月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

416.気をつけよう、台車運行(月刊「祭御宅」2024.2月1号)

2024-02-25 23:20:56 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-

●三木市制70周年
 今年は三木市制70周年の屋台大集合があります。
 若い人はだんだへってくるという現状の中での開催となり、人手の確保が課題となります。
 前回で感じた課題は、台車運行の安全確保と、水分補給でした。

 今回は、台車運行の安全確保について考えたいと思います。

●坂道
 会場は三木山総合公園なので、山の上にあります。ですので、急な坂を上り下りする必要があります。
 その時の移動手段は台車運行となります。担ぐのが主な目的の屋台なので、台車移動の時は「休憩」という認識になりがちです。ですが、坂道でその認識のままいくと、屋台があり得ないほどのスピードがついて、取り返しのつかないことになる可能性があります。

 その対策として、
 1)引き綱などは上り、下り両方、上から引く。

 2)人数が少ないところは、台車にブレーキをつける。


 等が考えられます。

 

●子ども

 台車運行の時は、子どもに屋台をさわらせるところもあると思います。全くさわらせないというやり方では、経験の不足というデメリットが生じます。なので、さわらせるという前提で運行を考えていきます。

 1)中心が大きくて前後に台車が揺れるものは特に、子どもを棒の下に来させない。
   対向車線側の棒の外、本体に触れる場所に子どもを入れない。
 

●休憩中は棒が上下に激しく揺れないように、大人がつく。

 台車運行という、心が少し緩みがちになる時ですが、安全には最後まで気をくばりたいところです。


編集後記
 長い間、投稿していませんでした。
 いいわけはしません。サボっていました(++;
   
 三木縁日というイベントが三木山総合公園で行われます。
 そのおりに、3m×3mのスペースで祭関係の野外展示を行います。
 少しずつ情報を公開していきたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。

 姫路市出身の漫画家・芦原妃名子氏がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
 ドラマ化をめぐっての原作改変のトラブルがあったことが報道からうかがえます。
 一部主張している不特定多数のネットの責任を問うよりも、一般社会では特定複数の人と自死までにどのようなやりとりがあったのかを徹底的に調査されるべき事件と言えるでしょう。
 三木出身の山田ルイ53世が、当該ドラマの系列テレビ局の放送であるミヤネ屋で、「漫画家の立場の低さ、原作が限りなく正解に近いこと、脚本が作られる経緯、ケア、やりとりの検証の必要性があること」をコメントしていました。現在の日本テレビのこの事件に対する被害者に対する姿勢を見ると非常に勇気ある発言であったと思います。
 名前がフランスの貴族式なので気づきませんでしたが、別所長治気質、赤穂浪士気質、播州気質、三木気質にあふれる方だということを知りました。

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415.マッチョ法被マン計画第2段(月刊「祭御宅」2023.8月1号)

2023-08-22 19:58:34 | 学習-体作り-
●スラムダンクの花道ばりのリバウンド
 今年は、スラムダンクの映画が放映され世界的な大ヒットとなりました。着地と同時に跳ね上がる花道のリバウンド。
そんな花道のように、管理人の体重も落ちたと思ったら一気に跳ね上がりました。

ということで、手遅れかもですが、祭りに向けて今年も頑張ります。昨年は痩せマッチョな感じでしたが、今年はムキムキになりたいところですが。。その成果はいかに。。
最近やっているメニューは主に三種類。このうちのどれかを、空いた時間にする感じです

1.相変わらずのヒート
 昨年載せましたが、その当時は回数を決めていました。今は、動画にあわせてやっています。
時短が魅力的です。
ちとブルガリアンスクワットもやってみようか。。。

2.ジムで筋トレ
三木山のトレーニングジム月額1000円使い放題。
・チェストプレス(すわってやるベンチプレス)
限界の重さ 10✕3セット
最高86キロ 目標93キロ、そして、100キロ
2セット目、3セット目と軽くなる
・プルダウン(重いものを下に引き下ろす)
限界の重さ 10✕3セット
最高68キロ五回 目標10回
2セット目、3セット目と軽くなる
・レッグプレス(すわって、足で押す)
134キロ 10回✕3
・ダンベル10キロ
肩から上に持ち上げる 10✕3セット
手首スナップ✕10✕3セット
・腹筋、背筋
30✕3セット
特に背筋は器具があるとやりやすい。

