笛のお友達からの紹介があって、千代田区内幸町ホール文化祭の『邦楽フェスティバル』に参加する機会を得た。SNSで繋がった邦楽のお仲間でチームを組んでの出演なのだそうだ。女性ばかり、二挺二枚、太鼓・大鼓・小鼓・笛の構成で、囃子方は大鼓の助演をお願いしての参加だ。曲は「那須野」。先生にお願いして、昨年からお稽古を付けていただいていたのだが、このブログを全く更新できず。2月に2回の合同練習、3月の下浚いを経て、本番。
当日、家で音を出して、会場に向かった。家での音出しでは、日吉もバッチリで、感触は良い。でも本番では緊張するからなあ。うまく出ると良いけれど。
本番前の控室ではあまり緊張もなく過ごしたのだが、舞台袖で出番を待つ時間になったら、さすがに緊張してきた。急に飛び去りの能管の手を忘れてしまったような気がして、焦る。前の番組の笛の助演の方が、とても優雅な笛を吹いていた。さすがプロ、レベルが違う。それを聴いて、逆に心が落ち着いてきた。こちらはシロウトだ。自分のレベルで吹くしかない。緞帳を前にしたら、もうまな板の鯉。
緞帳が上がって、まずは宮正天。出だしはいい感じに音が出た。でも合同練習や下浚いに比べて、テンポが速いな。などと思っていたら、途中でフレーズを間違えてしまったようだ。どこでどう間違えたのかわからない。ひゃー、どうしよう。困ったな。どこで修正ができるのだろうか。とにかくはみ出さないようにしようと思い、途中で笛を吹き止めて、最後の帳尻だけ合わせる。いやはや。録音を聴いたら、途中でフレーズを飛ばしていた。今までそんな間違いをしたことがなかったのに。本番とは怖いものだ。
動揺を抱えたまま、次は宮神楽。出だしのところ、下浚いではテンポが合いにくかったのだが、なんとか持ちこたえる。それにしてもなんで間違えちゃったんだろう。いや、今、過去の失敗を振り返っている場合じゃない。ここから先、間違えないようにしないと。慎重になって、守りの姿勢で吹く。その分、軽やかさに欠けたかもしれない。
竹笛の最後は田舎笛。今までだと、このあたりで唇が震えてくるのだが、今日はそれはないみたいだ。息も足りそうなので、細かく息継ぎしないことにした。あまり合わせ込まないように、のびのび吹くように心がけた。録音を聴いたら、吹きのばしがぶち切れで今一つ。のびのび感が足りなかったなあ。
後半に行くまで、ちょっと間がある。客席を見ると、そちらとあちらに知り合いらしき方が座っている。足をお運びくださり、ありがたい。
さて、後半の能管は、飛び去りと早来序。ヒイが出るといいな。タイミングをよく見計らって、笛を手に取る。目の端で太鼓の所作を確認、うまくタイミングが合ったようだ。前半のヒイ、不発ではないものの今一つすっきりしない。後半になってようやくヒットするようになった。各フレーズは、昨日お稽古でアドバイスされたように、頭をはっきり吹くように心がけた。その分、音のしゃれっ気がなくて、幼稚な感じになってしまったかもしれない。
最後の高音のアシライと段切を待つ。とんでもなく心臓がバクバクしている。血圧も相当上がっているみたい。もともと今日は朝から血圧高め。血圧が高すぎて、頭がぼーっとしてきた。
段切は、小鼓とタイミングを合わせるように意識して吹いた。タイミングは合ったが、合わせすぎてのびやかさがなかった。そして最後のヒイ。音は何とか出た。吹きながら緞帳が降りるのを待つが、なかなか降りてこない。息が持つのか心配だったが、演奏が終わってから緞帳を下ろすというタイミングだったようだ。
そんなわけで、宮正天で間違えるというハプニングはあったものの、なんとか立ち直ったし、全体としては実力の8割くらい出せたのではないか。でも、もっとのびやかに吹ければなあ。このあたりは、こういう機会を重ねて、舞台度胸をつけるしかないのだろう。
