ワシの部屋・ブログ

真面目・不真面目、時の運。

新作Flash公開

2006年09月03日 19時38分41秒 | まじめ


ツナギテ-tunagite-

久しぶりにFlashを作りました。
まじめなやつは多分、一年ぶりくらいでしょうか?
しかもあほのように長たらしいFlashに(全部で16分ほどあります……)。

ウェブでさらりと見るFlashの場合、もう少し絞ってモノを作ったほうがいいのですが、まあたまにはこういうのもいいかなあ、と……。
肝心の内容ですが、特に難しい話でもないので、だらだら見ていただければ、まあそんなもんかな、ほげほげと思っていただけるかと。
漠としたテーマは「老人の純愛」です。
なんかゴールズ・ワージーの小説にそんなのがあったような気もしますが、こういったフィクションだからできる時間経過の安易なショートカットとご都合的な人物の肉付けは、作ってみると案外楽しいものです。

ただ話の内容があんまりにもまじめまじめしすぎちゃったので、ちょっと隠しでおまけのジョークネタも入っています。
弊サイトはインチキユーモアサイトなので……。

ああ、あと、「走馬灯(的表現)」というのも、テーマでした。
実は以前、走馬灯をテーマにしたFlashを、「10years」というシリーズ内で作ろうとコンテを書いていたのですが、ちと長く、ややこしい話だったため手付かずだったのです。
で、それとは別に一本、走馬灯的な話をどう作ればいいかなあ、と実験の意味も込めて制作いたしました(なので10yearsシリーズとは名前が違っていたりします)
そのうち、前にコンテ書いていたやつもFlashに起こせるといいのですが……。

ところで通常、僕が作るFlashでは声は入れないのですが、今回初めて、外の方に音声をお願いしました。
で、そのレベルがあまりに高すぎて、ふにゃふにゃした映像とのギャップが激しいなあ、なんてちと恥ずかしい気分にもなりました。でもやっぱりこう、クオリティの高い音声があるとすんなり話しに入りやすくていいですね。
朝倉さん、お忙しい中ご対応いただきましてまことにありがとうございました。

BGMは真田誠さんで、Muzieでぶらぶら音楽を探していたとき偶然楽曲に触れた作曲家さんで、いつかFlashのBGMにしたいなあ、なんて思っていたところ今回許諾をいただくことと相成りました。
感情のある音楽って好きですね、音を通して物語を作れる感性を持っている人ってうらやましいなあ、なんて思ってしまいます。

今回、タイトルとしてつけた「ツナギテ」は、「つないだ手」という意と、文語的な表現「○○とつなぎ・て(接続してきな意味での“て”)」の両方の意味を持たせたつもりです。
あとこのFlashは某イベントに出したものだったので、最近その界隈で流行の4文字タイトルに、という意もあります(笑)。

ちなみに制作期間はのべ7日ほど。
通常1本1、2日くらいしかかけない(手をかけない)僕としては珍しく時間を費やした1本でした。
というか、普通は1本3、4分くらいだから、その4倍の長さなので通常の制作期間と変わらないのかも。
次にFlash作るときはもうちょっと短いものにしたいですね、ふうむ。

何はともあれ、スマートで素朴なお話になっています、気が向かれました折にでも再生していただけると、作り手として幸いです。


ときどき、いなか。

2006年06月26日 01時35分05秒 | まじめ


最近どうも仕事やなんやでばたばたしていたためか、脳がニエニエとしていました。
なんだか脳みそをからっぽにしたいのう、ついでに旨いものを食いたいのう、なんなら人生の幸せなど転がり込んでこないかのう、というか人生の幸せってなんだ? 金か? 愛か? 権力か? いったいナンダ、オノレトイウソンザイハナンダ? などと、やっぱりどうあがいてもニエニエな自分がいたりしました。

で、梅雨の間の珍しい晴れ間に、つい田舎のほうに足を伸ばすことに。
千葉の内陸あたりをうろちょろしたのですが、いやあ、いいですね、田園風景。
都会暮らしをしているとつい忘れがちなのですが、人間の目って「遠い風景」を見るように出来ているんですね。
とことことバイクを走らせながら、はるか遠い山々や深い緑の森などを見ていると、デスクワークに慣れきった目が忘れかけていた機能を取り戻したかのように、懐かしい風景を映し出してくれます。

そういえば、田舎の方って、「これぞ田舎」ってにおいがするんですよね。
稲と森と家畜と肥料が渾然一体となった独特のにおい。
別に都会の空気が悪いだなんだということはないのですが、住む場所、環境によって僕らの吸う酸素も、眺める風景も、まったく異なっていることを知るというのは、いいことのように思えます。
省みて、己の立ち位置を知る、という意味でも。

というわけで、いい骨休みになりました。
何も考えず田園風景を走るのっていいですね。

東京は梅雨が続いていますが、そのうち雲間から暑気を帯びた日差しが入れば、季節は夏本番です。
バイクを買って初めての夏なのですが、色々と各地を巡ってみたいですね。
ふーむ、どこに行こうかなあ。

田舎道

2006年06月01日 03時04分34秒 | 


僕はノスタルジー症候群(←命名、自分)なので、時々無性に田舎の風景を見たくなります。
ところで田舎の風景って、単に「自然」なだけではなく、よく見ていると、実に合理的な人工物があったりします。

例えば家の周りには決まって林があるのですが、これ、何でかご存知ですか?
いわゆる「防風林」というやつなのですが、田畑が広がっている場所など、風をさえぎるものが無いので、突風や台風が来ると家に被害がおよんじゃうんですね。
で、こうやって防風林を「人工的」に作っているわけです。

自然の光景の美しさって、「そのままの美しさ」と同居して「自然をゆがめず、うまく共存する様」もまた、味わい深いポイントかと。
なんでもかんでも「あー自然はいいなあ」なんていうのはそこに含まれる苦労や自然への畏怖が無いからなのかなあ、なんてぼんやり考えたりします。
少なくとも人間が住む場所で「田舎の暮らしはやっぱりいいよね」なんて、表層的なものだけ見て判断していちゃ、ノスタルジー症候群のクランケとしてはまずいかなあ、なんていつも心に留めていたりします。

