医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ガンの正体とビタミンC改善療法 その二  栄養医学ブログ

2011-01-31 14:25:50 | 健康・病気

ソウル大学の研究では、ビタミンCはcyclooxygenaseの発現阻害とインスリン様生長因子2の産生調整を通じてヒトメラノ―マ細胞の増殖と成長を抑制しました。また、Johns Hopkins大学の研究では、ビタミンCの実際の役割は酸素が欠乏した状態でガンの増殖する能力を不安定化さすことであることを、発見しました。ビタミンCのガン予防・治療効果に関しては、膨大な数の論文があります、反論論文は数件しかありません。ここに、ポーリング博士の説が正しい事が証明されました。

動物では、ビタミンCとビタミンCパルミチン酸エステル(Ascorbyl palimitate)の両方のタイプのビタミンCは、抗腫瘍因子として作用するに違いないと、研究者は述べています。また、ビタミンCパルミチン酸エステル(ビタミンC誘導体)は、抗腫瘍促進物質としてビタミンC(Ascorbic acid)の30倍の効果がある可能性あることを、研究は示唆しています。

内細胞組織のコラーゲン産生を高めることにより、ガン細胞は壁で仕切られ、がんじがらめになります。この事に関してビタミンC(水溶性)の作用は、L-リジンとL-プロ―リンが存在する時、さらに強められます。加えるに、ビタミンCパルミチン酸エステル(脂溶性)が動物の餌に加えられると、ガンに対し大変有効です。ビタミンCパルミチン酸エステルのユニークな性質ゆえ、ビタミンC+ビタミンCカルシウム+ビタミンCパルミチン酸エステル+ビタミンA+ビタミンD+L-リジン+L-プロ―リン+食事性ビタミンCの混合物を摂取することは、ガンの予防や治療に有益と考えられます。

また、ビタミンCとビタミンCを豊富に含む食品、両方を同時摂取することは、ガンの予防と治療に重要であることを、研究者は気づき始めています。

References

Vitamin C and Cancer Therapy: www. Real-Foods.net

Ascobyl Palmitate:Michael Lam, www.drlam .com

なお、当方の、別の栄養医学ブログ記事は、nutr-blog.blogspot.comでも発信しています。

 

 

 

 


ガンの正体とビタミンC改善療法 その一  栄養医学ブログ

2011-01-30 21:52:42 | 健康・病気

オタゴ大学、Vissers博士らの研究によると、正常な健康組織と比較した時、ガンではビタミンCが低値で、それがたやすくガンを生き残らせ、増殖させました。そして、ビタミンCの低値のガンは蛋白質複製因子HIF-1を含むことがわかり、HIF-1はストレス状態下では、ガン細胞を増殖させ、転移させます。そして、組織にビタミンCが多い場合、HIF-1を減少させ、ガンの進行を阻害します。Johns hopkins大学でもこのことを確認しています。

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