横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

Mapbox GL JSの非OSS化について

2020年12月12日 23時59分11秒 | OSGeo/FOSS4G
数日前のMapbox GL JSの非OSS化について、いろいろ思いを巡らしている。

オープンソースプロジェクトにおいては、最大の貢献者が最大の受益者になるという「フェア」な関係性が構築できなければ、いずれはプロジェクトが瓦解するか、あるいはコミュニティ離脱(非OSS化など)になるかに行き着かざるを得ないことは、歴史が物語っている。

Mapbox GL JSは、Mapboxが圧倒的な貢献者であるが、最大の受益者であるかについては、Mapbpx社内での認識は懐疑的だったのだろう。Mapbox GL JSのエコシステムが急速に拡大しつつある中で、自社の「メリット」がリニアにならない状況があると、それは様々なフラストレーションになっていく。例えば、Mapboxの事業進捗が、期待していた程では無くて、その原因特定の結果がライセンス変更に繋がったとかあるのかもしれない。

経営陣にとっては、投資家からのプレッシャー方が、コミュニティデイ離脱のリアクションよりも圧倒的に大きいだろうし、エンタープライズ領域を顧客ターゲットとして行くにあたっては、知的財産権を完全にコントロールすべきという見解もあるだろう。その中で、OSSライセンスとして提供し続けることの利益を、商業的なロジックで説明するのはなかなか難しい。

地理情報は「カラフルなロングテール」な世界なので、「頭」の部分でも「しっぽ」の部分でも活躍する領域は豊富にあるし、それぞれに応じた様々な事業モデル・活動モデルが成立する。
Mapboxは「しっぽ」から「頭」の領域へと事業の対象を徐々にシフトしてきていたが、その過程の1つとして、今回それが非OSS化、つまりコミュニティデイとの決別という、スイッチを入れたに過ぎない。
今回の非OSS化は大変残念だが、これまでのMapboxの地理情報コミュニティデイへのとてつもない貢献に心から感謝するとともに、カラフルなロングテールを構成する一員として、今後の活躍にエールを送りたい。

MIERUNEの応援団になりました

2019年12月18日 17時45分37秒 | OSGeo/FOSS4G
FOSS4Gのビジネス面でのサポーターとしての第一歩として、FOSS4G界隈で期待の「北の星」株式会社MIERUNEの応援団になった。

MIERUNEの代表の朝日さんとは、もう13年ほどのお付き合いになる。
今は亡き、北海道コンピューターマッピングの黒田社長の紹介で、旭川市にある北海道地図を訪問し、オープンソースGISの説明を行った。
朝日さんは、その際に知り合うことができた。当時から技術部門で活躍されていて、MIERUNEとして独立される際にも、私からはエールを送った。
今回ようやく、エールを具体化できた。もちろん、これはほんの第一歩で、先は長い。

具体的には、この公式発表をご覧いただきたいが、いわゆる「フルタイム勤務」するのではない。
一言で、「MIERUNEの企業価値を高める」ための活動なのだが、具体的には以下の2つになる
1. 社外取締役の立場でとして経営に積極的にアドバイスする
2. 出資を行って自己資本を充実させると共に、自らがリスクを取る

やや抽象的であるが、具体的には今後順次着手していきたい。

私がオークニーを去ってからもう4年近くが経つ。
オークニーは社名を変えてFOSS4Gとは縁の無いビジネスにフォーカスした。
その間、私は数ヶ月コンサルティングや業務支援をしていたり、その後3年ほどAppleで働いたりしていたのだが、そこは自分の本来の居場所ではないと分かっていた。そして何か自分でやりきれなかった思いが残っていた。

FOSS4Gの分野でビジネスをすることは容易ではない。受託開発事業であれば、何とか食べていくことができても、その会社にしかない何か、あるいは高い企業価値を構築することは容易ではない。

振り返れば、2002年から2015年末までの私は試行錯誤の連続だった。でもそれは仕方ない。誰もその分野での事業をやっていなかったわけだから・・・
実に様々な課題に直面して、悩んだり、時には翻弄されたり、適切な対応ができたものもあれば、そうではなかったものもある。

時計の針は戻せないが、私の経験(特に失敗面)は、業態とフェーズが似ているMIERUNEでも役に立つと思うのだ。
そして、私がAppleで専門としていた地図のスタイリングの経験も活かせるはずだ。

この間、MIERUNEを何度か訪問し、経営陣と語らい、あらためて素晴らしいチームだと感じた。
この縁をとてもありがたく感じ、MIERUNEを応援することを通じ、FOSS4Gコミュニティへのコントリビューションをしていきたい。

追記:もう一つ縁があって、取締役の桐本さんは北海道コンピューターマッピングの出身とのこと!