ところで最近、「悪い景色100選」なるものが、ちょっとした話題になっていたりします。
http://www.utsukushii-keikan.net/10_worst100/worst.html
ようは「人口物ダメ」「ネオンダメ」「広告・お金がらみのものはダメ」という選定法なのですが、こういった一方的な見方って、選者のセンスの悪さが垣間見れて面白いですね。

僕は田舎も好きですが、同時に都会も好きです。
都会には都会なりの摂理があり、人と心の動きがあって、結果として景観が作られているのだと思います。
ようは「景色が人を作った」のではなく、「人がいて、その行動の総体として景色はある」のです。
それを「こういう景色はダメなので、江戸時代の街並みに戻し、高いビルはとっぱらっちゃいましょう」なんて、ちと気持ちが悪いですね。

提言は大いに結構なんでしょうが、学識ある方々や権威ある方々がこういうことをいるのを見ると、「この人たち、実は田舎暮らしのこともよくわかってないんじゃなかろうか」と思えてきます。
そこが純粋に美しく、完全で、人のあるべき姿が100%反映されている、とでも思っているのでしょうか?

田舎には田舎なりの、人が作り上げた不器用なアイデンティティがありますし、都会には都会なりのレーゾン・ディーティルがあります。
議論としてそういうのを省くのは、自分の好みを言っているだけのような気がして、実に薄っぺらいですね。

んー、何の話だっけか?
とりあえず、今度の休みにでも、ぶらりと田舎のほうでも行ってみるかなあ。

夕日

2006年04月30日 00時53分00秒 | 


黄昏時というのは面白い時間帯で、明るいイメージと暗いイメージ、両方を持ち合わせています。
その日一日が終わる、日が沈む、何かの幕が下りようとしている、という意味では暗い印象があるのですが、また明日へと続く時間という意味では明るくも見えます。
また、何よりこの時間は、一日の空のうちもっとも華やぎに満ちた、美しいひと時でもあります。

それゆえに、黄昏時が持っている印象は大変強く、それ自体に物語があるようにも思えます。
で、そんな情景に母親とその肩ですやすやと眠る子供が出てきたら、どうなるか。
しかも、母親はきりっとした表情で前なんかを見据えていたら。
例えば上のようなイラストが、そうです。

皆さんはどう思われますか。
僕なんかだと、もうこれは、間違いなく、父親は死んでいると思っちゃいますよね。
しかも、間違いなく、父親はマグロ漁船の乗組員とかです。
で、遠洋漁業に出たっきり海の藻屑になり消えていった父親。
色々苦労はあるけれど、背中の重みを感じるたびに、私がしっかりと、この子を守ってあげなければ、と決意を新たにする母親。
もうね、間違いないですね、ステキですね、未亡人。

そんなわけで、未亡人を見てみたい方はぜひ黄昏時の海岸に行かれると良いでしょう。
一日に一人くらいは、未亡人らしき人が歩いているはずだから。

なんとなく、フォークロア

2006年04月27日 02時40分25秒 | 


いわゆるフォークロア的な衣装ってなんとなくいいですね。
今と違い、昔はひとそろえの服をこさえるのにもそれなりに苦労があったでしょうから、持っている意味や物語は今の「服」と比べ物にならない重みがあったはずです。

そういやチベットの方では、若い女性はみな機織りをして、何年もかけて自分が嫁に行くときの花嫁衣裳を作るのだとか。
そういうのって、なんだか感慨深いものがあります。

花嫁衣裳といえば、個人的な嗜好で、日本人はやっぱりウェディングドレスより白無垢を着る方が、こう、しっくりくるんじゃなかろうか、なんて思っていたりします(あ、いや、僕男だから、自身が着るわけじゃないけれど)。
それに物語もあります。
こうね、結婚前夜なんかで、広縁の衣桁(いこう)にすうっと青白い白無垢が浮かび上がり、その前に座る父と娘、月の宵に話すは何事ぞ、みたいな。
自分たちの属する文化の中で成長した衣服ですから、持っているイメージというものはやっぱり大きいのかなあ、と。

この前NHKを見ていたら、毎日着物で過ごす料理研究家の話がありましたが、ああいうのって、なんかいいなあ、と。
和服はやっぱり和みます。
といっても僕が毎日着るものはもっぱら洋服なのですが……。

田舎の風景を見たくて仕方がない時があります

2006年04月19日 23時45分30秒 | 不真面目


僕は田舎育ちのせいか、時々どうしようもなくこう、田舎っぽい風景を見たくて仕方がなくなるときがあります、困った症状です。
なんかこう、むらむらっと「田んぼが見てえ!」みたいな気分になってくるんですね、むらむらと。
で、こうなるともういても立ってもいられなくなり、バイクなんかでびゃーっと宇都宮あたりまで行っちゃったりします。
そして餃子を食べ、一服して、餃子を食べて帰ってきます。

今時はタバコやめられない人も「ニコチン依存症」などと病気扱いするくらいなので、こういったのも病気の一種かもしれませんね。
田舎の風景を見たくて仕方がない症状なので「ノスタル依存症」といったところでしょうか?

といっても、いつも田舎の風景に触れたいからといって、すぐにそんな風景に飛び込むことができるわけではありません。
なぜなら僕は今、大都会・東京で暮らしているからです。
東京はすごいですよー、高いビル、たくさんの車、そしてうごめく人々。
アルタ前で毎日タモさんの出待ちをしている僕ですが、その都会っぷりにいつも圧倒されちゃいます。
東京ってすごいとこだっぺよ! といつも故郷の母に手紙を出しています。

そうなんですね、東京はお都会だから、かなり郊外まで行かないと田舎らしい風景に出会えないんですよね。
男女が出会う出会い系サイトは世に出回っているのに、田舎の風景と出会うサイトはいまだにありません。
誰かそういうサイトを作ってください、というか田舎娘っていいですよね、こう、かいがいしくきゅうりを植えたり牛の世話をしたりする姿とか。

「こっれがわっちが作った野菜だっぺや、うまいっぺから食ってけろ」
「僕はキミを食べたいなあ」
「い、いひゃ。そ、そげなこといってさに、オラ、こまっちまうっぺや」
といいながら牛の後ろに隠れる田舎娘。
いいねえ、田舎娘。

