東京急行電鉄 玉川線乗換券 ~その1

発行時期は不明ですが、東京急行電鉄(現・東急電鉄)玉川線の車内で発行された乗換券です。


   

桃色PJRてつどう地紋の千切り軟券になっていて、発行時に概算鋏で日付を入れるようになっています。

乗換券は玉川線本線の電車から、三軒茶屋駅で下高井戸線(現・世田谷線)の電車に乗換える際に発行されたもので、最終下車駅で乗務員に渡すようになっています。
これは、同線が均一乗切り制になっていることから、乗換えた電車での運賃収受を行わないためのもので、全国各地の路面電車でも同様の例が数多くあります。

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東京急行電鉄 (玉)渋谷駅発行 玉川線ゆき 13円券

運賃額から、前回エントリー分より前の時代のものになるかと思いますが、東京急行電鉄(現・東急電鉄)玉川線の(玉)渋谷駅で発行された、渋谷駅から玉川線ゆき片道乗車券(13円)です。


   

桃色JPRてつどう地紋のB型券で、単能ロール式の自動券売機で発券されたものになります。
券売機で発券されたということで、発駅の表記が(玉自)となっており、「川線出札口の動券売機」ということを示しているものと思われます。

   

裏面です。券番のみになっています。
券番は6ケタの数字になっていますが、前2ケタがロール紙の付番で、ハイフンから4ケタが券番になります。

ロール式券売機は硬券を予め入れておいた硬券式に替わるもので、予め印刷しておいた券紙を、発売都度切断して発売する様式の券売機です。
券の四隅にあります穴が、券紙を送るトラクターフィーダーと呼ばれる歯車を填めるスプロケットホールと呼ばれるもので、歯車の回転により、等分の券紙を都度送れるようになっています。
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東京急行電鉄 (玉)渋谷駅発行 玉川線ゆき 20円券

頂き物ですが、東京急行電鉄(現・東急電鉄)の玉川線渋谷駅で発行された、玉川線ゆき片道乗車券(20円)です。


   

緑色PJRてつどう地紋の千切り式半硬券で、井口印刷で調製されたものと思われます。
軌道線である玉川線は地方鉄道である砧線を除く全線が乗切り運賃制になっていたため、「玉川線ゆき20円」という独特な表現の乗車券になっていました。
発売時に券を千切って発行していましたが、日付は入れていなかったようです。
同線は大部分が廃線になり、現在、三軒茶屋駅~下高井戸駅間の本線がら枝分かれした支線区間の下高井戸線の部分が世田谷線として存続しています。

玉川線渋谷駅は現在の渋谷マークシティのあるあたりにあり、東横線の駅とは場所が分かれていて別管理されていたことから、東横線の「(東横)渋谷駅」と区別できるよう「(玉)渋谷駅」とされていたようです。
この区別の方法は同線が廃線になり、替わって新玉川線が開業してからも、「(新)渋谷駅」とされて残り、新玉川線が田園都市線になってからも、「(田都)渋谷駅」という表記になっていました。

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同和鉱業片上鉄道 備前福田駅発行 河本駅ゆき片道乗車券

1983(昭和58)年6月に同和鉱業片上鉄道の備前福田駅で発行された、河本駅ゆきの片道乗車券です。


   

水色同和鉱業片上鉄道自社地紋のD型準常備式大人専用券になっています。

一見普通の準常備乗車券に見えますが、柵原駅の210円の欄の下に苦木駅ゆきの150円があり、その下に河本駅ゆきの270円があります。
本来であれば柵原方面である柵原駅と、片上駅方面である苦木駅・河本駅を1枚の券に纏めたのがいけなかったのかと思いますが、準常備式で下段に行くときに運賃が安くなることはあり得ないので、どのような経緯でこのようになってしまったか疑問です。
これでは、苦木駅までの150円を購入し、自分で図画鋏で苦木駅のところを切断してしまえば柵原駅ゆきの乗車券になり、60円安く乗車することができるようになってしまいます。

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京都駅発行 大阪駅ゆき 普通乗車券・普通列車グリーン券 一葉券

いままで数回にわたって、東京印刷場で調整されておりました普通乗車券と普通列車(用)グリーン券の一葉券を御紹介いたしてまいりました。この様式は、普通列車のグリーン車の需要が多く、また運転されている列車の本数が格段に多いという東京近郊区間特有の事情によって登場したもので、東京印刷場で調製されたものが一般的に知られていました。