MacのSidecarがようやく安定化したみたいだ

2019年12月13日 13時04分01秒 | スローライフ
10月に投稿した、「macOS CatalinaのSidecar機能を使ってiPadをサブディスプレイとして使う」以来、自宅外で仕事する際には、ほぼ毎回iPadをSidecarとして使ってきた。

しかし、1時間程度で接続が不安定になり、Wifi自体のアクセスが切れてしまう現象に悩まされてきた。Sidecarを使っていない時にはそうした問題は発生していないので、Sidecar絡みのバグがあるのだろうと推測していた。

一昨日、iOSの13.3へのアップデートに合わせ、macOSも10.15.2がリリースされた。
iOS13.3へのアップデートだけでは、同じ現象が発生したが、macOSをアップデートしたところ、どうやら現象は発生しなくなったようだ。


仕事場ではこんな感じでiPadの画面をメモアプリやメッセージ系のアプリの表示に活用している

Appleまわりのメディア記事で、iOS13はバグが多くて不安定であると、批判的な記事が書かれたり、どうしてバグが多いのかを元エンジニアが説明する記事が出たり、なかなか大変だ。

私がAppleで所属していたMap部門は、Software Engineeringの中にあったので、その記事で書かれていることの意味がよくわかる。

多分一番の原因はAppleのエコシステムが拡大しすぎたことだろう。コードはどんどん肥大化するし、プログラム同士の連携も果てしなくなる。採用するチップデバイスが変わると、それをを制御するドライバーも書き換えないといけない。

iOSとAppleのデバイスは、今や社会インフラそのものになっている。そのことをAppleもしっかり認識している。
Appleは品質を後回しにして機能を優先してしまう、某Nianxxxとは全く違い、それはそれは多数の人材を投入してバグ解消に力を注いでいる。
私はそこはとても期待しているし、信頼もしている。

まずは、年内にSidecarが安定して良かった。ありがたい。


りんごの出家信者から娑婆に戻ります

2019年11月20日 14時47分57秒 | 地理情報関連
りんご教の出家信者となって間もなく3年が経つが、この程娑婆に戻って在家信者となった。
これからもりんご教の信者であることには変わりないが、自分の時間を何に使うかが変わることになる。

地理情報の世界は、GoogleやAppleなどの巨大IT企業によるプラットフォームの1つとして存在するものから、専門領域を対象にしたものまで、カラフルなロングテールだ。

りんご地図での仕事は、プラットフォーマーの内実を肌で知ることができたという点で、とても興味深かった。優れた同僚達とのコミュニケーションも刺激になった。

一方、残念なことは、技術的な知見をあまり得られなかったこと。最初から期待していなかったけど。。。それも仕方がないと思う。地理情報の世界はオープンなコミュニティ(=FOSS4GとOSM)が圧倒的に進んでいて、例を挙げれば、私が出家していた3年程でMapbox Vector Tileがあれよあれよという間に席巻してしまったし。

地理情報の世界に生きるものとしては、確実に最新の動向を肌でキャッチアップしておきたい。
さらに、私には、ロングテールの領域に軸足を置くことの方が、やっぱり楽しいと感じる。
退屈な日々を送るのはごめんだ。結論は明らかだった。

さてこれからどうするか?
当面は2つやりたいと思っている。

まずは、地図のスタイリングをする「カートグラファー (Cartographer) 」。
地図のスタイリングが優れていないと、元データのクオリティがどれだけ優秀でも凡庸な製品となってしまう。

Mapbox Studioを使えば、誰でも好きなスタイリングの地図を作成できるようになった。ズームレベルの変化に応じたきめ細かなスタイル設定ができる(スタイリングにある程度の習熟が必要だけど)。
ここ2ヶ月ほど私もいじくったのだが、久々に寝食忘れる刺激的な体験であった。そして、子どもの頃に暇さえあれば空想の都市の地図を紙に描いていた思い出に重なった。

