Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

14 bis No.10

2024-04-16 | PEANUT SCALE MODELS




何か使えそうな物がないか探すんですが・・・ ピッタリサイズのリングがありません。こうなりゃ作るしかない。そこで径の同じ筆にプラスティックの丸棒を巻いてみる。





ちょっとドライヤーで温めてから抜き取ります。





カッターで切り取ってリングの完成! 
左手で操縦するエレベーター系統の操縦桿リングの完成。
この操縦系統と両腕はつながっていますからサントスさんの胴体は機体と接着しないで吊り輪状態の腕だけで支える・・・
これもアリかな?とか考えましたが、そうするとある程度腕の筋力?が必要となります。そんなにマッチョな体形でもありませんからやはり何処かに接着することにします。





何だか同じような写真ですが前回から何処か進展したの? 

一番重要な腕が伸びてるんですが、これ実は面倒な作業なんです。
腕の長さと角度を考えて取り付けないとおかしな場所におかしな姿勢でサントスさんが立ち尽くす・・・ことになってしまいます。
切ったりつないだりを数回やり直してこんな感じになりました。





もちろん腕の幅も重要でバルサの角材で矯正中、この幅じゃないと操縦系統と上手くつながりません。





これで皆さん同じ幅!!! そして「団結!!!」 
こんなことでもしてないとネ。





見る角度でイメージが変わるのでもう少し手を加えるか悩みます。





色塗りしたら刺してある爪楊枝を抜き取ってリューターで内側をきれいにします、0.001グラムの軽量化。





結局最後にグレーのサントスさんは首を切り落とし、ちょっと細く長めにする工作をしました。





それでは愛機に乗って頂きましょう。





バランス的には問題なし。





背中に哀愁が漂っていれば成功です。


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14 bis No.9

2024-04-08 | PEANUT SCALE MODELS




14bisの一番「絵」になるのはこの角度からの胴体なのかもしれない・・・
なぜならこれ以上盛り上がる所が他にございません。





エンジン本体はピッタリ収まるサイズに決めて作っていますが高さや前後方向の位置合わせは慎重に、「ここしかないだろ!」という位置はそんなに広くないのですがそれでも神経を使います。





位置が高過ぎると不自然だし、低過ぎるとゴムに当たる・・・
少しだけ傾いていても変!
何度もバルサくずでカイモノしながら接着します。





同じく操縦席のバスケットも取り付け方に苦労します。
薄めたボンドで仮付けしてみます。





収まってしまえばなんて言う事もない・・・
この中をゴムが通り、切れたらすべてが吹き飛ぶ! と考えると少しは気が楽になります。





この光景をこうして見られるのもそんなに長くはない。





主翼がここに被さってしまえば「何かついてる」くらいにしか見えないかも。このまま主翼を付けないで眺めていたい・・





ちょっと心配になって主翼を差し込んでみます。少しだけ接触しますが注意して動かせば翼側の支柱が外れることはありません。
うーーん、目に飛び込んでくる程の圧倒的なオーラは感じませんが・・・
この夢をパイロットに託そう!





エンジンが一区切りついた所で今度はサントスさんの出番。
首を細くしたり服が「着やせ」したように削ってみます。





ネクタイはプラシートで新調します。
しかし君達まだまだふっくらしてますよ。


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14 bis No.8

2024-03-28 | PEANUT SCALE MODELS




アントワネットのV8エンジンを調べるために14bisの写真を色々と集めましたがそのエンジンの前方には粋なスタイルのサントスさんがいつも一緒に写っています。スーツの下は白のワイシャツにネクタイ、汚れたつなぎの作業服なんか着てません。操縦席のバスケットが空のままじゃ不自然ですからサントスさんを乗せないと14bisにならない・・・

ベースは完成していますからちょっとスリムにして塗装すれば先は見えてます。腰から下は透明人間となりますが腕や指先は機体に合わせて細工しないといけません、これがちょっと面倒。





先ずはエンジンから、金属は一切使わず紙粘土と葦の穂先部分だけでパーツを作ります。





排気マニフォールドの配管作業は同じものが8本必要です。紙粘土を乾燥途中にすべて同じRにすることは不可能ですから簡易の治具を作ってその溝へ押し込みます。太さも調整しないといけないので面倒ではありますが”空中治具”で作るよりは一応揃ったまともなものが完成します。





