ぱしゃがちゃ:)

写真、本、文房具、音楽、などなど。
 

さいごの三日間

2011-01-30 14:28:03 | 日記
専門学校に通っていた時は、学校の暗室を自由に使えた。

卒業が近づくと、だんだん使用不可の日が増えて行った。
「いいよ」と言われていた、三月も、全く使えなくなった。

学校で、最後の最後に暗室を使えた、三日間くらいの間に焼いた写真。
(あれは二月の最後の週。)

私は迷って迷って、
夏にやめた二人にアルバムを作りたくて、全員の顔写真を焼くことに決めた。
家族の写真で焼きたかったやつと、人にあげたいなと思ったけど焼けていなかったやつも少しだけ焼いた。
もちろんそのせいで、アルバム用の写真がぎりぎりになる。


紙は、これでもかというくらいに、切ったり、それぞれいい用途を考えて、使い切った。
テストピース用に切っていた欠片も、
ベタを焼いたり、気に入った写真の中からさらに気に入った一部分だけ焼いたりした。


kodakが店に並ばなくなった今、あんなに躍起にならなくてもよかったのに…!と自分をののしりたくなるけれど、
あの時は、使い切らなくてはいけない。じゃないと、後悔する!と強く思っていた。

東京に来て、焼けるあてもなにもなくて、
それなのに印画紙が部屋に眠っているというのは、私を落ち込ませただろうな。
だから、やっぱりよかったんやと思う。

23日、久しぶりに新宿のレンタル暗室に行った。
7時間で7500円。
ぼんやりと、いろいろな7500円の使い道を考えてしまう。

ありがたかったな、としみじみ、学校の暗室を思い出した。
 

気になる百年文庫

2010-11-03 00:39:19 | 日記

とてもとても素敵な本を見つけたので紹介させて下さい。

http://www.poplar.co.jp/hyakunen-bunko/

先月末に、ポプラ社から百年文庫という新シリーズが出たんです。
1冊に短編が3つ。
3人の文豪の作品が味わえます。というもの。
まとめかたは。漢字一文字をテーマにされています。

私が読んだことがあったのは、
太宰治の『女生徒』と幸田文さんの『台所のおと』の二作だけ。
それぞれ、「憧」と「音」に入っています。
どちらの話も、その漢字にぴったりだと思います。

百年文庫というネーミングには、
「百年経てもなお、きらめき続ける作品」を、というような意味があるらしく、
なんとも素敵だなぁーと思うのです。

「同文庫は野村浩介氏を中心にした編集者5人のプロジェクトで、5年間を費やして国内外の文学作品およそ2万5000冊を読破。著者別にリスト化したうえ、150作品を選出し、出版権、翻訳権も1点ずつクリアしてきた。」

ということで、有名な作品もそうでない作品も、これ!というものが集められているんだろうな…。と、この文章を読んでしみじみ思いました。
叶うことなら全部読みたいし、揃えたい。

内容だけじゃなくて、外身もめちゃくちゃ素敵なんですもの。



百年文庫の愉しみblog(http://blog.livedoor.jp/hyakunenbunko/)さんから、お借りします。
なんだか心惹かれませんー?

装丁と題字が緒方修一さん。シンプルで美しい。
そこに帯でちょっと色が添えられていて、
帯に使われているイラストは、カバー下の版画の一部。
カバーをめくると版画が出て来るのですが、こちらは安井寿磨子さん。
(すべて、彫り下ろしなんですって!途方も無い!°°;)

私は特に文字が、見れば見るほどいいなーーーー!と思うのです。
すこーーしずらされてたり、
あっち向いてたりこっち向いてたり。
「庭」と「森」が特に好き。



「森」のずれ具合たまりません。
文字って美しいなと思う。
HPの全巻ラインナップで、既刊の50冊は見れますので、ぜひ一度。
(背表紙もちゃんとこのデザインされた字で、その下に小さい版画のマークも入ってるんです!わー!きゃー!)

blogも、がっつり読んで楽しい内容なので、ぜひぜひ一度。
ここのところ毎日チェックしてしまっています。

今回、一度に50冊創刊されて、
これからは一月に4冊ずつ、
一年後、2011年の10月に、全100巻全てがそろうという予定らしいです。

50冊もあったら迷いますよー。
新書サイズなので一冊750円とちょい高めやし。
 気になる作家買いもありやし、
もちろんあらすじ買いも、
プラス、好きな文字買いも、裝画買いも、出来てしまうという!

