歯科医物語

まじめな歯科医の話
(今まで、他のブログに書いてきたことを、まとめました。)

スポーツマウスガード

2018-12-05 00:05:49 | 歯科医療知識
ボクシング、空手等に代表される顔面への直接打撃のある格闘技、 アメリカンフットボール、ラグビー、ラクロス等の様にボディコンタクトの激しい球技、 スキー、スノーボード、モトクロス等、転倒の際に 顔面を強打する危険性のある競技…競技中に歯は欠けたり 折れたり、抜けてしまうこともある。時には、唇を切ったり、 顎の骨が折れてしまうこともある。 『スポーツマウスガード』の使用が義務 . . . 本文を読む

斑状歯

2018-12-03 23:59:42 | 歯科医療知識
エナメル質形成不全により歯冠の表面に生じる,白濁を主体とする歯の異常をいう。 一般にフッ素性斑状歯をさす。 歯の形成期にフッ素化合物を多く含む飲料水で育つと, エナメル質形成が阻害され,石灰化が十分行われないために起る。 花崗岩地帯,温泉,火山,鉱山地帯,谷川流域などに多発する。 軽度の場合は,不透明で白濁した点や線,縞模様などがエナメル質表面に散在する。 高度になる . . . 本文を読む

消毒と滅菌

2018-10-17 00:06:19 | 歯科医をしていて
一応定義で言うと 消毒は 害のある細菌を 殺すこと 滅菌は すべての菌を殺すこと 歯科治療時には 滅菌した機械を使う 私が 卒業した時代 35年ぐらい前には 滅菌せずせず 消毒だけで 歯科機器を用いていた歯科医院が結構あった 要するに 歯科機器を 消毒剤につける(+ 超音波洗浄) だけである こういう歯科医院に勤めて 従業員 (もちろん衛生士もいる) 滅菌を頼むのが難しか . . . 本文を読む

日航機墜落事故から33年

2018-10-16 00:02:33 | 歯科医師として思うこと
此の痛ましい悲しい事故から 33年 この事故は、歯科医学にとっても とても 有用な事件であった つまり 500人以上の犠牲者の 身元確認に 歯及び顎が とても重要だったからである この事件以来 歯科医院の 歯のカルテ 歯のⅩ写真が 重要であることが 再認識された この時 身元と確認にあたった 先生は東京歯科の 鈴木和夫先生であったと思う その後 この事件を境に 歯 . . . 本文を読む

気管内挿管

2018-10-15 23:49:47 | 歯科医療知識
口腔外科を専攻する場合 全身管理の勉強のため 全身麻酔を勉強するといいと言われる そのためにまず 身に付けなければならない技術が 気管内挿管である 私は 或る総合病院で勉強させていただいたが 歯科のような細かい仕事をしている者にとっては そう難しいものではない しかし 一歩間違うと 命にかかわるので しっかり勉強しなければならない 実際 全身麻酔の主義の誤りにより 植物状 . . . 本文を読む

腺様嚢胞がん (口腔がんのひとつ)

2018-10-13 23:56:59 | 歯科医療知識
口腔がんの殆どは 扁平上皮癌(SCC)である  このがんは 化学療法も 放射線療法も効きやすい 2番目に多いがんは この腺様嚢胞がん(adenoid cystic carcinoma、ACC)である 頭頸部領域において1%から2%程度の頻度 腫瘍の特徴として 腫瘍の増大速度は比較的遅い 周囲組織への浸潤傾向が強い 遠隔転移の頻度が比較的高い 腺様嚢胞が . . . 本文を読む

上顎神経麻痺(口腔心身症)の患者さん

2018-09-19 02:42:59 | 歯科医をしていて
名古屋A大学 口腔外科にいたときの話 上顎神経に麻痺がある患者さんが 来院した 余談だが 神経麻痺で一番多いのは 下顎神経麻痺これは 親知らずを抜いたとき  インプラントを埋め込んだ時などに現れる 神経細胞というのは 再生しにくい なかなか治らない さて 上顎神経麻痺の患者さん  いろいろ聞いてみて 原因がはっきりしない こういう場合 心身症を 疑う . . . 本文を読む

