草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

酒井候補のやや先行より金澤候補と飯山候補の差が気になる

2024年04月23日 | 選挙
 衆議院補選東京15区の朝日新聞と共同通信の世論調査の結果が出た。どちらも立民の酒井菜摘候補がやや先行し、それを維新の金澤結衣、日本保守党の飯山陽の両候補が追う展開になっているという。当初予想された通りで、酒井候補は立民と共産党だけで当選は揺るがないとみられていたが、ここにきて金澤と飯山の両候補が激しく追い上げているのだろう。
 金澤候補と飯山候補の現時点での差がどれだけあるかだ。すでにその数字を各陣営は掴んでいると思う。それが分からないので何とも言えないが、立憲の議席を与えたくない保守層は、金澤か飯山のうちの二位に付けている候補に票を入れるのではないだろうか。
 しかし、ここにきて岩田温氏などが飯山候補支持を明確に打ち出したのは、金澤候補と飯山候補との差がそれほどないからなのだろうか。維新の目玉政策である万博政策への批判はかなり強く、それが選戦に影響しているからだろう。
 選挙戦は実質的には終盤戦に入ってきている。日本保守党が特定野党と同じように、自民党批判を激しく繰り広げているが、それが結果的にどうなるのか。組織的な選挙戦というよりも、ユーチューバーの有名人に依存して、どぶ板とは無縁なやり方でどこまで通用するのか。勝敗だけでなくその点もまた注目される選挙区である。
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国は選挙妨害を断固取り締まるべきだ

2024年04月22日 | 選挙
 衆議院15区の東京補選の結果がどうなるかよりも、それよりも何よりも、他陣営を罵倒誹謗する言論がまかり通り、つばさの党のような選挙運動を妨害する者たちが暴れ回るのを目の当たりにして、唖然とする国民が多かったのではないだろうか。
 国家は法を立て法を執行する機関であって、それを無視する者に対しては、強制力をもって対処すべきである。国家権力というものは、合法的な暴力にほかならず、葦津珍彦は「国家の裁判所も警察も、その本質は合法的暴力機関としての性格を有する。暴力なしには、国家は存立しえないし政治もまたありえない」(『土民のことば』)と書いているではないか。
 にもかかわらず、国はその混乱した状況を放置している。モッブ化した者たちの感情の爆発を、自分たちに有利に利用しているのではないか。あまりにも無能に思えてならない。
 近代民主主義国家においては、反対者の自由が認められる限度は拡大されなくてはならないが、そこにも限度というものがあるのだ。
 葦津の「自由の先駆をもって任じた者が、かれらの信条にもとどく国家を守るために、かれらの認め得る限界外の『反対者』を圧迫したとしても、やむを得ないといわなければならない」(『同』)という言葉は、政治の本質を語っている。警察は投票前であろうとも、法を犯した者については逮捕するのが筋なのである。
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選挙妨害を容認すれば議会制民主主義は崩壊する

2024年04月21日 | 全体主義
 安倍さんを殺害したテロリストの動機なるものを大々的に取り上げ、安倍さんに対する選挙妨害を擁護したマスコミが、今回のつばさの党の暴挙を惹起せしめたのではないか。
 どこのマスコミも、民主主義を破壊しようとする者たちが行ったことを伝えないのは、自分たちのやったことが批判されるのを、内心では恐れているからだろう。
 ワイマール体制下でのドイツにおいては、選挙への暴力的干渉は、ナチスや共産党の常套手段であった。警察権力が手を出せなくなって、双方の運動員が殴り合いを演じたのである。
 ヒットラーはそのプロパガンダと暴力をレーニンから学んだ。だからこそ、ヒットラーは「マルクシズムに、大衆に対する驚嘆に値する力を与えたものは、決してあのユダヤ人の思想界の形式的な文字で書かれた著作物ではなく、むしろ幾年もの間に大衆をわがものにした演説による巨大な宣伝の波である」(『わが闘争下』平野一郎、将積茂訳)と喝破した。
 さらに、暴力によって反対党派を排除するというのも、レーニンから取得したのだ。自分たちの集会を防衛するために、ナチスの国家社会主義の場内整理隊を組織し、マルクス主義者を叩きのめした。テロはただテロによってのみ破るということを、公然と口にしたのである。
 つばさの党のような悪質な火種は、早い段階で除去されなくてはならない。現行法で裁くとともに、法律上の不備も補わなくてはならない。民主主義の危機を回避するためにも、国家権力は優柔不断であってはならないのである。
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葉桜の下で

2024年04月20日 | 
葉桜の下を
トボトボ歩く
乙なもの
やるせない
浮世を生きて
その果ては
散った桜が
泥に濡れ
さもしい姿
悲しけり
涙こぼさず
見ています

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日本保守党は選挙を甘く考えていたのではないか

2024年04月19日 | 日本保守党
 予想されたことが今日起きた。日本保守党の選挙演説が妨害にあっている。つばさの党の関係者は異様に興奮している。日本保守党の事務局は、どうして事前に警察にお願いして置かなかったのだろう。どうして若い運動員を集めなかったのだろう。単なる寄せ集めの支持者ではなく、屈強な者たちを並べて置かなくては、選挙活動もできないという現実を、まったく理解していなかったようだ。
 これが政治なのだ。甘く考えてはならない。すぐ隣りで騒がれるというのは最悪の事態である。自分たちと集まってくる人だけで選挙を戦うことなどできるわけがない。
 小さな政党は自分たちで身の安全を守らなくてはならないのだ。日本保守党の事務局は一体何を考えているのだろう。自分たちだけではなく、支持者まで巻き込まれたら大変なことではないか。今の時代はなおさらガードマン的な人間を雇うとともに、警察との関係を密にしておかなくてはならないのである。
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