散々迷って、私はまず「森」を買いました。

文字組も、読みやすすぎ!ってくらいに読みやすい組み方されてます。
文字が大きいし行間広いし、余白も広いし。親切設計。
もっとみっちりぎっしり感出しても良かったんでは!?ってくらい笑。

小さい本屋さんではあまり見かけませんが…。
置いてる本屋さんは、平置も多めでそれなりにスペースとっている印象。
そりゃ、この表紙は見せたいよなぁ^^
(でも背表紙もまた素敵。抜かりないー。並べたいー。)

ちみちみ揃えたいと思います。
最近読むものに迷うことが多かったので、すごく嬉しい。

読んで気づいたのですが、栞の色も、各巻違うようです。素敵過ぎますほんとに。
本好きな方は、ぜひ一度チェックしてみて下さい。
面白いのがあったら教えて下さい。

本ってやっぱりいいよなーーと、久しぶりにわっくわくしたもので、
長々とご紹介でした。
お付き合いいただいた方、ありがとうございます。

p.s. 素敵な動画をyoutubeでみつけたので。

自主制作アニメ「赤い糸」Independent production anime「akai ito」

 
 

ひのつぶ

2010-11-03 00:25:51 | 日記

昨日今日と、久しぶりにスチールでした。
今日はまさかの初フィルム。

12:00終了予定やったので、ストロボ使わんかなぁと思ってたらとんでもなかった。

やっぱり、写真っていいなぁ。と思いました。
というか、フィルムってやっぱりいいなと。
うちにとって、写真はやはりフィルム。どきどきの度合いが桁違い。
初めてやったからかもしれんけど。

息を詰めて、ぐっとシャッターを押すんです。
大切なんです。すごく。
それは仕事であろうが、一緒なんやなぁと。嬉しかった。

ああ。楽しかったなぁ。とても幸せでした。変な話ですが。

天気もよくて、5スタは陽がはいるとそれはもうきれいで。
朝から嬉しかったのです。
改めて、いい一日やったなー。

ウォールストリートジャーナルおつかいにニューオータニ。
godivaのクリスマスパッケージがめちゃくちゃかわいい。



会社戻って遅いお昼食べて、先輩二人と、ケーキバイキング。
おいしかった!気持ち悪い!

フィルムフィルムフィルム。
写真について考えてしまう。フィルムで撮る仕事。

Nokia 'Dot'


だいすきけむり茶。

2010-07-19 22:10:45 | 日記

最近、ふと思い立って京都に一度帰ったんです。
金曜日がお休みで、しかも三連休の予感だったので、
JRのバス乗り場に行ったら23:50というなんともぎりぎりなバスがありまして。

間に合ったということは、帰ったらいんじゃないってことやな。と。
私の頭はそういう風。

8日ですね。木曜日の夜行バスはとても空いていました。





京都に帰ったら!と思っていたことの一つに、お茶がありました。

一保堂さんのいり番茶。茶色い紙袋に入ってるやつです。
これがすごく好きで、買って持って行こうと思っていたのに、すっかり忘れていたのです。
京都駅にも売っているので、夜行バスを降りたその足で買って、実家に帰りました。

煙の匂いがするので勝手に「けむり茶」と呼んでいます。
匂いも含め、だいすきです。落ち着く。

おいしい淹れ方を試行錯誤しています。
沸騰させて、お茶パックに詰めて投入して、10分置いたり20分置いたり。
直接どばっと放り込んで、10分(同上)
弱火でくらくらいわせたまま、葉っぱをいれて置いてみたり。

今のところ、直接放り込んで20分くらいほっておくのが一番好み。
苦みも香りも薄めですが、がぶがぶ飲むにはちょうどよいです。

直接放り込んだときは、ザル越しにボールにあけて、
そそくさとヤカンを洗ってまた戻します。
ちょっと手間ですが、
ザルを眺めて、今回の一摑みは枝が多かったなー、とか思うのも楽しいのです。


 
ヤカンはさんざ悩んで野田さんの茶色。
毎日大活躍。
 

夏を待つ空

2010-07-16 13:17:32 | 写真

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