でもコンビニどころか書店もろくに見つからない、近代文明がまだいきわたっていない田舎のほうでは、まあなんだ、いわゆるそういう行為というか、ちょめちょめのやり方とか、どうやって覚えるんだろう?
田舎のほうでは高校は100%農業高校でしょうし、野菜栽培の先生が「え~、つまり、キャベツはおしべとめしべが、こう、ドッキングすることで、あー、なんだ、子孫を作るわけでして。これは哺乳類にいたっても同じ傾向がありー、あー」みたいな授業をするのでしょうか?
謎です、もし田舎事情に詳しい人がいらっしゃいましたら、ぜひメールください。

あ、いや、そんな話じゃなかった。
つまり東京人は田舎の風景を見たいと思っても、瞬時に見ることが出来ないわけですね。
あともうひとつ問題は、僕が働いているという点です。
当然ウィークディは仕事ですし、休日も案外なんだかんだで働いたり、寝たり、食ったり、遊びに行ったりしているので、田舎の風景を見に行く時間がありません。
この問題を解決する手っ取り早い方法として、ニートになる、という選択肢もありますが、そうするとガソリン代も電車代も作れないので、やっぱり田舎にいけません。
いわゆる永久命題ですね、しかもすねをかじれる親・親戚が近くにいりゃあ可能性としてなくはないですが、僕の一族郎党はみんな九州の田舎にいます。
なのですねをかじろうと一族の元に帰ると、すねをかじることなく田舎に帰りその風景を楽しむことができるわけです。

……いいじゃん! それ、すごくいいじゃん!
というわけで、明日から無職になりたいと思います。

……んなわけないですが、そういやニートの子たちって、どういう神経してたら、そういったオチこぼれた状況に耐えられるのだろう?
いつも不思議に思えます、しまいにゃ「社会が強制する」「やりたい仕事が見つからない」「失敗が怖くて世に出られない」って、おみゃあ、ふざけんでねえっぺや!
そんな腑抜けたやつらはまとめて肥溜めにおとしてやりたいっぺや!

あ、そういやニート再生とかってよく公共団体が島や農家移住プランみたいなのをやっていますが、あれって参加資格あるのでしょうか?
「ニート」を証明するのって、どうするんだろう?
その手の裏技で田舎の方に旅行、行ってみようかなあ。


朝食をとるために、朝は早く起きる僕の話

2006年04月19日 01時53分42秒 | 不真面目


昨日、久しぶりに寝坊をしました。
朝起きたら、11時でした。

といっても、編集屋という仕事柄、朝の出勤時間などスーパーフレックス(というか規定なし)なため、別に昼過ぎに起きてのらりくらりと出社してもいいくらいなのですが(実際そういう人もいますし)、個人的に朝は一定の時間に起きて、ちゃんとメシ食って、風呂はいって、といった段取りを踏みたいがため、いつも8時くらいには起きるようにしています。
で、昨日は起きたら11時、驚きました。

あわててベッドから飛び降りて台所に向かうと、なぜかテーブルの上におわんとお茶碗、そして箸が並べてあるんです。
おや? 誰が朝餉の準備をしたのかしら? 自分はやってないでござるよ、僕一人暮らしのはずなのになあ。
ひとしきり不思議がった後、賢い僕は気が付きました、そうか、これはメイドの仕業だ。

うちの近所の豪邸で働いていたのにドジっ子なため、皿は割るわ、だんな様のツボを落とすわ、ゴミと間違え洗濯物を燃やすわで、執事長のセバスチャンに追い出されたメイド(釘宮みくる・16歳)。
とぼとぼと家に帰るために歩いていたところ、天性のドジっ子属性が発動、僕のうちを自宅と間違え入り込んじゃったわけです。
そうかそうか、そういうことか、よくあることだよな、ドジっ子メイドが間違えて独身男性の家に入り込んじゃうなんてのは日常茶飯事さ。
そう、そしてこの手のパターンの場合は大体、第1話(新番組・ミッシング!みくる「みくる・お世話になっちゃいます!」の巻)の中CMの前はシャワーオチだよな。
風呂場のドアを開けたら煙で胸が隠れているメイドさんが「キャー!! って、誰ですのー!?」と叫び、桶投げてくるパターンだわな、で、CMあけは膝枕で介抱される俺、って感じか。
では風呂場でもあけて見ますか、ぐしし、はーい、メイドさん、こんにちは。

……いないや。
僕は誰もいない風呂場を呆然と眺めた後、はっと気が付いたのです。
玄関の鍵閉めてるんだから、いくらドジっ子でも入ってこれるはずないじゃん!
後悔しました、悔いました、昨晩玄関の鍵さえ開けっ放しにしておけば……、どじっ子メイドがはいってきて、2クールくらいうはうはライフが楽しめたのに……。
第2話「ご主人様・眠れないですの」はどうするんだよ……。

……うぇっ! キモ!
我ながらこういう文章を書くのは気持ち悪いですね、なんだよメイドって、おい。
今、こういうのってAボーイだなんだってもてはやされているみたいですが、アニメと現実ない交ぜにしてどうするよ、リアル見ろよ、リアル。
そんなんだからメイド喫茶とか流行っちゃうんだろ! もう!
アニオタがでかい顔してのサボっているようなニートな世界なんて、滅びちゃえばいいのに! セカンド・インパクトで。

……ええと、何の話でしたっけ? ああ、そうそう、では誰が朝食の準備をしたのだろう、と思い出してみると、実は自分だったことに気が付いたんですね。
つまり、僕、昨日の朝、一旦目が覚めて朝食の準備をしたんですね、自ら。
で、すっかり安心しちゃって、ベッドに横たわっていると、また寝ちゃったんです。
……ダメじゃん、自分。

もうすぐ27歳だというのにこのダメっぷり、よろしくありません。
早期アルツハイマーかしら、と思えるほどのぼけっぷりです。
そういやぼけ老人ってうざいですよね。
この前スーパーに行ったらボケたじいさんが惣菜コーナーの前で、「えびはぷりっとしているからのう。ハンバーグは甘いのう」などといいながら、コロッケが入ったパックを持ったままぼうっとしていました。
なんだか見ていていたたまれなくなったので、ばれないようにそうっと老人が持っているショッピングバッグの中に「暴君ハバネロ」を入れてみました。
あの老人、そのまま家に帰ったのかなあ、ハバネロ、ちゃんと食ってくれたかなあ。