2.30分走る
・1km5分チャレンジ
アップしたあと、1km5分で走る。今のところ4kmいけました。目標6km。それができたら、4分45秒で同じように。
・600m走チャレンジ
利用している三木山総合公園の球場回りを利用しています。
当面の目標は2分を切ること、ゆくゆくは1分55秒、50秒、45秒くらいまで。。。

編集後記に変えて····忙しいけど、、
 目標はたてましたが、あくまで理想です。
「この数をこなせないから、やめよう」ではなく、「半分やけど、10分の1やけど、100分の1やけどやろう」が、長続きの秘訣だと最近気づきました。
「楽しい祭りが出きることを目標に体力をつける。」ことは、執筆や学習面での管理人の目標達成の原動力にもいかせることでしょう。


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414.長治公辞世の句の元歌??(月刊「祭御宅」2023.7月1号)

2023-08-01 22:07:21 | 民俗・信仰・文化-文学-
●長治公辞世の句は百人一首とは関係ない??
-某氏の百人一首のテスト問題の話-
 かれこれ今をさかのぼること約35、6年前、三木市民の某氏は当時高校生でした。テストの「百人一首の歌をひとつ書け」という問題で、
今はただ 恨みもあらじ もろ人の
命にかはる 我が身と思へば
と、三木の英雄・別所長治公辞世の句を書き、世界一見事な❌をもらったとのことです。

しかし長治公の辞世の句をよく見ると、必ずしも百人一首と「全く無関係」ではないように思えてくるのです。そこで、ここでは長治公辞世の句と伝わる二首(リンク先下の方)と百人一首の関係をみていきます。

●今はただ 恨みもあらじ
供人の
命にかはる 我が身と思へば
長治公が名君たるいわれであり、下のモンのせいにするビッグモーターや、統一協会とその仲間たち、プーチン大統領には、この心意気の1%でも見習ってほしいところです。
実際に切腹のときにつくったのか、後世の伝承なのかは今となってはわかりません。それはさておき、この歌は本歌どりしているのではないかと最近思い至りました。

わびぬれば 今はた同じ 
難波(なには)なる
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
元良親王

音の近さ
「今はた同じ」と「今はただうらみもあらじ」
「難波(なには)なる み」と「我が身」
「逢はむとぞ思ふ」と「我が身と思えば」

本歌どりといっても音がちかい別の言葉を使っているので、片方は恋の歌、もう片方は辞世の句と意味や内容ははなれたものになります。

澪標(みおつくし)住吉神社の夏祭の布団太鼓

●長治と よばれきことは
いつはりよ
二十五年の みじかき春に

難波津に さくやこの花
冬籠もり
今は春べと さくやこの花
王仁博士

この歌は仁徳天皇が即位されたときに王仁博士が歌った歌です。百人一首の冒頭に読まれるそうです。
貧しい民をみかね、自分の住まいの雨漏りも気にせず三年の税を免除したと伝わる仁徳天皇は、長治公の産土神とされた大宮八幡宮の御祭神・応神天皇の御子神とされています。また、江戸時代の文献では、お旅所では若宮(仁徳天皇)をまつることが書かれているものもあります。
仁徳天皇と長治公はともに民衆思いの為政者という共通点が見いだせます。

意味的な近さ
「今は春」と「長治(ながはる)」
「冬籠もり」と「短き春」
「歌の送り先」と「作者」が民衆思いの名君であること


大阪市生野区御幸森神社の歌碑
コリアンタウンの町中の神社で、万葉仮名、草書、ハングルでかかれています。

御幸森神社猪飼野だんじり

●名歌二首
 長治公2首の歌のうち後者の類似?については、管理人の思い入れが強いゆえかんじたものかもしれません。前者は、可能性は高いとおもっています。百人一首などの元歌のあるなしはさておき、いずれも名歌であることにはかわりありません。
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413.「流」れて一続きのだんじり彫刻(月刊「祭御宅」2023.6月1号)