長さを調整して切り落としますがここでは角度も決めて切らないと面倒なことに・・・





それなりに同じパーツが完成しました。曲げた部分が乾燥途中で戻ってしまうものもありましたがそれは潔くゴミ箱行き。





シリンダーは難解な形状をしていますがここはシンプルに・・・





排気マニフォールドの2本を角度調整して接着する治具、ここに放り込んで瞬間流せば同じものが出来るはず。





勢いよく瞬間流すと治具と一体化してしまう危険性アリ! 剥がすの面倒でした。





エンジンの土台となるブロック部分。下をゴムが貫通しますから何処まで切り落とすかは機体に載せてみないと解りません、最初はちょっと大きめに。





木目が出ないように紙を貼ります。出番の無かった銀色の紙でしたが久しぶりにお役に立った感があります。





その土台の上にシリンダーを並べていきます。配管パーツも一列になるように接着面の端を剃刀で薄切りしながら調整します。





瞬間で固めた糸を使ってワイヤーを取り付けます。





まあまあの出来? 気になるのは重さだけ。





もう少しダイエットしないとノーズに積むバラストの量が増えそうです。

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14 bis No.7

2024-03-21 | PEANUT SCALE MODELS





紙貼りは今のところ何の問題も起きず最後に残った翼端の部分を貼ります。黒の矢印は「紙の目注意」のお知らせ。既に張ってあるものと同じにしないと変なしわが出ます。





そして左右の翼を繫ぎます。ここでピッタリ接合できるか否かは精度の問題!1本だけ微妙に短かったりそのままつなぐと左右で捻じれが出たり・・・というのはいくら頑張っても「生もの」ですから問題は起きます。上反角やスパンを確認して極薄の航空べニアでジョイントします。翼のねじれは出なかったものの1本だけ1mmほど隙間の空いた所はこのジョイントで修正します。0.8mm厚のソフトバルサを使ったスパーだけでは当然持たないので強度的にもこのジョイントのお世話になっています。





翼の全体像が完成しました。1枚の翼では何だかひ弱に見えましたがこうして箱型の構造になると思いのほかガッシリしています。





通常の翼3枚分くらいの重さはありますが・・・





胴体幅に合わせてマウントを作り主翼に仮接着し一度胴体にはめ込んでみます。
ここでは迎え角とか、胴体が斜めになっていないかとか、心配の種は山ほどありますが何とかなりそうです。





足元がすっきりしたままですから車輪を取り付けます。単純にピアノ線の車軸にタイヤだけじゃ寂しいので少しだけ加工して。





実機のゴムを利用したショック吸収装置は良く出来ていますが同じ様に加工するのも大変ですから「見た目」それらしく。





葦のストローを使ってますから割れやすくて大変!





アブソバーのゴムを巻きます。左右非対称にならないように・・・





0.5mmのカーボンシャフトを取り付けて完成。

問題は張り線の方で2列とも奥まったスパーの所を通過していますからピンバイスで穴を開けるのに苦労しました。ピンバイスの使えない所はピアノ線の先をヤスリで削って差し込む道具を作ったりして何とかクリアー。





張り線の「ペケ印」が前後2本重なるように注意しておかしなところは修正します。





翼はこれくらいにして今度はパイロットのサントス君、先ずは誰が乗るかの相談。水で半練りした紙粘土をアイスキャンディーのステックと爪楊枝で大まかに造形作業。皆さん実物のサントス君より若干太り気味?

これから数日間は粘土教室がスタートします、飛行機の事は忘れて!


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14 bis No.6

2024-02-29 | PEANUT SCALE MODELS


ハラハラ・ドキドキ!紙貼りです。





エアブラシで塗装済の紙がA4サイズで10枚、これだけあれば少しくらい失敗しても大丈夫、半月前から準備万端。ブラシ塗装にするか裏からチョークで色付けするか悩みましたが結局ブラシ塗装に決めました、双方長所&短所があります。





あまりテンションをかけずヤンワリと貼ってみます。アルコールと水を混ぜたものを霧吹きして乾燥させます。





捩じり下げは付けていません。付けても翼間パネルの取り付けには影響しないと思います。自立安定の強い機体ですから必要なしと判断して今回はパス!