かつて、東京近郊区間同様、大阪近郊区間においても東海道本線で運転されている普通列車にグリーン車が連結されていた時期がありましたが、大阪近郊区間では東京近郊区間ほどグリーン車の需要は多くは無かったようで、殆どの場合、乗車券とグリーン券の2枚は別々に発券されていました。しかし、ごく希に普通乗車券・普通列車グリーン券の一葉券も存在していました。


   

1978(昭和53)年6月に東海道本線の京都駅で発行された、大阪駅ゆきの普通乗車券・普通列車グリーン券の一葉券です。
若草色国鉄地紋のA型大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。


   

東京印刷場で調製された券を再掲いたします。印刷場が異なるため、雰囲気はかなり変わっていますが、基本的なレイアウトは東京印刷場のものと同一です。

京都駅の一葉券はかなり特殊なもののようで、管理人は他に、近郊近郊区間用の普通乗車券と普通列車グリーン券の一葉券は見たことがありません。

尤も、大阪近郊区間では平行する私鉄線である阪急電鉄・京阪電鉄・阪神電鉄などと競合して旅客を奪い合っているという地域的な事情が戦前からあり、私鉄各社が運賃だけで乗車できるデラックスな設備の速達列車を運転させているのに対し、国鉄の運賃にグリーン料金をプラスする普通列車のグリーン車はニーズと合致しているとは言えませんでした。
また、1974(昭和49)年の運賃改定によってグリーン料金の値上げと料金区分の簡素化、大人・小児料金が同一になったことにより普通列車のグリーン料金は割高になり、次第に大阪近郊区間の普通列車のグリーン車では空席が目立つようになったことから、1980(昭和55)年に新快速に転換クロスシートを備えた117系電車が登場したタイミングで廃止され、以後、大阪近郊区間の路線では、普通列車グリーン車を連結した定期列車は運転されていません。

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JR東日本 辻堂駅発行 品川駅ゆき 普通乗車券・普通列車グリーン券 一葉券

いままで数回に亘り、国鉄東京印刷場管内で使用されておりました普通乗車券と普通列車グリーン券の一葉券を御紹介いたしてまいりました。
前回エントリーでも申し上げました通り、国鉄末期に登場した一葉券は、地紋等を変更しながらJR化後も使用されていましたので、御紹介いたしたいと思います。


   

1988(昭和63)年5月に、東海道本線の辻堂駅で発行された、品川駅ゆきの普通乗車券・普通列車グリーン券の一葉券です。
若草色JRE地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。


   

前回エントリーで御紹介いたしました、国鉄末期の様式を再掲いたします。
JR化後の券と比較いたしますと、地紋が変更さらえたことと、若干ですが乗車区間の表記が下に下がり、空いたスペースのところに「ロ東」の符号が追加されているのが分かります。その分、下の部分が詰まったような印象を受けます。

JRになった以後も辻堂駅など、需要があるものの、窓口に端末の入っていない駅に設備されていたようですが、管理人は「税1割共」の表記の入っていない券を見たことがありませんので、確かではありませんが、平成に入って通行税が廃止される前には姿を消してしまったのではないかと思います。

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大船駅発行 品川駅ゆき 普通乗車券・普通列車グリーン券 一葉券

1979(昭和54)年2月に東海道本線の大船駅で発行された、品川駅ゆきの普通乗車券・普通列車グリーン券の一葉券です。


   

若草色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

この様式は新幹線博多開業以降、料金券の区間については文字を大きくし、矢印(➡)から三角矢印(▶)を使用することになり、それに合わせた形で登場しています。
また、表題は「乗車券・普通列車グリーン券」という形になり、一葉券登場当初のレイアウトにもどりましたが、このときから「普通列車グリーン券」から「普通列車グリーン券」に名称が変更され、さらに右側に少し余白を作り、余白部分に発売額の表記がなされることになりました。


   

表題部分を比べてみました。上段が初代の表題で、下段が今回御紹介のものになります。初代の方が「乗車券」の文字が大きいですが、「普通列車」の文字は同じ大きさで、「グリーン券」の文字も大きさは同一ですが、字間が詰められています。