2023-06-18 20:15:16 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の題材-


●平野区のだんじり9台集合
-大阪市杭全神社夏祭前夜祭-
久しぶりの、月刊「祭御宅」。はい、なまけになまけました😫 山王戦の花道もびっくりなほど体重もリバウンドしました。あらゆる講演の準備、執筆は、滞りなく、すべて滞っています。つまり、いつもどおり元気です😖
今日2023年6月18日は、大阪市杭全神社夏祭(7月10日~14日)の前夜祭で、平野商店街に9台のだんじりがあつまりました。ゆっくりと、全だんじりを見れるまたとない機会、たんのうして気づいたことを書いていきます。
獅噛(しがみ)、拝懸魚(おがみけぎょ)、車板(くるまいた)
だんじりの正面の屋根上部から獅噛、拝懸魚、車板と呼ばれる部位です。獅噛は真正面の獅子など、拝懸魚は鷲など(昔は魚のもの?)、車板は龍や人物ものが多くつけられていました。くわしくは、下のウェブページを見てください。ようは、いろんなものが題材になっているのですが、基本、それぞれの場面は独立している、はずです。
が、流町、市町は、一続きになっており、珍しく「感じた」ので、紹介します。
もしかしたら、そこそこ多いかもしれないので、「感じた」としました。
馬場町だんじり↑↓
大阪型地車の各部名称と働き

大阪型地車の各部名称と働き

正面 地車正面 背面 地車背面 各部名称と働き このページのトップにもどる▲ 側面 地車側面 各部名称と働き

大阪市

●市町
市町は、後ろ側の獅噛と拝懸魚が一続きで、牛若丸と烏天狗です。下の岩根氏のサイトによると明治末から大正期の作品だそうです。
岩根氏サイト
流町
下の岩根氏のサイトによると、この作品は弘化三年(1847)の作品だそうです。
前面
獅噛は、須佐之男尊と八俣大蛇、拝懸魚は櫛稲田姫と八俣大蛇と酒樽、車板は特大の龍・八俣大蛇と、一続きになっています。
後面
車板は天狗の内裏、拝懸魚は牛若丸と烏天狗で、これも一続きの物語です。
では、獅噛は?? いかついおじさんが、鐘をかついでいます。これは、別の物語でしょうか??
よく見ると、長刀があります。これは、弁慶で、三井寺の鐘を延暦寺に運んでいる場面です。後面は一続きではありませんが、牛若丸と弁慶でニコイチの場面となっています。
流町のだんじり彫刻は、その名の通り、一続きの「流れ」に沿った彫刻といえます。
岩根氏サイト
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412.ヘリマネのススメ-祭を「保存」「活用」する??-(月刊「祭御宅」2023.05月1号)

2023-05-26 22:22:52 | 屋台・だんじり・神輿-子どもへの指導、後継者育成-
ヘリマネの募集がはじまる
 今年度、兵庫県で、二度目の無形民俗部門のヘリテージマネージャーの講習会がはじまります。管理人もとりました。
締め切りは6/30日です!!

詳細はクリック











●無形民俗文化財部門のヘリマネとは?
ようは、小さくとも価値のある祭りを保存したり活用したりするための知恵を、共に考えたり、いろんな人を紹介したりする人のことといえそうです。

小さな祭りを保存・活用するために
 個人的には小さな祭りを保存・活用するために必要なのは、楽しい部分は目一杯楽しくすることだと考えています。
歴史的な価値があるけど、そこまで楽しくない部分だけでは、若い人たちはなかなか定着しずらいように思います。
楽しくできるところは、楽しくすれば、歴史的な価値のある祭にも関心がいくように思います。


●無形の側の有形
祭りは、無形民俗文化財とされることが多いですが、エアー屋台をかつぐわけではなく、エアー鬼面をかぶるわけではありません。
つかったら、傷みます。修理するときにぼったくられるようでは話しになりません。
有形物の修理にも的確なアドバイスができる人もやはり必要だとおもいます。これにかんしては、屋台やだんじりの祭がさかんなところにはたくさんいそうだと思います。

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411.雄弁すぎる彫刻師の二文字(月刊「祭御宅」2023.3月2号)