先尾翼は紙を貼ってみましたが強度的にはあまり期待できません、壁に当たって垂直落下したら間違いなくご臨終です。
流れ作業で翼は終了しました。主翼は各片翼ごと微妙に捻じれや反りが出ていますが、これは翼間パネルを挟んで複葉にする時もう一度修正しますから問題なし。左右の翼は最後に接着することにします。





胴体は角銅ですから簡単に終わります、「14bis」の文字は貼る前にアルプスのプリンターで印刷済。
胴体の先が非常に細くなっていますのでゴムの取り扱いには注意が必要、切れたら一瞬で終わる!それでも何とか生き残りの期待を込めてゴムフックの近くだけ胴体内側からプラスティックのフィルムを貼ってあります。





一応最後部まで貼ってから切り抜きます。胴体後半の被膜していない所は塗装するかサインペンで色を付けるか・・・
どちらもコッテリ色を塗ってしまうと何だか主張が強すぎて悪目立ちします、その部分に載せるエンジン、バスケット等の仕上がり具合を見てからでも遅くない!と思い、埋め込んだ状態で判断することにしました。





結局約半分の紙を剥がしたことになりますが、バルサの角材表面には紙が残っています。





そして主翼に戻り「翼間パネル」の接着です。12枚のパネルをリブの上に乗せる比較的シンプルな作業ですが細かなズレや少しの高低差が悪さをして捻じれることだってあるので隙間の空くところは無理に接着しないでバルサをかませながら修正していきます。それで問題なければ最後に水性ボンドで接着します。重いプラスチックの三角定規を翼の上に乗せるのは危険、くずバルサで代用品を作りました。





強引に接着して翼が捻じれたり撓んだりしないように慎重に・・・
一番外側は最後に紙貼りします。





片面貼りにしておけば良かったと思うくらい主翼の剛性が格段に上がりました。






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14 bis No.5

2024-02-20 | PEANUT SCALE MODELS

無理難題? 先尾翼の取付け方法は如何に・・・




どうやったら理想的(旋回調整が容易で、少しの事では壁に当たっても狂わず、ショックを吸収して壊れない)な取付けが可能なのか。この条件を満たす夢のような方法は・・・・ございません!

破損が先尾翼だけで収まったほうが修理には有利かもしれませんからあまり頑丈に取り付けるのも問題です。しかしそれによって飛ばす度に飛行が変わったりするのも考え物。そのあたりのサジ加減が難しいんです。
先ずは上昇下降の角度はゴムを取り換えることによる重心位置の移動も含めてグライド調整で絞り込むことが出来ます。これは部屋の中でもある程度調整が可能です。しかし旋回半径に関しては実際に飛ばしてみないと解りません。ですから大まかな角度を設定しておくことにします。
旋回方向は左にしてトルクの影響を考えるとプロペラの回転は時計回り(後方から見て)にした方が良いのですがゴムを巻く方向が逆(反時計回り)になります。まあ大きな問題ではありませんが感触として逆巻きは苦手です、いつもの方向(時計回り)で巻きたい願望があります。同じ形態のプッシャー機BD-5は低翼機で左旋回にしたかったのとトルクの影響も考えて左バンクで飛行させるには逆巻きの方が理にかなっていますから敢えてそうすることにしました。
この14ビスの機体に使うプロペラは逆ピッチにして正回転でゴムを巻き左旋回にすることにします。トルクが強烈に出る発航時には直線飛行する場合がありますからなるべくそこまで巻き込まないことにします。

そこで本題に戻ってどんな方法で取り付けるか?ですが、写真のような方法にしました。





これが最適とは思いませんが指先を前方から入れることが出来、そして調整可能なことを優先しました。





アルミシート(缶ビールの空き缶を薄く削ったもの)をプラスティック製パイプの周りに瞬間で接着し、その先端を胴体に差し込んでいます。差し込んだ部分は仮付けでゴム系接着剤を少量使用し、旋回サイズが決まったら瞬間で完全武装。エレベーターの調整はパイプの中を通るカーボンロッド(黒)にゴム系の接着剤を塗ってパイプに通してありますので半固定の状態で角度を決めることが出来ます。こちらも調整が決まれば完全に固定することが出来ます。