ええと何の話でしたっけ? あー、もう忘れちゃった、思い出せないからいいや、ぼへー。



酒とダーツとFlashと

2006年04月02日 13時26分54秒 | 不真面目


先日、新宿をうろついていたら「ゲイバーの店員にならないか」というキャッチにあったのはワシ@部屋長です、こんにちは。

TOKYOはほんま、何が起こるかわからへんな~、ごっつ恐ろしいで、と関西人きどりで途方にくれたりするのですが、自分が九州出身であることに気が付き愕然とするのでありました。
しかしそのまま勧誘されてゲイバーで働いたとして、僕はいったいどういうポジションになっていたのでしょう?
「『俺について来い』的な傲慢で兄貴肌」とか? 逆に「内気で弱気、お客様の言うことに逆らえないひよっこキャラ」?

でもこれは自分が「受け」か「攻め」か、どちらが好みなのかで決まるんでしょうね。
うーん、あたいはどっちが好きなのかしら? こうね、弱気な男の子を優しく包み込むようなのもぐっとくるし、筋骨たくましい人になされるがままというのも捨てがたいし、どちらのキャラでいこうかしら……。

……どっちもいやじゃい! ドあほ!
僕は紛れもなく異性愛者です(同性愛の対義語ですね、こう書くとなんか問題のある人みたいですが)。
というかリアル×ゲイって何度か見たことありますが、もう寒気寒気で全身鳥肌立ちっぱなしでした。
鳥肌の立った自分の二の腕を見て、丸焼きにしたらおいしそうだなあ、と思えるほどの立ちっぷりでした。
そのくらいゲイとか嫌いです、本当です、信じてください、信じてってばあ、もう、あたい、悲しくなってきちゃうじゃない、ほんと、あんさん悪人やわあ、うふん。

なんかよくわかりませんが、そんなこんなで新宿は怖いところなのですが、なぜか僕、よく出没します。
で、つい先日もとある個人製作動画関係者たちと飲み会など催されたのでのこのこと歌舞伎町へ。

集まった面子は、それはそれはどす黒いオーラ出しっぱなしのキモ連(キモイ連中)だったのですが、とりわけ某医療関係職のヒゲ面の男など、今しがたシャバに出てきたばかりだっせといった形相であたりの若者にメンチ切っていました(怖いですね、恐ろしいですね)。
ちなみに他の面子は、ダーツが下手で下手で仕方がない埼玉在住のイケメンクリエイター、個人で動画制作をしているクリエイターを支援している某社プロデューサー、そして遅れてやってきた高田総統風の豪腕兄貴、といった感じです(怖いですね、キモイですね。でも一番キモイのはきっと僕ですね、恐ろしいですね)。

で、のらりくらりと小粋な飲み屋に入り、がちゃがちゃと飲んでいたのですが、こういったキモ連が集まると往々にして話は下品な方向に進むもの。
この飲み会での会話はちょっとばかり度が過ぎていて、とてもうちのような上品なブログでは掲載できませんので、興味のある人で飲み会とかで会いそうな方はこっそりお教えします、きっと吐き気をもよおします、ゲロゲロ。
少なくとも脱北者風のウェイトレス(ちなみに誰かが本人に「見た目が脱北者風だよね、げはは」とのたまっていました)は持ちうる限りの力を出し切って、眉間にしわを寄せていました、ご愁傷様です。

ところで一応曲がりなりにも制作活動をしている人々が集まっているのですから、個人製作動画界についての真面目なお話もでました。
平たく言うと「Flashを含め個人製作の動画って金になるんだけど、金にする方法と体系ができてまへんな」といった感じでした。

これは私感ですが、どんなジャンルのメディアにおいてもその黎明期に抱えるジレンマなのですが、明快な需要に対してコンテンツと人足を十二分に供給できていないのが現状なわけですね。
原因はいくつかあって、(1)供給者が全体的に、「個人製作の動画」というメリット・性質を明快にした上での訴求方法が見えていない(それが制作期間なのか、コストなのか、ウェブとの親和性なのか、個々人が持っている「素人的」ネットワークなのか、といったメリットが不明確)。(2)新海誠なんかが「既存のクリエイション(人と金が十分にあるマスなメディア)」の表現に近づける目的で作った動画が変に成功しちゃったものだから、趣味人たちがわっと後追いした。(「一人で作った」という部分以外ろくに見るべきものもない、既存のクリエイションと変わらない、あるいはそれに劣るものが最高峰と見られるようになってしまった)。(3)供給者の支援組織がろくにない。販売・営業の代理業務を行う、あるいは行いたいと思っている組織・エージェントが大きな成功例を示せずにいる。(4)作り手、ビジネスパートナーにプラン、コンセプト、その他もろもろの「方向性」が見えていない。出資者、ユーザーにそれを示せずにいる(訴求を明確にした表現を行っていない)。(5)エロくない。

そうです、エロくないのですね、どいつもこいつも真面目なものばかり作っていて、ぜんぜんエロくない。
エロくなきゃいけないでしょ? そうでしょ? VHSとベータ戦争だって最後はエロが決め手だったんだから。
もっとエロいの作りなよ! ねえ、誰か、エロいのを! バーカ、バーカ!

まあそんなことはさておき、色々とジレンマを抱えている個人製作の動画界ですが、逆に言えば問題が明確化されているということは、それをひとつひとつつぶしていけば、すなわち大きな広がりになるとも言えます。
これは数年前に比べれば大きな変化だと思いますね、まるで手探りで、ネットのこじんまりとした範囲でお遊びだけで活動している人がほとんどで、企業も資本もユーザーもまったく流入していなかったわけですし……。
「のまネコ」が阿呆な連中のバカ騒ぎで不幸な形で世に認知されちゃったものだから、企業やその他資本もしばらくは様子見になっちゃうんじゃないのかなあ、なんて思っていたのですが、その後もさまざまな出版・映像化の話が具体化し(蛙男さんのやつも地上波で単独レギュラー放送されますし、どうも出来レース臭い感じもするラレコさんの作品も面白い発展を見せそうですし、これから一年でまた色んな動きがあるんでしょうね)、着実に種まきは行われているのを見ていると、個人製作動画界の未来も暗くはないんじゃないでしょうか?