2023-03-15 20:25:22 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の工芸、新調、改修、修復-
令和四年一月八日九日、祭職人展、一年以上たって振り返る
昨年、イーグレ姫路で祭職人展が盛大に行われました。管理人も「播州祭馬鹿」の一員として、作品解説やパネル作成に微力ながら携わらせていただきました。
自分なりに精魂込めて解説文を書いたつもりですが、わずか二文字に管理人は惨敗しました。
 
下の写真は管理人が解説を書いた作品ではありません。展示されていた飾り金具と狭間彫刻です。
 
 
●ボンクラ祭ブログ管理人、あれこれ屁理屈こねましたが。。。
「我、名文を書いたり」と思って、いざ展示をしてみました。が、名だたる名作を補足するにたる文章を書けたかどうかは、かなり疑問です。特に、場面解説ではない表現方法の解説。実際に作品を作っていない人間、しかも、彫刻、金具、大工仕事、刺繍、すべてにおいて周りの若い人や先輩に教えてもらう立場の人間の言葉にはやはり限界があるように感じました。
 
 
●雄弁すぎる二文字
下の作品を見てください。
これは、貳代目小河義保師が彫られた作品です。
 
そこに書かれていたのは「カニ」。
の二文字。
いや、「見たらわかるがな。」
と心の中でつっこんだのですが、
「見たら、わかりすぎる」ほどカニです。
木なので動かないのですが、動き出さない方が不思議なほどカニでした。
作品のすごさ、小河師の腕を語るには、実物があれば二文字でことたりるようです。みたまんまシンプルにかくことで、その作品のよさは十分に伝わるのでしょう。
ご高齢の小河師の実演、観客にまじって若い彫刻しさんたちがじっとみていらっしゃったのが、印象的でした。
 
 
●編集後記にかえて-職人さんの語り-
この展示の中で、職人さんたちが実際に語るという企画も行われました。漆塗り職人の名工としても知られる砂川師は、この日ばかりは、みのもんたもびっくりの名司会者ぶりで、それぞれの職人さんたちの生の声を笑いも交えながら、届けてくれました。
その中でも、そのマイペースぶりでひときわ大きな笑いをかっさらったのが、錺金具職人の北角師です。北角師には、独立される前からわれらが明石町屋台も非常にお世話になっております。
マイペースぶりに笑いにつつまれながらも、さすがは、名工として知られる北角師。自らのことを「まだまだ」とおっしやいました。この言葉を聞いたとき、自分達の屋台が、常に高みを目指すこの方のお世話になっていることが誇らしくおもえました。
管理人にとっては、自町がお世話になっている北角師が誇らしく思えた会となりました。そして、同じような思いを、それぞれの屋台関係者がそれぞれお世話になった職人さんを誇ることができる会になったと思います。
この会に携わるきっかけとなった播州祭馬鹿、姫路市商工会青年部、推薦してくれた某氏に御礼申し上げます。
 
-最後に管理人も名解説にチャレンジ-
多分、生きているなかで一番の作品解説ができると思います。
 
 
 
 
 
 
 


北角師製作
ネコ
 
 
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410.速書きチャレンジ(月刊「祭御宅」2022.3月2号)

2023-03-11 10:23:36 | ブログ運営など
●原稿-クズ学生根性のままに増えてしまったもの-
生来のクズ学生根性のまま大人になってしまった管理人、にもかかわらず幸せなことに、最近は祭のことについての文章を頼まれることも増えました。現在は頼まれもの2本、自発的なもの1本の状態です。
しかし、やはり生来のクズ学生気質はなおりません😵 いままではその性質を改善することをかんがえていました。ですが、管理人のクズ学生気質をかえることは、天地をひっくりかえすことのほうが簡単かもしれないとおもえてくる今日この頃です。そして、それをかえるよりも、クズ学生でもできることをやっていこうという発想の転換??で、とにかく「ひととおり書き上げてみる」をチャレンジします。
 
基本的な方針は、「書けるところを書く」です。
わからないところは後回し。文章の下手な言い回しも後回し。目標は今日中に三本書き上げる。さて、できるでしょうか?
後程報告します。