過去に作ったピスタチオの14ビスは室内でグライドテスト時に先尾翼が壁に当たり見事一瞬でモゲました。尾翼自体を壊さないようにモゲてしまうことも選択肢の一つですが毎回外れてしまうのも考え物なんですね。

そのあたりのジレンマがこの小さな部分に宿っています。
そして可動具合の調整は「緩すぎず硬すぎず・・・・」何度もやり直します。





翼間パネルの下部(下翼に接着する部分)の整形をします。何せ2機分12枚もございますからテンプレートを作りました。





これがすべて隙間なく下翼に接着できるとは思えません、少しの誤差は必ず出ます! でもパネル毎に修正すれば何とかなるでしょう。





これで主翼を組み立てるパーツは揃いました。紙が貼れますゼ!


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14 bis No.4

2024-02-15 | PEANUT SCALE MODELS




どうにか上部角材の接着が終了しました。下に付いている角材と面を揃えたいので面倒でも両側から鉛のバラストで挟みながら接着します。でも次は両側を切り落として角度を合わせながら前・後縁に接着する作業がお待ちです・・・なんて思うと気分は最高に暗い!





この状態でも翼の剛性は心配したほどヤワでもなくそれなりに頑張ってます。





この後の面倒な作業の事考えたらこんな写真撮ってる場合じゃないんです。





勇気を出して1列だけお試し作業。一気にザックリと切り落とすなんて事しないで1本ずつの繰り返しです。





2本のスパーは前縁側だけ高さを少し増やした方が良かったのかも・・・とか今頃考えても、ね。





翼のバランスは問題なく剛性も増していますが、まあ板ッペラよりはマシな程度でしょうか、それにしては手間が掛かってますけど。





何とかすべての角材を取り付けリブのカタチにはなりました、気の遠くなるような時間でした。





迫力の8枚重ね! そして前・後縁材のサンディングを始めます、前の作業と比べると少しは楽かな?





お試し削り・・・





作業中にスパーの出っ張りを引っ掛けてしまいま、実際のところ1本折ってしまいました。そこで極薄のカーボンシートを瞬間で貼りつけました、重くなるので半分の幅で良かったのかも。





サンディング終了時の重量計測、手が込んだ割に重さは増えていません。





迫力の8枚重ね! 資材置き場みたいに林立しております。





翼関係ではまだ仕事が残っています。こちらも12枚(2機分)作らないといけない翼間パネル。
実際に出来上がった翼のサイズを測り2枚の翼間隔は図面と同じにしました。ただし迎え角は異常に大きいので半分程に。コレが当たるかどうかは飛ばしてみないと解りません、先尾翼との格差を考えるとこれくらいカナ?程度です。





サンプルを1枚作って実際の雰囲気を見ます。、雰囲気も大切ですが重要なのは強過ぎず・弱過ぎず。
張り線は前・後縁ではなく奥まったスパー部分にに張らないといけませんのでそのテンションも考えて・・・





こちらも地道な繰り返し作業です。





でも主翼の時より視界は開けたみたい!



今頃になって1機だけにしておけば良かった・・・なんて思い始めました。
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14 bis No.3

2024-02-12 | PEANUT SCALE MODELS

胴体の主要部分は完成したので翼の製作に!





でもコレそんな簡単には進みそうもない・・・のです。主翼の平面形やサイズ、リブの位置は図面を信じることにしますが翼型はどうしたものか? 通常の翼型なんかじゃ無くて2本のスパーに布を被せただけの簡単な作りですが実機通りに作るか迷うところです。数枚の模型図面を見つけましたがこのようなスタイルの主翼を忠実に描いている図面は1枚だけでした。飛ばないことはないのでしょうが冒険ではあります、でもその図面を信じて作ることにします。





そして前縁&後縁材は尾翼も含めて曲線加工した材料を作ることにしました。細めのひ弱なソフトバルサにエサキの紙貼ってどっぷり水に濡らせばこんな形になるだろ!って言われたらそれまでですが。