おそらくネットの潮流を担う大きな資本を持っているところの事情もあるでしょうから、ネット公開を主体とした個人製作の動画が本格的に流行するのはまだだいぶ先だとは思いますが(例えばサーバ環境、設備投資、web2.0としてビジネスモデルが機能するまでの潜伏期間、ブログ→ネットラジオと準備コンテンツの投資回収などもろもろの事情がからみ、すぐに爆発的な流行を起こすための「しかけ」は敬遠するのではないでしょうか? まあネットコンテンツであれば、あまり問題にならない部分もあるし「いける」と思った段階で大きな変化が起こる可能性はありますが……)、コストセンター化しても先行して出資したいという資本がちょろちょろあるというのは良い傾向です、金がなければ基本的にはメディアは広がりません、それがネットであっても。
若く才気あふれる方々は、今がチャンスかもしれませんね、大いに腕を振るって制作活動に勤しんでくださいませ。

ええと何の話でしたっけ。
そうそう、飲み会です、これだけのキモオーラを出している人間たちでもたまには真面目なことも話したりするわけですね、いや、ほんま。

で、そんな酔いどれたちを店は冷たく「他のお客様にご迷惑をおかけしますので……」とのたまい、追い出される始末。
仕方がないのでコマ劇のダーツ屋に直行、知る人ぞ知る、「鷲津麻雀」より厳しいと言われる「ミノダーツ」を慣行。
負けた人間は有無を言わさずろくでもない罰ゲームを行われなければいけない、という実に恐ろしいダーツなのですが、昨年、このダーツに破れ、人前が苦手だというのに無理やりFLASH EXPOの司会にされて、お客様がたに失笑されたイケメンクリエイターがいました。
そして今回もこの場にいます、なぜかプルプル震えています。
おそらく原因は、昨年のミノダーツで、徒党を組み集団で彼をぼこぼこに打ち負かしたダーツ職人が、その場に2人も顔をそろえていたからでしゅね(僕と医者)

彼、よっぽど悔しかったのか、マイダーツを持っていました。
勝つ気満々です、キモイです、人の恨みって怖いですね。

で、ダーツやりました、ええと結果ですが……、埼玉人、また負けちゃいました。
なんかもう、同情の予知もありません、ボーリング場にマイボールと例の「プロ臭い手袋」を持ってきているにも関わらず、スペアさえとれない人、くらいに寒いです。
ちなみに今回の罰ゲームですが……、これも公表できません、埼玉人、泣いちゃうかもしれませんし……。
色々と事情をご存知の方は色々想像されてください、はい。

そんなわけで、バカな飲み会も終わり、家路についたのでありました。
また皆さん飲みましょうね~、店員に怒られない程度に。


桜の季節でんがな

2006年03月31日 00時43分33秒 | 不真面目


いつの間にかすっかり春ですね、いかがお過ごしですか? ワシ@部屋長です。
僕は毎日晴れた日は、バイクで職場まで通っているのですが、道中にはかの有名な靖国神社があります。
この時期、靖国神社近辺は桜が満開で大変美しい光景を拝むことができます。

桜っていいですよね、薄い桃色に霞だつ風景を眺めていると、頭の中までもやがかかってきます。
えへへ、おいら、のうのなかまでまっぴんくらー、って気分になってきます。
ここで一発、ヘロインでもキめると、ヘブンへゴー! …んー天国かあ、神社だけに、ってか? げへへー!! なんて危ない感じの人を見かけたら、それ、多分僕です。
いえ、嘘です。

そういえば関係ありませんが、以前、池袋をブラブラ歩いていると、やせこけた危なそうなお兄ちゃんが近づいてきて「あ、あんた、イラン人? あ、あれ、持ってるか? 売ってくれないか?」と言いながら腕に注射針をさすポーズをされたことがあります。
もちろん僕は片言の日本語で「アイ、ソウデス、アイアムイラン人death。10グラム1万円ナリヨ」と言いながら、今しがたハンズで買ってきたポカリスウェットの粉末をさらさらと渡してあげました。
その後あの男がどうなったかは定かではありませんが、きっと良い意味でアラーに近づいているはずです。

というか僕、イラン人ではありません。
確かに風貌がちっと出来の悪いラテン系ではありますが、れっきとしたジャパニーズです。
勘違いはなはだしいやつもいるものニダ。

ええと何の話だっけか?
ああそうだ、桜、桜ですね。
僕、昔から妄想しているのですが、もし自分に娘ができたら、桜って名前にしたいなあ、なんていつも思っていました。
いいですよね、桜、風流で分かりやすくて当たりさわりない感じです。
で、幾星霜、お嫁に行く娘(桜・24歳)の白無垢姿を見て、思わず「さ、さくらにクラクラ~」と親父ギャグをかまして雰囲気を台無しにしてやりたいです。
というかうちの娘は嫁になんぞやらん! 一生箱入りでいい! 誰が他の男なんかに汚させるものか! ぺっぺー!
……妄想が過ぎましたね、こんなに妄想していると、想像妊娠しちゃいそうです、僕、男だけど(そうか、ビールっぱらの言い訳は想像妊娠って言い切っちゃえばいのか! こいつぁー、便利ないいわけだ)。

また何の話か分からなくなってきた……。
ええと、妊娠? 妊娠の話だっけ。
それはね、おしべとめしべがくっついて、新しい命ができることなんだよ。
そう桜の花だって同じさ、そうやって紡ぎだされた命の結晶、それがチェリーボーイ。
というわけで、新しい季節、いまだに職も持たず、30過ぎても実家に寄生しているダメダメチェリーの皆様、桜でも見て一念発起して、職安にでも行ってくださいね。
がんばれ無職! ワシの部屋ではまだ実らない、桜のつぼみたちを心から応援しています!

