さて、ここからが本題であって、問題は完全移籍で資金を使ったことによる影響だ。フロントは当初「玉田獲得の可否に関わらず外国人FWも補強するので完全移籍は無理」と言っていた。だが現実はこうなった。つまり、単純に考えれば外国人FWを獲得するための予算がなくなってしまったということだ。だが何度も言うように、現状のFW陣から見て確実に玉田+外国人FWが必要だと訴えてきた。これで外国人を補強するお金がなくなりましたでは済まされない。つまりここで俺が重要だと思うことは、玉田獲得に関してのフロントがどのように資金をやり繰りしたかだ。今までのように無能フロントならば、上記のように外国人用の予算を玉田完全移籍に当てただろう。だが、俺が「期待」している資金やり繰り方が2つある。1つ目は、フロントがどうしても玉田も必要だとスポンサーに訴え今年に限って特別に予算を増やしてもらった結果完全移籍が可能になったという状況。つまり当然外国人FW用の予算も残っているわけだし、これはフロントのグランパスへの愛情、熱意によってもたらされた結果である。まぁまずないと思うけどね・・・。2つ目は結構現実的だと思うんだけど、玉田獲得は営業面でプラスになるとスポンサー、特にCMにも出演させていたトヨタが増資を申し出た結果獲得できたという状況。これはフロントが玉田を欲しいと訴えた以上に、トヨタが頭がいいという結果だと思うけど。

もし上記の2つの方法で完全移籍用の資金が出されたなら外国人FW獲得のための予算もまだあるわけだし、ちょっとはフロント(あるいはスポンサー企業だが)を見直してあげてもいいと思う。そして補強する外国人FWについてだけど、俺個人としてはブラジルのサン・カエターノに所属するファブリシオ・カルヴァーリョとかいいんじゃないかなぁと思う。玉田獲得でますますキープ力がありポストプレーが出来るタイプの正統派FWが必要となった今、彼なんかピッタリじゃないかなぁと思う。いずれにしても、外国人FWの補強も絶対にしなければならない。そしてそこには予算うんぬんを超えたフロントの熱意が必要なのだと思う。

安英学移籍の打撃

2006-01-18 12:01:29 | フロント
今朝の色んなスポーツ紙に書いてあったように安はグランパスを去ることが濃厚となった。俺は選手の意思を尊重すべきだと思うし、ここまで安が首を縦に振らなかったら仕方がないことだと思う。今回の移籍騒動に関して安のわがままと見る人もいるかもしれないけど、俺はそうは思わない。韓国Kリーグでプレーするという夢が目の前にあるのに、その気持ちを殺すことなんて出来る人間がいるのだろうか?叶えられる夢を捨てる人間なんて誰もいやしない。それに安がこのままグランパスでプレーしたっていい結果が出るはずないし。そしてまた、安がグランパスにい続けたいと思わなかった、つまり安の中でグランパスのロイヤリティーが高くなかった、いやもっと正しい言い方をすれば、高くならなかったというのもまた事実だろう。

そして、今回の安移籍によって明らかにボランチの層が薄くなった。数はいるから質の問題か。今まで明らかに安はボランチのファーストオプションであった。そしてその安が去った今、期待されるのは当然金だけれども、彼は韓国代表の遠征があるし、チームにフィットするのに時間がかかるだろう。これでまた吉村がレギュラーポジションにつくのかなぁ。古賀・中谷と並んで強運の持ち主だよなぁ。当然俺の考えるボランチのファーストオプションは本田-金だけど、金は当分いないし、フェルホーセンが本田をボランチとして使うかもわからないし。開幕戦は吉村-山口慶とかになったりして・・・。今回の安の移籍に関して思ったことはやっぱりフロントの無能さ。1つ目は移籍金問題。1年契約だとしても去年の移籍発表日が1月19日だから、普通は2月1日ぐらいまでは契約期間があるんじゃないのかな。退団で移籍金0と言うのは一見温厚クラブに見えるけど、玉田の移籍問題で実はそんなに資金繰りに余裕がないと露呈しているのにこんなことしてていいのか?サッカーはスポーツであり立派なビジネスでもある。そこをフロントは理解しているのだろうか。もちろん安の契約期間に関しては俺の推測に過ぎないから、これは言い過ぎなのかもしれない。

ただ次の問題に関しては明らかにフロントの無能さが露呈されていることだ。それは明らかに以前から安は自分のKリーグ移籍を訴えているのに、それに対して何も対策をしていなかったということだ。つまり、安が移籍するかもしれないという話が出た時点で、国内のボランチをしっかりと補強する必要があったと思う。ましてや今年は結構いいボランチが移籍市場に出ていたのに。今となっては全員移籍が決まってしまっているし、まさに後の祭りだ。やはり今のフロントには先を見る力が欠けているような気がしてならない。