主翼、先尾翼、そして翼間パネルの材料をまとめて切り出せるようなボール紙のエッジを瞬間で補強した定規を作ります。





ひとつ作れば何本でも切り出せますが、問題は幅をどれくらいにするか?使用するバルサの質にもよりますが何本も切り出してみて最適な幅を見つけます、人間弱気になると幅が広くなります。





もう少し狭くすることも出来ますが保険をかけておきました。最悪組み立ててからでも「削り過ぎれば」細くできますがそんなことが起きませんように・・・
必要本数を切り出したら1本1本硬さを調べます。木目が悪かったり部分的にひ弱なところがありそうなものはゴミ箱行き。翼間パネルも両面貼りにすると無視できない重さになりますからソフトなバルサに変更して少しだけ細くします。





三図面を見ながら空想する時間はいつもより長くなります。





先ずは試験的に先尾翼から!
このスタイルの機体は何かに衝突すれば最初に先尾翼が壊れます。そして先尾翼機は先端にバラストを積むことが多いのである程度頑丈に作っておいた方が修理の回数は減るでしょう。





それを考えるともう少し「丈夫で元気な子」にしておいた方が良かったかもしれません。過去に作った先尾翼機ブレリオ25は直線飛行の末何度も壁に当たりズタボロになってしまったのでバルサからバスウッドにして作り直し、重りを取り外してから壊れることもなく元気に生きながらえています。





2機分の先尾翼パーツ。外れないように四隅は補強しておきました。





主翼はこれまた最初に決めておかないといけない箇所がいくつもあります。上翼と下翼の平面形の違い、胴体への取り付け部分の位置決め、そして図面の微妙な誤差、どれも後から修正するのは大変な作業になります。





翼下面と同じく2本のスパー上に角材を乗せて接着します。

そして前後はどーするの?





スパーの外側部分は切り落とし両端を整形しながら前・後縁に接着していきます、書くのは簡単だけどこれをするの思いのほか超面倒な予感しません?





片翼1枚作って複葉機ですからこれが4枚、しかも上下の翼は平面形が違い、そして2機分で8枚!!!

苦行は続きます。

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14 bis No.2

2024-02-10 | PEANUT SCALE MODELS



胴体2本目の行程は前回と殆ど変わりませんがソケットの位置、胴体長とアウトラインを修正します。流れるような美しいラインは最初に作る2枚の側板に「あまり罪はない」ことが判明、角胴の組み立て時に起きていることがわかりました。角材の長さを変えそれを取り換えながらラインの修正をします。急激に太さの変わる胴体よりなだらかなラインを持つ胴体の方が神経を使います。最終的には完成後のサンディング時に若干の修正は可能ですがそれはあまりしたくありません。完璧ではないけれどソコソコ満足できる状態にまでなりました。





テールのソケットは航空べニアを使って別に作ります、黒いピンは1mmのカーボンロッドを使用しました。





胴体に貼りつけます。





相方も同じように・・・





これでズレなければ最後に少しだけサンディングして終了。





2本目の方がお気に入りです。





ソケット内のプロペラシャフト取り回しはどうするか思案中です。





プロペラのスラスト・ラインを可動にすることは無理かもしれません、それをしなくても旋回調整は先尾翼で何とかなると思っています。しかし正ピッチにするか逆ピッチにするかは今も悩んでおります。







重量的にも大差ありませんでした。



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14 bis No.1

2024-02-07 | PEANUT SCALE MODELS




2024年は波乱の幕開けでした。巨大地震、航空機事故、そして友人の死、やりきれない失望感いっぱいの1月でした。

気を取り直して2月、少しは気分的に和らいで来ましたのでピーナッツも再開します。





何年も前、正確には2017年6月17日ですからもう7年になりますか・・・「次期戦闘機」として図面と使用するバルサを準備し記念に撮った写真です。しかしこれは始動せず!まあそんなことは何度もございます。一夜明け起床と共に熱も冷め何事も無かった様に忘れてしまう事なんか星の数ほど。それでも完全に忘れ去ることは無くてそんな図面ばかりを収容するファイルが存在したりします、この「製作予備軍」の数は思うように減っていきません。また何かの拍子に思い出して突然スイッチが入ることもありますから・・・