●結果 -予想通り....-
 結果ですが、今のところ3本中一本も完成していません(++;
 やはり、無理があったようです。。。はい。クズ学生根性絶賛継続中です。
 が、それでも、早めに書いてみようととりかかれたのはよかったです。
 昼間に立てた目標は到底難しいですが、めげずに原稿を書き続けます^^
 
編集後記
 WBCのチェコ戦を見ながら(この時点でダメダメ(++)の原稿書きですが、大谷選手だけでなくチェコの選手から見たら子どもぐらいの小柄な選手が打ちまくる姿には驚きしかありません。
 
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409.大宮八幡宮秋祭の名場面(月刊「祭御宅」2023.3月1号)

2023-03-07 20:26:35 | 屋台・だんじり・神輿-組織、祭全体、社会との関わり-



多忙という仮面をかぶったサボリ根性で更新が滞っていました。
昨年は3年ぶりの屋台運行と宮入が、三木市の大宮八幡宮でも大々的に行われました。
ところが、なんと、昼宮は生憎の超大雨。

それでも、屋台は宮入していきましたが、命綱をつけない宮入を信条とする大村屋台は今年も屋台の石段上りは断念することになりました。
命と信条の両方をとる苦渋の英断であったといえるでしょう。

それでもシェーンシェーンシェーンコラの掛け声で、石段下まで屋台を運び、伊勢音頭を歌いあげました。
そのあとに名場面。下の動画の12分30秒から13分30秒にかけてご覧ください。

20221009三木市大宮八幡宮秋季例大祭大村屋台の石段下よりの参拝

12分30秒あたりには、二礼二拍手で参拝をする大村の人たちが見られました。
そして、13分30秒あたりで、それを見ていた法被を着ていた女性二人組が「ええ祭やなあ」とつぶやきます。

「今の日本に神はどこにいるのか」みたいなことを民俗学者?文化人類学者?の方がおっしゃっています。
屋台やだんじりの祭には、その言葉は全く当てはまるものではなさそうです。

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408.屋台、だんじりを保管する建物をなんとよぶ?書く?(月刊「祭御宅」2023.1月2号)

2023-01-21 18:36:09 | 屋台・だんじり・神輿-衣装、周辺用具、模型-
●様々な呼び名があるのは、本体だけではない
 今回は、表題のとおり屋台やだんじりを保管する建物をどう呼ぶか、表記するかについての文章となります。様々な呼称があるのは、屋台本体だけではないようです。その本体を保管する建物、それをなんと呼ぶのでしょうか。

●いきなり岸和田、大阪も??
-小屋-
岸和田では「だんじり小屋」とよぶそうな。 あんなに大きいのに「小屋」なんですねといっていう感想もききました。もともとは小型だったものが次第に大型化したけど、小屋の呼び名はかつての小型だったころの名残といえるのかもしれません。

●播州の蔵・倉
三木市
 我れらが明石町では、喋り言葉では「屋台蔵(ぐら)」、「太鼓蔵(ぐら)」、あるいは単に「蔵(くら)」と呼んでいます。これは三木市の三木地区ではおおむね共通しているとおもわれます。
しかし書き言葉では、明石町では屋台「庫」と書いて各配布文書が作られることが多いです。




姫路市
 屋台蔵やヤッサ蔵とよんでいるのをききました。姫路市松原八幡宮の「獅子屋台、獅子だんじり、てんてんつく」を保管する建物は、「露払獅子蔵」となっていました。







加東市
 加東市では喋り言葉では、「太鼓部屋」と呼ぶことが多いそうです。書き言葉では「屋台蔵」ではなく「太鼓蔵」と書くとのことです。
三木市とちかい地域の呼び名に違いがあることに驚きました。
写真は東小瀬の屋台を保管する建物ですが、隣の町会所と一体となっています。建物の中の一部であるならば、屋台=太鼓が保存されている空間は、「太鼓部屋」となるのかもしれません。









編集後記
 今回の記事は、若き祭御宅のR君のご教示によってできました。R君ありがとう😃

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407.御神火夜話-若い人たちのお宮の参拝事情-(月刊「祭御宅」2023.1月1号)