宴の後 -Flash EXPO'06(フラハク'06)-

2006年03月21日 04時50分46秒 | まじめ

以前ブログで紹介したFlashEXPO、通称フラハク、無事終了いたしました。
なんともいびつな笑いがあふれかえったイベントで、作り手として、また観客として大いに楽しませていただきました。
折角なので、簡単なオフレポでも書いてみます。

ところで今回は2日開催ということで、初日(17日・金曜)から開催地の大阪に向かおうかと考えていたのですが、諸般の事情により金曜夜、仕事を終えた後新幹線でバタバタと大阪入りしました。
で、到着後、スタッフの皆様と合流したのですが、ひときわ異彩を放つベッカムヘアーの太眉毛(みのぷうさん)に「てめえ、遅いんじゃあ、ぼけえ!」とけたたましく威嚇されたため、気の弱い僕は萎縮し、EDになってしまいました、困ったものです。
また、金髪のイケメンファキン兄さん(naeさん)に「俺の名前を言ってみろ!」と脅され、「な、nae兄さんであらせられます!」と答えると、「どあほ、ナニワの狂犬って呼ばんかい! このEDが!」と怒られました、あんまりです。

このようにして、僕はすっかり自信を無くし、人間不信になり、抗鬱剤がないとダメな体になり、死にたくなり、おなかがすきました(晩飯食べていなかったのです)。
「おなかすいたよう……」と言うと、みのぷうさん、サンドイッチをくれました。
なんだこのまゆげ男、ほんとうは優しいんじゃん、勘違いしちゃった、てへ!
僕がちょろりと舌を出してかわいいしぐさをすると、みのぷうさん、「おいおい、かわいいやないけ。もしかすると女装とか似合うかもなあ。例えば額に数字を書いて……」、とぶつぶつ言っていました。

で、次の日。
イベント2日目の土曜日ということで、スタッフの皆さんは忙しそうに設営やらなんやらに大わらわ。
僕は舞台に上がる予定だったので、舞台組の皆さんと簡単に打ち合わせ。
「まずはじめ、何しよか?」
「ナニをする? おまえエロいな」
「エロいといえば、ワシはEDらしいね」
「ぐえへへへ、あんた、それでも男かい?」
「(一同)ぐうぇっへっへっへー」
こんな感じで何も決まらないまま、客入れ、イベント開始。


――で、イベント終了。
ええと、まあなんというか、子供を連れてきた親御さんが、すごく複雑そうな表情でお帰りになられていたのが印象的でした。
各作品について、簡単な感想は下記に付しますが、全体的にユーモア作品が中心でした。
僕だけが、「若い男女の愛のすれ違い」という重いテーマで、真面目な作品に取り組んでいたのが一服の清涼剤になっていました。
僕の作品がなければ、きっと全部不真面目な作品ばかりで、バランスがとれなかったかと思います、いやあ、真面目なやつ出していてよかった、よかった。
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、何の参考にもならないレビューおば(というか、もちろんメモなんてとっていませんし、ばたばたしていたのでうろ覚えな部分が多々あります)。

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[第一部]
★DJラオウ [トロさん
近年のアングラFlash界の大ヒットシリーズ、「DJラオウ」制作のトロさんが十八番のネタを使いド直球で攻めてきました。
この方のネタ、以前から思っていたのですが、ラオウなどのキャラクターのパロディとしての面白さより、その独特の語り口の軽妙さが際立っているなあ、と感服しながら見ていました。
今回も、台詞回しの面白さが十分に楽しめる内容になっていました。
ところで気になったのですが、作中、某アイドル歌手の曲のパロディがあったのですが、トロさん、CDとか買って持ってたのかしら? う~、ザコレボリューション~♪

★エスパーくん2006 [吉田ケンタローさん]
かつてうんこネタで(←失礼な)、第二回紅白Flash合戦の話題を席巻したヨシケンさんの、久しぶりのソロ作品でした。
ネタの方ですが、安定した内容で自身の持ち味や笑いのベクトルをよく理解したうえでの手堅い作品に仕上がっていました。
ヨシケンさんの作品は、いうなれば、「どこか昭和のにおいがする作風(良い意味ですよ)」で、得てして過剰な表現に頼りがちなユーモアFlash界隈において、稀有の存在と言えるのではないでしょうか?
ご本人は大変優しげな風貌かつ落ち着いた雰囲気で、おそらくEDではないはずです、うらやましい。

★おおニート [和茶さん]
優しい空気感にシュールな笑いを差し込んでくる作風の方です。
以前お会いした際、なんとも朗らかなお方だなあ、なんて思っていたのですが、そんな方がニートをコケにする作品です、困ったものです。
でもニートですしね、なんの役にも立ちません、火炎放射器で消毒したいくらいですよね! うんうん。
そういえば昨年僕がフラハクに提出した作品の中でパロディとして使わせていただいたネタ元が、和茶さんの「クリスマス中止撤回」でした。
快く使用許可を頂きまして誠にありがとうございました、EDの僕なんぞにご許可いただきまして。

★EARTH [うめぼしさん]
地球の怒りをテーマにした内容となっておりました(憶測)。
んー、「環境を大事に」といった「道徳的」なメッセージの伝達って、難しいんですよね。
直球だとわざとらしく、変化球だと理解されない、その間を上手く調整するとすうっと人の心に染み入っていきます(最近の広告なんかだと、「命が大事と100万回言われるより、あなたが大事と1度だけ言われたら、生きていける(だっけ?詳細忘れました)」というコピーなんかが、うまく「隙間」をかいくぐって人々の心に染み入ったように思えます)。
そういう意味でうめぼしさんは大変バランス感覚の良い方なんだろうなあ、と思いました。

★3歳シリーズが○○だったら [G-Styleさん]
ご存知、G-Styleさんの作品です。
いつも思うのですが、自分の作品やスタイルを確立するのって、思っている以上に難しいんですよね。
それは単純に1本の力作で印象づけられるものでもありませんし、何十の作品を作ったからといって一本筋の通った思想やイメージがなければふわふわとした印象しか与えられません。
ようは、ある一定の数を、きちんとしたコンセプトワークに基づき、しかもマンネリ化させない、という作品作りをしなければなりません。
G-Styleさんはそういう意味で、Flash界隈で初めて、「良い形」で自分のスタイルを確立された方なのではないでしょうか?
え? 作品? ジャスコで万引きするあの歌です(笑。というかあれって全国区の歌だったんですね……)

