「あたしは戦えない人が、理不尽に命を奪われるなんて見過ごしたくない！ せめて納得のいく、人生をやり遂げた後の死であってほしい！」それがエリンが剣を振るうための理念。
自分がＲＰＧ『CHORD FRONTIER』の世界に転生していたことに気づいたハルートは、ちゃんと自分の役割を果たすことにした。ちゃんと主人公マリーメイアをメンバーに加えて最強パーティーに育て上げたところで、理不尽に追放するところまでクズ勇者としてやりきったのだ。
これ以上ゲームの表舞台に関わっても、出番は主人公の前に落ちぶれた姿をさらしに来るだけ。そこでパーティーメンバーの制止も振り切って冒険者を引退し、静かに田舎の出身校で教師として第二の人生を送ることを目指そうとしたのだ。だが、仲間はあくまでパーティー解散は認めず休業扱いになったし、母校に戻ってみれば受け持つことになった美少女３人組は、ゲーム続編の新たな主人公たちであった。
しかも、その頃、理不尽に追放されたマリーメイアは闇堕ちしかけて、地獄絵図が出現していた……。
「俺、通常攻撃で剣からビームが出るんだよね」
ヒロインを含めた元のパーティーメンバーも、学校時代の同級生たちも、みんな主人公のことが大好きだったのだ。やり込んだゲームの知識を駆使してゲーム２作の主人公を育てて、世界を救う魔王との戦いに送り出そうとする、勇者の末裔にして世界最強冒険者の物語。
タイトルになんでもかんでも「悪役」の文字が入った時代から「モブ」の時代へ。ここ最近、昨年末くらいからは「かませ」が流行り……かな？
クユミのメスガキっぽさがよく出たイラストもあります。
【かませ役から始まる転生勇者のセカンドライフ１～主人公の追放をやり遂げたら続編主人公を育てることになりました～】【佐遊樹】【柴乃櫂人】【オーバーラップノベルス】【ドタバタ教導ファンタジー】【勇者の剣】
「酒が入って褒めてやりゃ阿呆はよく喋るんだよ」
結局、劇場で３回観た『グリッドマンユニバース』、Blu-rayを予約したつもりがしていなくって、「なかなか発売されないなあ」とのんびりしていたのに気がついて慌てて購入。
「映像って不思議ですよね。それがいくらウソだったとしても、見る人にとってはそれが『真実』になる。そうして、観る人の記憶にはその真実だけが残り続ける」
「ダンジョンは楽しまなきゃいけない！」
『建築知識』４月号買いました。開いて思わず「世界史かよ」とつぶやく、副教材みたいな年代別（４～15世紀）のヨーロッパ地図に年表が巻頭に鎮座。特集末尾には服飾の特徴とかキリスト教とユダヤ教の解説などの基礎知識が１～２頁で簡潔にまとめられ、それらに挟まるように西欧から東欧まで中世ヨーロッパの聖堂や宮殿から住宅、街並みや個々の建物など増改築の変遷やらアーチの建築様式までイラストで解説しています。
「夢でも幻でもいい。そこになくたっていいんだよ。意味なんかいらない。自分の器は、たったひとつしかないんだ。だからこそ、捧げる先が必要なんだよ」
トッド＝アル＝リィンスガヤは自分が『アウグストゥス～至尊の玉座～』という、中世ファンタジー風の異世界を舞台にしたシミュレーションゲームそのままの世界に転生したことを認識している。問題は彼が主人公である第二王子の兄、放っておいたら傍若無人に無能ぶりをさらけ出し国力や人材を散財してしまうので、登場人物全員を守り抜いてハッピーエンドをめざすなら真っ先に排除しないといけない存在であるということだ。
「母上が俺を怖がるのは叡山を焼いたからでも一向一揆を根切りにしたからでもない。それ以前からだ。俺が子どもらしくない、自分のことは思えない。そのことに怯えていた」
「もし僕に何かできるとしたら、何かひとつを変えることができるとしたら、それは、料理は全然難しくないってみんなに気づかせることだよね。料理って本当に簡単だよ」
「人は数が集まり、熱くなってしまえば我を忘れる阿呆が必ず出る。そういう奴は口で言っても無駄だ。先に拳で黙らせてから話をするのが一番だ！」
大好きだった異世界ファンタジーＲＰＧ「ルーンファンタジー」の世界に転生したのは良いけれど、主人公と瓜二つ（色違い）で同じ魔法を使う敵キャラのクロウだった。もっといくらでも活躍できそうな設定と能力だったのに、ストーリーの都合で単なる主人公のかませ犬で終わってしまった不遇キャラだ。
「“納得”とは、時にそれを得るためだけに命を懸ける者すらいる程の贅沢品なのだ」