次は、FOSS4Gコミュニティをビジネス面から支えていくサポーター
オークニーでの起業と事業化の体験、OSGeo日本支部でのコミュニティ構築の体験、それらに関連する知見やノウハウを、将来のFOSS4Gコミュニティを担う事業体に提供したい。
具体的には、自分自身の時間(アドバイス)やお金(出資)の提供になると思うが、追々進めていきたい。

あ、もう1つあった。
ポケモンGoを心おきなく楽しむ。これ大事。

実務者に必携「業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド」

2019年11月08日 11時28分16秒 | OSGeo/FOSS4G
QGISはオープンソースのデスクトップGISソフトウェアで、誰でも無償で利用できる。機能面での拡張は怒濤のようなスピードで、最近ではQGISでやれなくなっていることを探すことが難しいくらいだ。また、日本のコミュニティの献身的なコントリビューションによって、メニューの翻訳が継続的になされているところも素晴らしい。

Versionが2から3になったことで、メニュー体系も変わっている。さらに機能追加が多いので、「あ、この機能はどのメニューにあったっけ?」「この処理はどうすれば効率的にできるのかな?」「ネットの地図を背景に表示する際にはどうすれば良かったっけ?」など、かなり使いこなしている私自身でもいろいろ疑問が湧く。

そうした際に網羅的に機能解説をしてくれている素晴らしい書籍が登場した。
「業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド」だ。

著者の喜多さんは北海道庁に勤務されている林業分野の専門家。日常的にQGISを使用されていて、しかも多面的に活用されていると伺っている。
対する私は、仕事柄、地図データの構成や品質の確認や、表現方法の考案など、比較的絞られた分野でQGISを活用している。時々、日々の使い方とは異なることをしたいと思うことがあるが、それがどこにあって、どう操作すればよいのかを知らないことも正直多い。

私の場合は、これまではネットでサーチして操作方法を見つけてきたが、QGISの利用方法を体系的に理解するにはとても及ばない状態だ。
初心者向けに解説しているサイト、例えば「GIS実習オープン教材」にある「QGISビギナーズマニュアル」は、私のような実務経験のある人間にとっても、その理解をする際には大変役に立つ。

それでも、もっと突っ込んだ解説があればな、と思っていたところ、この本の登場である。
 厚みに(重さにも)驚く、圧巻の解説書

まず手にして「かなり重い」。
開いてみて「全ページカラーでとてもわかりやすい」。
読んでみて「かゆいところに手が届く」。

私の専門分野でもあるマップのスタイリングについても、ベクタとラスタそれぞれ1章ずつ割いて詳細に解説がなされていて、私が使ったことが無い機能も書いてあったり(汗)、とても勉強になる。

 マップのスタイリングについてもベクタとラスタそれぞれ1章ずつ割いて解説

価格が6600円(税込)と購入にはちょいとばかりの決断力が求められるが、実務者に必須という意味では、必ず報われると思う。
日本語でオールカラーでQGISの完全解説本があるなんて、なんて幸せな時代だろう。

本当にお勧めする一冊だ。

The One Device(ザ・ワン・デバイス)を読んで

2019年10月10日 13時19分09秒 | ビジネスetc
AppleのiPhoneの開発プロジェクトについて書かれた「The One Device(ザ・ワン・デバイス)」(ブライアン・マーチャント著:ダイヤモンド社)を読んだ。

 「The One Device(ザ・ワン・デバイス)」

今、朝起きてから夜寝るまで手放せない「スマートフォン」を「発明」したAppleのiPhoneの開発プロジェクトについて、その技術、素材、サプライヤー、組織、環境への影響など多岐にわたって切り込んだ労作である。

AppleやiPhoneに関する様々な記事が溢れていて、その多くが私のような「中の人」が読んで「??」となることが多い中で、この本は「そうだよね」、と素直に理解できる記述がとても多い。なので、書かれている内容については、薄っぺらで無いし、誇張された部分も感じられない。むしろ、ようやくこうした内容が世に出てくれたとすら感じる。

本書では繰り返し書かれているが、iPhoneはスティーブ・ジョブズが発明したものでは無い。その背後には技術開発の歴史蓄積、優れた人材の犠牲的とも言える努力、そして時の運が組み合わさったものである。それは、たまたまスティーブ・ジョブズの時代にAppleという会社が製品化できたわけであって、そうで無ければ、他の会社がいずれ製品化したのだと思う。

