Neveu & Barbirolli Perform Sibelius [FROM US] [IMPORT]
前回につづいて、ジネット・ヌヴーの録音。1946年、死の3年前のもの。ジュスキント指揮、フィルハーモニア管。このようにロマンティックに描かれたシベリウスには、私個人的には些かの違和感も覚えるけれども、ヌヴーの想いのこもった熱い演奏は、そうした嗜好の別を超えて強く訴えかけてくるものがあります。丁寧にリマスタリングされており、モノラルながらヘッドフォンで聴いても、充分鑑賞に耐えるものです。もちろん、100円スピーカで聴いても味わい深い。(DUTTON)
※本題から外れるけれど(なおかつステレオ録音の話ですが)、シベリウスのヴァイオリン協奏曲の録音では、石川静の弾いた、たおやかでありながら端麗な佇まい、清楚で艶っぽいことこの上ない演奏のものが、日本コロムビアにありました。これがどうしたわけか、長らく廃盤の憂き目に遭っております。イルジ・ビエロフラーヴェク指揮、ブルノ国立フィルハーモニー管、1978年録音。日本コロムビアは、速やかにこの盤を「クレスト1000」シリーズで復活すべきであります。