フロントの駆け引き

2006-01-17 19:21:33 | フロント
山田卓也のセレッソ移籍が正式発表されて落胆気味です・・・。山田のブログのコメントを見ると、最初は残留するつもりだったけれども、フロントがチームのロイヤリティーを保とうとせず、主力を安易に流出させた結果、山田自身がヴェルディに対してロイヤリティーを感じなくなり、移籍を決意したのがはっきりと読み取れます。やはりフロントと言うのは常に選手に対してチームの「価値」を高レベルで維持していく姿勢を常に見せていかなければならないものですね。それにしてもセレッソはまさにピンポイントな補強をしてるようなぁ。

さて、山田の移籍によって、移籍が噂される国内の大物選手は玉田だけになりましたね。柏側は完全移籍を、グランパス側はレンタル移籍を望んでおり、この移籍を上手く成立させる為には、まさにフロントの手腕が問われるという事態になっています。最も赤鯱伝説の記事とグランパスのフロント能力を加味すると、この移籍は破談に終わる気がしてならないのだが・・・。もちろん最終的には玉田の意思が尊重されるべきなのだろうけど、このままいけば清水にもっていかれそうな気がしないでもない・・・。グランパスとしては、中谷の移籍が玉田移籍の布石的要素になっているのかもしれない。だが柏が今日清水から北嶋を完全移籍で獲得したところを見ると何かを感じずにはいられない。北嶋移籍に関する清水と柏のフロントによる話し合いの席で、玉田の話が出たのは間違いない。ここからはあくまでも俺の推測にすぎないけど、北嶋を完全移籍で送る代わりに玉田をレンタル移籍で獲得させて欲しいとか、あるいは清水がどうしても玉田を欲しいと仮定すれば、北嶋の完全移籍における移籍金を極端に安くする代わりに玉田をレンタル移籍で獲得させて欲しいとかそういう話が出たのかもしれない。まぁ当然大宮が完全移籍での獲得を申し出ていれば、柏はそこに玉田を売るだろうけど、全チームがレンタル移籍を申し出ていると仮定すれば、それぐらいのことをして優位に立つということも十分に考えられる。

確かにグランパスのフロントが玉田獲得の可否に関わらず、外国人FWを獲得すると言う姿勢を見せているのは評価出来る部分だと思う。だが、何度も言ったように、特にFWの補強に関しては絶対に失敗が許されない。もしここで同じレンタル移籍と言う条件で清水に負けたら、差し出すFWがいないとかじゃなく、それこそフロントの差だと思う。フロントには奥の手で古賀を柏に安い値段で貸す換わりに玉田獲得とか、それぐらいの姿勢でいってもらいたい。CBに関しては深津が戻って、結構高いレベルで層が厚いと思うし。FWとCBの現状を比べれば、こういう手を考えるのも悪くないと思う。まぁ古賀はグランパスの「ぬるさ」の象徴でもあるしね・・・。いずれにしろ、失敗は許されない。ましてや玉田がグランパス入りを希望している状況なんだから。サポーターに散々非難されている現状を見返す為にもフロントがこの移籍を成功させてくれることを願う。

ロイヤリティー

2006-01-16 19:52:47 | チーム
玉田や安の移籍問題を見て思うのは、やはりチームの「ロイヤリティー」だと思う。上田TDが以前言っていたのをよく覚えているが、やはり大事なことはいかにそのチームでプレーしたいと思う気持ちである。今年J2に降格したヴェルディとレイソルは主力選手の流出が絶えない。特にレイソルに関しては、甲府との入れ替え戦で先発出場したメンバーの半分以上がいなくなるという異常事態。このままでは一昔前J2に降格したベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)のようになりかねません。しかし、玉田の移籍に関する記事を読んでいると、選手が流出しても全く仕方ない状況だと思った。それは玉田の移籍を完全移籍、つまり3億円とも言われる移籍金を得ることに必死なように見えるからだ。恐らく永田や明神の移籍でも多額の移籍金を手にしているだろう。確かに昨シーズンの柏は、外国人補強に多額を投資したが、その選手たちは全く活躍せずで、いわゆる「負債」を抱える状況になった。10億円近くとも言われるその負債を回収することに必死になることは経営者の立場から見れば必然的なことなのかもしれない。そして、J2に降格したことによって1からやり直すのに、新たな外国人補強が必要で、それには新たな資金が必要だということも解かる。だが、サッカーチームに1番必要なのはプレーする選手だ。フロントがその選手たちの価値を認め、選手もそれを認めるだけの価値をチームに対して持っていたとき、初めて「ロイヤリティー」と言う言葉が意味を持つ。今回の柏のフロントは明らかに最も重要なことを「資金回収」に置いている。この状況では選手はチームに魅力を感じないし、フロントはむしろ資金を得るために主力を完全移籍の状態で出すと言う悪循環システムが成立しているように思える。

10年ぐらい前に、イタリアセリエAのフィオレンティーナが降格をした。だが、当時主力選手であり、世界的にも超一流だったトルドやバティストゥータは移籍しなかった。それはサポーターが彼らを必要とし、彼らもまた降格の責任が自分たちにあると自覚していたからだろう。そして、最終的に彼らを思いとどまらせたのはフィオレンティーナでプレーしたいと言う「ロイヤリティー」がそこにあったからではないだろうか?