★フシギ系サトミヤさん [naeさん]
クオリティの高い作品を作るその実像はナニワの狂犬、噛み付いたら死ぬまで離さない丈夫な歯茎と鋭い眼光を持つファッキン兄さん、ことnaeさんの作品です。
作品は、世界観や舞台設定の妙で魅せるnaeさんには珍しく(?)、キャラクターの個性で勝負する内容でした。
んー、サトミヤさん、いいですね、これ。
不思議系とのことですがうまく雰囲気が出ていてました、生真面目な僕には「S・E・X」という単語の意味が分かりませんでしたが。
空気感の作り方、セリフの使わせ方、こまごまとしたキャラクターの動き、どれもこれもそつのない、百戦錬磨のテダレらしい作りになっていました。
またオチもしっかりつけるところがナニワの狂犬らしくてステキ。
でも壇上で土下座したくなる気持ちもなんとなくわかります(笑)。

★ルンパロフルスロットルマイナス [ルンパロさん]
ナニワのぷるぷる親父(←ほめ言葉のつもり)、ルンパロさんの作品の実写パロディです。
この口の開き方、黎明期のFlashファンには涙モノじゃないでしょうか?(WASABIとかブッシュのやつとか、例のあの口ぱくです)。
作ったのが実はみのぷうさん、ということで納得ですね、Flashの歴史と共に歩いてきた男のやることだけあります。
それにしてもルンパロさん、しゃべりすぎです、アゴの関節外れてもがき苦しめばよかったのに(←ほめ言葉)。

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【第二部】
★正男君と主体石-劇場版- [oloさん]
北朝鮮から何かもらってるんじゃなかろうか、との嫌疑がかけられている、ような気がするoloさんの作品――なんですが、実はここからdoku6さんの作品の途中まで、僕、衣装合わせで席をはずしておりました……(何の衣装かは秘密です)。
見たかったのになあ、残念。
WEBで公開されたら観よう……。

★ヤマジュンサンバ完全版 [NGUMIさん]
真面目作品から不真面目作品まで、なんでもこなすNGUMIさんの一作。
同じく観ておりません……。
でもタイトルでなんとなくどんなものか想像できちゃうのがすごいですね(笑

★GUIDE DOGS FOR THE BLINDS [UTPさん]
ドキュメントもので多くの人に静かな感動を呼ぶUTPさんの作品。
で、やっぱり観れませんでした……。

★コロッセウム [神倉みゆさん]
やお――あー、えーと、ぐりぐり動く動画と魅力的なストーリーラインで観る人の心をとらえてやまない神倉さんの作品です。
観たかったのになあ……。
あ、そういや僕の作品の最後のオチに使う件、快くご了承いただきまして誠にありがとうございました。

★ドクオ大爆笑2006 [doku6さん]
我ら(みのぷう、未乃タイキ、ワシ@部屋長)の総統にしてモンスター軍のヘッド、そしてその実態はものすごく良い人、ああなんてお優しい人なんだーという、なんで悪役にさせられているのかよくわからないdoku6さんの一作です。
こちら、作品の後半になってやっと観られるようになったのですが、突然画面内で繰りひろげられる下ネタの数々にしてやられました。
さすがは総統、俺たちのリーダーだぜ! と感嘆したのですが……、あんなにお優しい人がこういうの作っているんだなあ、なんて思うと少し寂しい気もします(笑
あ、そうだ、また今度時間ができたらがつんがつん飲みましょう。

★magical robo Larna [ぼんでさん]
優しいタッチにしっかり構築された物語が魅力的なぼんでさんの作品は、氏にとっておそらく初めての(?)ユーモア路線のブツです。
というか、もう、バスト一本やりっていうのが潔くていいですね。
なんでロボットにあんな肉々しいボディが必要なのか、両者はいったい何を争っていたのか、折角長い間かけて築きあげてきたぼんでさんのイメージが一気に損なわれるのではないか、さまざまな疑問は残りますが、素直に笑える一作になっております。
いやあ、皆さん、下ネタ使いすぎです(笑)

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【第三部】
★Hellwinkle Episode Ⅱ [青池良輔さん]
いわずと知れた、カナダのFlashお兄さん、青池さんです。
今回も毒のきいた、テンポの良い作品で笑わせていただきました。
昨年は僕の提出作中にパロディでCATMANを登場させること、快くご許可いただきまして誠にありがとうございました。
そういやネット中継で登場した青池さんに対して、どこかのお子さんが「あんた誰? 略歴教えろ」といった知恵遅れのLDみたいなことを言っていましたが、作り手の前知識がまったくない人ってこのコアなイベントで楽しめるのかな、と心配しちゃいました。

★東京喫茶 [森井ケンシロウさん]
東京ヒゲーズ(命名・僕)の一員、TNTさんこと森井ケンシロウさんのFlashです。
森井イズムで白黒絵をきっちり魅せるところがステキです。
フレーム外のネコ2匹の動作がいちいち違うところに驚かされました。
例えば笑いは「自分の笑いどころ」を良く知っている人間にしか作れませんが、おされ感って、やっぱりおされをよく知らなければ作れないと思います。
逆に言えば自分が考えるおされこそが、この世のおされなのです。
森井さんはたいそうおされな感性をお持ちになられているのかと思います。
例えばヒゲの一本一本にドライヤーを当てるとか。

★2D or not 2D [天津丼プリンさん]
モンスター軍の一員かつ裏切り者の未乃タイキ(くそう! いちいち変換の面倒な名前にしやがって!)の変名作品。
悔しいけどお上手、歌の持ち味を十分に生かし、かつ飽きさせない。
テンポもよければのりもいい、くすりと笑えてくどくない。
……なんだ、完璧じゃないか、ちくしょう。
でも僕のインチキFlashのキャプチャをかってに取ったのが運のつきです、はい、訴えます。
訴えられるのが嫌なら、今度また飲みましょうね、で、ダーツしましょう(笑)。
あ、それと春なので花見するときは来なさいね、い い わ ね ?