世の中が、Appleという会社をなんとなく特別視するのは、その秘密主義とマーケティングの戦略のたまものであることはよく知られているが、その反面、社内では秘密主義が権力闘争に利用されるなどの悪影響もあることも指摘されていて、あ〜、この会社の宿命だなと思う。

Appleのファンの人に、ぜひ読んでもらえたらなと思う一冊である。

macOS CatalinaのSidecar機能を使ってiPadをサブディスプレイとして使う

2019年10月08日 17時00分56秒 | ビジネスetc
先日購入したばかりのiPadの主目的はMacBooka Airのサブディスプレイにあった。ようやく今日10月8日にmacOSの最新バージョン10.15 Catalinaがリリースされた。
早速ダウンロードして、インストール。MacBook Airは過去の環境を引き継いでいないこともあり、特に不具合なしにインストールは成功。

ということで、早速Sidecarを試してみる。
使い方は至極シンプル。Macの画面の右上にあるテレビのアイコンをクリックすると、AirPlayの接続先の一つとしてiPadがリストされる。この時の条件は、同じWifiネットワーク内にMacとiPadが必要。

 サブディスプレイとしてiPadが利用されている

マウスの移動もスムーズで、トラックパッドを使ったマップの拡大縮小も速度遅延がほとんど感じられない。この辺りの仕上げは手を抜いていない様子。
(なお、iPad本体は「外部ディスプレイ」化しているので、画面を直接タッチしても反応しない。)

「おお、これは素晴らしい!」と喜んでいたのもつかの間、ふと気がついた。カフェなどの外出先でサブディスプレイとして使おうと思ったら、「同じWifiネットワーク内」の条件はクリアできるのだろうか?

ふと思い立ち、MacBookとiPadの間をUSB-C - Lightningケーブルで繋いでみた。これは、Duetが採用していた方法。しかし残念なことに、AirPlayはこのケーブル接続を認識してくれないようだ。おやおや・・・

実際に使えなくて困るシチュエーションはどのくらいあるだろうか?
コワーキングやテック系のカンファレンス会場であれば、Wifiが提供されることが多い。よく使うスタバではWifiがあるので、これもOKだろう。出張先のホテルでもWifiは提供されるので、多分問題無いだろう。そうすると、結構何とかなるかもしれない。

まだ外出先でトライしていないので確定的なコメントはできない。近くいろいろ試してみよう。

10月10日追記
改めて、MacBookとiPadの間をUSB-C - Lightningケーブルで繋いでみた。そうしたら、「このコンピュータを信頼しますか」というダイアログが出て、「信頼」をタップしたところケーブル接続でもSidecarが動作することがわかった。前回どうして動作しなかったのかが不明だが、一応これでWifiの無い環境でも使えることが判明。安心である。

iPad 10.2インチ(第7世代)を購入

2019年10月02日 15時50分59秒 | ビジネスetc
iPad 10.2インチ(第7世代128G, Cellular)を買った。
実のところ、個人用のiPadは2011年のこの記事「遅まきながらiPad2をゲット、さらに進んだコモディティ化」以来8年ぶり。
仕事では使うことがあったものの、(前世代のAir11インチも含めて)MacBookを使いこなしている身には、iPadはminiも含めてプライベートでの活躍の場は私にはなかった。

なぜ今買ったか?であるが、消費税率引き上げの前の駆け込み購入ではなくて、今月リリースされる新しいMacOS CatalinaのSideCar機能に価値を見出したからだ。

外出先や宿泊先では、12インチ(あるいは13インチであっても)の画面で仕事をするのは窮屈である。デスクトップを切り替えつつやりくりするのも限界がある。
Duetというサードパーティーアプリがあり、それはiPadをMacの外部ディスプレイとして使えるのだが、5年以上前だったのでパフォーマンスは非力で、実用性は今ひとつだった。
今度はAppleがOSの一つの機能としてリリースするので、そんな心配は無い(はず)。

外部ディスプレイとして使うのでサイズ標準サイズ、かつ価格はお手頃という点で、iPad 10.2インチはピッタリだと思った。
一応、普通のiPad的な使い方も想定しているので、Cellularモデルを選択した。