今回玉田自身はグランパス移籍を希望している。柏フロントは完全移籍を望んでいるが、グランパスはレンタル移籍を申し出ている。当然柏フロントとしては完全移籍を申し出ているチーム、単純に1番お金をくれるチームに玉田を売りたがるだろう。そして安は韓国Kリーグへの移籍を希望している。どちらの問題に関しても、確かに説得することによって選手の意思を変えることは不可能ではないと思う。だが、ある一定期間説得してもその意思が変わらないと悟ったとき、その選手の考えを尊重してあげるべきだと俺は思う。玉田がグランパスに、安が仁川ユナイテッドに変えがたいロイヤリティーを持っているならば。確かにそこで彼らの意思を尊重すればチームは痛手をくらうだろう。だが、そうやって選手の意思を尊重することで、今いる選手たちはフロントに多少の信頼と尊敬を持つと俺は思う。そして、最も大事なことは、グランパスでプレーしたいと思わせるチームをフロント、現場が一体となって作っていくことである。相馬がレッズに移籍したときのコメントなんがレッズのロイヤリティーの象徴しているように、グランパスもまた、そういうチームにしていかなければならない。

ボランチの関係性

2006-01-15 19:34:50 | システム
世間は中田浩二のマルセイユ退団問題に目が行きがちですが、グランパスサポーターとしては間違いなく安英学退団問題の方が重要なことですね。確かに安はまだ契約更改を終えていないし、安本人が韓国Kリーグへの移籍を希望しているようで。昨年新潟から移籍してきた安は、抜群の危機察知能力、1対1で負けない強いフィジカルコンタクト能力、90分走り回っても切れないスタミナを武器にグランパスに欠かせないボランチ(終盤大森が怪我したときはストッパー)としてチームの中盤の核になっていました。韓国代表ボランチの金を獲得し、2人で南北ボランチを形成するのではと言われていましたが、それも暗雲立ち込める形ですね。もちろん絶対的な能力だけでいけば、安と金がボランチでコンビを組むべきたのかもしれない。ただ、強いチームと言うのは、必ずや攻撃的ボランチと守備的ボランチ1人ずつがいて成り立っている。つまり俺がいいたいのは、安と金は両方ともいわゆる「働きバチ」タイプのボランチであり、役割的には被っている。つまり、本来は安と金で、守備的ボランチのポジション1つを争う状況になっていなければならないのではないだろうか?

ACミランは働きバチタイプのガットゥーゾとレジスタのピルロがいるからこそ成り立っているのではないか?きっとガットゥーゾが2人いても、ピルロが2人いてもその中盤は成り立たないはずだ。ましてやフェルホーセンは攻撃的サッカーを掲げている以上、間違いなくミランでいうピルロ的なボランチが必要だ。だからこそ、俺は常々トップ下も出来るぐらいのボランチ=山田卓也を獲得すべきだと言ってきたのだ。そして、それが不可能ならば、間違いなく本田をボランチとして使うべきだと思う。つまり現状の戦力から見た俺が思う理想のボランチコンビは、本田-安か本田-金のどちらかだ。本田はスタミナ不足とボールがない所での動きという2つの決定的な欠点を抱えているけど、それは本人が1番解ってることだと思うし、本田ぐらい頭が良くて向上心のある選手なら、そこを修正してきてくれると信じている。まして伸び盛りの10代の選手なんだから。それに、もともと1対1で当たり負けしない高いフィジカルコンタクト能力を持っているし、北京五輪世代の日本代表ではこのポジションでレギュラーを目指すわけだし、そう考えても本田ボランチ案はむしろ今まで試されなかったのが不思議なぐらいだ。とにかく攻撃的で面白いサッカーをする為には、攻撃的ボランチが不可欠なわけだ。

安がいなくなるのは大きな痛手だけど、その代わりに金が入りA契約枠が1つ空くと考えれば、そういう攻撃的なボランチ獲得のためのいい機会だとも思う。まぁもちろん安には残ってもらいたいけど、でも大事なのは本人の気持ちだし、そこを尊重してあげたい気もする。どの選手に対しても言えることだけど、1番大事なことは「グランパスでプレーしたい」って思っている気持ちだから。いずれにしろ答えが出るまで見守っていよう。