★水の都のグレムリン [未乃タイキさん]
で、こちらも旧未熟モノの作品。
ですが、これ、実はきちんと観れていません。
舞台袖でベッカムヘアーの男とごちゃごちゃ話をしていたからです。
というかあれだね、こういう作品はじっくり見せてくれい。
それとあれだ、人が下ネタトークをしている時、あたかも「俺はそんな下品な話に興味はない」って顔するのはよしなさい。
一人だけけがれを知らない清い体のままでいられるなんて思うなや! そんなにモテたいんかいな! ほんまこの埼玉のイケメンは。

★CATMANおでん屋にいく [ワシ@部屋長]
どこかのインチキ臭いFlash製作者のインチキ臭いFlashです。
内容はあってないようなもの。
でも客層を考えればこういうのもありっちゃあありかと(訴求対象を見極めたうえで、マスなりニッチなり表現方法を変えればいい、というのが僕の考えなので)
ちなみに一般公開はいたしません。
というか、いやもうほんと、申し訳ない。

★うる星8つら in フラハク [wosaさん]
こちらはかのクリエイター支援サイト、パズブロック社長、長田さんの伝説の一作の焼き増しバージョンです。wosaさん、今回舞台に登場してはったのですが、僕実はその時が初見だったんですね。
で、初見なのに倒れこむwosaさんを蹴っていたのですが、その時「なんて蹴りやすい背中なんだろう!」と感嘆いたしました。
というか、やられ役、いたにつきすぎです。
こう、弱弱しい背に哀愁が漂っていました。
男は背中で語るもの、といいますが、聞こえてくるのは隙間風ばかり、なんて悲しいお方なんだろう……。

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【第四部】
★マイケルファンタジー [sikamakoさん]
ファミコン世代が泣いて喜ぶネタをがつんがつん出してくるsikamakoさんは、マイケル最終作で攻めてきました。
いやあ、懐かしい、というか各素材を上手く使いすぎです。
特に、DJのおとまにあさんも言っていましたが、ピンボールのバーをキャラクターと同列に使っているところや、スペランカーネタあたりにゲームへの愛がひしひしと伝わってきます。
にしてもこういうのって、おそらく見た目以上に手間かかってるんでしょうねえ。
全部いちいちトレースしてシンボル化しているのでしょうか?
SEGA Fantasyでもそうでしたが、こういった細かい仕事ができる忍耐力ってすごいですね。
愛あればこそ、なのでしょう。

★Naname City KATAMUITERU [カギさん]
み~やさんの作品のパロディ作ですね、これ。
実は僕、2ちゃんねる系のネタって良く知らない上に興味もないせいで、ちとギコだなんだと言われてもピンとこないものがあるのですが……。
ただ動きの軽快さなど、本作に近い動きを見せている点で、パロディとして正しいベクトルで高い位置の表現を行っているように思えました。
なんにしても、僕みたいに面倒くさがりでプライベートで作るFlashでは1、2日くらいしかかけない種類の人間にとっては、本作もカギさんのパロディも、到底まねできない(する気もない)ステキな動きでした。

★Flash Fighters [無精髭さん]
ASに3Dと、なんだか文系人にはさっぱりわからんちんな技術をもりもり使いこなす無精髭さんの「イベント型ゲームFlash」です。
これ、二手に分かれて格闘するゲームなのですが、攻撃方法は会場の「音」の大きさという前代未聞の仕様になっていて、大変斬新でした。
個人的には今回、一番驚いた作品かも。
「Flash」でこんなもの作れる、というのが何よりびっくりです(ほんと、どういう仕組みになってるんだろう)。
そういえば以前、無精髭さんにはお米を送っていただいたことがあります、ほんとおいしく頂きました、感謝感謝です(ほんま、Flash作る人はめっちゃええ人ばかりやで……、僕も含め)。

★チェリー [新海岳人さん]
チェリーボーイの話ですが、あえてそこには触れず、外堀をひたすらなめ続ける、といった雰囲気の作品。
笑いってものすごく大雑把に分けると、(受けてから見て)「天然に思える笑い」と「計算されているように見える笑い」の2種類があると思います。
ホット・クールで言えば前者がホット、後者がクールです。
なのでこの手のネタをやる場合、見る側はクールなネタだと感じることを前提にオチを作っていく必要があります(いわゆる不条理系の展開だったり、わざとツッコミをはずしたりとか)。
その意味で、全体的に抑揚を抑え、独特の雰囲気を出しているため、安心してネタを楽しむことができたかと思います。

★猫耳刑事2 [中華丼プリンさん ]
Flashが流行り始めた頃にウェブの話題を席巻した、あるいはFlashの流行そのものを作りあげた張本人であらせられる森野あ……ではなくて謎の製作者中プリさんの一作。
うん、これはひどい、ひどすぎます。
間違いなくFlashがもちうる最高レベルの技術を使っておきながら、この堕落しきった下ネタのオンパレード。
すごい手間をかけて曲まで作っておきながら、歌詞はマエバリ~、マエバリ~。
んー、あれですね、フラハクらしいっちゃあらしいのでしょうが、皆さん壊れすぎです。
僕などのシモレベルでは到底太刀打ちできません、まさにベスト・オブ・ジ・エロですね。
ほんと、来年からは22時以降の開催にしないとやばいんじゃないっすか?(風営法的に)

★ありのままデラ微乳 [たけはらみのるさん]
で、最後は「なつみstep」などで知られるたけはらさん。
トリだけあって、これまたひどい。
滑らかかつ手間のかかった動きがまるでほめられないベクトルに全速力で向かっていってます。
(すいません、実は内容はうまく追っていけませんでした……、前述しましたが2ちゃんねる関係のネタはどうも詳しくないもので……、もうしわけないです。ただ会場中がゲラゲラ笑っていた理由はなんとなくわかります)。
ご本人様は大変お優しそうな方で、つくづく人間って内側に何を秘めてるかわからないなあ、と(笑


とまあ、そんなこんなです。
僕が見る限り、お客さんも大いに楽しんでいただけたようで、いち製作者として大変うれしく思っております。僕のインチキくさい作品が、もしどなたかの、何らかの笑いにつなげることができたのであればなお幸いです。最後になりましたが、スタッフの皆様、製作者の皆様、それから毅然とした態度で皆を良い方向にひっぱり続けたみのぷうさん、お疲れ様でした。
またみんなでおいしい酒を飲みたいですね。