末筆になりましたが、吹く機会を与えてくださったり、練習や本番をセットアップしてくださったり、演奏を支えてくださった皆々様に感謝します。
当日、家で音を出して、会場に向かった。家での音出しでは、日吉もバッチリで、感触は良い。でも本番では緊張するからなあ。うまく出ると良いけれど。
本番前の控室ではあまり緊張もなく過ごしたのだが、舞台袖で出番を待つ時間になったら、さすがに緊張してきた。急に飛び去りの能管の手を忘れてしまったような気がして、焦る。前の番組の笛の助演の方が、とても優雅な笛を吹いていた。さすがプロ、レベルが違う。それを聴いて、逆に心が落ち着いてきた。こちらはシロウトだ。自分のレベルで吹くしかない。緞帳を前にしたら、もうまな板の鯉。
緞帳が上がって、まずは宮正天。出だしはいい感じに音が出た。でも合同練習や下浚いに比べて、テンポが速いな。などと思っていたら、途中でフレーズを間違えてしまったようだ。どこでどう間違えたのかわからない。ひゃー、どうしよう。困ったな。どこで修正ができるのだろうか。とにかくはみ出さないようにしようと思い、途中で笛を吹き止めて、最後の帳尻だけ合わせる。いやはや。録音を聴いたら、途中でフレーズを飛ばしていた。今までそんな間違いをしたことがなかったのに。本番とは怖いものだ。
動揺を抱えたまま、次は宮神楽。出だしのところ、下浚いではテンポが合いにくかったのだが、なんとか持ちこたえる。それにしてもなんで間違えちゃったんだろう。いや、今、過去の失敗を振り返っている場合じゃない。ここから先、間違えないようにしないと。慎重になって、守りの姿勢で吹く。その分、軽やかさに欠けたかもしれない。
竹笛の最後は田舎笛。今までだと、このあたりで唇が震えてくるのだが、今日はそれはないみたいだ。息も足りそうなので、細かく息継ぎしないことにした。あまり合わせ込まないように、のびのび吹くように心がけた。録音を聴いたら、吹きのばしがぶち切れで今一つ。のびのび感が足りなかったなあ。
後半に行くまで、ちょっと間がある。客席を見ると、そちらとあちらに知り合いらしき方が座っている。足をお運びくださり、ありがたい。
さて、後半の能管は、飛び去りと早来序。ヒイが出るといいな。タイミングをよく見計らって、笛を手に取る。目の端で太鼓の所作を確認、うまくタイミングが合ったようだ。前半のヒイ、不発ではないものの今一つすっきりしない。後半になってようやくヒットするようになった。各フレーズは、昨日お稽古でアドバイスされたように、頭をはっきり吹くように心がけた。その分、音のしゃれっ気がなくて、幼稚な感じになってしまったかもしれない。
最後の高音のアシライと段切を待つ。とんでもなく心臓がバクバクしている。血圧も相当上がっているみたい。もともと今日は朝から血圧高め。血圧が高すぎて、頭がぼーっとしてきた。
段切は、小鼓とタイミングを合わせるように意識して吹いた。タイミングは合ったが、合わせすぎてのびやかさがなかった。そして最後のヒイ。音は何とか出た。吹きながら緞帳が降りるのを待つが、なかなか降りてこない。息が持つのか心配だったが、演奏が終わってから緞帳を下ろすというタイミングだったようだ。
そんなわけで、宮正天で間違えるというハプニングはあったものの、なんとか立ち直ったし、全体としては実力の8割くらい出せたのではないか。でも、もっとのびやかに吹ければなあ。このあたりは、こういう機会を重ねて、舞台度胸をつけるしかないのだろう。
末筆になりましたが、吹く機会を与えてくださったり、練習や本番をセットアップしてくださったり、演奏を支えてくださった皆々様に感謝します。