時は流れて・・・いやそんなには流れてません、半年後に偶然見つけた14ビスの三面図で点火!「試しにちょっと胴体だけでも・・・」という軽い気分で始めました、しかしそんな時は必ず挫折します。何かにぶつかる度に情熱は薄れ「まあそんなに急ぐ必要もないし」なんて考え出すと自然消滅するか途中で箪笥の肥やしになるか・・・

それでも今回は頑張っております!今2024年ですぞ。構想から6年近く経っても苦しみながら?(それが楽しみだと承知はしていますが)最終段階を迎えています、もうこれで燃え尽きそうなラストスパートです。後から作り始めた機体に何度も追い抜かれ引き出しの片隅でホコリを被って放置されてきましたがやっと日の目を見ることが出来るのでしょうか。

今年中には何とか飛ばしてみたい・・・





半年後の製作図面は変わっています!
多くの実機写真を集めました。一体14ビスは何機作られたのか?それとも日々の改良でどんどん変貌していったのか?
そのあたりはサントスさんに聞かないと解らない程の七変化なのであります。





コックピットのバスケットから前部は搬送の都合で取り外せるようになっています、その先尾翼を含めた前半部分はそんなに変更された箇所は見当たりません。前部のそりが1本では弱かったのか両側から支えられて3本になったり操縦策の取り回しが変更になったりした形跡はあります。主翼を含めた後半部分はかなり大胆に変更が加えられエンジン上部の変更やラジエターの追加、主翼平面形の変更や追加の補助翼や翼端スキッド等の変更が見られます。
どんどん変化していく機体を見てどこかでキリをつけないといけない当時の図面を描いた人も大変だったと想像します。三面図と実機写真が部分的に違っているところは多々ありますがそんな状況ですから致し方ありません。
ピーナッツ・ビルダーが最初に出会う14ビスはラリー・クルスさんの図面だと思います。作りやすくシンプルな14ビスになっていますが致命的な間違いもあり実機とはかなり違います。これはこれで14ビスの雰囲気は出ていますが・・・





今回製作に使用した三面図はいかにも?という作図ですがこれも詳細に写真と照らし合わせていくとおかしな箇所が随分出てきます。それでも実機に限りなく近いという事を信じ写真と見比べて修正しながら進めていくことにしました。





胴体が完成しても不可思議な個所が出てきます。何処かで修正しないといけないわけですが、写真が無い部分は勝手な「想像の域」に入ることもあります。





この最後尾は色々な写真を眺めてみるともっと緩やかに細くなっているものもあり途中で変更されています。
そこで最終的にはもう1本胴体を製作してみることにしました、いつもの事です。





全体のイメージとしてはこんな感じ・・・と納得できればもうそれ以上悪あがきはしないことにします。


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Waterman Gosling Racer No.7

2023-12-22 | PEANUT SCALE MODELS





初飛行は大きな問題も無く飛行しました。

サイドスラストは大まかな右旋回に設定、上反角の少なさからスパイラルで突っ込む心配をしていましたがその気配も無く飛行。

製作中に「なかなか手強い機体でピスタチオ機で調整するのは難しいそうね・・・」とか脅されていました。





そんな心配をよそに穏やかな飛び方をしたので先ずは成功です。

この日のベストタイムは50秒、使用したゴムは前日に用意した1本のみ、飛行時間を延ばすにはもう少し長めのゴムが必要かと思います。






2023年もあとわずか、皆様よいお年をお迎えください。





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Waterman Gosling Racer No.6

2023-12-11 | PEANUT SCALE MODELS





感性は鈍っていないか?って時々思うことがあります、何機も作っていると新鮮な感受能力が衰えてくるものです。











ピスタチオ・ウオーターマン、そろそろ終了です。

飛行の模様は次回に・・・
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Waterman Gosling Racer No.5