2023-01-06 21:40:58 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
●火を囲んで聞く話
 小学生の教材にもなっている、三年とうげ。そのもとの話は、「温突(オンドル)夜話」という本に所収されています。寒い夜は、温突であたためた暖かい部屋で、お話を楽しみましょうといった意味でしょうか。
同様に、民俗学者・宮本常一も「炉辺夜話」という本をだしています。いろりで聞いた話というところでしょう。冬の夜は、火を囲んで様々な話をして楽しんだのは、日本でも朝鮮半島でも共通するのでしょう。
現代はスマホなどの普及で、そんなことも減ったのかもしれません。ですが、管理人はひょんなことから地元三木市の大宮八幡宮で総代をつとめることになり、大晦日から正月にかけて神社で焚かれる御神火のもりをしました。その火を眺めながら聞いた話をすこしばかりしたいと思います。

●本殿での御神火点火から境内のお焚きあげ用の火への点火
大晦日の夕方、各町氏子総代のもと、宮司さんが本殿内で御神火を点火されます。本殿内から火打ち石らしき音がきこえました。昔は火縄にその火をうつして、各町にその火を持ち帰り、金物作りの火や、仏壇の灯明などに町いられていたそうです。

その火は同じく大晦日の夜十一時に、境内のお焚きあげ用の火に点火されました。参拝者の暖をとることができる火ではありますが、本来は古いお札などをお焚きあげするための火です。ですので、ゴミやたばこの吸い殻をもやすことはできません。
この日は、境内にたてられたテント内の豆炭の焚き火にもうつされました。そこで、聞いたり見たりした、若い人たちのお宮さんへの参拝事情について話していきます。




●若い人たちの夜の参拝
大宮八幡宮でも大晦日の夜の十二時=新年の零時を待って参拝しようとする人たちがたくさんいました。行列は石段下まで続いていました。深夜の参拝者ほとんどが若い人たちでした。

そして、新年を迎えた時には、まるでどこぞの繁華街のように「あけおめ~」や、「ハッピーニューイヤー」などの元気な声がひびきわたりました。そこから、お宮への参拝がはじまります。
しばらく長い行列がつづいていましたが、おみくじが人気だったようです。青年団の後輩はおまいりだけすませたあと、家に帰って、人が少なくなったのを見計らって、おみくじだけを再び買いに来ていました。


御神火夜話
 さて、管理人は混雑中は帰路の案内をしていましたが、それが一段落するとテント内の小さな炭火のもりをしました。その時は夜の一時から2時ころでした。
炭火のまわりにあつまったのは高校は卒業して今年度二十歳になったばかりの人、次年度二十歳を迎えるという若い人たちでした。参拝をすませて、暖をとりつつ休憩しているとのことでした。たばこを火にすててしまったのを注意すると、すごく素直に謝っていました。このての素直さは最近の若い人たちの特徴のようにおもえます。
もっぱら話の中心は、わかれたくっついたの最近の恋愛事情、そして、仕事や学業の近況報告でした。
大学の単位が危機にあるような子もいましたが、大丈夫だったのでしょうか^^: スマホでの申請は便利なようですが、先生に頼みこんでの単位の融通がききにくそうにも思えたので、そのへんは昔より大変そうな気がしました。
さて、そのなかの一人のお兄さんがいうには、夜中の参拝をすませたあと、しばらく眠ってすぐに、初日の出をバイクで見に行きたいとのことでした。近くの雌甲山に行こうかといっていましたが、伊勢の夫婦岩から初日の出が拝めるという話をすると、それもいいですねーとのことでした。まさか、本気にいこうとするとは思いませんでした😅
コンビニでであったときは酒を買っていて、飲んで家ですごすことになったそうです。いずれにせよ、夜ほとんど寝ずに参拝して、酒盛りするのは若いからだと思いました。

●編集後記にかえて-神なき時代?-
このように酒盛りして、騒いでオミクジ買っての若い人たちの様子を見ると、「神なき時代」といいたくなるのかもしれません。
ですが、管理人があった若い人たちは地域の氏神さんに参拝して、祭もしている人たちでした。そのなかで、安易に神がいないというのは、あまりに無粋な気がします。
そのような思いをこの本の拙稿にしたためました。ご興味ありましたら、ぜひご一読ください。







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