野球用打撃ヘルメットの 顎のプロテクター

2018-08-28 01:25:40 | 歯科医療知識
日本人の野球選手は あまりつけていないが 野球用ヘルメメットの 顎のプロテクター というのがある これは顎を守るのに非常にいいと思う これを日本で初めて 付けたのは 名前は忘れたが 近鉄バファローズのマニエル選手 この時私は 名古屋で 口腔外科の助手をしていた 近鉄の選手が 打球により 顎を 粉砕骨折(ひどい骨折)した 当時口腔外科の医局員の中では 話題になった この野球選手 . . . 本文を読む

昔 ある市民病院の口腔外科の部長に 誘われたことがあった

2018-08-18 03:50:50 | 歯科医をしていて
昔 ある市民病院の口腔外科の部長に 誘われたことがあった 私は とてもいい話だったので 一つ返事でOKしてしまった それからが大変 市民病院なので ちゃんと予算を取らなければならない 私は 口腔外科用 器材を調べ その値段を調べた・・・・ 口腔外科というと 一般歯科器材のほか 一般医科の器材もしれべなければならない 他に全身麻酔の器材も・・・・ 全部 歯科材料展 医科 . . . 本文を読む

医学独特な言葉

2018-08-16 22:37:42 | 歯科医療知識
医学は独特な言葉を用いる 例えば大きさ 「拇指頭大」 「小豆大」 「鶏卵代」 これらは分かりやすいが 「鵞卵大」 → 鵞鳥の卵の大きさ 「小児頭大」 → 子供の頭の大きさ これらはわかりにくい そのほか  「蟻走感」皮膚の上を蟻が這う感じ  「握雪感」雪を踏む感じ など  これらも 分かりやすいようでわかりにくい そのほか 触った硬さでで 「弾性 . . . 本文を読む

受容 支持 保証

2018-08-16 01:00:07 | 歯科医療知識
患者さんとの会話で収容なことを 前 教わったので 基本的なことを書く 1.受容・・・患者の悩み・思い・訴えを“そのまま”受け止める 2.支持・・・患者の不安な心や気持ちを支える 3.保証・・・患者の疑問に答えて、必ず治ることを約束する この3つはとても重要である 「簡易精神療法」ともいう . . . 本文を読む

歯科(歯の)CⅯには なぜ間違っているものが多いか

2018-08-07 02:46:32 | 歯科医療知識
1 まずは 口腔内(歯牙)清掃器具について 2 歯周病についての記載 例えば 歯磨きも 大切だが それ以上の   専門的歯周治療が必要である 3 顎関節症の治療=歯科医でも治療できない者がいるからしょうがない 4 口腔疾患を治療すれことによって 全身(内科的疾患)の   治療が可能なことの  確認 これらについて間違った情報が多い これらを ちゃんとつたえる 必要 がある  . . . 本文を読む

基底細胞母斑症候群

2018-08-03 02:45:56 | 歯科医療知識
今では結構ポピュラーな疾患だが 私が口腔外科を専攻し始めたときは あまり知れれていなく 医局では 私が初めてこの疾患を紹介 また 同じ症例があったため 学会報告 論文にした思い出の疾患 基底細胞母斑症候群の原因と症状 基底細胞母斑症候群とは 基底細胞母斑症候群とは、多発性の奇形をきたす常染色体優性遺伝の疾患である。 外肺葉および中胚葉由来の器官に奇形が生じます . . . 本文を読む

上顎・下顎骨骨折 ~ 顔面骨骨折の治療

2018-07-13 02:51:26 | 歯科医療知識
上顎・下顎骨骨折 ~ 顔面骨骨折は 口腔外科を専攻していたので たくさん治療した 数十例に上ると思う 昔は 上顎・下顎骨骨折には 顎間固定 といって 上と下の歯を 結紮 流動食で 約1カ月固定という方法が 取られた(非観血的) (今は違う 大抵 ミニプレートという固定用具で固定=観血的)という方法が取られる これはたくさん治療した 他の知人の口腔外科のない病院から呼ばれると . . . 本文を読む

人間の本当の寿命

2018-07-11 03:43:10 | 歯科医師として思うこと
昔は「人間50年といわれた」 人生80歳とか 90歳とか言われる 縄文人の寿命は31歳であったといわれる 私は 62歳で大腸がんを経験 こんなことを考えるようになった 以外と人間は簡単に死ぬんだな・・・・・ そんなことを思った 私ももう少し遅かったら すぐに死んでいた リンパ節転移があったので 再発転移の恐れは まだある・・・・・ 人間の寿命は案外 若い時期なのではない . . . 本文を読む