2023-12-08 | PEANUT SCALE MODELS





もう完成した気分ですが、そんなに甘くない!
これからが本当に大変で作業時間のわりに「なんだこれだけ?」みたいな・・・

胴体側面に貼りつくラジエター、主翼を支える支柱、ざっくり作ると確実に重くなるパイロット、傾斜角度や位置を間違えると逆に目立つつシリンダー等、色々細かな部分でも手を抜けないお仕事が残っています。そしておそらくこのあたりで手を抜くと一番機体重量に跳ね返ってくる部分でもあります。最初はかなり慎重にバルサを選び接着剤を減らしたりしてスタートしても後半になってくると何故かその辺の緊張感が抜けて緩くなってきます。





何時も紙粘土を使うわけでもないので必要になった時に買いに走るわけでありますが、折角だからペアで作って軽いほう載せようなんて考えてしまいます。残った「彼」はいつか搭乗する機会があるかと言えば・・・





さんざん塗装なんかして重くしておきながら今度は裏側を削って軽くする・・・これが楽しいとか思っているうちはこの趣味を続けられます。





例えば夜が更けるのも忘れて操縦士の着座する高さと傾斜角度とか、少し首に角度を付けるとか、軽量で確実な取り付け方法なんか考えてると・・・もうお腹いっぱい!





この1枚のモノクロ写真から始まったライトニング・ウォータマン、そろそろ完成に近づいて来ました。













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Waterman Gosling Racer No.4

2023-12-03 | PEANUT SCALE MODELS




紙貼りに進みまーす。

今回の機体はエアブラシ塗装とかドープ下地塗装とか裏面チョーク色付けとか一切無し!
すべてデータ出力プリンター印刷で済ませます。
印刷した紙が出来上ってからの工程は通常の白い紙貼りと同じなんですが、そこまで辿り着くのが非常に面倒で、出来上がった機体との微妙なサイズと位置合わせ、プリンターの色合わせ、実際に貼ってみた雰囲気とか見たり・・・等、実は大仕事で時間を消費します。マスキングしながらブラシ塗装するのと時間的にはそれほど有利なわけでもありませんが、唯一室内で吹付なんかして真夜中のシンナー遊びするよりは健康的であります。

ですからサラッと1枚印刷して即紙貼り完成!なんてのは夢のまた夢!

やっと満足な印刷が出来て先ずは小物の水平&垂直からテストで貼ってみました。





なんとか行けそう・・・ 余白には適したサイズがあり周囲1cm程度が理想。
位置合わせに黒インク0,1mmでドットを基準になる箇所に印刷してあります、もちろん完成時には隠れてしまう位置に。





縮みがかなり強い紙なのでゆるゆるに貼っております。スプレーボンドですから最悪引きずられて剥がれる危険性もありますが、そこまで行かないことを祈りながら・・・





アルコール割の水をスプレーして様子を見ます、後縁で2mmのカイモノしてます。





黒の胴体は難しいのか簡単なのか? インクジェットのプリンター印刷では強く擦ると色が薄くなってしまうし・・・
艶消し黒はエアーブラシの方が気を使わなくて簡単、でもこのロゴを入れるのはブラシでも正直面倒です。





僅かなズレとかは出来ましたが思い通りの位置に貼ることが出来ました。





「カラフル・ウォーターマン」に近づいて来ましたよ!






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Waterman Gosling Racer No.3

2023-11-25 | PEANUT SCALE MODELS




ピーナッツにしたらちょっと大きめの水平尾翼・・・
いつもと同じ工法なんですが翼端処理したり中央部分の加工がいささか面倒。心配なのは上反角をどれくらいにするのか?それとも必要ないのか?
胴体から少しだけ主翼は離れてます、ウイング・マウントと主翼の取り付け方法とか、簡単な迎え角変更方法とか、色々考え始めるとなんだか手の動きが止まります。





簡単にできる部分から始めます。主翼はまだ平のまま・・・このままでも行けるかも?





ウイングマウントの差し込み部分に少し厚めのバルサを使います、どんな細工をするのか決まっていませんが・・・





もうこれは「保険」として翼端に2mmだけ上反角。
ゼロだと翼が垂れ下がって見えてしまいます。
これくらいなら我慢できる範囲だと思います。
で、どうやってその長いバルサ処理するんですか?最初に切っておけば良いのに!





まあ何とかなるんです、恐る恐るサンディングすれば。


ここからの減量は勇気を出して0.1g・・








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