ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

NRD-515修理

2012年06月07日 | アマチュア無線
  
                     
日本無線(JRC)がアマチュア無線機器の販売にも参入して、1979年12月から発売されたNRD-515受信機。コリンズの次に憧れ夢の機器だったが、送信機NSD-515と組合せると軽く60万円を超え、他のアマチュア機器メーカー製の4倍にもなり夢は実現しなかった。
15年ほど前チャリテーオークションで受信不能表示を3000円で落札。シンセサイザー部の故障でTTL ICを交換サブ受信機として、近年は主にPC相手の時にBGM代わりのラジオに使っていた。気が付けば最近は音のピークで歪も発生、ローカル局なのにSメーターの振れも9を切り、アマチュアバンドを聴くと感度不足でサブ受信機の役目も果たさず中途半端な故障状態だった。
SG(信号発生器)でもあればどの程度の劣化か故障探索も容易だが、メクラ同然では何ともし難く文明の利器“Web検索”に頼った。「NRD-515」と入力すると何と幸運にも1頁目に修理項目が掲載されていて「感度低下でFET交換」があった。H.Frq70MHzのMix'er、1st IFや2nd Mix'er、2nd IFのU310・3SK45・2SK19等で何れも製造中止廃品で入手不能。再び困った時の“Web検索”に頼り意外と短時間でU310は無かったが、代替品の2SK125も二軒のパーツ販売店から入手する事が出来た。1個100~340円と手数料+送料の方が高い位で、30年以上にもなり当然電解コンデンサーも劣化しているので、これも同時に全数交換した。
仕事でも20数年前まではTR機器からTR・EFT・ICの混在機器になりこんな基板であった頃は、真空管時代と変りなく故障して自分達で修理をしていたが、やがて全IC化CR類もチップ化されると修理不能の基板になり、日常の保守は故障箇所の探索をしてメーカーへ手配、代替基板を受取り交換して調整するだけ、真空管時代からの技術屋のプライドも自然に消滅してオペレーターになってしまった。
老朽化した眼に虫眼鏡を使いながらの作業は1日3時間程度で限界。3日も要したが楽しみながら修理完了。ローカルラジオ局の信号もS=9から9+30dBにUPして、何とかほぼ定格の性能までには改善された様だ。ただアマチュア局のサブ受信機としてはノイズや混信除去機能等も既に時代遅れで、現在の運用には堪えず、再びBGM代わりの高級ラジオとして使う事にした。

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3 コメント

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はなまる (Gyp)
2012-06-09 17:53:30
PLさん、よくぞ基板引っ張り出して交換しましたね。基板のラインはく離、焼き直しなど苦労されたと思っています。
こちらはJRCリニアアンプの修理をと思い2年、NGのAch側チップダイオード、フォトカプラーそのままです。倍率の高い天眼鏡と手ブレ防止付き鏝で、PLさんを見習いがんばってみますhi
JRCメンテ (ひろぼー)
2012-09-03 23:49:30
NRD-515 3台 NSD-515 1台有りますが。すべて洗剤洗浄部品入手も大変ですが。IC-9100 2台有りますが音質では全然違います。COLLINS 2台同様延命期待します。
Unknown (上田)
2013-10-26 10:49:19
私も20年ぶりで倉庫から515を引張り出してきました。感度が悪くなっているのか、それとも、正常なのか方法がよくわかりません。
前にアメリカのeBayでマニュアルを買いましたが、今ではwebでfreeで配線図つきで入手できますね。

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