片手で持ってみると、それなりに重たい。
重さは500グラム弱なので、初代、2代目のiPadに比べるとずいぶん軽量化されているが、片手で取り回しができる程でもない。

iPadカバーを使って、本体の角度を調整
このiPadのカバーはAmazonで購入した。格安だが実用性は問題無さそう。

これだけ画面が大きいと、タイピングもそれほど苦労しない。
私はiPadで本格的なタイピングをしないのでスマートキーボードは当面不要。

あとは、間もなくリリースされるMacOS Catalinaを待つだけ。

Macbookの熱対策としてアルミスタンドを購入

2019年09月25日 14時46分44秒 | ビジネスetc
Macbook12インチの大きな魅力である「ファンレス」。CPUなどから発生する熱をアルミの筐体全体から放熱するわけなのだが、日本の夏期はこの放熱が不十分となってしまう。

内部が高温になると、これ以上温度を上げないよう、自動的にCPUの動作を緩和させるのだが、それはすなわち、マシンのパフォーマンスを犠牲にしてしまう。元来Macbook12インチのパフォーマンスははっきり言って非力。従って、Videoカンファレンスをしているなど、CPUの性能に依存するアプリを使っていると、画像がカクカクになって、しまいには大幅な遅延が生じて仕事にならない。

急場の対策として、保冷剤をトラックパッドの左右に置くなどしていた(しっかり効果がある)が、そうするとキーボード操作がやりにくい。
もう少し、スマートな方法が無いものかと思って、たどり着いたのが、こちらのノートPCスタンド、Amazonで売っている。
桜レビューが満開なので、ちょっと不安になったものの、2,000円しない価格ならば試してみようと思い注文。

 至ってシンプルなアルミ製のフレーム


 Macbookの前面の凹みにぴたりと合う


 Macbookを置いた様子

さて、導入目的の「熱対策」だが、背面がオープンになっただけで、筐体の熱が下がるのがわかる。Macbook12インチの背面は全面アルミでここから放熱する仕組みで、空間ができれば劇的に放熱効率が上がるようだ。保冷剤が無くても、Videoカンファレンスができるようになった。

今は、Macbook12インチでなくてAirに入れ替えたので、発熱するとファンが回るが、基本的にはこのスタンドの効果は同様に得られているようだ。買って良かった。






MacBook Airを購入してみた

2019年09月23日 20時13分31秒 | ビジネスetc
私がこよなく愛してきたMacBook12インチ。

1㎏を割る軽量で、バッテリーの持ちも良く、ファンレスで静音。究極のシンプルなフォルムには愛という文字しか浮かばなかった。仕事では2017モデル、個人用には2015モデル、家族用には2016モデルとMacBook12インチに囲まれた幸せな時代だった。

弱点はパフォーマンス。メモリが8Gと少なめなことも災いして、QGISなどを動かすとモタついてしまう。2019年モデルが出たら16Gに絶対アップグレードするぞと思っていたのだが、なんとこの夏に新型MacBook Airが発売されたと同時に、MacBook12インチは販売停止となってしまった。これには心から落胆した。

実際問題、パフォーマンスは自分にとって結構クリティカルになっていて、新機種調達は急務。そこで、MacBook Air13インチモデルを購入することにした。メモリは16、ストレージは512Gだ。重量は300グラム程増えるが、他に選択肢が無い。

 箱入り新品、色はゴールド

 MacBook12インチより一回り大きい


以前は、MacBook純正のLG製UltraFine4Kモニターの高さがMacBook12インチとピタリと合っていたが、Airにしたら、モニター少し重なってしまう。
そこで、Amazonでモニター台を探して、工匠藤井モニター台というのを買ってみた。下の写真の奥の黒い台が、今回購入したモニター台。
MacBook Airの左側に立っている黒いのは昨年末に購入したMac mini。これはアマチュア無線専用。左下のつまみがたくさん着いているのが無線機。FT8というデジタルモード専用にしている。

 自宅執務デスクの全体写真


まだ本格的にMacBook Airを使いこなしてはいないが、今のところの印象は次の通り。

良い点
・ステレオスピーカーが期待以上に音質がいい
・パフォーマンスは期待通り
・MacBook12インチで使っていた周辺機器がほぼそのまま使える 

気になる点
・マシンの温度が上昇すると回るファンの音が結構うるさい
・リュックから出したりする際に、わずかな大きさの差ではあるが、取り回しづらい
・1300グラムは、やっぱり重たいと思う

Mac使いとしては他に選択肢が無いので、当面これを使いこなすことになる。
今まで使っていたマシンの環境がかなりややこしい状態になってしまっていたので、今回は「新しいMac」として設定した。これからPythonなどの環境を構築する予定だ。
それにしても、12インチが無くなったのは悲しい。