書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

佐藤和夫監修 『世界がさばく東京裁判 85人の外国人識者が語る連合国批判』

2006年01月12日 | 日本史
 レーリンク(東京裁判判事、オランダ代表)をはじめ、人物・発言索引として有用である。ただし、いちいちの引用について、原典に当たって前後の文脈を確かめる念の入れ方が、利用に際しては必要であろう。ルーズベルトは真珠湾攻撃をあらかじめ知っていたと、あたかも自明の事実のごとく書くところから判断するに。

(明成社 2005年9月改訂版第3刷)

▲「かわうそ亭」2006年1月11日、「詩人商売は要領が一番」
 →http://kawausotei.cocolog-nifty.com/easy/

 この顰みにならえば、「中国ウォッチャー商売も要領が一番」なのであろう。たとえば自著で私の意見をおのれの創見(の一部)として発表した某氏など、いまや論壇デビューかという勢いである――さて私は某氏に嫉妬しているかどうか、自問。

1月13日追記。
 参照。
 →2002年8月9日、秦郁彦編『検証・真珠湾の謎と真実――ルーズベルトは知っていたか』 
 →2004年9月11日、立花隆『イラク戦争 日本の運命 小泉の運命』