その他、乗車区間の表記については明らかに異なるところですが、「発売当日限り有効 下車前途無効」と表記されていた文言は「・当日1回限り有効 途中下車できません。」という表現に変更されています。

この様式は国鉄が民営化された以降もJR東日本の東京乗車券管理センター(旧・東京印刷場)に継承され、「ロ東」符号の追記や若草色JRE地紋への変更が行われましたが、基本的なレイアウトは硬券末期まで使用されています。

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戸塚駅発行 品川駅ゆき 普通乗車券・普通列車用グリーン券 一葉券

1975(昭和50)年7月に、東海道本線戸塚駅で発行された、品川駅ゆきの普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券です。


   

若草色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

この様式は1974(昭和49)年の料金改定の時に登場した様式で、いままで小児料金が大人料金の半額であった普通列車用グリーン料金が大人と小児が同額となり、かなり体系が変わっています。
様式としても従来のものとはかなり異なっており、いままでは「乗車券・普通列車用グリーン券」となっていたものが「普通乗車券 普通列車用 グリーン券」となり、発売額の左側に「グリーン料金は税共」の表記はなくなり、代わりに発売額の右側に「税1割共」という表記に変更されています。
また、小児断片の表記が再度変更され、いままで「片グ」と表記されていたところ、「片普グ」になっています。

もともとグリーン車は、1969(昭和44)年5月10日の運賃・料金改定で等級制が廃止されたことで、それまで1等車の2.2倍の料金(通行税10%含む)から料金上乗せ分を分離したのが始まりだったためか小児用料金が設定されていましたが、5年の調整期間が終了したという感じなのでしょうか、小児用料金が廃止されて大人・小児同額の一本に大きく変更されています。
そのため、今までは小児用としての発売額が大人用の運賃・料金のおよそ半額になっていましたが、大人・小児一本の料金(50kmまで:200円)が適用されたため、370円からグリーン料金の200円を差し引いた170円の運賃部分だけに小児運賃が適用されることになり、差額が90円しかないということになり、かなり割高な感じになってしまいました。

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東京駅発行 横浜駅ゆき 普通乗車券・普通列車用グリーン券 一葉券

1973(昭和48)年3月に、東海道本線東京駅で発行された、横浜駅ゆきの普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券です。


   

若草色こくてつ地紋のA型券で、東京印刷場で調製されたものです。

御紹介の一葉券の様式は青地紋で登場していますが、1972(昭和47)年後半ごろから若草色の地紋変更されています。
前回御紹介いたしましたように、普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券はすでに1回様式が改訂されていますので、数年の間に3回目の改訂が行われたことになります。

いままでの青地紋の様式では、普通乗車券に普通列車用グリーン券を付加したような意味合いでしたが、意味合いは変わらないものの、若草色地紋になりますと、普通列車用グリーン券に普通乗車券を付加したような感じです。モノクラス化以前は1等車用の乗車券が若草色になっていましたので、そのようなイメージで若草色に変更されたのかも知れません。

再掲いたしますが、前回御紹介いたしました、一世代前の青地紋時代の券です。


   

小児断片の表記の「片グ」のままで、様式的には地紋が変更されただけのように見えますが、「グリーン料金は税共」の表記が、青地紋の時には通常の活字が組まれていましたが、若草色地紋の券になりますと、発売当日限り有効の文言とほぼ同じ幅の特活になっており、発売額との間に隙間ができて、視認性が向上したように思います。

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横浜駅発行 品川駅ゆき 普通乗車券・普通列車用グリーン券 一葉券

1972(昭和47)年7月に東海道本線横浜駅で発行された、品川駅ゆきの普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券です。


   

青色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

前回御紹介いたしました、東京駅から品川駅ゆきの普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券とあまり変わりませんが、小さなところに変化がありました。


   

再掲いたしますが、前回御紹介いたしました東京駅から品川駅ゆきの普通乗車券と普通列車用グリーン券の一葉券です。区間の他はあまり差違が無いように見えますが、小児断片の表記に変化が出ています。
東京駅から品川駅ゆきの券は一葉券登場当初の様式になりますが、小児断片にあります券の呼称がクリーン車と片道乗車券という意味と思われますが、「グ片」と表記されておりました。
ところが、1972(昭和47)年頃になりますと、今回御紹介の券のように、「片グ」と言う表記に変更されています。

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